JP3247825B2 - 表皮材及びその成形型 - Google Patents
表皮材及びその成形型Info
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Description
ュ成形によって成形される表皮材及びその成形型に関
し、特に、表皮材にその成形と同時に開口部を形成する
技術分野に属する。
ラッシュ成形によって成形する方法は、例えば特公平5
―62568号公報に示されるように知られている。す
なわち、この方法では、内面に成形面を有する箱状の成
形型と、表皮材材料としてのパウダー樹脂を収納する収
納ボックスとからなる成形装置を設け、成形型をその開
口が下方に向くように配置した状態で収納ボックス上に
載せて、成形型の開口を収納ボックスの上側に開く開口
に合わせて密閉し、成形型の成形面を所定の型温度に加
熱保持した後、上側に収納ボックスが、また下側に成形
型がそれぞれ位置するように成形装置を反転させ、収納
ボックス内のパウダー樹脂を成形型の成形面上に落下さ
せて該成形面に沿った形状に加熱溶融させる。次いで、
その成形後に成形装置を元の姿勢に反転させて成形型内
の余剰のパウダー樹脂を収納ボックス内に回収する。そ
して、以上の動作を数回繰り返しながら所定厚さの表皮
材を成形するものである。
パウダースラッシュ成形において、上記成形型の成形面
の所定位置に断熱片を接合しておけば、その断熱片の接
合部分でパウダー樹脂が加熱溶融されないので、その部
分によって表皮材の成形時に開口部を形成することがで
きる。
面に比べて低いので、成形時に断熱片の周囲部分にパウ
ダー樹脂が非溶融状態で付着し、この付着したパウダー
樹脂は成形装置の戻し反転時に成形面から収納ボックス
内に落下する。そして、これらの繰返しにより、表皮材
の成形終了時、断熱片周囲部分にパウダー樹脂の固まり
が発生し、その固まりに起因して表皮材の色むらが生じ
見栄えを悪化させるという問題がある。
あり、その目的は、上記のように断熱片を成形面に接合
して表皮材の開口部を形成する場合において、その断熱
片又は該断熱片によって形成される表皮材の開口部の構
造を改良することにより、断熱片周囲にパウダー樹脂の
固まりが発生するのを可及的に防ぎ、表皮材における開
口部周辺部の色むらを防いで、その品質の向上を図るこ
とにある。
めに、請求項1の発明では、表皮材の開口部の周縁を成
形型の成形面に向かって内寸法が小さくなるようにテー
パ形状とした。
シュ成形され、かつ成形と同時に形成される開口部を有
する表皮材において、上記開口部の周縁に、表皮材の裏
面側に向かって開口部の内寸法が増大するようにテーパ
状に傾斜する傾斜面を設ける。
る表皮材を成形面によりパウダースラッシュ成形するよ
うにした成形型において、上記成形面に表皮材の開口部
を形成する断熱片を接合し、この断熱片の少なくとも成
形面との接合側端縁部の外周に、該接合側端縁に向かっ
て外寸法が短くなるようにテーパ状に傾斜する傾斜面を
設ける。
のパウダー樹脂は、断熱片の成形面との接合側端縁部の
外周に形成されたテーパ状傾斜面によってその成形面側
に回り込み、成形面から十分に加熱されて溶融温度に上
昇するとともに、その後に成形型が反転されても成形面
から落下し難くなり、そのパウダー樹脂が断熱片周囲部
分で固まりになることは抑制される。よって、断熱片周
囲のパウダー樹脂の固まりの発生を少なくして表皮材の
色むらを良好に防止することができる。
脂製品としての自動車用インストルメントパネルのメー
タフードAを示し、このメータフードAは、断面略コ字
状の芯材1と、該芯材1の外面に接合された硬質発泡樹
脂体3と、該発泡樹脂体3の外面にそれを覆うように接
合され、パウダースラッシュ成形により成形されるポリ
塩化ビニル製表皮材5とからなる。表皮材5の中央部は
内側(芯材1側)に凹陥されて芯材1の中央部に発泡樹
脂体3を介在せずに直接接合されている。この芯材1の
中間部及び表皮材5の中間にはそれぞれ開口部2,6が
互いに対応して形成されており、この両開口部2,6を
挿通して所定のメータ機器(図示せず)が表皮材5の凹
陥部5a内に装着されるようになっている。そして、上
記表皮材5における開口部6の周縁には、表皮材5の裏
面側(芯材1側)に向かって開口部6の内寸法が増大す
るようにテーパ状に傾斜する傾斜面7が形成されてい
る。尚、芯材1外面の周囲部及び開口部2の周囲にはそ
れぞれ表皮材5と密着して発泡樹脂体3を囲い込む仕切
突起1a,1aが突設されている。
ダースラッシュ成形装置Bを示し、この成形装置Bは成
形型10と収納ボックス16とからなる。上記成形型1
0は箱状のもので、その開口端の周縁部には接合フラン
ジ11が形成され、成形型10の内面には表皮材5を成
形する所定形状の成形面12が設けられており、この成
形面12により表皮材5の表面が形成される。一方、成
形型10の外面には、上記成形面12の温度をポリ塩化
ビニルからなるパウダー樹脂Cの溶融温度に保持するよ
うに加熱するためのヒータ14が成形面12と伝熱状態
に配置されている。このヒータ14はパイプ状のもの
で、その内部に所定温度の加熱オイルが流れるようにな
っており、このオイルにより成形面12を加熱保持す
る。
で、その開口端の周縁部には上記成形型10の接合フラ
ンジ11に接合される接合フランジ17が形成されてお
り、この収納ボックス16内に表皮材材料としてのパウ
ダー樹脂Cを収納する。
ように上側に配置した状態で収納ボックス16上に載
せ、その開口端を収納ボックス16の上側に開く開口端
に合わせて両者を各々の接合フランジ11,17にて密
閉し、成形型10の成形面12をヒータ14により所定
の型温度に加熱保持した後、上側に収納ボックス16
が、また下側に成形型10がそれぞれ位置するように成
形装置Bを反転させ、収納ボックス16内のパウダー樹
脂Cを成形型10の成形面12上に落下させて該成形面
12に沿った形状に加熱溶融させ、次いで、その成形後
に成形装置Bを元の姿勢に反転させて成形型10内の余
剰のパウダー樹脂Cを収納ボックス16内に回収し、こ
れらの動作を複数回繰り返すことで、表皮材5をスラッ
シュ成形するようにしている。
位置には、表皮材5にその成形と同時に開口部6を形成
するためのテフロン製断熱片19が接合されている。こ
の断熱片19は開口部6の形状に対応した断面形状のも
ので、成形面12でのパウダー樹脂Cの加熱溶融を断熱
片19の接合位置部分だけ阻止することにより、表皮材
5に開口部6を形成するようになっている。
9の成形面12との接合側端縁部の外周には、該接合側
端縁に向かって外寸法が短くなるようにテーパ状に傾斜
する傾斜面20が形成され、この傾斜面20の成形面1
2からの距離は表皮材5の厚さ以上とされており、この
断熱片19の傾斜面20により、表皮材5における開口
部6周縁に、表皮材5の裏面側(成形時に成形面12と
反対になる側)に向かって開口部6の内寸法が増大する
ようにテーパ状に傾斜する傾斜面7を形成するようにし
ている。
Bを用いて表皮材5をスラッシュ成形する場合、まず、
収納ボックス16内にパウダー樹脂Cを収納し、その上
に成形型10を開口端が下側に向くように配置して、そ
の開口端を収納ボックス16の上側に開く開口端に合わ
せて両者の接合フランジ11,17にて密閉する(図2
に示す状態)。次いで、成形型10の成形面12を外側
のヒータ14により所定の型温度に加熱保持する。その
加熱状態で成形装置Bを反転させて上側に収納ボックス
16を、また下側に成形型10をそれぞれ配置する。こ
の反転に伴い、収納ボックス16内のパウダー樹脂Cが
成形型10の加熱状態にある成形面12上に落下し、該
成形面12に沿った形状に溶融して成形される。この成
形後、成形装置Bが元の図2に示す姿勢に反転されて成
形型10内の余剰のパウダー樹脂Cが収納ボックス16
内に回収される。以上の動作を数回繰り返すことで所定
厚さの表皮材5が成形される。この成形後、成形型10
を収納ボックス16から分離して、その成形面12上の
表皮材5を取り出せばよい。
には断熱片19が接合されているので、成形面12での
パウダー樹脂Cの加熱溶融が断熱片19の接合位置部分
だけ阻止され、このことにより表皮材5に開口部6が形
成される。
接合側端縁部の外周には、該接合側端縁に向かって外寸
法が短くなるようにテーパ状の傾斜面20が形成されて
いるので、断熱片19周囲のパウダー樹脂Cは断熱片1
9のテーパ状傾斜面20によってその成形面12側に回
り込み、成形面12から十分に加熱されて溶融温度に上
昇することとなる。しかも、その後に成形装置Bが反転
されても断熱片19周囲のパウダー樹脂Cが落下するの
はテーパ状傾斜面20によって抑制される。これらの結
果、断熱片19の周縁部でパウダー樹脂Cが固まりにな
ることはなく、この断熱片19周囲のパウダー樹脂Cの
固まりの発生を少なくして表皮材5の色むらを良好に防
止でき、表皮材5ひいてはメータフードAの品質を向上
させることができる。
成形面12との接合側端縁部のみに傾斜面20を形成し
ているが、必要であれば断熱片19外周の全体に亘って
形成することもできる。
は、パウダースラッシュ成形により形成される開口部を
有する表皮材において、開口部の周縁に、表皮材の裏面
側に向かって開口部の内寸法が増大するようにテーパ状
に傾斜する傾斜面を設けた。また、請求項2の発明で
は、開口部を有する表皮材をパウダースラッシュ成形す
るようにした成形型において、その成形面に表皮材の開
口部を成形する断熱片を接合し、この断熱片の成形面と
の接合側端縁部の外周に、端縁に向かって外寸法が短く
なるようにテーパ状に傾斜する傾斜面を設けた。これら
の発明によると、成形時、断熱片周囲のパウダー樹脂を
断熱片のテーパ状傾斜面によって成形面側に供給して成
形面にて十分に加熱できるとともに、その後の成形型の
反転によって断熱片周囲のパウダー樹脂の成形面からの
落下を抑制でき、断熱片周囲のパウダー樹脂の固まりの
発生を少なくして表皮材の色むらを良好に防止し、表皮
材の品質の向上を図ることができる。
断面図である。
成される樹脂製品としてのメータフードの断面図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 パウダースラッシュ成形され、かつ成形
と同時に形成される開口部を有する表皮材において、 上記開口部の周縁には、表皮材の裏面側に向かって開口
部の内寸法が増大するようにテーパ状に傾斜する傾斜面
が設けられていることを特徴とする表皮材。 - 【請求項2】 開口部を有する表皮材を成形面によりパ
ウダースラッシュ成形するようにした成形型において、 上記成形面に表皮材の開口部を形成する断熱片を接合
し、 上記断熱片の少なくとも成形面との接合側端縁部の外周
に、該接合側端縁に向かって外寸法が短くなるようにテ
ーパ状に傾斜する傾斜面を設けたことを特徴とする表皮
材の成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19041695A JP3247825B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 表皮材及びその成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19041695A JP3247825B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 表皮材及びその成形型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0939004A JPH0939004A (ja) | 1997-02-10 |
JP3247825B2 true JP3247825B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=16257780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19041695A Expired - Fee Related JP3247825B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 表皮材及びその成形型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3247825B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP19041695A patent/JP3247825B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0939004A (ja) | 1997-02-10 |
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