JPS6045786B2 - 冷蔵庫扉の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は板材による肩休の裏側に発泡断熱材を充填し
て形成する冷蔵庫扉の製造方法に関するもので、とくに
肩休の正面に穴を形成し、同穴に別個に形成した扉ハン
ドルを装着する場合のシール方法を提供するものてある
。

この種の冷蔵庫扉は、肩休を発泡治具にセットし、そ
の開口面を発泡治具の蓋体によつて閉鎖し、肩休の裏側
空間部に発泡断熱材を充填して発泡させてなるものであ
るが、上記肩休の穴と扉ハンドルとの隙間から発泡時の
圧力によつて断熱材が漏れるのを防止するため、発泡前
に、予め上記隙間部分を何らかの手段によつてシールす
る必要がある。

従来、上記隙間のシール方法としては第２図に示すよ
うに板材による肩休１１と合成樹脂による別個の扉ハン
ドル１２の装着部の周囲に裏側から やホットメルト等
のシール材１３を塗布したり、或いは紙テープ等を貼付
したりしていたが、扉ハンドル１２の裏側は取付けのた
めに凹凸が形成されているので、これ等シール材を施す
のにきわめて作業性が悪いばかりか、とくに肩休１１は
発泡時の熱によつて歪むため、穴と扉ハンドル１２との
間に隙間が発生し易くなり、発泡断熱材が隙間を通して
肩休の正面に漏れてしまい、これを除去するのに多くの
工数を要し材料費並びに工数が比較的割り高となるとい
う欠点を有していた。

本発明は上記従来の欠点を除去するもので、以下図に
示す一実施例にて本発明を説明すると、１は冷蔵庫の肩
休で、同肩体１は鉄板からなり、その周縁部はコ字形に
折曲形成され、正面上部には穴が形成されている。２は
この肩休１の穴に装着される合成樹脂により成形された
扉ハンドル、３はこの扉ハンドル２の装着部を包覆うよ
うに肩休１の裏面に添着された、同扉ハンドル２の面積
の約８倍の大きさに形成されたサランフイルム等か・ら
なる熱収縮性を有する合成樹脂フィルム、４は発泡治具
、５はその蓋体てある。

以上の構成において、その製造方法について説明する
と、先ず肩休１の穴は扉ハンドル２を装着し、次に合成
樹脂フィルム３を扉ハンドル２の装門着部を包覆うよう
に肩休１の裏面に添着し、しかる後、これを発泡治具４
に装着し、蓋体５によつて開口部を閉鎖し、発泡工程に
移行する。

この発泡工程に先立つて先ずプレヒートが行われ、これ
によつて上記合成樹脂フィルム３は加熱され熱収縮して
扉ハンドル２と扉体１の裏面に密着した形となる。次に
発泡工程に入り扉体１の裏側に発泡断熱材が充填される
と、発泡断熱材の発泡時の反応熱によつて上記合成樹脂
フィルム３は更に熱収縮して扉ハンドル２の裏側の凹凸
に完全になじんだ形となり密着し扉ハンドル２の装着部
の気密性が保持される。尚、本発明においては、上記合
成樹脂フィルム３を発泡工程前のプレヒートによつて予
め予備的に収縮させてから発泡断熱材の発泡時の反応熱
によつて本格的に熱収縮させシールを行うようにしてな
るが、プレヒートによる予備的な熱収縮を行なわせるこ
となく発泡断熱材の発泡時の反応熱によつてのみ熱収縮
させるようにしてもよい。以上説明したように本発明に
おいては、扉体１に形成された穴に装着される扉ハンド
ル２の装着部のシール加工を、発泡断熱材の発泡工程前
、予め扉ハンドル２装着部を包覆するように扉体の裏面
に熱収縮性を有する合成樹脂フィルム３を添着しておき
、同合成樹脂フィルム３を発泡断熱材の発泡時の反応熱
を利用して熱収縮させシールを行なうようにしてなるの
で、従来方法に比べ作業性を大幅に改善することができ
、また、完全なシール性に伴なつて扉体の正面側への発
泡断熱材の漏れをくすことができ、材料、工数の面から
製造みコストの低減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による冷蔵庫扉の要部断面図（第３図に
おけるａ−ａ線断面）、第２図は従来方法による冷蔵庫
扉の要部断面図、第３図は冷蔵庫本体の斜視図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 扉体に形成した穴に扉ハンドルを装着し、同扉体の
   裏側に発泡断熱材を形成するものにおいて、前記発泡断
   熱材の発泡工程前、予め扉ハンドルの装着部を包覆する
   ように扉体の裏面に熱収縮性を有する合成樹脂フィルム
   を添着しておき、同合成樹脂フィルムを発泡断熱材の発
   泡時の反応熱を利用して熱収縮させて装着部に密着させ
   、同装着部のシールを行なうようにしたことを特徴とす
   る冷蔵庫扉の製造方法。