JPS604475Y2 - 浴槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、浴槽、更に詳しくは、エプロの取付けが可
能となされた合成樹脂製等の浴槽の改良に関する。

従来、この種の浴槽のエプロン取付構造は、第１図に示
す如きものであった。

即ち、第１図において、浴槽本体２の側壁３の上縁には
、断面逆り字状の縁取体４が一体形成されており、該縁
取体４の水平部４ａ及び側壁３の上縁部に補強リブ５が
、縁取体４を横切るかたちで、所定間隔おきに一体形成
されており、該補強リブ５と、縁取体４の垂下部４ｂと
の間に、エプロン６の厚みに相当する間隙７があけられ
、該間隙７に、エプロン６の上端部を強制的に嵌入して
、エプロン６を、垂下部４ｂと補強リブ５とで挟持支持
するようにしていた。

しかし、上記の如き構造では、次の如き欠点があった。

即ち、第１に、縁取体４の垂下部４ｂと補強リブ５とで
エプロン６を挟持する構造であるため、エプロン６を間
隙７に嵌入時、または浴槽据付時等に、エプロン６に無
理な曲げ力が加わると、その力が垂下部４ｂに直接働き
、垂下部４ｂが破損して、外観を損い、商品価値を無く
してしまうので廃棄処分としなければならないという欠
点があった。

第２に、浴槽本体２の側壁３と一体に形成された補強リ
ブ５によりエプロン６を挟持するものであるため、エプ
ロン６に無理な力が作用すると、補強リブ５を介して側
壁３に直接に力が加わるものであるから、場合によって
は、側壁３にひびが入るという欠点があった。

この考案は上記の欠点を除くためになされたものである
。

以下に、この考案を第２図及び第３図に示す実施例に従
って説明する。

なお、第１図に示した部材と同一の部材は、第１図と同
一の符号で示されている。

平面形状長方形の浴槽本体２の側壁３の上縁には、断面
逆り字状の縁取体４が一体形成されており、該縁取体４
は、一対の長辺部１１と一対の短辺部１２とよりなり、
それらの辺部の少なくとも一辺部の水平部４ａの下面に
は、所要組のエプロン挟持片１３，１４，１４が一体形
成されている。

前記エプロン挟持片１３と縁取体４の垂下部４ｂとの間
には、所定間隙があけられており、またエプロン挟持片
１４，１４と側壁３との間にも所定間隙があけられてい
る。

第２図で明らかな様に、エプロン挟持片１３に対して、
これと対となるエプロン挟持片１４．１４は、直接には
対向せず、縁取体４の長手方向においてずれた位置にあ
ると共に、挟持片１３の内側面と、挟持片１４の内側面
の延長仮想面との間隙は、エプロン６′の厚みに略々相
当するようになされている。

エプロン６′は、第３図に示す如く、垂下部４ｂの下端
が突き当たる段部８を有しており、該段部８より下の部
分と、垂下部４ｂとは外部から見て、略々面一となるよ
うになされている。

前記エプロン６′は、その上端を挟持片１３゜１４間に
強制的に嵌入することにより、浴槽本体２に取付けられ
る。

第３図で明らかな如く、補強リブ５は、エプロン６′の
嵌入を阻止しない様、高さの低いものとなされている。

なお、エプロン６′の平面形状は任意であり、例えば、
浴槽本体２の２つの側壁３を被覆する場合は、平面形状
り字形とし、３つの側壁３を被覆する場合は、コ字状と
することが可能なものであることは勿論である。

また、エプロン挟持片１３．１４を、相互に対向するよ
うにしても良く、更には、両挟持片１３．１４を連続状
のものとしても良いことも勿論である。

この考案によれば、相互に対のエプロン挟持片が、縁取
体の垂下部及び側壁に接触しないようになされているの
で、エプロンを強制的に嵌入する際においても、垂下部
又は側壁に何ら無理な力が加わらないので、垂下部及び
側壁を破損したりすることが全くなく、要するに冒頭記
載の従来浴槽の欠点を一掃することが出来る。

また。例え、挟持片のプ部が破損したとしても、浴槽外
観を損うことがないので、浴槽を不良品として廃棄する
必要もなくなり、生産性を向上させることも出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の浴槽のエプロン取付構造を示す断面図、
第２図はこの考案の実施例を示す一部破砕乎面半図、第
３図は第２図■−■線拡大断面図である。 ２・・・・・・浴槽本体、３・・・・・・側壁、４・・
・・・・縁取体、４ａ・・・・・・水平部、４ｂ・・・
・・・垂下部、６′・・・・・・エプロン、１３，１４
・・・・・・エプロン挟持片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽本体の側壁上縁に断面逆り字状の縁取体が一体形成
   されてなる浴槽において、前記縁取体の水平部の下面に
   、エプロンの厚みに略々相当する間隙を設けてなる相互
   に対のエプロン挾持片が、縁取体の垂下部及び側壁に接
   触しないような状態で、所要組一体形成されてなる浴槽
   。