JPS6044413B2 - 結束糸およびその製造方法 - Google Patents
結束糸およびその製造方法Info
- Publication number
- JPS6044413B2 JPS6044413B2 JP52079184A JP7918477A JPS6044413B2 JP S6044413 B2 JPS6044413 B2 JP S6044413B2 JP 52079184 A JP52079184 A JP 52079184A JP 7918477 A JP7918477 A JP 7918477A JP S6044413 B2 JPS6044413 B2 JP S6044413B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- twist
- fibers
- fiber
- temporary
- binding
- Prior art date
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- Expired
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規な結束糸およびその製造方法に関するもの
である。
である。
従来、短繊維を集束して紡績糸となす方法として、(1
)リング等の精紡方式(キャップ精紡、ポット精紡、和
紡方式等)、(2)空気精紡方式、(3)自己ネン糸精
紡方式、(4)結束糸精紡方式に大別されるが、(1)
の方式は紡績糸となす古典的な方法であるが、最も普遍
的に用いられている。
)リング等の精紡方式(キャップ精紡、ポット精紡、和
紡方式等)、(2)空気精紡方式、(3)自己ネン糸精
紡方式、(4)結束糸精紡方式に大別されるが、(1)
の方式は紡績糸となす古典的な方法であるが、最も普遍
的に用いられている。
しカルながら生産性が著しく低いという欠点を有してい
る。(2)の方式はラージパツケージ化、ロータ回転数
の向上等により、生産性が向上したというものの、生産
性はそれまでの高々2〜4倍で、本方式は可紡範囲が狭
いという欠点がある。(3)の方式は生産性の面での向
上は著しいが、2本の繊維束で糸形成しなければならな
いため細番手の紡出が困難である一方、無ヨリ部を有し
ているため精紡揚りの紡績糸を直接編工程等に供せない
ことや、交互のヨリトルクで発生したヨリ目に起因する
編地表面のイラツキが発生する等の欠点を有する。
る。(2)の方式はラージパツケージ化、ロータ回転数
の向上等により、生産性が向上したというものの、生産
性はそれまでの高々2〜4倍で、本方式は可紡範囲が狭
いという欠点がある。(3)の方式は生産性の面での向
上は著しいが、2本の繊維束で糸形成しなければならな
いため細番手の紡出が困難である一方、無ヨリ部を有し
ているため精紡揚りの紡績糸を直接編工程等に供せない
ことや、交互のヨリトルクで発生したヨリ目に起因する
編地表面のイラツキが発生する等の欠点を有する。
さらに(4)の方式は生産性、可紡番手の汎用性等から
判断すると、糸形成法としては最も有効であるといえる
が、芯部が無ヨリであるため、後工程、すなわちりワイ
ンディング工程や、金糸、ネン糸工程でのシゴキに対す
る抵抗が弱く、素抜けやネツプ等が発生する。
判断すると、糸形成法としては最も有効であるといえる
が、芯部が無ヨリであるため、後工程、すなわちりワイ
ンディング工程や、金糸、ネン糸工程でのシゴキに対す
る抵抗が弱く、素抜けやネツプ等が発生する。
従つて、この方式で得る結束糸は後工程の工程通過性が
悪く、品質特性面の低下がみられる。本発明の目的は上
記欠点を解決せんとするもので、高生産性を維持し、か
つシゴキによる素抜け、ネツプに対して抵抗力の大なる
結束糸およびその製造方法を提供せんとすることにある
。
悪く、品質特性面の低下がみられる。本発明の目的は上
記欠点を解決せんとするもので、高生産性を維持し、か
つシゴキによる素抜け、ネツプに対して抵抗力の大なる
結束糸およびその製造方法を提供せんとすることにある
。
ノ 上記目的は、中心部分の繊維束及び該繊維束の表面
部分に巻付いている捲回繊維とからなる、少なくとも短
繊維を含む結束糸であつて、前記繊維束が交互ヨリを有
している結束糸とすることによつて達成される。またこ
の結束糸の取得は、少な5くとも短繊維を含む繊維群を
ドラフト開繊した状態で、仮ヨリ領域に供給し、前記繊
維群の中心部分にある繊維に、仮ヨリを付与して繊維束
を形成せしめると共に前記繊維群の周辺部分になる繊維
を前記繊維束の表面部分に捲回させて結束糸を製造する
方法において、前記仮ヨリのヨリ係数を変化させて、前
記繊維に仮ヨリを付与することによつて達成される。以
下、具体的に本発明を述べるが、本発明において繊維群
とは、少なくとも短繊維を含むフリース状の繊維と、次
に述べる繊維束と捲回繊維とからなる繊維の両者を示す
ものとし、その中にいくぶん長繊維が混合れていてもよ
い。
部分に巻付いている捲回繊維とからなる、少なくとも短
繊維を含む結束糸であつて、前記繊維束が交互ヨリを有
している結束糸とすることによつて達成される。またこ
の結束糸の取得は、少な5くとも短繊維を含む繊維群を
ドラフト開繊した状態で、仮ヨリ領域に供給し、前記繊
維群の中心部分にある繊維に、仮ヨリを付与して繊維束
を形成せしめると共に前記繊維群の周辺部分になる繊維
を前記繊維束の表面部分に捲回させて結束糸を製造する
方法において、前記仮ヨリのヨリ係数を変化させて、前
記繊維に仮ヨリを付与することによつて達成される。以
下、具体的に本発明を述べるが、本発明において繊維群
とは、少なくとも短繊維を含むフリース状の繊維と、次
に述べる繊維束と捲回繊維とからなる繊維の両者を示す
ものとし、その中にいくぶん長繊維が混合れていてもよ
い。
また、繊維束とは短繊維同志、短繊維と長繊維の混合物
、又は長繊維がまとまつた最小の束を意味し、本発明に
おいては結束糸を構成する中心部分の繊維またはそれの
表面部分に巻きつけられている捲回繊維を意味する。従
つて、以下に述べる方法においては繊維群が繊維束とな
り、結束糸へと変化してゆくものと考えることができる
。最初に本発明の結束糸の構造を説明する。
、又は長繊維がまとまつた最小の束を意味し、本発明に
おいては結束糸を構成する中心部分の繊維またはそれの
表面部分に巻きつけられている捲回繊維を意味する。従
つて、以下に述べる方法においては繊維群が繊維束とな
り、結束糸へと変化してゆくものと考えることができる
。最初に本発明の結束糸の構造を説明する。
第1図は本発明に係る結束糸の側面図である。結束糸1
は中心部分の繊維束2と、該繊維束2の表面部分に巻き
ついている捲回繊維3とから、本質的には、構成されて
おり、前記繊維束2は、交互ヨリを有している。従つて
、中心部分の繊維束3は、Zヨリの領域4とSヨリの領
域5とを有し、その間に無ヨリの領域6がある。勿論、
それらの境界は明確ではなく、総じて上記三つの領域に
分けられるというのである。本発明の結束糸1は短繊維
を含むから毛羽7をも有している。上記構造の結束糸は
、次の方法によつて製造される。
は中心部分の繊維束2と、該繊維束2の表面部分に巻き
ついている捲回繊維3とから、本質的には、構成されて
おり、前記繊維束2は、交互ヨリを有している。従つて
、中心部分の繊維束3は、Zヨリの領域4とSヨリの領
域5とを有し、その間に無ヨリの領域6がある。勿論、
それらの境界は明確ではなく、総じて上記三つの領域に
分けられるというのである。本発明の結束糸1は短繊維
を含むから毛羽7をも有している。上記構造の結束糸は
、次の方法によつて製造される。
まず原料である繊維群は、天然繊維及び合一成繊維のい
ずれからでも選べ得るが、それらは少なくとも短繊維を
含むことが必要であり、このことについては上記したと
おりである。短繊維を捲回繊維としなければならないか
らである。他方、本発明を実施するのに使用される装置
と一しては、例えば第2図に示されるごとき装置がある
。
ずれからでも選べ得るが、それらは少なくとも短繊維を
含むことが必要であり、このことについては上記したと
おりである。短繊維を捲回繊維としなければならないか
らである。他方、本発明を実施するのに使用される装置
と一しては、例えば第2図に示されるごとき装置がある
。
すなわち、バックローラ11、エプロンローラ12及び
フロントローラ13とから構成される繊維群10のドラ
フト装置14、該装置14でドラフトされた繊維群10
に仮ヨリを付与するため・の仮ヨリ機15、後述の作用
により繊維束2の表面部分に捲回繊維3がまきついて生
じた、仮ヨリ機15からの繊維群10を引取るテイクア
ップローラ16、及びテイクアップローラ16からの結
束糸を巻取るための巻取機17とからなるが、更に、一
対のフロントローラ13,13′にはそれぞれ工フロン
18,1『が取付けられ、テンサ19,19″の存在す
る先端部が若干開口していて、間隙20が存在する。ま
た、フロントローラ13と仮ヨリ機15との間にヨリ係
数を変化させるために、繊維群10を間欠的に把持する
間欠ニップローラ21が設けられている。
フロントローラ13とから構成される繊維群10のドラ
フト装置14、該装置14でドラフトされた繊維群10
に仮ヨリを付与するため・の仮ヨリ機15、後述の作用
により繊維束2の表面部分に捲回繊維3がまきついて生
じた、仮ヨリ機15からの繊維群10を引取るテイクア
ップローラ16、及びテイクアップローラ16からの結
束糸を巻取るための巻取機17とからなるが、更に、一
対のフロントローラ13,13′にはそれぞれ工フロン
18,1『が取付けられ、テンサ19,19″の存在す
る先端部が若干開口していて、間隙20が存在する。ま
た、フロントローラ13と仮ヨリ機15との間にヨリ係
数を変化させるために、繊維群10を間欠的に把持する
間欠ニップローラ21が設けられている。
更に仮ヨリ機15の前にニユマフイル)22を設けて繊
維群をクリーニングしてもよいし又は極端に短い繊維を
除去してもよい。上記の繊維群及び装置を使用して次の
操作により本発明の結束糸が得られる。
維群をクリーニングしてもよいし又は極端に短い繊維を
除去してもよい。上記の繊維群及び装置を使用して次の
操作により本発明の結束糸が得られる。
フリース状の繊維群10がドラフト装置14でドラフト
され、フロ・ントローラ13に送られる。ところが、一
対のフロントローラ13,13″は繊維群10をニップ
するが、工フロン18の先端部には開口20があるため
、開口部20に近い程、繊維群をニップせずしかも、繊
維群10は仮゛ヨリ機15で仮ヨリが付与されるから、
フロントローラ13とテンサ19との間にあり、かつ、
繊維群10の中心部分にある繊維群には強いヨリが付与
されて、仮ヨリのある、繊維束を形成する。
され、フロ・ントローラ13に送られる。ところが、一
対のフロントローラ13,13″は繊維群10をニップ
するが、工フロン18の先端部には開口20があるため
、開口部20に近い程、繊維群をニップせずしかも、繊
維群10は仮゛ヨリ機15で仮ヨリが付与されるから、
フロントローラ13とテンサ19との間にあり、かつ、
繊維群10の中心部分にある繊維群には強いヨリが付与
されて、仮ヨリのある、繊維束を形成する。
他方繊維群10の走行方向を縦方向とした場合、横方向
の端部ないしは表層部分を走行し、かつ表層部分等を構
成している繊維の自由端が、第2図の装置で言えば、仮
ヨリ機によつて拘束されないで走行する自由端部を有す
る繊維群には、比較的弱いヨリがかけられ、かつ前記繊
維束をネン回する。従つて上記した方法で得られた繊維
群は、第3図に示す構造の繊維群となる。即ち、繊維群
10は強いヨリのかかつている繊維束2と、それをネン
回する捲回繊維3とからなる。これが仮ヨリ機15を経
てテイクアップローラ16を通過すると繊維束2のヨリ
がなくなり、捲回繊維3の捲回方向が逆転し第4図に示
す構造の結束糸となる(これは次に述べる間欠ニップロ
ーラを使用しない場合である。)しかし、本発明法を実
施するに当たつては、フロントローラ13と仮ヨリ機1
5との間に間欠ニップローラ21が存在するから、第3
図に示した繊維束2はヨリ係数が変化したものを長さ方
向において包含する。
の端部ないしは表層部分を走行し、かつ表層部分等を構
成している繊維の自由端が、第2図の装置で言えば、仮
ヨリ機によつて拘束されないで走行する自由端部を有す
る繊維群には、比較的弱いヨリがかけられ、かつ前記繊
維束をネン回する。従つて上記した方法で得られた繊維
群は、第3図に示す構造の繊維群となる。即ち、繊維群
10は強いヨリのかかつている繊維束2と、それをネン
回する捲回繊維3とからなる。これが仮ヨリ機15を経
てテイクアップローラ16を通過すると繊維束2のヨリ
がなくなり、捲回繊維3の捲回方向が逆転し第4図に示
す構造の結束糸となる(これは次に述べる間欠ニップロ
ーラを使用しない場合である。)しかし、本発明法を実
施するに当たつては、フロントローラ13と仮ヨリ機1
5との間に間欠ニップローラ21が存在するから、第3
図に示した繊維束2はヨリ係数が変化したものを長さ方
向において包含する。
即ち繊維群を間欠ニップローラ21がニップしていると
きは、工フロン18,18″にある繊維群の中心部分の
繊維群には比較的弱い仮ヨリがかかり、ニップしていな
いときは最強のヨリがかかる。従つてそのように繊維束
2のヨリ係数が周期的に変化した繊維束2はテイクアッ
プローラ16を通過したとき、第1図に示され−るごと
き結束糸となるのである。これが本発明法なのである。
上記の方法を実施するに当たつては交互ヨリの周期は少
なくとも捲付繊維の2ピッチ以上であつて、供給繊維長
で表現するならば、平均繊維長の,1/1へ好ましくは
1/4以上であることが必要である。
きは、工フロン18,18″にある繊維群の中心部分の
繊維群には比較的弱い仮ヨリがかかり、ニップしていな
いときは最強のヨリがかかる。従つてそのように繊維束
2のヨリ係数が周期的に変化した繊維束2はテイクアッ
プローラ16を通過したとき、第1図に示され−るごと
き結束糸となるのである。これが本発明法なのである。
上記の方法を実施するに当たつては交互ヨリの周期は少
なくとも捲付繊維の2ピッチ以上であつて、供給繊維長
で表現するならば、平均繊維長の,1/1へ好ましくは
1/4以上であることが必要である。
また交互ヨリのヨリ密度は20≦K≦200の範囲がよ
く、好ましくは40≦K≦100の範囲とすべきである
。(但しKはヨリ係数、ヨリ数の単位は回/メートル、
基準番手はメートル番手)、Kを20J:).下とする
と集束性への寄与が弱くなり、また、Kを200以上に
すると、製品表面がイラツク傾向にあり好ましくない。
本発明の仮ヨリ装置は、スピンドルタイプ、フリクショ
ンタイプ、空気仮ヨリタイプ等いずれの一装置を用いて
もよいが、紡績性、糸掛け時の操作性の点で空気仮ヨリ
タイプが好ましい。
く、好ましくは40≦K≦100の範囲とすべきである
。(但しKはヨリ係数、ヨリ数の単位は回/メートル、
基準番手はメートル番手)、Kを20J:).下とする
と集束性への寄与が弱くなり、また、Kを200以上に
すると、製品表面がイラツク傾向にあり好ましくない。
本発明の仮ヨリ装置は、スピンドルタイプ、フリクショ
ンタイプ、空気仮ヨリタイプ等いずれの一装置を用いて
もよいが、紡績性、糸掛け時の操作性の点で空気仮ヨリ
タイプが好ましい。
さらに結束糸の軸方向に周期的な交互ヨリを発生させる
方法を記述するならば、(1)上記した間ケツニツプロ
ーラ型、すなわち先端が開口した1対の無端ベルト型把
持工フロンの開口部と仮ヨリ装置の間に繊維群を間ケツ
的に把持したり、非把持したりする把持ローラ、例えば
ローラの1部に切かき溝を有したもの、又は切かき溝と
は逆にローラの1部に突起を有するもの、あるいは同期
回転するニップローラに対し、繊維群自体あるいは装置
自体をトラバースせしめる装置を使用しても本発明の結
束糸の取得は容易に達成できる。
方法を記述するならば、(1)上記した間ケツニツプロ
ーラ型、すなわち先端が開口した1対の無端ベルト型把
持工フロンの開口部と仮ヨリ装置の間に繊維群を間ケツ
的に把持したり、非把持したりする把持ローラ、例えば
ローラの1部に切かき溝を有したもの、又は切かき溝と
は逆にローラの1部に突起を有するもの、あるいは同期
回転するニップローラに対し、繊維群自体あるいは装置
自体をトラバースせしめる装置を使用しても本発明の結
束糸の取得は容易に達成できる。
本方式は、仮ヨリ装置の回転数が同一の場合繊維群が把
持された時、仮ヨリ数の平衡から、把持点の上流に残さ
れたヨリが仮ヨリ装置を越えて加ネン域と同一方向のヨ
リが残り、逆に繊維群が非把持された時、ヨリ密度が粗
になるため把持一非把持ローラを越えてヨリが入り、結
果として先の仮ヨリ数の平衡により解ネン方向のヨリが
残り無撚部を介して交互のヨリが順次結束糸に配される
訳である。
持された時、仮ヨリ数の平衡から、把持点の上流に残さ
れたヨリが仮ヨリ装置を越えて加ネン域と同一方向のヨ
リが残り、逆に繊維群が非把持された時、ヨリ密度が粗
になるため把持一非把持ローラを越えてヨリが入り、結
果として先の仮ヨリ数の平衡により解ネン方向のヨリが
残り無撚部を介して交互のヨリが順次結束糸に配される
訳である。
この場合、捲付繊維は仮ヨリ装置による加ネン数が律速
となるため、捲付繊維の捲回ピッチは当然のことながら
異なるが、捲回方向は一定で解ネン方向に一致する。
となるため、捲付繊維の捲回ピッチは当然のことながら
異なるが、捲回方向は一定で解ネン方向に一致する。
さらに、間ケツニツプローラの代りに、(2)先端が開
口した1対の無端ベルト型工フロンの先端部のクリアラ
ンスを周期的に変動させる方式、(3)仮ヨリ装置自体
の仮ヨリ数を周期的に変動させる方式、(4)加ネン域
に障害物を入れ、ヨリ伝播を周期的に変動させる方式、
(5)仮ヨリ域中のフィード率を周期的に変動させる方
式等があるが、上記手段は一例を示すもので、加ネン域
中の糸束の加ネン数を周期的に変動せしめるものであれ
ばいかなる方式を採用してもよい。本発明の仮ヨリ装置
は、空気仮ヨリ方式で糸掛操作性の点から吸引を伴なう
ものが良い。以上のように本発明に係る結束糸は、繊維
群の走行方向と一致する繊維軸に対し横方向の端部また
は周辺部に有する端部が浮遊する繊維群を、走行する繊
維群の中心部を通る、繊維束となるべき繊維群にまきつ
けるとともに、該繊維群により係数のことなつた仮ヨリ
を付与することにより得られるのである。
口した1対の無端ベルト型工フロンの先端部のクリアラ
ンスを周期的に変動させる方式、(3)仮ヨリ装置自体
の仮ヨリ数を周期的に変動させる方式、(4)加ネン域
に障害物を入れ、ヨリ伝播を周期的に変動させる方式、
(5)仮ヨリ域中のフィード率を周期的に変動させる方
式等があるが、上記手段は一例を示すもので、加ネン域
中の糸束の加ネン数を周期的に変動せしめるものであれ
ばいかなる方式を採用してもよい。本発明の仮ヨリ装置
は、空気仮ヨリ方式で糸掛操作性の点から吸引を伴なう
ものが良い。以上のように本発明に係る結束糸は、繊維
群の走行方向と一致する繊維軸に対し横方向の端部また
は周辺部に有する端部が浮遊する繊維群を、走行する繊
維群の中心部を通る、繊維束となるべき繊維群にまきつ
けるとともに、該繊維群により係数のことなつた仮ヨリ
を付与することにより得られるのである。
得られた結束糸はシゴキによる素抜けとネツプに対する
抵抗性を示し、また、本発明法は紡績糸の高い生産性を
示す。
抵抗性を示し、また、本発明法は紡績糸の高い生産性を
示す。
次に本発明の実施例について記述する。
実施例1
ポリエチレンテレフタレートからなる単繊維デニール3
.σ、平均繊維長98wtの繊維群を用い、先端開口の
無端ベルト型把持工フロン、空気仮ヨリ装置ローラの半
周に切かき溝を有する間ケツニツjフローラをそれぞれ
使用し、紡速200n]/Minでメートル番手4田詐
手の単糸を紡出した。
.σ、平均繊維長98wtの繊維群を用い、先端開口の
無端ベルト型把持工フロン、空気仮ヨリ装置ローラの半
周に切かき溝を有する間ケツニツjフローラをそれぞれ
使用し、紡速200n]/Minでメートル番手4田詐
手の単糸を紡出した。
本実施例で得た結束糸の糸構造は次の通りであつた。
交互ヨリの周期140.3T!r!11.7 交互ヨリ
のヨリ密度K=40(K:ヨリ係数でヨリ数=ヨリ係数
×Jメートル番手)本実施例で得た結束糸は従来の結束
糸に比し、シゴキに対する抵抗力が大であつた。
のヨリ密度K=40(K:ヨリ係数でヨリ数=ヨリ係数
×Jメートル番手)本実施例で得た結束糸は従来の結束
糸に比し、シゴキに対する抵抗力が大であつた。
これにより、リワインド工程での素抜けは皆無に近くな
り、しかもシゴキによるネツプの発生もみられなかつた
。
り、しかもシゴキによるネツプの発生もみられなかつた
。
また編地での製品化(20G)を行なつたところ従来、
交互ネン糸糸使いの直編地の表面にみられたイラツキ、
ネツプ等の発生は見られず高級な編地を得た。
交互ネン糸糸使いの直編地の表面にみられたイラツキ、
ネツプ等の発生は見られず高級な編地を得た。
実施例2
ポリエチレンテレフタレートからなる単繊維束デニール
2.σ、平均繊維長44顛の粗糸と、ポリエチレンテレ
フタレートからなる75の−3ffi1の長繊維とから
なる繊維群を用い、先端開口の無端ベルト型把持工フロ
ン、空気仮ヨリ装置を用い、前記工フロン先端のクリア
ランスを周期的に変動せしめた。
2.σ、平均繊維長44顛の粗糸と、ポリエチレンテレ
フタレートからなる75の−3ffi1の長繊維とから
なる繊維群を用い、先端開口の無端ベルト型把持工フロ
ン、空気仮ヨリ装置を用い、前記工フロン先端のクリア
ランスを周期的に変動せしめた。
本例の長繊維は前記工フロンから供給し、メートル番手
(番手の複合糸を150m/Minで紡出した。
(番手の複合糸を150m/Minで紡出した。
本実施例で得た結束糸の糸構造は次の通りであつた。
交互ヨリの周期50.7TfS
〃 〃 密度K=42(K:ヨリ係数、ヨリ数(T/m
)=ヨリ係数×Jメートル番手)本実施例で得た結束糸
を双糸加工したが、従来の結束糸に比し、後工程の工程
通過性、特にシゴキネツプの点で優れ、前記結束糸を織
物に供し、2/2ナナコを得たが、表面品位及びカサ高
性能面で優れた高級織物が得られた。
)=ヨリ係数×Jメートル番手)本実施例で得た結束糸
を双糸加工したが、従来の結束糸に比し、後工程の工程
通過性、特にシゴキネツプの点で優れ、前記結束糸を織
物に供し、2/2ナナコを得たが、表面品位及びカサ高
性能面で優れた高級織物が得られた。
第1図は本発明に係る結束糸の側面図であり2図は本発
明法を説明するための一工程図である。 第3図及び第4図は本発明の結束糸が生成する過程を説
明するための繊維群の側面図である。1・・・・・・結
束糸、2・・・・・・繊維束、3・・・・・・捲回繊維
、4・・・・・・Zヨリ領域、5・・・・・・Sヨリ領
域、6・・・・・・無ヨリの領域、10・・・・・・繊
維群、11・・・・・・バックローラ、12・・・・・
・エプロンローラ、13・・・・・・フロントローラ、
14・・・・・・ドラフト装置、15・・仮ヨリ機、1
6・・・・・テイクアップローラ、17・・・・・巻取
機、18・・・・・工フロン、21・・・・・間欠ニッ
プローラ。
明法を説明するための一工程図である。 第3図及び第4図は本発明の結束糸が生成する過程を説
明するための繊維群の側面図である。1・・・・・・結
束糸、2・・・・・・繊維束、3・・・・・・捲回繊維
、4・・・・・・Zヨリ領域、5・・・・・・Sヨリ領
域、6・・・・・・無ヨリの領域、10・・・・・・繊
維群、11・・・・・・バックローラ、12・・・・・
・エプロンローラ、13・・・・・・フロントローラ、
14・・・・・・ドラフト装置、15・・仮ヨリ機、1
6・・・・・テイクアップローラ、17・・・・・巻取
機、18・・・・・工フロン、21・・・・・間欠ニッ
プローラ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 中心部分の繊維束及び該繊維束の表面部分に巻付い
ている捲回繊維とからなる、少なくとも短繊維を含む結
束糸であつて、前記繊維束が交互ヨリを有している結束
糸。 2 少なくとも短繊維を含む繊維群をドラフトして開繊
した状態で、仮ヨリ領域に供給し、前記繊維群の中心部
分にある繊維に、仮ヨリを付与して繊維束を形成せしめ
ると共に前記繊維群の周辺部分にある繊維を前記繊維束
の表面部分に捲回させて結束糸を製造する方法において
、前記仮ヨリのヨリ係数を変化させて前記繊維に仮ヨリ
を付与することを特徴とする結束糸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52079184A JPS6044413B2 (ja) | 1977-07-02 | 1977-07-02 | 結束糸およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52079184A JPS6044413B2 (ja) | 1977-07-02 | 1977-07-02 | 結束糸およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5415045A JPS5415045A (en) | 1979-02-03 |
JPS6044413B2 true JPS6044413B2 (ja) | 1985-10-03 |
Family
ID=13682883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52079184A Expired JPS6044413B2 (ja) | 1977-07-02 | 1977-07-02 | 結束糸およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6044413B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6286656A (ja) * | 1985-10-11 | 1987-04-21 | Murata Mfg Co Ltd | チヤネルプレ−トの製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5149950A (en) * | 1974-10-28 | 1976-04-30 | Unitika Ltd | Kogonenshi oyobisono seizohoho |
-
1977
- 1977-07-02 JP JP52079184A patent/JPS6044413B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5149950A (en) * | 1974-10-28 | 1976-04-30 | Unitika Ltd | Kogonenshi oyobisono seizohoho |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5415045A (en) | 1979-02-03 |
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