JPS6045558B2 - 本縫ミシンにおける針棒釈放機構 - Google Patents

本縫ミシンにおける針棒釈放機構

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JPS6045558B2
JPS6045558B2 JP17496881A JP17496881A JPS6045558B2 JP S6045558 B2 JPS6045558 B2 JP S6045558B2 JP 17496881 A JP17496881 A JP 17496881A JP 17496881 A JP17496881 A JP 17496881A JP S6045558 B2 JPS6045558 B2 JP S6045558B2
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lever
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needle
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修 神谷
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Brother Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、糸輪捕促器の回転に関連してボビンを回転
させ、そのボビンに針糸輪を導入してその糸輪に連なる
針側糸をボビンに巻き取るための装置を備えた本縫ミシ
ンに係り、特に、ボビン糸補充動作の開始直後に針棒を
駆動機構から切り離すための針棒釈放機構に関するもの
である。
従来技術従来、この種の装置としては、例えば、特公昭
39−28955号公報に記載されたものがある。
この装置においては、ミシン主軸に連動して針棒を縦方
向在復帰させるためのクランク部材上に掛止レバーが枢
着されていて、縫目形成動作の遂行時にはその掛止レバ
ーの一端が主軸上の溝孔に嵌合し、前記クランク部材を
介して主軸と針棒とが作動連結される。また、ボビン糸
補充動作の遂行時には、ミシン機枠前面の操作ダイアル
を手動操作すると、前記クランク部材に隣接して配置さ
れた摺動板上のベルクランクレバーが前記掛止レバーの
運動軌跡上に配置され、前記クランク部材の作動に伴い
前記掛止レバーの他端がベルクランクレ.バーに係合し
た時に、掛止レバーの一端が前記溝孔から離脱して主軸
と針棒との作動連結が解除され、最初の針糸輪を形成し
た後に針棒の往復動が停止されるようになつていた。と
ころが、この従来構成においては、掛止レバ!一とベル
クランクレバーとの係合時に各部材が大きな衝撃を受け
て破損するおそれがある等の理由により実用に供されて
いなかつた。
目的 この発明は上記の問題点を解消するためになさ・れたも
のであつて、その目的は、ボビン糸補充動作の開始時に
、最初の針糸輪形成後の予め定められた時期において各
部材に大きな衝撃が加わることなく針棒が駆動機構から
円滑に切り離され、ボビン糸補充動作中における針棒の
往復動を阻止できる新規な針棒釈放機構を提供すること
にある。
実施例以下、この発明を具体化した一実施例を図面に従
つて説明すると、第2,第3図に示すように、ミシン機
枠1のベッド部1a上面に取着された針板2及び滑り板
(図示しない)の下方においてペット部1a内のブラケ
ット3に支持筒4が固定され、その支持筒4には円盤5
を有する作動軸6がノ上下動及び回転可能に貫入されて
いる。
この円盤5の外周及び上面には突起5a,5bが突設さ
れている。糸輪捕促器7の内周面にはレース部8、糸輪
捕促器9及び前記円盤5外周の突起5aが係合する係止
溝10がそれぞれ形成され、糸輪捕促・器7の下面には
駆動軸支持筒4に挿嵌され、かつその支持筒4の周りで
回転するスクリューギア11が突出形成されている。そ
して、下軸12の回転に伴い、下軸12上のスクリュー
ギア12a及び前記スクリューギア11を介して糸輪捕
促器7が第1図A,bの反時計方向へ回転されるととも
に、前記突起5a及び係止溝10の係合を介して作動軸
6が糸輪捕促器7と一体に回転される。前記糸輪捕促器
7内にはほぼ円筒状をなし、外周にフランジ部13a及
び針落ち溝13bを有するボビンケース13が収容され
、そのフランジ部13aが前記レース部8に上方から係
合されている。ボビンケース13内には糸担持用ボビン
14が収容され、その下方フランジ15には前記円盤5
上の突起5bの進入可能な凹所15aが形成されるとと
もに、上方フランジ16には凹部16a及びボビン14
内に糸を導入するためにスリット16bがそれぞれ形成
されている。そして、ボビン糸補充動作の遂行時には第
2図に実線で示すように前記作動軸6が上動されて前記
円盤5上の突起5bがボビン14の凹所15aに進入し
、ボビン14が作動軸6及び糸輪捕促器7と一体的に回
転されるようになつている。また、前記円盤5、作動軸
6、糸輪捕促器7及びスクリューギア11,12a等に
よりボビン回転機構が構成されている。第1図A,b及
び第3図に示すように、前記ボビンケース13のフラン
ジ部13a上にはレバー収納部17が形成されるととも
に、そのレバー収納部17に連通する切欠部18及び連
通溝19がそれぞれ形成されている。
このレバー収納部17には弓状の制御部材20がその中
央にて回動可能に支持されており、この制御部材20の
一端には前記切欠部18を開閉し得る一対の突片21,
22が形成されるとともに、他端には前記連通溝19を
通つてボビン14の上下フランジ16,15間に進入可
能な検出部23が折曲形成されている。この検出部23
の近傍において制御部材20とレバー収納部17の側壁
との間には圧縮ばね24が介装されている。そして、通
常の縫製運転時には圧縮ばね24のばね力により前記検
出部23がボビンケース13の内壁側に係止されるとと
もに、前記突片21,22により切欠部18が閉鎖され
て制御部材20が第1図aに示す第1の位置に配置され
る。また、ボビン糸補充時には前記圧縮ばね24のばね
力に抗して制御部材20が第1図aの反時計方向へ回動
され、前記検出部23がボビン14の上下フランジ16
,15間に進入するとともに、前記突片21,22が退
いて切欠部18が開放される。前記レバー収能部17内
にお−いて切欠部18側には一対の板材25,26にて
挟持された糸張力調整用の板ばね27が取着されている
。前記針板2の下方においてブラケット3上に固定され
た支持板28上にはミシンの運転時におけるホピンケー
ス13の浮上を防止するための3個の浮上防止片29が
螺着されている。また、前記ブラケット3上にはボビン
ケース13の交互に係合してその回転を規制するための
一対の規制片30aを有する規制部材30が糸輪捕促器
7の回転に調時して揺動可能に支持されている。前記ブ
ラケット3の右側延出部3aには回動軸31が挿貫され
、その上端にはほぼL字状の選択部材32がその基端に
て固着されている。この選択部材32の先端には前記ボ
ビン14の凹部16aに進入可能な突部33が形成され
るとともに、その突部33の下面には糸切断部33aが
形成され、また、選択部材32の中央には前記制御部材
20の外側縁に係合可能なピン34が下方へ向かつて突
設されている。そして、この選択部材32は第1図aに
示す縫目形成動作のための第一の位置と、第1図bに2
点鎖線で示すボビン糸補充動作のための第二の位置との
間で回動操作し得るようになつている。第2,第3図に
示すように、前記ブラケット3の下面において前記回動
軸31の下端には前記選択部材32と一体回動可能なり
ム体35が固着されている。
前記作動軸6のカム体35とを連係させるために板ばね
材に折曲形成された連係部材36がブラケット3の下方
に回動可能に支持され、その一端には前記カム体35の
側縁に係合可能なり字状の折曲片37が形成されるとと
もに、他端には前記作動軸6の小径部6aを挿通するた
めの円弧状長孔38a及び作動軸6を上下動させるため
の傾斜面38bを有する延出片38が形成されている。
第2,第3図に示すように、前記ブラケット3の右側延
出部3aの下方において前記回動軸31には連結部材3
9が固着され、その連結部材39、連結ロッド40、回
動腕41及び連結杆42を介して前記選択部材32が後
述する針棒釈放機構に連結されている。次に針棒釈放機
構について説明する。
さて、第4図に示すように、ミシン機枠1のアーム部(
図示しない)内には支持ブラケット43が設けられ、そ
の中央には上下方向に延びる案内孔43aが形成されて
いる。
その案内孔43aの上端に位置するように、支持ブラケ
ット43上には線ばねからなる停止部材43bが上下位
置調整可能に螺着されている。この支持ブラケット43
の側方には下端に針44aを有する針棒44が上下動及
び揺動可能に設けられ、その上部に取着されたピン45
が前記案内孔43a内に収容されて、前記停止部材43
bに当接し得るようになつlている。このピン45と前
記支持ブラケット43との間には引張ばね45aが掛装
され、針棒44が上方へ移動付勢されている。第4〜6
図に示すように、前記針棒44のほぼ中央には係止溝4
9が形成されている。
針棒抱き−46には互いに直交する一対の貫通孔46a
,46b及び側方へ向かう突部46cがそれぞれ設けら
れ、その針棒抱き46は一方の貫通孔46aにて前記針
棒44に遊嵌されているとともに、突部46c及び図示
しないクランク部材等を介して主2軸48に連結されて
いる。前記針棒抱き46の他方の貫通孔46b内におい
て針棒44には支持部材50がその軸方向に直交する透
孔50aにて挿嵌されている。また、この支持部材50
のフランジ51及び支持部材50上に取着された止め輪
52が針棒抱き46の前後両端面上に配置され、前記フ
ランジ51上に後方へ突出する突起51aが形成されて
いる。前記支持部材50にその軸方向に延び、かつ前記
透孔50aに連通する収容孔50b及び径方向に延びる
スリット50cが形成され、その収容孔50b内には係
合部材53が軸方向に移動可能に収容されている。
この係合部材53両端にはそれぞれ係合突起53a及び
取付突部53bが形成されている。係合部材53のスリ
ット53c内に配置されてレバー腕54はピン54aに
より回動可能に支持され、その一端が前記支持部材50
のスリット50cを通つて外方へ突出しており、その突
出部に形成した突部54bが前記止め輪52の表面に当
接している。前記針棒抱き46の外周面の大半を包囲す
るように、前記支持部材50の突起51aと係合部材5
3の取付突部53bとの間にはコ字状の弾性板55が装
着され、この弾性板55の挾持により前記係合部材53
が第5図の左方へ移動付勢されるとともに、レバー腕5
4がその突部54bを支点として同図の反時計方向へ回
動付勢されている。そして、前記係合部材53の係合突
部53aが前記針棒44の係止溝49に係合した状態に
おいては、弾性板55のばね力に基つき係合部材53及
びレバー腕54が第5図の実線位置に配置されて、針棒
44が針棒抱き46に連結される。
この状態で主軸48が回転されると、針棒抱き46を介
して針棒44が上下に往復動されるとともに、所定の連
結機構を介して前記下軸12が回転さ.れ、前記針44
aに坦持された糸が前記糸輪捕促嘴9によつて捕促され
る。また、前記レバー腕54が弾性板55のばね力に抗
して第5図の実線位置から同図の鎖線位置まで回動され
た時には、前記係合突部53aが係止.溝49から離脱
して針方抱き46から針棒44が釈放され、主軸48と
針棒44との連結が解除されて、その針棒44が針棒抱
き46の上下動とは無関係に前記引張ばね45aのばね
力により上動される。
そして、前記ピン45が停止43bに衝・突して、その
衝撃が停止部材43bにて吸収され、針棒44が上方位
置にて停止される。また、前記針棒44は針棒支枠47
等を介し、前記主軸48の回転に伴つて横方向(第4図
の矢印方向)へ揺動されるようになつている。そして、
前記主軸48及び下軸12等により針棒44及び糸輪捕
促器7を作動的に連結し、両者44,7を同期して駆動
するための駆動機構が構成され、前記係止溝49、係合
部材53及びレバー腕54等により針棒44と駆動機構
とを切り離し可能に連結するための連結手段が構成され
ている。第4に示すように、前記支持ブラケット43の
下部には移動板56がその一対の長孔56aにおノいて
一対の段付きピン57(一方のみ図示)により前記針棒
44の揺動平面と直交する方向へ移動可能に支持されて
いる。
この移動板56の一側縁には所定の長さ及び横幅を有す
る当接部58が折曲形成され、その当接部58は針棒抱
き46の上・下動全行程において針棒44の横方向の揺
動如何に拘らず、前記レバー腕54に相対するようにな
つている。この当接部58に対向するように移動板56
の他側縁に支持ブラケット43の外方に位置する係合部
59が折曲形成されている。支持ブ”ラケツト43上に
はその下端にて前記係合部59に係合する切替レバー6
0が枢着されている。そして、第5図に実線で示すよう
に、前記係合部材53の係合突部53aが針棒44の係
止溝49に係合した状態において、前記切替レバー60
が第4図の時計方向へ回動された時には、その切替レバ
ー60より移動板56が後方(第5図の左方)へ移動さ
れ、その当接部58がレバー腕54に係合し、レバー腕
54及び係合部材53が第5図の鎖線位置に配置される
。第4図及び第7図A,bに示すように、前記主軸48
上の所定位置には切り離しカム61が取付けられ、その
外周にはフランジ62が設けられるとともに、主軸48
と同一軸線を有する円周面63が形成されている。この
円筒面63上には凹所64が形成され、その凹所64の
内側縁には前記軸線方向に対して傾斜する作動カム面6
4aが形成されている。また、切り離しカム61の一端
面には主軸48の軸線に直交する保持面65が形成され
ている。前記切り離しカム61に隣接するように、前記
アーム部内の支持板66上には軸66aの周りで回動可
能及びその軸66aを中心に傾動可能な作動レバー67
が設けられいる。前記軸66aの外周にはばね68が巻
装され、そのばね68の一端が前記支持板66に、他端
が作動レバ一67にそれぞれ掛止されている。そして、
このばね68により作動レバー68が第4図の反時計方
向へ回動付勢されるとともに、作動レバー67はその一
端に突設された接触ピン69が前記切り離しカム61の
円筒面63に係合する方向へ傾動付勢されている。前記
作動レバー67の他端に形成された折曲部70と前記支
持ブラケット43の上方においてアーム部内に枢着され
た回動レバー71の一端との間には引張コイルばね72
が掛装され、そのばね力により回動レバー71の他端が
・前記切替レバー60の上端に係合して、切替レバー6
0の下端が前記移動板56の係合部59に係合している
。また、前記折曲部70に近傍において作動レバー67
には係合突部73が形成されている。前記作動レバー6
7に近接してアーム部内には制御レバー74が回動可能
に支持されており、作動レバー67の係合突部73に相
対及び係合し得るように、その一端には傾斜カム面74
a及び平坦面74bがそれぞれ形成されている。また、
この制御5レバー74はその他端にて前記連結杆42に
連結されている。そして、縫目形成動作の遂行時におい
て前記選択部材32が第1図aに示す第一の位置に配置
された場合には、第3,第4図から明らかなように、連
結部材39、連結ロッド40、回動腕41及び連結杆4
2を介して制御レバー74が第7図aの位置に配置され
る。それにより、ばね68のばね力に基づき作動レバー
67の係合突部73が制御レバー74の平坦面74bに
係合するとともに、接触ピン69が切り離しカム61の
フランジ62に係合し、引張ばね72、回動レバー71
及ひ切替レバー60を介して移動板56の当接部58が
第5図の実線位置に配置される。一方、ボビン糸補充動
作の遂行時において、前記選択部材32が第1図aに示
す第一の位置から第1図bに示す第二の位置まで回動さ
れた時には前記連結部材39及び連結杆42等に介して
前記制御レバー74が第4図の反時計方向へ回動され、
その制御レバー74が第7図bに示す位置に配置されて
、制御レバー74が係合突部73から外れる。それによ
り、ばね68のばね力に基づき、作動レバー67が傾動
されて前記接触ピン69がフランジ62に係合した状態
で円筒面63に係合する。この状態で前記主軸48が第
7図bの時計方向へ回転されると、前記接触ピン69が
凹所64内に落ち込んで傾斜カム面64aに係合する。
このため、その作動レバー67がさらに傾動されるとと
もに、その傾斜カム面64に沿い、ばね68のばね力に
抗して作動レバー67が第4図の時計方向へ回動され、
前記接触ピン69が保持面65が係合し、作動レバー6
7がその回動位置に保持される。そして、前記作動レバ
ー67の回動に伴い、前記引張コイルばね72、回動レ
バー71及び切替レバー60を介して前記移動板56が
第4図の後方(第5図の左方)へ移動され、その当接部
58が前記レバー腕54に係合してレバー腕54及び係
合部材53が第5図の鎖線位置に配置された後、前記保
持面65の作用に基づきその鎖線位置に保持される。次
に、上記のように構成されたミシンの作用を説明する。
さて、縫目形成動作の遂行時には、第1図aに示すよう
に選択部材32を回動操作して第一の位置に選択配置す
ると、ピン34が制御部材20から離間し、圧縮ばね2
4のばね力に基づいて第一の位置に配置された制御部材
20の突片21,22によりボビンケース13の切欠部
18が閉鎖される。
また、第3図から明らかなように、前記選択部材32の
回動操作に伴うカム体35の回動により、連係部材36
が一方向へ回動され、前記連係部材36の傾斜面38b
の作用により作動軸6が第2図の鎖線で示す下方位置に
配置されて、作動軸6上の円盤5の突起5bがボビン1
4の凹所15aから離間する。さらに、前記選択部材3
2の回動操作に伴う連結部材39の回動により連結ロッ
ド40、回動腕41及び連結杆42を介して制御レバー
74が第4図の時計方向へ回動され、その制御レバー7
4が第7図aに示す位置に配置;される。そして、制御
レバー74の平坦面74bが作動レバー67の係合突部
73に係合し、ばね68のばね力に抗して接触ピン69
が円筒面63から離間した位置に保持されるとともに、
そのばね68のばね力により前記接触ピン69がフラン
フジ62に係合し、この作動レバー67、引張コイルば
ね72、回動レバー71及び切替レバー60を介して移
動板56の当接部58が第5図の実線位置に配置される
。一方、第5図に実線で示すように、係合部材53の係
合突部53aは弾性板55のばね力により針棒44の係
止溝49に係合されており、このため、レバー腕54が
移動板56の当接部58から離間した状態て、針棒44
と針棒抱き46とが結合されて前記係合部材53及び針
棒抱き46等を介して針棒44が主軸48に連結されて
いる。
従つて、この状態でミシンを運転すると、主軸48の回
転に伴い、針棒抱き46及び針棒支枠47を介して針棒
44が上下往復動されるとともに、下軸12及びスクリ
ューギア12a,11を介して糸輪捕促器7が針棒44
の上下動と同期して回転される。この場合、ボビンケー
ス13上の切欠部18が閉鎖されているので、針44a
に担持された糸が糸輪捕促器嘴9にて補促された後、そ
の針糸輪がボビンケース13内に入ることなくボビンケ
ース13をくぐり抜け、その針糸輪によりボビン14に
巻回されたボビン糸が繰り出されることにより、所定の
本縫縫目を形成することができる。一方、ボビン糸補充
動作の遂行時には、針44aを針板2上方に配置した状
態で所定の固定部(針近傍)に針糸の一端を固定した後
、第1図bに示すように選択部材32を回動操作して第
二の位置に選択配置すると、その突部33がボビン14
の凹部16a内に進入するとともに、ピン34が制御部
材20に係合し、圧縮ばね24のばね力に抗して第二の
位置に配置された制御部材20の突片21,22により
前記切欠部18が開放され、制御部材20の検出部23
がボビン14の上下両フランジ16,15間に進入する
また、第.3図から明らかなように、前記選択部材32
の回動操作に伴うカム体35の回動により、連係部材3
6が他方向へ回動され、その傾斜面38bの作用により
作動軸6が第2図に実線で示す上方位置に配置されて、
円盤5の突起5bがボビン14の,凹所15a内に進入
する。さらに、前記選択部材32の回動操作に伴う連結
部材39の回動により連結ロッド40、回動腕41及び
連結杆42を介して制御レバー74が第4図の反時計方
向へ回動され、その制御レバー14が第7図bに示す位
置に配置される。
そして、制御レバー74の平坦面74bが作動レバー6
7の係合突部73から離間するさめ、ばね68のばね力
に基づいて作動レバー67が傾動され、接触ピン69が
前記フランジ62に係合した状態でそのピン69が円筒
面63に係合する。この時、作動レバー67の回動が行
われず、前記移動板56が第5図の実線位置から移動し
ないことは前記の−説明から明らかであり、前記係々部
材53及びレバー腕54は第5図の実線位置に保持され
ている。この状態でミシン運転し、主軸48が回転され
ると、作動軸6を介してボビン14と糸輪捕促器77と
が一体的に回転されるとともに、前記針棒44が針棒抱
き46と一体的に移動され、糸輪捕捉嘴9により針糸が
補促されて針糸輪が形成される。
また、この針糸輪の固定側肢部が開放された切欠部18
及び板ばね27と下方の板材26との間を通りボビンケ
ース13内に進入した後、ボビン14のスリット16b
にて係止され、板ばね27に針糸輪が針側糸に糸張力が
付与された状態でボビン14及び糸輪捕捉器7の継続回
転によりボビン14に針側糸が巻回される。また、針糸
輪の固定側肢部が選択部材32の突部33とボビン14
の凹部16aとの間に進入するので、その固定側肢部が
補充巻回開始後に糸切断部33aにて切断される。一方
、最初の針糸輪が形成された後、針44aが針板2の近
傍を上動する間に、主軸48と一体的に回転する切り離
しカム61の作動カム面64aが作動レバー67の接触
ピン69に係合し、そのカム面64aの作用により、ば
ね68のばね力に抗して作動レバー67が第4図の時計
方向へ回動された後、前記接触ピン69が保持面65上
に保持される。
そして、作動レバー67の回動に伴い、引張コイルばね
72、回動レバー71及び切替レバー60を介して移動
板56が第4図の後方(第5図の左方)へ移動され、第
5図の鎖線位置に配置される。この移動板56の移動に
より当接部58がレバー腕54に係合し、弾性板55の
ばね力に抗してレバー腕54が第5図の時計方向へ回動
され、その回動に基づき係合部材53に係合突部53a
が針棒44の係止溝49から容易に離脱して針棒44が
針棒抱き46から円滑に釈放される。そして、針棒抱き
46が継続して上下動される一方、針棒抱き46の上下
動とは無関係に、前記釈放動作と同時に引張ばね45a
のばね力に基づいて針棒44が上動される。この針棒4
4の上動に伴い、針棒44上のピン45が停止部材43
bに衝突し、その衝突時における衝撃が停止部材43b
にて吸収されて、針棒44が上方位置にて停止される。
従つて、この実施例においては針棒44が上方位置に保
持された状態でボビン14に糸が補充され、その補充動
作の継続中には、前記保持面65の作用に基づく当接部
58の作用により係合部材53及びレバー腕54が第5
図の鎖線位置に保持された状態で、針棒44にかかわり
なく、両者53,54が当接部58に沿て針棒抱き46
と一体的に上下動される。
そして、前記糸が十分にボビン14に補充巻回されると
、第1図bから明らかなように、その巻回糸の外周に制
御部材20の検出部23が係合し、さらにボビン糸の巻
径が増大すると、圧縮ばね24に助勢されて制御部材2
0が復帰回動され、ピン34を介して選択部材32が復
帰回動される。この選択部材32の復帰回動に伴うカム
体35の回動に基づき連係部材36の傾斜面38bに沿
つて作動軸6が下動され、円盤5の突起5bがボビン1
4の凹所15aから離脱してボビン14の回転が停止さ
れるさらに、前記選択部材32の復帰回動に伴う連結部
材39の回動により連結ロッド40、回動腕41及び連
結杆42を介して制御レバー74が第4図の時計方向へ
復帰回動され、第7図bから明らかなように、その傾斜
カム面74aが作動レバー67の係合突部73に係合し
、その傾斜カム面74aに沿い、ばね68のばね力に抗
して作動レバー67が復帰回動される。
そして、作動レバー67の接触ピン69が保持面65か
ら離脱すると同時に、前記ばね68のばね力により作動
レバー67が第4図の反時計方向へ復帰回動されて、第
7図aに示すように前記接触ピン69がフランジ62に
係合し、作動レバー67がその位置に保持される。この
作動レバー67の復帰回動に伴い、引張コイルばね72
、回動レバー71及び切替レバー60を介して移動板5
6が第5図の実線位置(第4図の前方位置)まで復帰移
動され、その当接部58がレバー腕54から離脱すると
同時に弾性板55のばね力によりレバー腕54が第5図
の反時計方向へ復帰回動されるとともに、係合部材53
が第5図の左方へ移動される。
そして、針棒抱き46の上下動に伴い、係合部材の係合
突部53aが前記上方位置の針棒44の係止溝49に相
対した時に、前記弾性板55のばね力によりその係合突
部53aが係止溝49に係合し、針棒44が針棒抱き4
6に連結される。従つて、針糸を切断してボビン糸の巻
終り端をボビンケース13上に載置した後、滑り板にて
糸輪捕促器7を被覆すれば、次の縫目形成動作を行うこ
とができる。また、この実施例においては、移動板56
の当接部58が針棒44の横方向の揺動如何に拘らずレ
バー腕54に係合し得るような横幅をもつて形成されて
いるため、針棒44の揺動を伴つて形成されるジグザグ
縫目等の縫目形成動作を中断してボビン糸を補充する際
には、針44aの振幅量を変更したりする別の操作を行
う必要なく、針捧44を針棒抱き46から確実に釈放す
ることができる。
さらに、この実施例では針44aが針板2の近傍を上動
する時に針棒44が釈放されるように切り離しカム61
を主軸48に固定したが、その固定位置を適宣に変更し
て針棒44の釈放位置を任意に設定することができる。
結果 以上詳述したようにこの発明は、針棒と駆動機構とを切
り離し可能に連結する連結手段と、その連結手段に作用
し針棒と駆動機構との連結を切り離すための切り離し手
段と、ミシン機枠に回動と傾動とが可能に装着され一端
にて切り離し手段に連結された作動レバーと、駆動軸に
固定され作動レバーと係合してその作動レバーを回転さ
せるカノム面及び回動された作動レバーをその位置に保
持する保持面とが形成された切り離しカムと、前記作動
レバーの係合可能に装着され、通常の本縫縫目形成時に
は前記作動レバーが切り離しカムに係合しないようにそ
の作動レバーを傾動保持し、ボ7ピン糸補充動作の遂行
のための手動操作に関連してその保持を解放する制御レ
バーとにより構成された針棒釈放機構を設けたので、ボ
ビン糸補充動作の開始時、針棒の往復動における最初の
針糸輪形成後、切り離しカムによつて設定された時期に
つおいて針棒を駆動機構から確実、かつ円滑に切り離す
ことがそきるとともに、ボビン糸補充動作中における針
棒の往復動を阻止することができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図aはこの発明を具体化したミシンにおいて縫目形
成動作時における糸輪捕促器を示す平面図、第1図bは
ボビン糸補充動作時における糸輪捕促器を示す平面図、
第2図は第1図bの■−■線における断面図、第3図は
ボビン糸補充装置及びその関連構成を示す分解斜視図、
第4図は針棒釈放機構を示す分解斜視図、第5図は切り
離し手段を示す部分拡大側断面図、第6図は同じく部分
拡大正面図、第7図A,bは作動レバー及び制御レバー
等の作動状態を示す側断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 縦方向に往復動可能な針棒44と、ボビン14が収
    容された回転可能な糸輪捕促器7と、駆動軸48を含み
    、前記針棒44及び糸輪捕促器7を作動的に連結し、本
    縫縫目の形成のため両者44、7を同期して駆動する駆
    動機構48、12等と、ボビン糸補充動作の開始初期に
    作動し、前記糸輪捕促器7によつて捕促された針糸輪を
    その糸輪捕促器7内のボビン14に導入するための機構
    18、20等と、前記針糸輪が糸輪捕促器7によつて捕
    促された後、前記針棒44を駆動機構48、12等から
    切り離すための針棒釈放機構と、前記ボビン14に導入
    された糸輪に連なる針側糸をボビン14に巻き取るため
    に、前記糸輪捕促器7の回転に関連してボビン14を回
    転させるボビン回転機構5、6、7、11、12a等と
    、を備えた本縫ミシンにおいて、前記針棒釈放機構が、
    針棒44と駆動機構48、12等とを切り離し可能に連
    結する連結手段49、53〜55等と、その連結手段4
    9、53〜55等に作用し、針棒44と駆動機構48、
    12等との連結を切り離すための切り離し手段56、6
    0と、ミシン機枠1に回動と傾動とが可能に装着され、
    一端にて切り離し手段56、60に連結された作動レバ
    ー67と、前記駆動軸48に固定され、作動レバー67
    と係合してその作動レバー67を回動させるカム面64
    a及び回動された作動レバー67をその位置に保持する
    保持面65とが形成された切り離しカム61と、前記作
    動レバー67に係合可能に装着され、通常の本縫縫目形
    成時には前記作動レバー67が切り離しカム61に係合
    しないようにその作動レバー67を傾動保持し、ボビン
    糸補充動作の遂行のため手動操作に関連してその保持を
    解放する制御レバー74とからなり、ボビン糸補充動作
    の開始時、針棒44の往復動における最初の針糸輪形成
    後、切り離しカム61によつて設定された時期において
    針棒44を駆動機構48、12等から切り離すとともに
    、ボビン糸補充動作中、切り離しカム61の作用により
    針棒44の往復動を阻止するようにしたことを特徴とす
    る針棒釈放機構。 2 前記作動レバー67はばね作用により切り離しカム
    61に係合するように傾動付勢されており、制御レバー
    74はその作動レバー67をばね作用に抗して傾動保持
    する位置とそのばね作用を有効化する位置とに回動可能
    である特許請求の範囲第1項に記載の本縫ミシンにおけ
    る針棒釈放機構。 3 前記制御レバー74は作動レバー67が係合する傾
    斜カム面74aを有しており、その傾斜カム面74aの
    作用により作動レバー67が傾動が行われる特許請求の
    範囲第2項に記載の本縫ミシンにおける針棒釈放機構。 4 前記切り離しカム61は駆動軸48と同一軸線を有
    する円筒面63と、その円筒面63上に形成され前記軸
    線方向に傾斜する作動カム面64aとを有している特許
    請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の本縫
    ミシンにおける針棒釈放機構。
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