JPS6047073A - 着色樹脂塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、染料で着色した不飽和ポリエステル樹脂塗料
および酸硬化型アミノアルキッド樹脂塗料に関するもの
である。

不飽和ポリエステル樹脂は、木工塗装における下塗り、
中塗り、上塗りなどの各種塗料として従来から多量に使
用されており、特に厚い塗膜が一回で得られること、塗
膜がやせないこと、鏡面平滑仕上げが容易に得られるこ
となど多くの利点を有している。

しかしながら不飽和ポリエステル樹脂塗料に染料を混合
して着色する場合には、染料とこの樹脂との適合性が問
題となる。すなわち、不飽和ポリエステル樹脂塗料は不
飽和二塩基酸とグリコール類とを主原料とした重縮合体
をビニル系モノマーに溶解した熱硬化性塗料であり、常
温硬化させるために過酸化ベンゾイルやメチルエチルケ
トンパーオキサイドのごとき重合触媒や有機酸コバルト
塩のごとき重合促進剤が一般に配合されているが、着色
剤として染料を混合した場合、触媒である過酸化物によ
ってこの染料が酸化されて退色劣化したり、あるいは染
料が樹脂塗料圧悪影響を及ぼす傾向がある。

次に１ミノ１ルキツド樹脂も、木工塗装における下塗り
、中塗り、上塗りなど各２＠塗料として従来から多量に
使用されている。

しかしながらアミノアルキッド樹脂塗料に染料を配合し
て着色する場合忙は、同様に染料とこの樹脂との適合性
が問題となる。すなわちアミノアルキッド樹脂は一般に
酸硬化性樹脂であり、常温硬化させるために塩酸のごと
き無機酸あるいは、ぎ酸のごとき有機酸を重合促進剤と
して添加する。

着色剤として染料を混合した場合忙重合促進剤である酸
によって染料が劣化退色したり、あるいは染料が樹脂塗
料に悪影響を及ぼす傾向がある。

上記の問題点を防止するために、不飽和ポリエステル樹
脂塗料またはアミノアルキッド樹脂塗料には顔料が慣用
されることが多いが、染料に比較して色濃度がないため
所望の濃度とするためには多量の顔料を必要とすること
、また染料のような鮮明性、透明性がないため木地着色
に際して木目が隠され木目本来の美しさが損なわれると
いう欠点を有する。

そこで本発明者等は、不飽和ポリエステル樹脂塗料の重
合触媒として使用されている過酸化物に対して、あるい
はアミノアルキッド樹脂塗料の重合促進剤として使用さ
れている無機酸または有機酸に対して、劣化退色するこ
とがなく、さら忙は樹脂塗料に対しても悪影響を与えな
い染料を見い出すべく鋭意研究し、本発明を完成させた
ものである。

すなわち本発明は、着色剤として下記一般式、Ｐｃ＋８
０２ＮＨ（ＣＨｘ）、０Ｒ）ｎ（１）（式中、　Ｐｃは
含金属フタロシアニン基であり、Ｒは炭素数１から１５
までのアルキル基または僧換アルキル基を表わし、ｎは
１から４までの整数を表わす。） で表わされる置換基を有する含金属フタロシアニン染料
を使用することを特徴とする着色不飽和ポリエステル樹
脂塗料および着色酸硬化型アミノアルキッド樹脂塗料で
ある。

一般式（１）で表わされる含金属フタロシアニン染料は
鮮明な青色を有し、これを不飽和ポリエステル樹脂塗料
または酸硬化型アミノアルキッド樹脂塗料の着色剤に慣
用しても、塗料中に含まれる過酸化物触媒あるいは酸に
よって経時的に劣化退色することもない。またかような
染料の添加により塗料の諸性能、例えば塗布乾燥性、ポ
ットライフ等に変化は認められない。

一般式（１）で表わされる一群の含金属フタロシアニン
染料が上記のごとき性質を有する理由については明らか
ではないが、このような含金属フタロシアニン染料を用
いて着色不飽和ポリエステル樹脂塗料あるいは酸硬化型
アミノアルキッド樹脂塗料を製造するに際しては、染料
をエチルセロソルブ、メチルイソプロピルケトン、メチ
ルエチルケトン、酢酸エチル、ｔたはトルエン、キシレ
ン等の適当な溶剤に溶解した後、この染料溶液を不飽和
ポリエステルの場合には重合触媒や重合促進剤とともに
不飽和ポリエステル樹脂液中に添加混合し、酸硬化型ア
ミノアルキッド樹脂の場合には、無機または有機の酸と
ともに酸硬化型アミノアルキッド樹脂液中に添加混合す
ればよい。染料の添加量は従来慣用されている着色剤添
加量と同じでよく、一般的には不飽和ポリエステル樹脂
液または酸硬化型アミノアルキッド樹脂液に対して、２
〜５重量％程度添加する。

なお、不飽和ポリエステル樹脂塗料の場合、鍮膜を柔か
くし付着性を向上させる目的で、ウレタン樹脂を混合し
た塗料も最近使用されるようになったが、一般式（１）
の含金属フタロシアニン染料はウレタン樹脂を混合した
不飽和ポリエステル樹脂塗料の着色剤としても使用でき
る。

以上説明したように本発明においては、一般式（１）で
表わされる一群の含金属フタロシアニン染料を不飽和ポ
リエステル樹脂塗料または酸硬化型アミノアルキッド樹
脂塗料の着色剤として用いるととにより、この樹脂塗料
中に含有されている重合触媒である過酸化物により着色
剤が酸化されて変退色したり、あるいは硬化促進剤であ
る酸により劣化退色することもなく、また着色剤により
塗料諸性能が劣化することもない。

以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明するが°、本
発明はこれらの実施例だけに限定されるものでは１工い
。

実施例１ 下記（１１部造式 （式中、　ＣｕＰｃは、銅フタロシアニン基を表わす。

）で表わされる染料０５部を５部のトルエンに溶解した
。この溶液を市販不飽和ポリエステル樹脂液「ノンワッ
クス２０８０Ｊ（大釜塗料＠製、商品名）１００部中に
混合し、さらにナフテン酸コバルト１部とメチルエチル
ケトンパーオキサイド１部とを添加してよくかきまぜ、
青色圧着色された不飽和ポリエステル樹脂塗料を調製し
た。

この塗料を木地に塗布したものは銅フタロシアニン染料
特有のスカイブルーに着色され、経時的に変退色しなか
った（ブレースケル判定：５級）。

また樹脂塗料に要求される塗布乾燥性やポットライフな
どの諸性能について調べた結果、上記染料無添加の場合
と比べ変化は認められなかった。

比較として、次の一般式、 Ｈ で表わされる染料を使用した以外は、実施例１と同様に
着色不飽和ポリエステル樹脂塗料を調製した。

この塗料を木地に塗布して着色の変退色を胛べた結果、
グレースケール１級と判定され変退色が著しかった。

実施例２ 下記構造式 で表わされる染料０．５部を５部のトルエン忙溶解した
。この溶液を市販酸硬化型アミノアルキッド樹脂液［メ
ルビコートナ２５」１ＣＩＱ部と「メルビコート＋４５
（シンナー）」３０部（いずれも和信化学■製、商品名
）の混合液に添加混合し、さらに「メルビコート！＃＝
１（硬化剤）」１０部を加えよくかきまぜ、青色に着色
された酸硬化型アミノアルキッド樹脂塗料を調製した。

この塗料を木地に塗布したものは、銅７タロシアニン染
料特有のスカイブルーに着色され、経時的にも変退色せ
ず、グレースケール判定５級を示した。

また樹脂塗料に要求される塗布乾燥性やポットライフな
どの諸性能について訓べた結果、上記染料無添加の場合
と比べて変化は認められなかった。

比較のために、次式 ％式％ で表わされる染料を用いた以外は、実施例２と同様に着
色酸硬化型アミノアルキッド樹脂塗料を調製した。

この塗料を木地に塗布して着色の変退色を調べた結果、
グレースケール１級と判定され変退色が著しかった。

保土谷化学工業株式会社 −Ｑｎ・

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、着７色剤として下記一般式 ％式％） （式中、　Ｐｃは含金属フタロシアニン基であり、Ｒは
   炭素数１から１５までのアルキル基または置換アルキル
   基を表わし、ｎは１から４までの整数を表わす。）で表
   わされる雪換基を有する含金属フタロシアニン染料を使
   用することを特徴とする着色不飽和ポリエステル樹脂塗
   料、および着色酸硬化型アミノアルキッド樹脂塗料。