JPS6046106B2 - アリル−又はメタリルスルホン酸ナトリウムの製法 - Google Patents

アリル−又はメタリルスルホン酸ナトリウムの製法

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JPS6046106B2
JPS6046106B2 JP52080868A JP8086877A JPS6046106B2 JP S6046106 B2 JPS6046106 B2 JP S6046106B2 JP 52080868 A JP52080868 A JP 52080868A JP 8086877 A JP8086877 A JP 8086877A JP S6046106 B2 JPS6046106 B2 JP S6046106B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C309/00Sulfonic acids; Halides, esters, or anhydrides thereof

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塩化アリル(AC)或いは塩化メタリル(M
AC)を亜硫酸ナトリウム水溶液と反応させることによ
りエマルジョンのアリルスルホン酸ナトリウム(AS)
もしくはメタリルスルホン酸ナトリウム(MAS)を製
造する方法に関する。
アリルスルホン酸ナトリウムは、他の不飽和スルホネー
トと並んで他の不飽和モノマー、特にアクリロニトリル
と共重合するための重要なコモノマーである。
一般に、アリルスルホン酸ナトリウムの製造は、塩化ア
リルを亜硫酸ナトリウムと水溶液もしくはアルコール性
水溶液中で次の反応式:CH2=により反応させること
により行なう。
反応は、有利には水性/アルコール性溶液中で沸騰温度
範囲42〜44℃で攪拌及び還流下に実施す.る。
しかしながら、この方法は、加水分解一もしくはソルポ
リシス反応が顕著であるために収率が低い。
それ故、反応の選択性は著しく不満足なものである。更
に、この方法は低い空時収量を有す!る。米国特許第2
601256号明細書によれば反応時間1時間を要する
。水/アルコ−ルー混合液中のNa2sO3の溶解度が
低く、従つて後処理に高い蒸発コストが必要である、比
較的稀釈された反応溶液が得られる。塩化アリルをガス
状でNa2sO3水溶液中に例えば50℃で導入し、そ
の際に一部の塩化アリルを反応させ、残りを未反応のま
ま反応溶液から排出させかつ中間凝縮及び再蒸発後に回
収するドイツ民主共和国特許第70086号明細書及び
同第106828号明細書の方法は高い選択性を有して
いるが、絶えず蒸発させかつ凝縮するためにエネルギー
消費が高い。
更に、この方法は、相界面(ガス状/液状)を介する物
質移行が不良であるため、比較的長い反応時間を必要と
する。一般に、反応溶液を後処理してアリルスルホン酸
ナトリウムを精製取得するには、溶液を蒸発濃縮し、A
Sをアルコールで抽出しかつ引続いてア)ルコールから
精製結晶する。
それ故、アリルスルホン酸ナトリウムの製造が、できる
限り高濃度のNa2sO3溶液中で、できる限り短時間
で、高い選択性をもつて、低いエネルギー消費で塩化ア
リルを反応させることによりニ可能である方法を見出す
という課題が生じる。
更に、MASの工業的製造は、MACをNa2sO3と
水溶液中、温度30〜70℃、殊に65〜66゜Cで次
の反応式:により反応させるか或いはイソブテンを有機
SO3一錯化合物によりできるかぎり不活性な溶剤、特
にハロゲン化炭化水素中でスルホン化することにより行
なう。
後者の方法は、生成塩がせいぜい97%までの不十分な
純度を有しており、かつ溶剤も比較的高価な錯生成剤も
反応後に経費のかかる後処理工程でスルホン酸から分離
しなければならないので工業的には不十分である。
その際に錯体ビルダーの回収率は90%程度に過ぎずか
つSO3一変換率に関する選択性は最高で95%である
。最初に生成するスルホン酸が分解し易いので、いずれ
にせよこれをそのままで単離することはできず、中和後
に初めて塩として後処理することができる。前者の公知
方法では、Na2sO3水溶液を通常化学量論的に過剰
のMACと、溶解助剤(米国特許第2601256号明
細書)又は乳化剤(西ドイツ国特許出願明細書第180
4135号)の添加下に反応させる。
しかし米国特許第34533加号明細書により化学量論
的に不足量のIVACで操作することもでき、それによ
りNaCeの分離が容易になる。該方法では、MAS収
率は、その都度不足量の成分に対して反応時間2〜1満
間で僅かに75〜85%であるに過ぎない。更に、ドイ
ツ民主共和国第70086号明細書及び同第10682
8号明細書により、反応に必要なMACをNa2sO3
水溶液中に助剤を添加せずにMACの沸点を越える温度
でガス状で配量することができる。
物質移行(ガス状/液状)が不良であるため、配量した
MACの一部は未反応のままで反応器から排出されず、
従つてMACの返還にはエネルギー消費の高い中間凝縮
及び再蒸発が必要である。更に、この方法は比較的長い
反応時間を必要とする。更に、MACとNa2sO,と
を反応させるすべての前記の方法は、所望の不飽和スル
ホネートと共に、部分的にポリマー又はオリゴマーのM
ASとして表わされる飽和スルホネートもまた発生する
という一般的な欠点を有している。
これらの飽和スルホネートはMASと類似の性質を有し
ているので、分別結晶又は抽出のような従来の後処理法
によつて実質的にMASから分離することができない。
MAC<5Na2S03水溶液とをできる限り短い反応
時間で、高い選択性でもつて反応させることによるMA
Sの製造を許容し、その際に飽和スルホネートを形成し
ない方法を見出すという課題が生じる。
これらの課題は、本発明により解決される。
アリルスルホン酸ナトリウムの楊合は所望の開始一もし
くは反応温度33〜70℃に予熱した、Na2sO3含
有率23.5〜28%のNa2sO4水溶液に化学量論
的に10〜40%過剰の塩化アリルを加えかつ反応を激
しい攪拌下にかつ圧力1.0〜2.3バールでPH値範
囲7〜11、殊に9〜10を維持しながら、実質的にN
a2sO3が完全に消費されるまで行ない、その際にP
H値をカセイソーダの後配量により範囲7〜11に保持
することを特徴とする。反応は、保護雰囲気下に、例え
ば窒素下に実施すると有利である。メタリルスルホン酸
ナトリウムの場合には所望の開始−もしくは反応温度3
3〜80℃に予熱した、Na2sO3含有率22.3〜
28%のNa2sO3水溶液に化学量論的に10〜40
%過剰の塩化メタリルを加えかつ反応を激しい攪拌下に
かつ圧力1.0〜2.3/′<−ルでPH値範囲7〜1
1、殊に9〜10を維持しながら、実質的にNa2sO
3が完全に消費されるまで行ない、その際にPH値をカ
セイソーダの後配量により範囲7〜11に保持すること
を特徴とする。
この場合にも、反応を保護雰囲気下に、例えば窒素下に
実施すると有利である。公知方法では、AS一又はMA
S一形成と同時に進行する回避しし得ない塩化アリル又
は塩化メタリルの加水分解は配慮されていない。
加水分解により発生する塩酸は反応溶液のPH値を反応
進行中にAS形成ではPH値4に、MAS形成では約3
〜4に低下させる。この低いPH値では反応は著しく緩
慢に進行し、MAS形成の場合には、PHく4で反応可
能な亜硫酸塩が存在しているにもかかわらず反応は停止
する。反応速度の低下を回避しかつ実質的に完全なNa
2sO3変換を達成するために、PH値を範囲7〜11
に調節した後でPH値をカセイソーダの後配量により同
じPH値範囲、殊に9〜10に保持することが必要であ
る。カセイソーダを後配量する際に、PH値を越えない
ように注意すべきである。それというのも塩化アリル又
は塩化メタリルの加水分解はPH値11以上で飛躍的に
高まりかつ選択性は相応して低下するからである。驚異
的にも、前記のPH値範囲を全反応時間にわたつて保持
することにより飽和スルホネートの製造は実質的に完全
に抑制されることが明らかになつた。Na2sO3水溶
液は、飽和溶液として塩化アリルLでは温度33〜70
℃、塩化メタリルでは温度33〜80℃で使用すると優
れている。
例えば、非常に迅速な反応温度の上昇による反応の間の
Na2sO3懸濁液の装入もしくはNa2sO3の沈澱
は可能な限り回避すべきである。それというのもこれに
より反応7経過に対する妨害及び遅延が起るからである
。水中でのNa2sO3の溶解度は33℃で28%の最
大値を有する。温度上昇に伴い溶解度は再び低下し、7
0℃で23.5%に、80℃で22.3%まで低下する
。それ故、AS形成の場合には温度33〜70℃で濃度
23.5フ〜28%のNa2sO3溶液を、MAS形成
の場合は温度33〜80℃で濃度22.3〜28%のN
a2sO3溶液を使用すると優れている。工業的に重要
な温度点はASの場合には約44℃、MASでは約65
〜66℃である。
これは、生成する塩化アリルと水からの共沸混合物及び
塩化メタリルと水からのそれの常圧下の沸点である。そ
れ故、この温度を越える反応は加圧下に実施すべきであ
る。温度の関数である、反応溶液上の共沸混合物の蒸気
圧依存度から、各々ASの場合には例えば所望の反応温
度50℃に対して必要な圧力1.3/<−ル、60℃で
は1.8/くール、70℃では2.25バールが判明し
、MASの場合には所望の反応温度80℃では少くとも
1.9バールの必要な圧力が判明する。AS形成で70
℃以上の反応温度上昇は圧力上昇により可能ではあるが
、必要な反応時間は既に45〜60℃で工業的に十分で
あるので必要ではない。例えば45゜Cの反応時間は約
240分間、50℃で約15紛間、60℃で約7紛間、
70℃で約4紛間である。また、MAS形成では、80
℃以上の反応温度も圧力上昇により可能ではあるが、必
要な反応時間は既に60〜70℃で工業的に達成される
ので必要ではない。例えば、65〜66℃の反応時間は
約10紛間、80℃では約3紛間である。更に、比較的
短い反応時間にもかかわらず、温度の上昇に伴い塩化ア
リルの加水分解量は例えば36上C′C−0。
3%から70℃で1.4%に、塩化メタリルのその量は
例えば60℃で0.4%から80℃で0.9%に上昇す
るので、それ以上の温度上昇は反応の選択性を著しく損
う。
塩化アリルもしくは塩化メタリルとNa2sO3との間
の反応は発熱である。
それ故、塩化アリルもしくは塩化メタリルを、十分だが
所望の反応温度よりも低い温度に予熱した亜硫酸塩溶液
に加えると有利である。開始温度は反応及び工業装置に
対.する熱流均衝に応じて決定する。最も簡単な場合に
は、開始温度として、塩化アリルをなお常圧で添加し得
るように約44℃を、塩化メタリルをなお常圧で添加し
得るように65℃よりも低い温度を選択する。該方法は
2つの点でエネルギー節約の彷!きをする。1つは反応
熱の少なくとも1部が反応混合物の加熱に使用されるこ
とであり、もう1つは低い開始温度で高いNa2sO3
装入濃度を選択することができ、それ故濃反応溶液が生
成する。
従つて、反応後の蒸発濃縮コストは低下する。反応くの
開始後、反応温度は、予め与えた作業圧に相応して沸点
までに限定されている所望の温度(AS−反応の場合は
45〜70℃)に上昇する。作業圧が所望の反応温度て
共沸混合物の蒸気圧に一致する場合、更に反応させるど
遊離する熱は有効に蒸発一及び還流冷却を介して排出す
ることができる。若干の過圧下に反応を実施することは
、反応の終結後に付加的なエネルギー供給をせずに圧力
低下によるだけで過剰の有機相を著しく蒸留除去するこ
とができるので有利でもある。それを再使用することが
できる。それ故、AS反応の反応温度は殊に45〜70
℃、特に50〜60℃を選択すべきである。
l 本発明方法により、塩化アリルもしくは塩化メタリ
ルとNa2sO3水溶液とをNa2sO3が実質的に完
全に反応するまで反応させることによりアリルスルホネ
ートもしくはメタリルスルホネートを製造することがで
き、その際にアリルスルホネートは相応して高濃度の約
23.5〜27.3%のNaCl含有水溶液中に生じ、
メタリルスルホネートの場合は相応して高濃度の約24
.0〜28.6%のNaCe含有水溶液中に生じ、各々
それらの水溶液から公知方法で純粋な形で単離すること
ができる。
AS形成において、PH値範囲7〜11、殊に9〜10
及び僅かな過圧の保持により、亜硫酸塩を完全に変換さ
せると著しく短い反応時間が最少副生成物形成で達成さ
れる。MAS形成においても、PH値範囲7〜11、殊
に9〜1吸び60℃を越える反応温度の保持により、亜
硫酸塩の完全変換で著しく短い反応時間が、飽和スルホ
ネートの形成の減少下に最少の副生成物形成て達成され
る。塩化アリルの加水分解は選択した反応に応じて、使
用した塩化アリルに対して0.3〜最高1.4%であり
、塩化メタリルの場合には使用した塩化メタリルに対し
て0.3〜最高0.9%てある。本発明方法による反応
は基本的に次のように行なわれる。
但しAS形成を基本として記載するが、MAS形成にお
いてそれと異なる点をカツコ内に記載する。範囲33〜
70℃(33〜80℃)の所望の開始一もしくは反応温
度に予熱し、この温度で有利には飽和でありかつPH値
7〜11、殊に9〜10を有する亜硫酸ナトリウム水溶
液に塩化アリル(塩化メタリル)を化学量論的に10〜
40%の過剰量で加える。
塩化アリル(塩化メタリル)は常圧下に44゜Cまで(
65℃まで)の開始温度で添加することができ、44℃
以上(65℃以上)で添加を圧力ゲートを介して行なう
。激しく攪拌することにより、楊合により乳化剤の添加
により安定化することのできる微分散性エマルジョンが
生成する。
反応の開始段階で発生する反応熱は、反応混合物を開始
温度から有利には45〜70℃、特に50〜60℃(M
AS形成では有利には60〜70℃)である所望の反応
温度まで加熱するのに利用する。
望ましい反応温度を越える温度の上昇は、生成する共沸
混合物の蒸気圧に相応して、作業圧、殊にAS反応では
1.3〜1.&/くールを予め加えることにより回避る
。それを介して発生する反応熱は有機相の蒸発一及び還
流冷却により有効に導出する。反応の間、NaOH水溶
液は、PH値範囲7〜11、殊に9〜10が保持される
ように後配量する。
反応は、反応混合物の水相中の亜硫酸塩含量が0.03
%以下に低下すると終結する。過剰の有機相は、ASの
場合には初めは減圧により蒸留により駆出し、残りの有
機相は場合によりエネルギー供給により除去することが
できる。
MASの場合には、過剰の有機相を蒸留除去する,と有
利である。回収された塩化アリル(塩化メタリル)は有
利にも再使用する。主にアリルスルホネート(メタリル
スルホネート)及びNaCeを含有する残留反応水溶液
を公知の後処理法、例えば蒸発濃縮及び抽出に供してア
リルスルホネート(メタリルスルホネート)を精製取得
する。
次に、実施例により本発明を詳説する。
例1 以下に記載の実験列で、サーモスタット化による温度制
御及びNaOH水の配量による自動的なPH値一定保持
によるPH値制御を可能にする、加圧下に作動する、還
流冷却部を具備する攪拌装置を使用する。
保護ガス雰囲気としては窒素を使用する。反応器中に、
濃度が所望の反応温度でほぼ飽和濃度に相当するNa2
sO3水溶液2500Vを装入する。
反応温度に加熱しかつPH値約9.5を調節した後、化
学量論的に20%過剰の塩化アリ)レを攪拌下に添加す
る。44℃以上で塩化アリルを圧力下に加えかつ反応を
加圧下に実施する。激しい攪拌下に進行する塩化アリル
とNa2sO3との間の反応を水相中の試料採取とNa
2sO3測定により時間の関数として追跡する。
Na2sO3含量が約0.03%に低下すると反応は終
結する。反応の間、PH値約9.5を1N−NaOHの
後配量によソー定保持する。消費量から塩化アリルの加
水分解を計算することができる。反応の終結後に得られ
た反応混合物から過剰の有機相を除去しかつ引続いて水
相中のクロリド含量を銀滴定によりかつアリルスルホネ
ート含量を臭素滴定により測定する。アリルスルホネー
ト含量は検査のために加水分解反応からのクロリド含量
を除いた全クロリド含量から間接的に測定することもで
きる。従つて、理論的に予測されるアリルスルホネート
含量を、加水分解稀釈及びNaOH添加の考慮下に計算
することができる。これらの実験列の結果を第1表に記
載する。全反応量の塩化アリルと加水分解量のそれから
、理論的に予想されるアリルスルホネート含量と分析的
に判明したその含量との間の一致が良好であることを考
慮すると、60℃までの反応温度に関しては選択率≧9
9%が判明する。
比較例1a 例1と同様に、反応温度44゜Cで行なうが、初めに調
節したPH値9.5をNaOH配量によソー定保持しな
い。
反応の経過につれてPH値は低下しかつ例えば反応時間
24紛後に数値5.3、330分後に数値4.1になる
。33紛間までの著しく長い反応時間にもかかわらず、
所望のNa2sO3最終含量0.03%は達成されない
例2例1と同様に行なうが、低い開始温度44℃を選択
しかつ塩化アリルの添加後に温度を反応熱の利用及びエ
ネルギー供給下に60℃に高める。
温度上昇は、60゜Cまで加熱する間に反応を遅らせる
Na2sO3過飽和による沈澱が惹起されない程度に・
迅速に行なうことができる。1紛という時間で十分であ
ると明らかになつた。
60℃に達した後、反応を例1と同様に実施する。
この方法により、反応溶液中に、例1の44℃の等温法
で生じる程度のアリルスルホネート濃縮液フが得られる
が、等温法で必要とされるような長い反応時間は必要で
はない。
第1表にこの結果を掲載する。
比較例C 以下に記載したすべての実験に関しては、サーモスタッ
ト化による温度制御及びNaOH水の配量による自動的
なPH値一定保持によるPH値制御を可能にする、加圧
下に作動する、還流冷却部を具備する攪拌装置を使用す
る。
保護ガス雰囲気として窒素を使う。攪拌装置中に所望の
反応温度65〜66℃で飽和の、PH値9.5である2
4%−Na2sO3溶液2500fを用意する。
この溶液にMAC5l7yを加えかつ生じるエマルジョ
ン中で激しい分散下に到達する沸騰温度65〜66℃で
反応させる。Na2sO3濃度の低下に相応するMAS
形成の反応進行は、試料の採取及びエマルジョンの水相
中の亜硫酸塩含量の測定により迫跡する。Na2sO3
一濃度の低下を、亜硫酸塩濃度と反応時間の相対関係を
表わす第1図中の曲線Cが表わす。反応は亜硫酸塩含量
0.09%で実質的に停止するので、反応は240分後
に終結する。PH値はその間に3.8に低下する。過剰
の有機相は蒸留除去する。水溶液はMAS約25.2%
を含有する。飽和スルホネートの含量は、溶液を注意深
く真空中で濃縮乾固した後で1.0%(乾燥物質一に関
して)である。これは反応水溶液中の飽和スルホネート
の濃度約0.35%に相当する。例頷比較例Cと同様に
行なうが、但しMAC一加水分解により発生するHce
を、PH値9.5が一定保一持されるようにIN−Na
OHを連続的に配量することにより中和する。
NaOH使用量の自動記録により、反応終結までの加水
分解経過及び加水分解されたMACの割合を測定するこ
とができる。反応経過を前記Cと同様に試料採取及び亜
硫酸・塩測定により迫跡する。亜硫酸塩含量が0.03
%以下に低下したら反応が終結したものと見なす。この
結果を第1図の曲線?が示す。加水分解されたMAC割
合は反応終結時に0.6%である。
反応水溶液はMAS約25.3%を含有しかつ飽和スル
ホネートを含有していない。
例4 攪拌装置中にPH値9.5である22.3%−Na2s
O3溶液26919を80℃で用意する。
この溶液に加圧下にMAC5l7yを加えかつ反応を1
.9〜2.0バールで実施する。例?と同様にして行な
う。
この結果を第1図、曲線4が示す。
加水分解されたMAC割合は反応終結時に0.9%であ
る。
水溶液はMAS約23.6%を含みかつ飽和スルホネー
トを含まない。例5 攪拌装置中に開始温度45℃で、PH値9.5である2
6.4%−Na2sO3溶液2273yを用意する。
この溶液にMAC5l7yを添加しかつ温度を反応熱の
利用下に2紛間で65〜66℃に高め、その際に途中で
沈澱は起らない。その他は例頷と同様に行なう。
の結果を第1図、曲線5が示す。加水分解されたMAC
の割合は0.6%である。
水溶液はMAS27.4%を含み、飽和スルホネートを
含まない。この別法により、著しく長い反応時間の場合
にのみ反応熱の利用下に濃反応溶液が得られる。
このような反応溶液は、後で後処理する際に蒸発濃縮経
費が僅かであるので有利である。
【図面の簡単な説明】
添付図面は、本発明により塩化メタリルと亜硫酸ナトリ
ウムとを反応させる場合の反応時間と亜硫酸塩濃度との
相対関係を表わすものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塩化アリルとNa_2SO_3水溶液との反応によ
    りアリルスルホン酸ナトリウムを製造するに当り、所望
    の開始−ないしは反応温度33〜70℃に予熱した、N
    a_2SO_3含有率23.5〜28%のNa_2SO
    _3水溶液に化学量論的に10〜40%過剰の塩化アリ
    ルを加えかつ反応を激しい攪拌下にかつ圧力1.0〜2
    .3バールでpH値範囲7〜11を保持して、Na_2
    SO_3が実質的に完全に消費されるまで実施し、その
    際にpH値はカセイソーダの後配量により範囲7〜11
    に保持することを特徴とする、アリルスルホン酸ナトリ
    ウムの製法。 2 pH値範囲9〜10を保持する、特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 3 Na_2SO_3溶液を使用する際、開始温度33
    ℃ではNa_2SO_3含有率28%及び開始温度70
    ℃ではNa_2SO_3含有率23.5%を選択する、
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 開始温度が所望の反応温度よりも低くかつ反応熱の
    利用下に開始温度を反応温度に高め、その際に開始温度
    は有利には約44℃でありかつ反応温度は有利には50
    〜60℃である、特許請求の範囲第1項記載の方法。 5 反応を常圧で開始し、その後所望の反応温度に相応
    して作業圧1〜2.3バールを調節する、特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 6 作業圧1.3〜1.8バールを調節する、特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 7 塩化メタリルとNa_2SO_3水溶液とを反応さ
    せることによりメタリルスルホン酸ナトリウムを製造す
    るに当り、所望の開始−ないしは反応温度33〜80℃
    に予熱した、Na_2SO_3含有率22.3〜28%
    のNa_2SO_3水溶液に化学量論的に10〜40%
    過剰の塩化メタリルを加えかつ反応を激しい攪拌下にか
    つ圧力1.0〜2.3バールでpH値範囲7〜11を保
    持して、Na_2SO_3が実質的に完全に消費される
    まで実施し、その際にpH値はカセイソーダの後配量に
    より範囲7〜11に保持することを特徴とする、メタリ
    ルスルホン酸ナトリウムの製法。 8 pH値範囲9〜10を維持する、特許請求の範囲第
    7項記載の方法。 9 Na_2SO_3溶液を使用する際、開始温度33
    ℃ではNa_2SO_3含有率28%及び開始温度80
    ℃ではNa_2SO_3含有率22.3%を選択する、
    特許請求の範囲第7項記載の方法。 10 開始温度が所望の反応温度よりも低くかつ反応熱
    の利用下に開始温度を反応温度に高め、その際に開始温
    度は有利には65℃を下廻りかつ反応温度は有利には6
    5℃を上廻る、特許請求の範囲第7項記載の方法。 11 反応を常圧で開始し、その後所望の反応温度に相
    応して作業圧1.0〜2.3バールを調節する、特許請
    求の範囲第7項記載の方法。
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