JPS6047892B2 - 金色色調を帯びた軽量にして硬質の装飾用耐食性Ni基焼結合金 - Google Patents

金色色調を帯びた軽量にして硬質の装飾用耐食性Ni基焼結合金

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JPS6047892B2
JPS6047892B2 JP12576081A JP12576081A JPS6047892B2 JP S6047892 B2 JPS6047892 B2 JP S6047892B2 JP 12576081 A JP12576081 A JP 12576081A JP 12576081 A JP12576081 A JP 12576081A JP S6047892 B2 JPS6047892 B2 JP S6047892B2
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JP
Japan
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lightweight
hard
alloy
corrosion
resistant
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JP12576081A
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JPS5827946A (ja
Inventor
賢一 西垣
孫一 高橋
英和 土井
啓一 若島
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Mitsubishi Metal Corp
Original Assignee
Mitsubishi Metal Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、金色の色調を有するとともに、耐食性およ
び耐摩耗性にすぐれ、特に時計ケース、ネクタイピン、
およびガラスボタンなどの装飾部品の製造に用いるのに
適した軽量にして軽量にして硬質のNi基焼結合金に関
するものである。
一般に、装飾部品に要求される主な性質としては、(a
)表面が美麗であること、 (b)使用中に汗などで腐食しないこと、(c)使用中
に硬質物との接触により表面に傷を生じないこと、(d
) 万一落しても容易に割損を生じないこと、などの性
質を挙げることができる。
一方、従来より高級装飾用金属として広く使用されてい
るものに金があるが、この金は、上記性質(a)、(b
)、および(d)を満足して備えるものの、きわめて高
価であるほか、軟質であるために、上記性質(c)、す
なわち耐擦過傷性が要求される、例えば時計ケースなど
の装飾部品の製造には必ずしも適したものとは云えない
そこで、金色色調、装飾性、および耐食性を有した上で
、さらに耐擦過傷性も兼ね備えた材料を得べく種々研究
がなされ、例えば炭化タングステンを主成分として含有
する超硬合金か提案されている。
確かに、この超硬合金は、金色色調、装飾性、耐食性、
および耐擦過傷性の点ですぐれたものではあるが、高価
であるほか、重質であるために、落した時に割れ易いな
どの問題がある。このように前記超硬合金を含め、従来
提案されている装飾用材料は必ずしも装飾部品に要求さ
れる性質を十分満足して備えていないのが現状である。
本発明者等は、上述のような観点から、装飾部・品に要
求される性質、すなわち金色色調、装飾性、耐食性、耐
擦過傷性、軽量、および硬質の諸性質を具備した材料を
コスト安く得べく研究も行なつた結果、Al:20〜2
7%、Cr:1〜10%を含有し、残りがNiと不可避
不純物からなる組成フ(以上重量%)を有するNi基焼
結合金は、金色色調を帯びるとともに、ビッカース硬さ
で500〜700に91−の高い硬さをもつので耐擦過
傷性にすぐれ、かつ約6ダld後の密度しかもたないの
で軽量であるはか、落下しても割ね難く、さらに廃合有
量のNと、これと共存含有のCrとによつて抜群の耐食
性を示し、しかも低コストでの製造が可能であるなど装
飾部品に要求される性質を具備するという知見を得たの
である。この発明は、上記知見にもとづいてなされたも
のであつて、以下に成分組成範囲を上記の通りに限定し
た理由を説明する。
(a)N この発明の合金の組織は、Ni(Cr)A1相と、Ni
(Cr)3A1相との2相からなり、この組織によつて
装飾部品に要求される上記の諸性質がもたらされるもの
のであるが、N含有量が20%未満では所望の上記諸性
質を具備させることができず、一方27%を越えて含有
させると、色調が白桃色を帯びるようになるほか、微小
巣発生の原因となることから、その含有量を20〜27
%と定めた。
(b)Cr Crには合金の耐食性を一段と向上させる作用があるが
、その含有量が1%未満では所望の高耐食性を確保する
ことができず、一方10%を越えて含有させると、耐食
性の向上はあるものの、色調が白色化して金色色調がそ
こなわれるようになることから、その含有量を1〜10
%と定めた。
なお、この発明の合金は、溶解法により所定組成の合金
を溶製した後、粉末化して平均粒径:10μm以下、望
ましくは1〜5μmとし、さらにこれに必要に応じて水
素ガスまたは不活性ガスの雰囲気中、あるいは真空中、
温度;;800〜1000℃に所定時間保持の条件で焼
鈍を施したものを原料粉末として使用するか、あるいは
通常29〜32%のA1を含有する市販のNi−A1合
金粉末に、所定配合組成をもつようにNi粉ぇ8末とC
r粉末を配合し、混合したものを原料粉末として使用し
、この原料粉末より通常の条件で圧粉末を成形し、この
圧粉体を、水素ガスまたは不活性ガスの雰囲気中、ある
いは真空中、温度:1300〜1500℃で焼結し、こ
の結果得られた焼結体に熱間静水圧ブレスを施すことに
よつて製造することができる。
つぎに、この発明の合金を実施例により比較例と対比し
ながら具体的に説明する。
実施例1 原料粉末として、平均粒径:3μmを有するNi−Al
合金(Al:30%含有)粉末、同1.5)PTrL,
のNi粉末、および同5μm(7)Cr粉末を用意し、
これら原料粉末をそれぞれ第1表に示される配合組門成
に配合し、アセトン溶媒を使用してボールミル中で詔時
間混合し、乾燥した後、1t0n1dの圧力で圧粉体に
形成し、この圧粉体を10−2T$1Hgの真空中、1
300〜1450゜Cの温度範囲内の所定温度に1時間
保持の条件で焼結し、最終的にこの結果の焼結体に、温
度:1350℃に加熱した状態で熱間静水圧ブレスを1
時間施すことによつて、実質的に配合組成と同一の最終
成分組成をもつた本発明焼結合金1〜8と比較焼結合金
1〜4をそれぞれ製造した。
なお、比較焼結合金1〜4は、いずれも構成成分のうち
のいずれかの成分合有量(第1表に※印を付して表示し
たもの)がこの発明の範囲から外れた組成もつものであ
る。つぎに、この結果得られた本発明焼結合金1〜8お
よび比較焼結合金1〜4について、密度、ビッカース硬
さ、および抗折力を測定するとともに、色調を観察し、
さらに人工汗中に詔時間浸漬後に表面にくもりが発生し
たか否かを肉眼で判定の耐食性試験を行なつた。
これらの結果を第1表に合せて示した。第1表に示され
るように、本発明焼結合金1〜8は、いずれも金色の色
調を帯び、かつ金の密度・が19.32yIcdである
のに比して、きわめて小さい約6yIc(以下の密度を
示し、著しく軽量であるほか、高強度を有するので落下
により割れることがなく、さらに高硬度を有し、硬質な
ので耐擦過傷性にすぐれ、耐食性にもすぐれたものであ
るなど装飾部品に要求される性質を満足して備えるもの
である。
これに対して、比較焼結合金1〜4に見られるように、
A1およびCrの含有量がこの発明の範囲から外れると
、装飾部品に要求される性質のうち、特に色調および耐
食性のいずれか、または両方がそこなわれるようになる
ことが明らかてある。実施例2 まず、溶解法によりA1:24%、Cr:6%、Niお
よび不可避不純物:残りからなる組成を有する合金溶湯
を調製し、水噴霧法により合金粉末とし、ついで平均粒
径:3pm1こ粉砕した後、真空中、温度:1000℃
に1時間の焼鈍を施すことによつて合金粉末を製造した
つぎに、この合金粉末を原料粉末として使用し、0.8
t0nIC!Lの圧力で成形して圧粉前とした後、真空
中、温度:1400℃に1時間保持の条件で焼結して理
論密度比:98%の焼結体とし、引続いて熱間静水圧ブ
レスを温度:1350℃、保持時間:1時間の条件で行
なうことによつて、本発明焼結合金9を製造した。この
結果から得られた本発明焼結合金9は、理論密度比:1
00%、密度:5.66fICf11ビッカース硬さ:
630kgIw1t1抗析力ニ157k9ノiを示し、
軽量にして硬質、かつ高強度を有する金色色調のもので
あり、さらに実施例1におけると同一の条件での耐食性
試験でも表面にくもり発生は全く認めら)れないもので
あつた。
上述のように、この発明の合金は、金色の色調を帯び、
かつ高強度およびすぐれた耐食性を有するほか、軽量に
して硬質なので、これらの性質が要求される、例えば時
計ケースやペンダント、さ5らにカフスボタンやネクタ
イピンなどの装飾部品の製造に用いた場合には、落下に
よつて割れることがなく、しかも長期に亘つて美観が保
持されるなどきわめて装飾的価値の高い特性を有するの
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Al:20〜27%、Cr:1〜10%を含有し、
    残りがNiと不可避不純物からなる組成(以上重量%)
    を有することを特徴とする金色色調を帯びた軽量にして
    硬質の装飾用耐食性Ni基焼結合金。
JP12576081A 1981-08-11 1981-08-11 金色色調を帯びた軽量にして硬質の装飾用耐食性Ni基焼結合金 Expired JPS6047892B2 (ja)

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JP12576081A JPS6047892B2 (ja) 1981-08-11 1981-08-11 金色色調を帯びた軽量にして硬質の装飾用耐食性Ni基焼結合金

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Publication Number Publication Date
JPS5827946A JPS5827946A (ja) 1983-02-18
JPS6047892B2 true JPS6047892B2 (ja) 1985-10-24

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ID=14918135

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JP12576081A Expired JPS6047892B2 (ja) 1981-08-11 1981-08-11 金色色調を帯びた軽量にして硬質の装飾用耐食性Ni基焼結合金

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JP3071118B2 (ja) * 1995-02-09 2000-07-31 日本原子力研究所 微細な添加元素が添加されたNiAl金属間化合物を製造する方法

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