JP2002045957A - 溶融金属に対する耐食性に優れた溶融金属用部材およびその製造方法 - Google Patents

溶融金属に対する耐食性に優れた溶融金属用部材およびその製造方法

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JP2002045957A JP2000235321A JP2000235321A JP2002045957A JP 2002045957 A JP2002045957 A JP 2002045957A JP 2000235321 A JP2000235321 A JP 2000235321A JP 2000235321 A JP2000235321 A JP 2000235321A JP 2002045957 A JP2002045957 A JP 2002045957A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融金属に対して極めて優れた耐食性、離型
性を有し、かつ耐熱疲労性、機械的特性、および耐摩耗
性にも直ぐれた溶融金属用部材およびその製造方法を提
供する。 【解決手段】 MoNiB型複硼化物系の硬質焼
結合金を大気中もしくは酸化雰囲気中で加熱し、表面に
B、Mo、Ni、Crと酸素を主体とした酸化物の被膜
を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶融金属に対する耐
食性に優れた溶融金属用部材およびその製造方法に関す
る。より詳細には、溶融金属と直接接触する部材におい
て、部材の表面に酸化物を形成することにより、溶融金
属に対する耐食性が大幅に向上した溶融金属用部材およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカストマシンはプランジャー、スリ
ーブ、成形金型等で構成され、これらの部材は溶融状態
にある金属、例えば、アルミニウム、亜鉛、マグネシウ
ム等と直接接触して使用される。これらの溶融金属用部
材に共通して要求される特性としては、溶融金属に侵食
(溶損)されない、反応層を形成しないなどといった溶
融金属に対する耐食性、耐摩耗性、および耐熱疲労性な
どがある。従来、これらの部材として工具鋼や熱間工具
鋼(SKD61など)が使用されていたが、溶融金属に
対する耐食性が十分ではなかった。
【0003】近年、溶融金属に対する耐食性や離型性を
改善するため、部材表面にアルミナ、ジルコニア等のセ
ラミックスの溶射皮膜を形成させる試みがなされてい
る。しかしながら、これらの溶射皮膜においてはヒート
チェック、ヒートクラック等の亀裂や剥離が生じやす
く、期待するほどの耐久性の向上は得られておらず、ま
たコスト面においても有利ではなかった。
【0004】そのため、溶融アルミニウム等の溶融金属
に対する耐食性のみならず、セラミックス材料よりも優
れた耐熱衝撃性を有する材料として、Ni基の結合相を
有する3元系複硼化物が提案(例えば特開平2−299
740号公報、特開平5−320816号公報)されて
いる。しかしながら、Ni基の結合相は高温における強
度などの高温特性には優れているものの、溶融金属に対
しては浸食されたり相手材と凝着するなど、耐食性が十
分でなく、長時間使用した場合の部材の耐久性に問題が
あった。また、特開平5−148588号公報や特開平
9−217167号公報は、鋼、鋳鉄、およびステンレ
ス鋼表面に酸化物皮膜を設けることにより、部材の耐食
性の改善を図ることを開示している。しかし、形成され
た酸化物皮膜は非常に薄く、硬度も低いために、耐摩耗
性強度が必要となるプランジャー、スリーブには適用不
可能であるばかりでなく、母材との密着性に乏しいこと
による、酸化物皮膜の剥離等による溶融金属中への混入
といった問題の生じる恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記のMo2NiB2型複硼化物系硬質焼結合金の溶融金属
に対する耐食性、および離型性を改善し、極めて優れた
耐久性を有する硬質焼結合金を開発することにより、溶
融金属に対し極めて優れた耐食性、離型性を有し、かつ
熱疲労特性、機械的特性、耐摩耗性にも優れる溶融金属
用部材およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の溶融金属用部材
は、硬質焼結合金からなる部材の、溶融金属と直接接触
する表面に酸化物皮膜を形成してなることを第1の特徴
とする。本発明の溶融金属用部材は、部材がMo2Ni
2型複硼化物とNi基結合相からなる硬質焼結合金で
あることを第2の特徴とする。本発明の溶融金属用部材
は、酸化物皮膜がMo、Cr、Ni、Bの金属元素と酸
素とを主体とする(Ni,Mo,Cr,B)
の複合酸化物からなる皮膜であることを第3の特徴とす
る。本発明の溶融金属用部材は、硬質焼結合金が3〜
7.5重量%(以下、%はすべて重量%)のB、21〜
79.9%のMo、2〜35%のCr、残部が10%以
上のNiおよび不可避的不純物からなることを第4の特
徴とする。本発明の溶融金属用部材は、硬質焼結合金の
全組成に対して、0.1〜8%のMnを含有することを
第5の特徴とする。本発明の溶融金属用部材は、硬質焼
結合金の全組成に対して、希土類元素の中から選ばれた
1種以上を、合計で0.01〜5%含有することを第6
の特徴とする。本発明の溶融金属用部材は、硬質焼結合
金の全組成に対して、Siおよび/またはAlのいずれ
か一方、または両者を、合計で0.03〜10%含有す
ることを第7の特徴とする。本発明の溶融金属用部材
は、硬質焼結合金に含有されるMo含有量の一部を、全
組成に対して0.1〜30%のWで置換してなることを
第8の特徴とする。本発明の溶融金属用部材は、硬質焼
結合金に含有されるMo含有量の一部を、全組成に対し
て0.1〜10%のNbで置換してなることを第9の特
徴とする。本発明の溶融金属用部材は、硬質焼結合金に
含有されるMo含有量の一部を、全組成に対してWおよ
びNbの両者の合計で0.2〜30%置換してなること
を第10の特徴とする。本発明の溶融金属用部材は、硬
質焼結合金に含有されるNb含有量の一部または全部を
Zr、Ti、Ta、Hfのいずれか1種または2種以上
と置換してなることを第11の特徴とする。本発明の溶
融金属用部材は、硬質焼結合金に含有されるNi含有量
の一部を、全組成に対してFeおよび/またはCoのい
ずれか一方または両者の合計で0.1〜20%置換して
なることを第12の特徴とする。本発明の溶融金属用部
材は、硬質焼結合金に含有されるCr含有量の一部を、
全組成に対して0.1〜25%のVで置換してなること
を第13の特徴とする。本発明の溶融金属用部材の製造
方法は、上記のいずれかの部材を大気中あるいは酸化雰
囲気中で加熱してその表面に酸化物を形成することを特
徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、Mo2NiB2 型複硼
化物系の硬質焼結合金(以下母材と称す)を大気中もし
くは酸化雰囲気中で加熱して、その表面にB、Mo、N
i、Crと酸素を主体とした安定かつ緻密な酸化物皮膜
を形成させることにより、溶融金属用の部材として用い
た場合に溶融金属に対して極めて優れた耐食性、および
離型性を有する溶融金属用部材を提供するものである。
本発明の溶融金属用部材の母材となる硬質焼結合金にお
いて、B、Mo、Crの含有量を一定範囲内に限定する
ことにより、微細な複硼化物とNi基の結合相との2相
組織となり、優れた強度、熱疲労特性(耐熱衝撃性)が
得られるばかりでなく、上記の酸化物皮膜からなる表面
処理層を緻密かつ安定に形成させることができる。ま
た、母材中にMnを含有させることにより、母材の機械
的特性、表面処理層の耐食性および自己修復性が向上
し、さらに希土類元素を含有させることにより、表面処
理層の耐食性、および母材と表面処理層の密着性が改善
される。さらに、Si、Alを含有させることにより表
面処理層の耐食性が向上し、Wを含有させることにより
母材の機械的特性、表面処理層の耐食性および耐摩耗性
が向上する。またさらに、Nb、Zr、Ti、Ta、H
fを含有させることにより、表面処理層の耐食性および
耐摩耗性が向上し、Feおよび/またはCoを含有させ
ることにより母材の熱衝撃性および高温強度が向上し、
さらに、Vを含有させることにより母材の機械的特性お
よび表面処理層の自己修復性がさらに改善される。以下
に本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明者らは本発明に至るまでに、優れた
強度、耐熱疲労性(耐熱衝撃性)を有するMo2NiB
2 型複硼化物系硬質焼結合金が、溶融金属、特に溶融
アルミニウムに対して優れた耐食性を示すことを見出し
ていた。しかしながら、このMo2NiB2 型複硼化物
系硬質焼結合金が長時間溶融金属と接触した場合、Ni
基の結合相が溶融金属と反応し、耐食性、離型(剥離)
性が低下する傾向を示し、溶融金属に対して更なる耐食
性改善が必要であることが判明した。そこで種々検討し
た結果、Mo2NiB2 型複硼化物系硬質焼結合金の表
面に、酸化物皮膜からなる表面処理層を形成させること
により、長期間使用しても溶融金属と反応しない、ある
いは焼付が生じないため、部材表面に離型剤を塗布しな
くても部材と接触した金属を容易に剥離(離型)できる
ばかりでなく、ヒートチェックの発生もないなど、耐久
性が大幅に向上することを見出した。
【0009】これは、酸化皮膜が、母材の主要構成元素
であるMo、Cr、Ni、Bの金属元素と酸素を主体と
して構成される(Ni,Mo,Cr,B)型の
複合酸化物からなる安定かつ緻密な表面処理層で構成さ
れる保護膜となり、溶融金属に対する耐食性が大幅に改
善向上するためである。本発明の溶融金属用部材は上記
4元素に加えて、選択的にMn、Si、Al、W、N
b、Zr、Ti、Ta、Hf、Fe、Co、Vが添加さ
れる場合もあり、この場合は合金表面に形成される酸化
物皮膜は、Mo、Cr、Ni、Bに加えて上記の選択的
に添加される元素および酸素から構成される。酸化物に
Mo、Cr、Ni、Bが含有されない場合は、表面処理
層の結合力が弱く、かつ、母材との密着性が低下するた
めに亀裂や剥離を生じやすく、耐摩耗性も十分でない。
複合酸化物としては、具体的には(Ni,Mo,Cr,
B)23、(Ni,Mo,Cr,B)34、(Ni,M
o,Cr,B)O、(Ni,Mo,Cr,B)O3
(Ni,Mo,Cr,B)O2.7〜2.9、(Ni,M
o,Cr,B)O2などが挙げられる。
【0010】上記の複合酸化物は、Mo2NiB2型の複
硼化物が酸化されることにより得られるため、母材とし
ては合金組成が主にMo、Cr、Ni、BからなるMo
2NiB2型複硼化物硬質焼結合金である必要がある。こ
の硬質焼結合金において、Bは本発明の溶融金属用部材
の母材の硬質相となる複硼化物および表面処理層を形成
するために必要不可欠な元素である。また、Bを含有し
た表面処理層は母材との密着性を向上させる効果を示
す。B量が3%未満であると硬質相の割合が35%を下
回り、機械的特性が劣る。一方、7.5%を超えると硬
質相の割合が95%を上回り、強度および耐熱衝撃性が
低下する。よって、B含有量は3〜7.5%に限定す
る。
【0011】MoはBと同様に複硼化物および表面処理
層を形成するために不可欠な元素である。母材において
は、一部は硬質合金の結合相中に固溶し、母材の機械的
強度を向上させる。しかし、適正量(79.9%)を超
えて含有させるとM6C型炭化物などの金属間化合物を
形成して母材の強度が低下する。一方、含有量が21%
未満であると、Ni2BなどのNi硼化物が形成するた
めに母材の強度が低下する。よってMo含有量は21〜
79.9%に限定する。
【0012】Crは複硼化物中のNiと置換固溶し、複
硼化物の結晶構造を正方晶に安定化させる効果を有す
る。また、Ni結合相中にも固溶し、硬質合金の耐食
性、耐摩耗性、高温特性、および機械的特性を大幅に向
上させる。しかし、35%を超えて含有させるとCr
などの硼化物を形成し、母材の強度が低下する。一
方、2%未満になると表面処理層のCr量が不十分とな
り、溶融金属に対する耐食性の低下を生じる。よって、
Cr含有量は2〜35%に限定する。
【0013】Mnは母材の複硼化物の粒成長を抑制し、
合金組織を微細化させることにより、機械的特性を著し
く向上させる。また、Mnの添加により、焼結時に型く
ずれの少ない良好な形状の焼結体が得られ、ニヤネット
化が図られる効果を示す。さらにMnは酸素との親和力
が強いため、表面処理層の自己修復性をもたらし、部材
の耐久性を高める。含有量が0.1%未満では特性改善
の効果が認められず、8%を超えて含有させると母材の
機械的特性が低下する。よってMnの含有量は全組成に
対して0.1〜8%に限定する。
【0014】希土類元素は表面処理層と母材の密着性を
向上させる効果がある。また、これらの元素を2種以上
複合含有させても単独で含有させた場合と同様な効果が
得られる。含有量が0.01%未満では特性改善の効果
が認められない。5%を超えて含有させてもその効果の
向上があまり認められなくなるばかりでなく、希土類元
素は高価であるため、コストの上昇を招く。よって、希
土類元素の含有量は全組成に対して0.01〜5%に限
定する。
【0015】SiおよびAlは複合酸化物中に分散し、
表面処理層をさらに緻密かつ強化させる。SiおよびA
lはどちらか一方を含有させてもようし、両者を含有さ
せてもよい。これらの含有量が0.03%未満であると
その特性改善効果が認められず、10%を超えて含有さ
せると母材の強度が低下する。よってSiおよび/また
はAlの含有量は全組成に対して0.03〜10%に限
定する。
【0016】WはMoと置換させることが可能な元素で
あり、母材の強度を向上させる効果を示すばかりでな
く、表面処理層の耐食性および耐摩耗性を向上させる。
しかし、Moとの含有量が0.1%未満であるとその特
性改善効果が認められない。一方、30%を超えて含有
させてもその効果が認められなくなるばかりでなく、部
材の比重が高まり、製品重量が増大する。よって、Wの
含有量は全組成に対して0.1〜30%に限定する。
【0017】Nb、Zr、Ti、Ta、HfはMoと置
換させることが可能な元素であり、母材の複硼化物に固
溶するとともに一部は他の硬質粒子(硼化物、酸化物、
炭化物、および窒化物)を形成し、機械的特性を向上さ
せる。また、これらの元素は酸素との親和力が強いこと
から複合酸化物と結合し、より緻密で密着性に優れた表
面処理層の形成に効果がある。また、これらの元素を2
種以上複合含有させても単独で含有させた場合と同様な
効果が得られる。しかし、含有量が0.1%未満である
と改善効果が認められず、10%を超えて含有させると
硬質合金の焼結性が低下し、強度の低下を招くばかりで
なく、これらの元素は高価であるためコストの上昇を招
く。よってNb、Zr、Ti、Ta、Hfの含有量は全
組成に対して1種または2種以上の合計で0.1〜10
%に限定する。
【0018】FeはNiと置換可能な元素であり、表面
処理層中にFeを複合した酸化物皮膜を形成すること
で、表面処理層の自己修復性が向上する。また、安価な
Feを使用することで、部材のコスト削減が図れる。含
有量が0.1%未満であるとその改善効果が認められ
ず、20%を越えて含有させると、MoNiB複硼
化物の形成が困難となり、焼結性が低下するばかりでな
く、母材の熱衝撃性および強度が低下する。よって、F
eの含有量は全組成に対して0.1〜20%に限定す
る。
【0019】CoもFeと同様にNiと置換可能な元素
であり、本発明の硬質合金の硼化物、およびNi基結合
相の両相に固溶し、硬質合金の熱衝撃性および高温強度
を向上させる。含有量が0.1%未満であるとその改善
効果が認められず、20%を超えて含有させてもその特
性向上の効果が認めらないないだけでなく、コストの上
昇を招く。よって、Coの含有量は全組成に対して0.
1〜20%に限定する。FeおよびCoは上記のように
単独で含有させてもよいし、両者を含有させてもよい。
両者を含有させる場合も、含有量は全組成に対して0.
1〜20%に限定する。
【0020】VはCrと置換させることが可能な元素で
あり、また、Crと同様に複硼化物中のNiと置換固溶
し、複硼化物の結晶構造を正方晶に安定化させる効果を
有する。また、Ni結合相中にも固溶し、硬質合金の耐
食性、耐摩耗性、高温特性、および機械的特性を大幅に
向上させる。さらに表面処理層においては、自己修復性
の向上効果をもたらす。0.1%未満であるとこれらの
特性改善効果が認められず、25%を超えて含有させる
と、酸化皮膜の密着性が低下し、溶融金属への不純物混
入の原因となり得る。よってVの含有量は全組成に対し
て0.1〜25%に限定する。
【0021】本発明の硬質合金は上記成分元素のほか、
残部がNiで構成される。Niは複硼化物および結合相
を構成する元素であり、表面処理層を構成する複合酸化
物の形成に必要不可欠である。本発明の硬質合金におい
ては、Niの含有量が10%未満であると複硼化物を十
分に形成させることができないばかりか、結合相中のN
i含有量が不足して、焼結時に十分な液相が出現せず緻
密な焼結体が得られず、強度が低下する。そのため、本
発明の硬質合金にはNiを10%以上含有させる必要が
ある。本発明の硬質合金においてNiを10%以上含有
させることができない場合は、許容範囲内においてNi
以外の各元素の含有量を減じて、10%以上のNiを含
有させることは言うまでもない。
【0022】本発明の硬質焼結合金が含有する不可避的
不純物元素の主なものはP、S、N、Cなどであり、硬
質焼結合金の強度を維持させるためにはこれらの含有量
は極力少なくすることが望ましい。これらの元素の含有
量が合計で1%以下であれば、機械的特性に与える影響
は比較的小さい。
【0023】次に本発明の溶融金属用部材の製造方法に
ついて説明する。まず母材である硬質合金の製造方法に
ついて説明する。Ni、Mo、Cr、Mn、Si、A
l、W、Nb、Zr、Ti、Ta、Hf、Fe、Co、
V、希土類元素の1種または2種以上の元素とBからな
るB合金の粉末、またはこれらのB合金粉末とこれら元
素の1種または2種以上からなる合金の粉末、またはB
単体とNi、Mo、Cr、Mn、Si、Al、W、N
b、Zr、Ti、Ta、Hf、Fe、Co、V、希土類
元素の単体粉末、またはB単体とこれらの1種または2
種以上の合金からなる粉末を所定の合金組成となるよう
に配合し、振動ボールミル等を用いて有機溶媒中で湿式
粉砕後、造粒、成形し、該成形体を真空中、還元ガス
中、または不活性ガス中などの非酸化性雰囲気中で液相
焼結する。
【0024】なお、上記の硬質合金の硬質相となる複硼
化物は、上記原料粉末が焼結中に反応することによって
形成されるが、あらかじめMoおよびNi、さらに上記
の選択的に添加される元素からなる複硼化物、またはB
単体の粉末とMoおよびNiさらに上記の選択的に添加
される元素の粉末を炉中で反応させることにより、Mo
2NiB2型複硼化物を製造し、さらに結合組成のNi、
Mo、Fe、Co、および上記の選択的に添加される元
素の粉末を所定の合金組成となるように配合した粉末を
用いても差し支えない。
【0025】液相焼結は通常1373〜1673Kの焼
結温度で5〜90分間行う。焼結温度が1373K未満
の場合は液相が十分に出現せず、空孔の多い焼結体が得
られ、十分な強度が得られない。一方、焼結温度が16
73Kを超えると液相は十分に出現するものの、結晶粒
が粗大化し強度が低下する。また、焼結時間が5分未満
であると、元素の拡散が十分でなく、十分に高密度化し
ない。一方、90分を越えて焼結してもそれ以上の強度
上昇は認められず、場合によっては強度が低下すること
もある。以上のような液相が出現する焼結条件で焼結す
ることにより、空孔が消失し、ほぼ100%の密度の硬
質合金が得られる。液相を出現させずに空孔を消失させ
る方法として、熱間静水圧プレス法、ホットプレス法、
通電焼結法などがあり、これらの方法を用いても空孔を
消失させることができる。またこれらの方法と液相焼結
法を併用してもよい。
【0026】上記のようにして得られる本発明の溶融金
属用部材の母材である硬質合金は、焼結体単体としての
み用いられるばかりでなく、鋼材と接合させて複合材と
して用いることも可能である。すなわち、本発明の硬質
合金は超硬合金のように鋼材にロウ付けして使用するば
かりでなく、ロウ材を使用することなく直接鋼材と接合
させることも可能であり、強固な接着が得られる。ま
た、焼結と鋼材を同時に接合する焼結接合法を適用する
ことも可能であり、鋼材は熱ダメージによる強度低下を
招来することなく、複合材料をアルミニウムなどの溶融
金属のダイカスト用部材として用いた場合、溶融金属に
対して耐食性および耐摩耗性が必要とされる部分にの
み、本発明の溶融金属用部材の母相である硬質合金を必
要最小限に用いることにより、金型などの部材を低価格
で製造することが可能となる。次に、上記のようにして
得られた母材表面に形成させる表面処理層の製造方法に
ついて説明する。
【0027】得られた母材を所望の形状に機械加工を行
い、表面を洗浄脱脂した後、大気中もしくは酸化性雰囲
気中で773〜1873Kの温度で5分〜50時間保持
することにより、適正な皮膜量の酸化物皮膜を形成させ
る。本発明の表面処理層の形成手段としては、高温大気
酸化法、高温湿潤水素酸化法等があるが特に限定されな
い。処理温度が773K未満の場合は、長時間の処理を
行っても優れた耐食性が得られる十分な厚みを有する酸
化物皮膜を形成することはできない。一方、1873K
を超える処理温度で処理した場合は、酸化物皮膜の剥離
が生じる。処理時間が5分未満の場合は十分な厚みの酸
化物皮膜の形成が認められず、50時間を超えて処理を
行っても、酸化物皮膜の成長は飽和し、剥離を生じるば
かりでなく、コストの上昇につながる。よって、表面処
理は773〜1873Kの温度で5分〜50時間、好ま
しくは973〜1673Kで1〜30時間行う。また上
記の酸化物皮膜を形成させる手段として、酸化雰囲気に
おける高温加熱処理だけではなく、陽極電解法や加圧水
蒸気法などを用いることも可能である。以下、実施例を
示し本発明を具体的に説明する。
【0028】
【実施例】(実施例)B粉末および金属粉末を、表1〜
5に示す配合比に調整した後、振動ボールミルを用い
て、アセトン中で25時間湿式混合粉砕した。ボールミ
ルで粉砕した後の粉末を乾燥、造粒し、得られた微粉末
を所定の形状にプレス成形した後、真空度:≦1.3P
aの真空中で10K/分の昇温速度で加熱し、1373
〜1673Kの温度で30分間加熱した後炉冷し、焼結
合金を得た。得られた焼結合金を所望の形状に加工し、
脱脂後、大気中で表6〜14に示す加熱条件で加熱した
後、炉冷し、焼結合金表面に複合酸化物の皮膜からなる
表面処理層を形成させ、溶融金属用部材を得た。一部の
焼結合金は比較用に上記の加熱処理を施さずに、下記の
特性評価に供した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
【表5】
【0034】上記のようにして得られた表6〜14に示
した硬質合金および溶融金属用部材の強度、耐食性、お
よび耐熱衝撃性を以下のようにして評価した。 [強度]焼結したままの硬質合金、および硬質合金に大気
中の加熱処理を施した溶融金属用部材から試験片を切り
出し、JIS H 5501に基づいて抗折力(3点曲げ
試験)を測定した。抗折力が大きいほど強度が優れてお
り、1.5GPaを超えるものを本発明の対象とする。
結果を表6〜14に示す。
【0035】[耐食性]焼結したままの硬質合金、および
硬質合金に大気中の加熱処理を施した溶融金属用部材を
10mm×10mm×100mmの大きさに切削加工し
試験片とし、この試験片を993Kで加熱溶融したアル
ミニウム(ダイカスト用アルミニウム合金:JIS−A
DC10)中に6時間浸漬した後、試験片の長手方向に
垂直な断面で切り出し、断面を光学顕微鏡で観察し、試
験片が溶融アルミニウムにより表面から侵食された深さ
を測定し、下記の規準で耐食性を評価した。 ○:侵食深さ<5μm、離型性良好 △:侵食深さ≧5μmでかつ<30μm、離型性やや不
良 ×:侵食深さ≧30μm、離型性不良 結果を表6〜14に示す。表中で を附したもの
は、特定元素を必要以上に添加しても効果の向上効果が
認められないものを指す。
【0036】[耐熱衝撃性]焼結したままの硬質合金、お
よび硬質合金に大気中の加熱処理を施した溶融金属用部
材を10mm×10mm×100mmの大きさに切削加
工し、これに0.5mm幅の切り込みを5mm入れ試験
片とした。この試験片を773Kで大気中で加熱し、水
中に投入した後に発生するクラックの有無を肉眼観察
し、耐熱衝撃性を評価した結果を表6〜14に示す。
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】
【表8】
【0040】
【表9】
【0041】
【表10】
【0042】
【表11】
【0043】
【表12】
【0044】
【表13】
【0045】
【表14】
【0046】表6〜14に示すように、本発明の溶融金
属用部材は耐食性および耐熱衝撃性に優れている。
【0047】
【発明の効果】本発明は、Mo、Cr、Ni、B、およ
びさらにMn、希土類元素、Siおよび/またはAlを
含有させ、Mo、Cr、Bの含有量を一定範囲内に限定
し、またはさらにW、Nb、Zr、Ti、Ta、Hf、
Feおよび/またはCo、Vなどを適宜含有させて成
る、微細な複硼化物とNi基の結合相とからなる硬質焼
結合金を、大気中で加熱して表面に酸化皮膜を形成させ
た溶融金属用部材であり、溶融金属に対して優れた耐食
性と耐熱衝撃性を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 29/14 C22C 29/14 Z 32/00 32/00 N (72)発明者 小崎 信也 山口県下松市西豊井1394番地 鋼鈑工業株 式会社内 (72)発明者 高木 研一 山口県下松市東豊井1296番地の1 東洋鋼 鈑株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4E093 NA01 NB08 NB09

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質焼結合金からなる部材の、溶融金属
    と直接接触する表面に酸化物皮膜を形成してなることを
    特徴とする溶融金属用部材。
  2. 【請求項2】 前記部材が、Mo2NiB2 型複硼化物
    とNi基結合相とからなる硬質焼結合金であることを特
    徴とする、請求項1に記載の溶融金属用部材。
  3. 【請求項3】 前記酸化物皮膜が、Mo、Cr、Ni、
    Bの金属元素と酸素とを主体とする(Ni,Mo,C
    r,B)型の複合酸化物からなる皮膜であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の溶融金属用部
    材。
  4. 【請求項4】 前記硬質焼結合金が、3〜7.5重量%
    のB、21〜79.9重量%のMo、2〜35重量%の
    Cr、残部が10重量%以上のNiおよび不可避的不純
    物からなることを特徴とする、請求項1から3のいずれ
    かに記載の溶融金属用部材。
  5. 【請求項5】 硬質焼結合金の全組成に対して、0.1
    〜8重量%のMnを含有することを特徴とする、請求項
    4に記載の溶融金属用部材。
  6. 【請求項6】 硬質焼結合金の全組成に対して、希土類
    元素の中から選ばれた1種以上を、合計で0.01〜5
    重量%含有することを特徴とする、請求項4又は5に記
    載の溶融金属用部材。
  7. 【請求項7】 硬質焼結合金の全組成に対して、Siお
    よび/またはAlのいずれか一方を、又は両者を、合計
    で0.03〜10重量%含有することを特徴とする、請
    求項4〜6のいずれかに記載の溶融金属用部材。
  8. 【請求項8】 硬質焼結合金に含有されるMo含有量の
    一部を、全組成に対して0.1〜30重量%のWで置換
    してなることを特徴とする、請求項4〜7のいずれかに
    記載の溶融金属用部材。
  9. 【請求項9】 硬質焼結合金に含有されるMo含有量の
    一部を、全組成に対して0.1〜10重量%のNbで置
    換してなることを特徴とする、請求項4〜7のいずれか
    に記載の溶融金属用部材。
  10. 【請求項10】 硬質焼結合金に含有されるMo含有量
    の一部を、全組成に対してWおよびNbの両者の合計で
    0.2〜30重量%置換してなることを特徴とする請求
    項4〜7のいずれかに記載の溶融金属用部材。
  11. 【請求項11】 硬質焼結合金に含有されるNb含有量
    の一部または全部をZr、Ti、Ta、Hfのいずれか
    1種又は2種以上と置換してなることを特徴とする、請
    求項9又は10に記載の溶融金属用部材。
  12. 【請求項12】 硬質焼結合金に含有されるNi含有量
    の一部を、全組成に対してFeおよび/またはCoのい
    ずれか一方または両者の合計で0.1〜20重量%置換
    してなることを特徴とする、請求項4〜11のいずれか
    に記載の溶融金属用部材。
  13. 【請求項13】 硬質焼結合金に含有されるCr含有量
    の一部を、全組成に対して0.1〜25%のVで置換し
    てなることを特徴とする請求項4〜12のいずれかに記
    載の溶融金属用部材。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の部
    材を大気中あるいは酸化雰囲気中で加熱してその表面に
    酸化物皮膜を形成させることを特徴とする、溶融金属用
    部材の製造方法。
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