JPS6045450A - シ−トベルト引締め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシートベルト巻取り装置に関し、更に詳しくは
、車両の急減速時等緊急時にシートベルトを引締めてシ
ートベルトの弛みを取り除くことができるシートベルト
巻取り装置に関する。

一般にシートベルト巻取り装置は、シートベルトの一端
部側を巻取るための巻取軸と、巻取軸をシートベルト巻
取り方向に回転させるための力を巻取軸に付与する巻取
りばねとを備えている。

この種のシートベルト巻取装置においては、車両の通常
走行中における乗員への圧迫感を解消するためこの巻取
り力は小さいほど良いのであるが、そうするとシートベ
ルトにゆるみが生じることが考えられる。

このため、車両衝突時、急ブレーキ作動時等の緊急時に
は巻取軸からのシートベルトの繰出しを阻止する必要が
あるとともに、シートベルトを引（２） 締めてシートベルトの弛みを取除く必要がある。

上述の問題を解決することを目的としたシートベルト巻
取り装置は例えば実開昭５７−９３３４８号に開示され
ている。この公知のシートベルト巻取り装置の場合、引
締めばねと巻取りばねとが巻取軸に対して直列に接続さ
れているため、車両緊急時には、補助ばねの巻取り力が
巻取りばねを介して巻取軸に伝達される。このため、巻
取軸によるシートベルト引締め動作のスタートが遅れる
という欠点があった。また、引締めばねは、引締めスト
ローク及び引締めトルクの大きいものが必要で、当然の
ことながらばねの形状が大きくなり小型化が望まれてい
た。

上記従来技術の欠点が鑑み、本発明は、車両衝突時、急
ブレーキ作動時等緊急時に一層迅速にシートベルトを引
締めることができ、且つ、小型化を図ることができるシ
ートベルト巻取り装置を提供することを目的とする。

この目的を達するため本発明では、軸心周りに回転自在
に支持されるとともに、シートベルトが（３） 巻回される巻取軸と、この巻取軸を常時シートベルトの
巻取方向に付勢する巻取りばねと、上記巻取軸に配設さ
れたクラッチギヤと、このクラッチギヤの周囲を覆うフ
ランジ部を有し、且つ軸心周りに回転自在に支持される
回転軸と、このフランジ部の周囲を覆い回動自在なガイ
ドリングと、このガイドリングの周囲を覆うようにして
配設されたガイドと、前記回転軸を一定の回転方向へ付
勢する付勢手段と、この付勢手段によって前記回転軸が
回転するのを阻止し、目、つ車両に所定以上の減速度が
作用したときに前記回転軸の回転阻止を解除するロック
機構とを備え、前記フランジ部には開口部が設けられ、
前記ガイドリングの内周面には窪みが設けられ、前記フ
ランジ部の開口部には前記クラッチギヤと係合するため
の連結部材が配され、この連結部材を前記フランジ部の
外方向に向かつて付勢する弾性手段とを備えた。

次に本発明の実施例を図に基づいて説明する。

第１図は第１実施例の縦断面図、第２図は同じく横断面
図である。第１．２図においてシートベ（４） ルト巻取り装置１は、図示しない車体に固定されるフレ
ーム１ａを有している。フレーム１ａにはフレーム１ａ
の両側部から互いに平行に延びる一対の端板１３．１４
が備えられている。端板１３．１４には巻取軸ＩＣが回
転可能に支持されている。

端板１３．１４間において、巻取軸ＩＣにはシートベル
ト１ｂの一端が固定され、シートベルト１ｂは巻取軸Ｉ
Ｃに層状に巻かれている。

輸体１３には巻取りばね１５を収容するケース１ｄが固
定されており、巻取軸ＩＣの一端部はケースｌｄ内に位
置している。巻取軸ＩＣの周りに巻回されたスクロール
ばね状のこの巻取りばね工５の一端部は巻取軸ＩＣに止
着されており、他端部はケース１ｄの内側に止着されて
いる。巻取りばね１５は、巻取軸ＩＣにシートベルト巻
取り方向（第２図中矢印ｍ方向）の回転力を付与するよ
うになっている。

端板１４とシートベルト１ｂとの間において、巻取軸Ｉ
Ｃには外周に歯１６を備えたロックプレート１７が固定
されている。ロックプレート１７（５） は巻取軸１ｃのシートベルト繰出し方向（第２図中ｎ方
向）の回転を阻止するための巻取軸ロック装置１ｅの一
部をなしている。つまり、車両に所定値以上の減速度が
作用した時、重錘１８が振れることによって爪１９が前
記ロックプレート１７の歯１６に噛合するようになって
いる。そしてこの時巻取軸ＩＣはシートベルト１ｂを巻
取る方向（第２図中矢印ｍ方向）にのみ回転可能となり
、シートベルト１ｂの引出しが阻止される。

前記端板１４にはカバー１２が固定されており、このカ
バー１２内には前記巻取軸ＩＣに連結可能な回転軸３が
軸支されている。この回転軸３は円輪状のガイドリング
５に支持され、このガイドリング５は端板１４に固定さ
れたガイド４に回転可能に支持されている。回転軸３と
巻取軸１ｃとの間には、回転軸３と巻取軸１ｃとの相互
連結の達成及び解除を行うためのクラッチ装置３０が設
けられている。

カバー１２内には回転軸３を通じて巻取軸ＩＣにシート
ベルト巻取り方向の回転力を付与するた（６） めの引締めばね１１が収容されている。回転軸３の周り
に巻回されたスクロールばね状のこの引締めばね１１の
一端は回転軸３に止着されており、他端はカバー１２の
内側に固定れている（第３図参照）。

ガントリング５は円輪状をしており、その内側にはクラ
ッチ装置３０の一部をなす円筒状のフランジ部３ａが同
軸状に配置されている。円筒状のフランジ部３ａは回転
軸３に同軸に且つ一体に設けられている。第２図に明確
に示されているように、円筒状のフランジ部３ａの内側
には外周に歯２１を備えたクラッチギヤ２が同軸状に配
置されている。このクラッチギヤ２は巻取軸１ｃに固定
されている。

ガイドリング５の内周面には窪み５ａが等角度間隔で設
けられている。円筒状のフランジ部３ａにはこの円筒状
のフランジ部３ａを半径方向に貫通する開口部３ｂが設
けられている。開口部３ｂの個数及び配置は窪み５ａの
個数及び配置に対応している。

（７） 各開口部３ｂ内には横断面円形の連結部材６が配置され
ている。各連結部材６は弾性手段として板ばね７で円筒
状のフランジ部３ａの半径方向外側に付勢されている。

また、引締めばね１１による回転軸３の回転を阻止し、
車両に所定以上の減速度が作用したときに回転軸３の回
転阻止を解除するロック機構８０を有している。このロ
ック機構８０はロックレバ−８と、連結棒９と、重錘１
０とからなる。このロックレバ−８はその両端に爪部８
ｂ、８ｃを有し、そのほぼ中央部にて軸８ａによって前
記端板１４に回動自在に固定される。前記ガイド４には
開口部４２が設けられ、前記ガイドリング５にも開口部
５１が設けられ、前記フランジ部３ａにも切欠き３ｄが
設けられている。そして、前記ロックレバ−８の一端が
ガイド４の開口部４１及びガイドリング５の開口部５１
を通り、爪部８ｂが切欠き３ｄに係合している。前記連
結棒９はその一端が軸９ａにより前記端板１４に回転自
在に固定され、他端９ｂは前記ロックレバ−８の爪部８
Ｃ（８） に当接している。この連結棒９のほぼ中央には分岐枝９
ｃが設けられ、前記カバー１２に設けた穴１２ａを通る
重錘１０の上面プレー）１０ａに当接している。通常、
前記ロックレバ−８は引締めばね１１からフランジ部３
ａが受ける力により、第４図中矢印Ｒ方向の回転力を受
けるが、爪部８Ｃが連結棒９の端部９ｂに当接している
ので、ロックレバ−８の回転は阻止され、フランジ部３
ａの回転も阻止されている。しかし、車両に急減速度が
作用した場合、重錘１０が揺れて連結棒９が押し上げら
れ、ロックレバ−８の爪部８Ｃと連結棒９の端部９ｂと
の保合がはずれる。そしてロックレバ−８が第４図中矢
印Ｒ方向に回転し、爪部８ｂとフランジ部３ａの切欠き
３ｄとの係合が解除される。

本発明の第１実施例による上記シートベルト巻取り装置
は次のように作動する。

通常、巻取軸ロック装Ｗｌｅは第１図及び第２図に示す
ように、ロック解除状Ｈにあり、また、回転軸ロック装
置８０はロック状態にある。この（９） とき、クラッチ装置３０の連結部材６は板ばね７の付勢
力によりガイドリング５の窪み５ａに嵌っていてクラッ
チギヤ２から離れている。すなわち、クラッチ装ｗ３０
は回転軸３と巻取軸ＩＣとの連結を断っている。このと
き引締めばね１１にはシートベルトを引締めるためのば
ね力が蓄積されている。シートベルト１ｂは巻取りばね
１５によるシートベル）Ｓ取り力を受けるが、この力は
車両の乗員に過剰な圧迫感を与えない程度の強さに設定
される。したがって、シートベル）ｌｂと乗員との間に
は強みが生じている。また、乗員が動けばシートベルト
１ｂは巻取軸ＩＣから繰り出される。

急ブレーキ作動時、車両衝突時等の車両緊急時において
、車両に所定値以上の減速度が作用すると、重錘１０が
揺れ、第４図に示す様にこの揺れが上面プレー）１０ａ
、分岐枝９Ｃを介して連結棒９を押し上げる。すると、
連結棒とロックレバ−８との係合がはずれて、ロックレ
バ−８は軸８ａを中心として回動自在となる。そのため
、引締（１０） めばね１１のフランジ部３ａを回転させようとする力に
より、ロックレバ−８が第４図中矢印Ｒ方向に回動し、
ロックレバ−８とフランジ部３ａの切欠き３ｄとの保合
が解除される。その結果、フランジ部３ａが引締めばね
１１の付勢力により、第４図中矢印ｍ方向に回転する。

このフランジ部３ａが回転すると開口部３ｂの位置が凹
陥部４ａに対してその回転方向にずれるため、連結部材
６は開口部３ｂを規定する円筒状のフランジ部３ａの開
口部端３ｅで押されて窪み５ａから押し出される。この
とき連結部材６の一部がクラッチギヤ２の歯２１に係合
し、その結果、円筒状のフランジ部３ａとクラッチギヤ
２とが堅固に連結される。

従って、回転軸３が引締めばね１１によって回転を開始
すると、この回転がフランジ部３ａ、連結部材６、クラ
ッチギヤ２を介して巻取軸１ｃに伝わり、直ちにシート
ベルト１ｂの巻取りが開始される。

この様なシートベルト１ｂの巻取りが通常良好に行なわ
れるが、時として第５図に示す様にクラッチギヤ２の歯
２１の山部２１ａと窪み５ａとの間に連結部材６が狭ま
ってしまい第４図中矢印Ｐ。

Ｑ、　Ｒで示す方向の力が釣り合ってフランジ部３ａの
回転が妨げられる恐れがある。しかし、この時ガイドリ
ング５がガイド４の内周に沿って回動するため、第４図
中矢印Ｒ方向の力が吸収される。

そして、第７図に示す様に連結部材６がクラッチギヤ２
の歯２１の谷部２１ｂに係合し、回転軸３の回転が良好
に巻取軸ＩＣに伝達される。ガイドリング５は第２図の
状態では回動せず、第５図の様な状態になって初めて回
動する様に調整されている。この調整はガイド４とガイ
ドリング５との間の隙間を調整し摩擦力を加減すること
により行われる。

尚、車両に急減速度が作用して本装置が作動した後は、
レンチ等を用いて簡単に作動前の状態にすることが出来
る。

次に本発明の第２実施例について説明する。前述の第１
実施例では回転軸３を一定の回転方向へ付勢する付勢手
段として引締めばね１１を用いたが、第８図に示す様に
火薬および火薬用の減速度感知機構を用いている。つま
り、フレーム１ａに外形が円形のカバー５１を設け、こ
のカバー２１の内周を沿って回転する肩板５０をカバー
５１の中心に回動自在に支持する。この肩板５０は回転
軸３と連結しており、通常は第８図に示す位置にあり、
フランジ部３ａとクラッチギヤ２とは接続されておらず
、シートベルト１ｂは自由に引出される。車両緊急時に
は、マス５２ａとスプリング５２ｂと接点５２Ｃとによ
って構成される減速度感知機構に第４図中矢印Ｆで示す
方向に減速度が作用し、マス５２ａはスプリング５２ｂ
を縮めて接点５２ｃを接続させる。すると電源５３の電
力が点火玉５４に供給され、点火玉５４が発火する。

そして点火玉５４の周りにある火薬に引火し、火薬が爆
発する。この爆発力により肩板５０が第９図に示す様に
第８．９図中右回転し、回転軸３を回転させる。その他
の構成、作動は第１実施例と同様である。

以上説明した様に、本発明のシートベルト引締（１３） め装置を用いれば、巻取りばねと引締めばねが独立して
いるため車両衝突時、急ブレーキ作動時緊急時に一層迅
速にシートベルトを引締ることができ、且つ小型化を図
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜７図は本発明の第１実施例を示すもので、第１図
は縦断面図、第２図は横断面図、第３図は側面図、第４
図はロック機構がはずれた時を示す横断面図、第５．６
．７図はフランジ部とクラッチギヤとの連結状態を示す
図、第８図及び第９図は本発明の第２実施例を示す断面
図である。 ＩＣ・・・巻取軸、１５・・・巻取りばね、２・・・ク
ラッチギヤ、３ａ・・・フランジ部、３・・・回転軸、
４・・・ガイド、５・・・ガイドリング、１１・・・引
締めばね（付勢手段）、８０・・・ロック機構、３ｂ・
・・開口部、４ａ・・・凹陥部、６・・・連結部材、７
・・・板ばね（弾性手段）。 代理人弁理士　岡　部　隆 （１４） 第８図 −４ 第９図 へ ２ｄ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 軸心周りに回転自在に支持されるとともにシートベルト
   が巻回される巻取軸と、巻取軸を常時シートベルトの巻
   取方向に付勢する巻取りばねと、上記巻取軸に配設され
   たクラッチギヤと、このクラッチギヤの周囲を覆うフラ
   ンジ部を有し、かつ軸心周りに回転自在に支持される回
   転軸と、このフランジ部の周囲を覆い回動自在なガイド
   リングと、このガイドリングの周囲を覆うようにして配
   設されたガイドと、前記回転軸を一定の回転方向へ付勢
   する付勢手段と、この付勢手段によって前記回転軸が回
   転するのを阻止し、且つ車両に所定以上の減速度が作用
   したときに前記回転軸の回転阻止を解除するロック機構
   とを備え、前記フランジ部には関口部が設けられ、前記
   ガイドリングの内周面には窪みが設けられ、前記フラン
   ジ部の開口部には前記クラッチギヤと係合するための連
   結（１） 部材が配され、この連結部材を前記フランジ部の外方向
   に向かつて付勢する弾性手段とを有するシートベルト引
   締め装置。