JPS5913045A - 時計用外装部品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、すぐれた耐食性と耐衝撃性を有した新しい超
硬合金を時計用外装部品（胴、裏ブタ。

バンド、ガラス縁、リーーズ等）に用いることを特徴と
するものである。

一般に、時計用外装部品に要求される主な性質としては
、 （１）表面光沢が良好で、長い間その外観が保たれるこ
と。

（２）使用環境によって腐食、変色が生じないこと（８
）落下等の衝撃によって割れの生じないこと。

等を上げることができる。

上記の項目の（１）　（２）を満足する合金としては、
従来から、ステンレス鋼色の鏡面光沢を呈する超硬合金
としては、ＷＯやＴｉＯを主成分とするもの、ゴールド
系の超硬合金としては、ＴａＯ，ＮｂＯ、ＴｉＮ等を主
成分とするものがあり、いずれも１バインダーとしてＮ
ｉ、Ｏｏ、Ｏｒ、ＭＯ等が用いられている。これらの合
金は、いずれもビッカース硬さで約１２５０以上を有す
るきわめて硬質のものである。そのため、上記の第３項
の耐衝撃性においては日常の使用により割れやすく、充
分な強度を有していないのが現状である。しがしながら
、耐衝撃性を向上させるために硬度を低下させてゆくと
、その分だけバインダーの含有量を　。

増加させなければならない。たとえばｗｏ−ａ。

系の超硬合金について述べ゛て見る。時計用外装部品に
現在広く使用されているＷＯ系の超硬合金はＷＯが重量
％で９０％程度、バインダー金属としてＮｉ、Ｏｒ、０
０．、Ｍｏ等が加電られている。

この従来用いられている超硬合金において、たとえば側
を製造した場合、各種の構造上の配慮を施した場合にお
いても、使用上強い衝撃を与えると、クラック等が入り
やすいという問題があった。

そのため、椰硬合金として用いて実用上のすり優等を完
全に防止できる硬度まで硬さを低下させることにより、
耐衝撃性を大幅に向上させることができ、この限度の硬
さがビッカース硬度１０００以上であった。１ｉ１０−
　Ｏｏ系において硬さをＨｖ＝１０Ｏ０程度にするには
、バインダー量を約２０％にすることにより靭性のアッ
プを果すことができる。しかしながら、通常の方法によ
りバインダーを増加した場合に、］ｉＩｉやＯｏが主体
のバインダーでは耐食性のレベルが悪く実際の使用には
不適である。バインダー金属の耐食性レベルを向上させ
るためには、Ｏｒを添加することが有効で゛ある。しか
しながら、バインダー中のクロム合金を増加させすぎる
と、クロムが合金中の炭素と化合して偏析してしまい良
好な鏡面が得られなくなってしまうという欠点があり、
クロムを一定量以上増加できないという問題があった。

本発明−よ、この問題を解決するもので、金合金をバイ
ンダーとして用いることにより、耐食性を確保しつつ、
靭性を向上させることができた。金合金系として実用レ
ベルの耐食性を得るには、最低限１２に以上の金相が必
要とがる。この場合、金と合金化させる金属としては、
Ｎｉ、Ｏｏ。

Ｍｏ、Ｏｒ等が適している。本発明の主成分の窒化物、
炭化物は重量比で５０％以上であればよいが、好ましく
は７０〜９０％である。

又、本発明で述べる周期律表の４ａおよび５α族のＭ移
金属の炭化物および窒化物、並びに炭化タングステンか
らなる群にのうち１種または２種以上の化合物を主成分
として用いる。具体的に化金物記号で４示、せば、Ｔ　
、ｉ　、０．、．２．、ｒ　Ｏ、Ｈｔ、Ｑ。

Ｔｏ、ＮｂＯ，ＴａＯ，ＷＯ，ＴｉＮ、Ｚ、ｒ、Ｎ、。

Ｈ，ｔＭ、ＶＭ、ＮｂＭ、Ｔ＆Ｍ、ｑである。　。

以下に、この発明による合金を実施例により説明する。

　　　　　　　　　　　、　。

実施例１ 原料粉末として、平均粒径１．３、μ−のＷＯ粉末、五
〇μ情のＡｕ粉末、　１．、５〜２，０　／ｊ　ｍのｌ
ｊ　ｉ、　。

Ｑ、ｏ、Ｏｒ、Ｍｏ粉４、末を使、用し、第１表：に示
さ：れる、最終成分組成、を、、持つよう一一合し、湿
式ボニルミルにて混合し、、乾燥した後、圧粉体を成形
し、ついで真空雰囲気中、温度１．１０．０〜１４０Ｃ
１，”Ｃに１〜３時間保、持して焼結することに千って
、、本。

発明１１金合金〜３およ、び比較合金１．〜３をそれぞ
れ製、造した、。なお比！合金１は２、Ａ、ｕを含まな
４い従来５響♀、！金であり、２．３はＡｕの含有量、
の少い倉、金、の場合であり、本発明の、範囲から低い
方に外れた組成を持つものである。　　　　　　　　　
１つぎに、上記本発明１〜３および比較−一１〜３につ
いて、ｌ５Ｏ（国際標準化機構、）規格、に則した人工
汗（ＰＨ４，７）を腐食液として使用し、温度４０℃±
２℃に保持した前記人工汗中に、鏡面研磨した試片の下
半分を２４時間浸漬し、前記研磨面にくもりが発生する
か否かを観察する試食試験を行った。この観察結果を第
１表に示した。

さらに、本発明合金の１〜３及び比較合金の１〜。

３４を用い、て時計の胴を製作し、カバーガラス及び裏
ぶた等を組み込んだ＠、１ｓ上よりコンクリート上、へ
落下した場１合の耐衝撃強度を、従来の合金を１として
相対的に示した。この結果、本発明”合金１〜３は、研
磨外観、耐衝撃性、耐食性のすべての特性、において、
すぐれた特性を有する。これに比較して、単にバインダ
ーの量を増大した比較合金１は、外観、耐食性において
劣り、−万全をバインダーとして用いても、バインダー
の絶対量が少く、又金の含有％がバインダーの５０％に
満・たな、いと耐食・性、耐衝撃性共に良くなく、本発
明の効果を充分に発揮しえない。比較合金３の如ぐバイ
ンダーの量を増加しても、金の含有量が少く、５０％に
満たない時は、耐衝撃性が良くても、耐食性のレベルは
悪く、実用には耐えないことがわかる。

第　　１　　表 Ｏ良好　Δ普通　×悪い 第　　２　　表 実施例２ 原料粉末として、平均粒径２．５μ常のＴａＯ粉末、Ｎ
ｂＯ粉末、その他は実施例１と同じ粉末を用いてこれら
の原料粉末を第２表に示される最終成分組成をもつよう
に配合し、これらの配合粉末より、実施例１におけると
同一の混合、成形および焼結条件にて本発明合金１，２
．３および比較合金１．２．５をそれぞれ製造した。さ
らに上記本発明合金１，２．５および比較合金１，２．
３についても、実施例１におけると同一の条件で各種試
験を行い、この試験結果を第２表に合せて示した。

第２表に示される様に、本発明合金１，２．３は実施例
１におけると同様に、Ａｕを重量比で５０％以上含むこ
とにより、バインダー量を増大させても研磨外観、耐食
性を劣下させずに、耐衝撃性を向上させることができる
。

実施例３ 原料粉末として、平均粒径１．５μ惧の’ｌ’１０粉末
および’Ｉ’ｉＮ粉末、その他は実施例２と同じ原料を
用い、これら原料粉末を第３表に示される最終成分組成
をもつように配合し、これらの配合粉末により実施例１
におけると同一の混合、成形および焼結条件にて１本発
明合金１，２．３および比較合金１．２．３をそれぞれ
製造した。この結果得られた上記合金のそれぞれについ
て、実施例１におけると同一の条件で各種試験を行い、
その結果を第３表に合せて示した。第３表に示される結
果からも明らかなように、実施例３においても、実施例
１，２と同様のすぐれた結果を示した。

実施例４ 原料粉末として、平均粒径１．５μ惧のＴｉ１ｉ粉末、
１．３ｐｔｎのＮｂＯ粉末ｅ　１．７　／ｊ　ｍ（Ｄ　
Ｖ　Ｏ粉末、その他の粉末は実施例１と同様の粉末を用
い。

これらの原料粉末を第４表に示される最終成分組成をも
つように配合し、これら配合粉末により実施例１におけ
ると同一の混合、成形および焼結条件にて、本発明合金
１，２．３および比較合金１ｅ　２　＊　５Ｔｉ：それ
ぞれ製造した。同様にこれら本発明合金ｉ、２．３およ
び比較合金１，２．５について、実施例１におけると同
一の条件で耐食試験を行った。この耐食試験結果を第４
表に合せて示した。

第４表に示される様に、本発明合金は、これらの成分を
含有しない比較合金に比して、すぐれた特性を有するも
のであった。

第　　３　　表 第　　４　　表 上述の様に、この発明の焼結硬質合金は、装飾部品に要
求される性質をすべと満足して備えるほか、特にすぐれ
た耐衝撃性を有する超硬合金を容易に形成することがで
きるので、時計用外装部品の薄型化に充分対応できる新
しい超硬として用いることができた。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 周期律表の４αおよび５α族の遷移金属の炭化物および
   窒化物、並びに炭化タングステンの少なくとも１種を主
   成分とし、結合金属により焼結する焼結超硬合金におい
   て、その結合金属の内、重量％において５０％以上をＡ
   ｕ、残りをＮｉ。 Ｏｏ、Ｍｏ、Ｏｒのうち１種あるいは２種以上含有し、
   その他不可避不純物からなる超硬合金を用いて製造した
   時計用外装部品。