JPS604727Y2 - コ−ナ−用化粧ブロツクの製造用型枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は着色コンクリートを注入してコーナー用化粧
ブロックを製造するための型枠に関し、非常に製造を行
ない易くしたものである。

従来の単なるうンクリートブロックに代り、表面の仕上
げが美麗なるよう例えばコンクリート板の表面にタイル
を埋付けることも試みられたが（実公昭５０−５９０３
号参照）、コンクリート塑造時にタイルを乱れなく１枚
ずつ型枠に敷設することが非常に手数であるほか、製造
されたタイル付コンクリート板としては、コンクリート
板と１枚ずつのタイルとの連結が確実に行なわれていな
いと個々のタイルとの剥離等を起すおそれがあり、また
外装用などの場合、タイルの欠け、割れ等を生じ易いも
のであり、しかもコスト的にもタイル付コンクリート板
を用いる場合高くつくものであつた。

そこで、この考案者においては、上記タイル付コンクリ
ート板に比し、はるかに安価で製造もし易くしかも強度
的にも優れたものとして、独特の化粧コンクリートブロ
ックを開発したが、該化粧コンクリニドブロックは着色
コンクリートによって形成した板状の化粧ブロックに対
し、空洞コンクリートブロック或は充実ブロックが連結
固定されたものゆえ、コーナー個所での組積みにはその
厚みとの関連上使用し難く、これに適した形状のコーナ
ー用のものが必要とされるものであり、この考案では上
記コーナー個所での組積みに適し、上記した新しい化粧
コンクリートブロックとの併用に適するような化粧ブロ
ック、即ち着色コンクリートにて表面に組積みパターン
を有し且つコーナー用折曲形状を有するものを簡単に製
造できる型枠を考慮したものである。

その構成としては、合成樹脂発泡体にて容器状の型枠本
体を形成し、その内部にはコーナー用化粧ブロックの組
積みパターンを形成する凹凸形状部を有し、さらに型枠
本体内には上記化粧ブロックの背面側空間を形成するた
めの合成樹脂発泡体からなる補助型枠を挿入固定し、型
枠本体と補助型枠との間には上記化粧ブロックとなる着
色コンクリートを注入できる空間を形成してなることを
特徴とするものである。

次いで、この考案の実施態様について図を参照しながら
以下に例示する。

１０は容器状の型枠本体、２０は補助型枠であり、何れ
もポリスチレン発泡体等の合成樹脂発泡体にて形成され
ている。

そして型枠本体１０の内部にはコーナー用化粧ブロック
３０．３０’の組積みパターンの凹凸部３１．３２を形
成するための凹凸形状部１２．１１を有している。

補助型枠２０は１個ないしは複数を有し、化粧ブロック
３０．３０’の背面側空間３３を形成するためのもので
あって、型枠本体１０に対し、互の嵌合部１３．２３に
て嵌合されると共に接着、融着等の手段にて連結固定さ
れている。

２４は肉盗み部、１４は型枠本体１０に必要に応じて形
成されている凹部であり、化粧ブロックの組積み側の上
下一端に寸法調整用の突部３４を形成するためのもので
ある。

・このような突部３４は、化粧ブロック３０の組積み施
工時に必要量を削り取って組積み寸法の微調整を行なう
のに使用できる。

なお、型枠本体１０の内部型面はコーナー用化粧ブロッ
ク３０の形状に応じた型枠形状をなすもので、型枠本体
１０の組積みパターンを形成する凹凸形状部１２．１１
側が角形にて角形化粧ブロック３０を製造する場合（第
１図〜第５図参照）と、弧状にて弧形化粧ブロック３０
′を製造する場合とがある（第７図〜第１０図参照）。

上記構成の型枠を用いて、コーナー用化粧ブロックを製
造する場合の一例を説明すると、型枠本体１０と補助型
枠２０間にできた空間Ｃ内に単なる着色コンクリート或
はガラス繊維で補強した着色コンクリート（例えば砂２
に対し白セメント１の割合でこれに長さ１５ｗｆｔ程度
のガラス繊維と若干の顔料を混和したもの）を流し込み
、固化後に型枠本体１０馳よび補助型枠２０をニクロム
カット等の手段にて適宜個所から切断させてコーナー用
化粧ブロック３０．３０’を取出せばよいものである。

次回の製造時には新たな型枠本体１０と補助型枠２０を
用いればよい。

なお、上記ガラス繊維に代え、他の繊維（例えばナイロ
ン繊維）を着色コンクリートに混和して使用することも
できる。

さらに補強材となる上記繊維のほかに、着色のための顔
料が混和される着色コンクリートとしては、上記したよ
うに砂と白セメントによるモルタル状のものを使用する
ほか、これに小石が混じったコンクリート状のものを使
用する場合もある。

上記製造時に、型枠本体１０となる合成樹脂の発泡体を
型面側で明瞭な粒魂付のものを使用したり、組積みパタ
ーンとは別個に模様となる凹凸を形成しておくと、製造
された化粧ブロック３０゜３０′の表面に発泡粒子によ
る粒塊模様或は凹凸模様を有するバラエティに富んだも
のが得られることになる。

また、この考案のコーナー用化粧ブロック３０は化粧コ
ンクリートブロックが縦横に組積みされた部分における
コーナー個所での組積みに使用されるもので、順次組積
みして左右の化粧コンクリートブロックのうち板状の化
粧ブロック３０と接続すればよい（第６図、第１１図参
照）。

この考案の型枠にて得られたコーナー用化粧ブロック３
０．３０’と共に使用される化粧コンクリートブロック
としては、コーナー用化粧ブロック３０゜３０′と同素
材からなる凹凸部６１．６２付の板状の化粧ブロック６
０の裏面に、空洞コンクリートブロック７０或は充実コ
ンクリートブロックが連結固定されたものであり、何れ
の化粧ブロック３０．３０’、６ｔ１．についてもその
組積みパターンとしては図示したものに限定されず種々
のものがある。

この考案の型枠によると、容器状の型枠本体１０と、こ
れに挿入固定される補助型枠２０との組合せにて種々複
雑な外形を有するコーナー用化粧ブロック３０．３０’
の製造も簡単に行ない得て、表面の組積みパターンもこ
れを形成する型枠本体１０内の凹凸形状部１２．１１に
て簡単に形成でき、しかも型枠本体１０および補助型枠
２０も合成樹脂発泡体にて形成されているので、軽量で
取扱い易いほか、着色コンクリートの固化後にはどの位
置からでもニクロムカット等の手段にて切断して化粧ブ
ロック３０．３０’を取出せるので、肉盗みおよび配筋
上好都合となる背部空間３３を有した形状さらには一層
複雑な形状の化粧ブロックでも至極簡単に製造できるこ
とになる。

また、カット前のままで化粧ブロック３０．３０’に対
する輸送用包装材としても使用でき、化粧ブロックの輸
送時における緩衝効果をも果し、保護効果の大きいもの
である。

この考案による型枠で製造されたコーナー用化粧ブロッ
クについては、着色コンクリートにて表面に煉瓦状をな
す組積みパターンを有し且つコーナー用折曲形状を有す
るブロックであるから、簡単にコーナー用の組積み施工
に用いられ、着色コンクリートを繊維混和にて補強する
場合非常に強靭で欠け、割れ等の発生も少なく耐震強度
も強くなるほか、耐候性にも優れることになる。

また不燃性は高まり、外観的にも折曲形状を有するため
コーナーの折曲中央個所にブロック同士の継なぎ目が来
ないで美麗な組積みが実現でき、施工も行ない易く、工
費が大巾に節約できることになる。

従って、一般住宅、ブロック住宅、ビル、ホテル、旅館
、スーパーマーケット、ガソリンスタンド、ゴルフ場の
クラブハウス、喫茶店等の内外装および各種の外棚等に
化粧コンクリートブロック施工を巾広く利用するにもコ
ーナー個所での組積みを懸念することなく施工でき、優
れた諸効果を発揮できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案型枠の平面図、第２図および第３図は
前回■−■線および■−■線における断面図、第４図は
化粧ブロックとなる着色コンクリートを注入した後の断
面図、第５図はこの考案型枠にて製造されたコーナー用
化粧ブロックの斜視図、第６図は前面化粧ブロックの使
用状態を示す平面図、第７図はこの考案型枠の変更例を
示す平面図、第８図および第９図は前回■−■線および
ＩＸ−ＩＸ線における断面図、第１０図は製造されたコ
ーナー用化粧ブロックの斜視図、第１１図は前回ブロッ
クの使用状態を示す斜視図である。 １０・・・・・・型枠本体、１２，１１・・・・・・凹
凸形状部、２０・・・・・・補助型枠、３０・・・・・
・化粧コンクリートブロック、３１，３２・・・・・・
組積みパターンとなる凹凸部、３３背部空間。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 合成樹脂発泡体にて容器状の型枠本体を形成し、そ
   の内部にはコーナー用化粧ブロックの組積みパターンを
   形成する凹凸形状部を有し、さらに型枠本体内には上記
   化粧ブロックの背面側空間を形成するための脅威樹脂発
   泡体からなる補助型枠を挿入固定し、型枠本体と補助型
   枠との間には上記化粧ブロックとなる着色コンクリート
   を注入できる空間を形成してなることを特徴とするコー
   ナー用化粧ブロックの製造用型枠。 ２ 型枠本体の組積みパターンを形成する凹凸形状部側
   が角形をなしている上記実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のコーナー用化粧ブロックの製造用型枠。 ３ 型枠本体の組積みパターンを形成する凹凸形状部側
   が弧形をなしている上記実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のコーナー用化粧コンクリートブロックの製造用型
   枠。 ３ 型枠本体および補助型枠がポリスチレソ発泡体から
   なる上記実用新案登録請求の範囲第１項記載のコーナー
   用化粧コンクリートブロックの製造用型枠。