JPS6042995B2 - 紙葉類処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は紙葉類の処理装置に関し、更に詳しくは、小
切手、手形などの有価証券の如く発行者を証明するため
の印影あるいは著名などパターンを有する紙葉類の処理
装置に関するものである。

現在、金融機関においては当該機関に取引口座を有す
る顧客が発行した有価証券が引き渡されたとき、その有
価証券が真正であるか否かを判断し、真正と判断された
とき発行者の口座から額面金額相当額を引落す業務を行
なつている。その際、予じめ台帳に登録されている発行
者の正規の印影、著名はどの証明パターンと、受領され
た有価証券上に記された証明パターンとが照合され、こ
れによつて有価証券が正当に発行されたものかどうかを
判定している。 この種の有価証券の受取人は金融機関
においてできるだけ早く現金化することを要望するもの
であるから、上記照合作業は迅速に行なう必要がある。

しカルながら、従来はこれらの業務を人手によつて行な
われていたため、台帳との照合に熟練した職員を必要と
し、特に月末や年末のように引落し業務の集中する繁忙
期には多数の職員がこの種業務に時間を費すことになり
、金融業務合理化上の大きな問題となつている。本発明
は上記した問題点を解決すべくなされたものであり、そ
の目的とするところは、紙葉類上に記録された証明パタ
ーンの大半を自動的に判別処理すると共に、自動判別で
きなかつた紙葉類についても効率的に事務処理てきる紙
葉類の処理装置に提供することにある。

以下、本発明を図面を参照して説明する。

第１図は本発明装置の１実施例を示す図であり、１は判
別すべき証明パターンを有する紙葉、例えば有価証券Ａ
をセットするためのホッパであり、上記有価証券Ａは繰
り出し装置１″により１枚ずつ搬送路２に供給される。

これらの有価証券には捺印あるいは記入された証明パタ
ーンの他に、発行者の口座番号、取扱い金融機関、額面
金額などの情報が機械読取可能な符号、例えば磁気イン
クで記録されている。３は有価証券上の上記した符号情
報を読取るために搬送路２に面して設けられた磁気ヘッ
ドであり、６は有価証券上の証明パターンを読取るため
に設けられた光学ヘッドである。

従つて、搬送路２に供給された有価証券Ａ１は、先ず磁
気ヘッド３の下を通過し、その際有価証券上に磁気イン
キで記録された口座番号等の符号情報が磁気的に走査さ
れる。

磁気ヘッド３の出力は符号読取器４により読み取られ、
読み取り結果は制御部５に送られる。次に有価証券は光
学ヘッド６の下を通過し、その際有価証券上の証明パタ
ーンが光学ヘッド６により観測され、光学ヘツ．ド６の
出力は照合部７に送られる。制御部５では、符号読取器
４の出力である口座番号を、ファイルメモリ８のアドレ
スに変換し、上記アドレスにより指定された一群の情報
をバッファメモリ９に読み出す。上記の一群の情報は、
各口座番号ご，とに予め標準パターン情報としてファイ
ルメモリ８に記憶しておいたものであり、これは各口座
ごとに登録された印影または暑名を上記光学ヘッド６と
同一、又は同種のセンサで観測して得たパターンあるい
はこのパターンから抽出した特徴群を−示すものである
。上記いずれを採用するかは照合部７の構成によつて定
まる。照合部７は制御部５の指示により照合動作を開始
し、光学ヘッド６から得たパターン信号を処理し、バッ
ファメモリ９に読出されている標準パターン情報と比較
照合する。

有価証券上のパターンが正規のものと一致するか否かを
示す上記照合部７の出力信号は論理ゲート１４の１方の
入力端子１４ａに入力される。上記論理ゲート１４の他
方の入力端子１４ｂはオペレータの操作する動作モード
切換用の切換スイッチ１５に接続されている。切換スイ
ッチ１５は１自動照合ョと１人手照合ョとの動作モード
切換えを指示するためのもの・で、例えば自動照合の場
合ぱ゜０゛出力、人定照合の場合には“１゛出力が論理
ゲート１４の入力端子１４ｂに与えられるようになつて
いる。従つて論理ゲート１４をオアゲートとすると、切
換スイッチ１５が自動照合側にあるときは照合部７の出
力に応じた信号が制御部５に与えられ、切換スイッチ１
５が人手照合側にあるときは上記照合部７の出力に関係
なく一致信号が制御部５に与えられる。制御部５は上記
論理ゲート１４からの信号に基づいて、搬送路２の出口
側に設けられた振分けゲート１２を開閉制御する。

これによつて登録されたパターンと一致すると認められ
たパターンを持つ有価証券はアクセプトスタツカ１０に
、それ以外のものはジエクトスタツカ１１に選択的に振
分けられる。又、上記制御部５は出力装置１６に処理し
た有価証券の照合結果を口座番号その他の情報と共に出
力する。上記出力装置１６としては、例えば磁気テープ
、プリンタ、ディスプレイなど任意の装置が適用でき、
顧客ファイルの口座データを直接更新する場合には、上
記顧客ファイルをアクセスする他の情報処理装置へのデ
ータ転送のための通信装置あるいはインターフェース装
置となる。本発明装置は最初、切換スイッチ１５を自動
照合側にして有価証券を自動的に照合処理し、リジエク
トスタツカ１１に振分けられた有価証券についてのみ人
手により綿密に検査照合する。

その結果、有効と認められた有価証券を、上記切換スイ
ッチ１５を人手照合側に切換えた後、再度スタッカ１に
セットし搬送路２に繰り出すことにより、これらの有価
証券についての情報を出力装置１６に自動的に出力する
ことができ、自動照合で有効と認められたものと同様の
事後手続をとることが可能となる。尚、本発明による装
置では、有価証券が例えば他店のものであつたり、空口
座に該当するものだつた場合には、符号情報を読取つた
段階又はファイルメモリ８をアクセスした段階でパター
ン照合が不能であることが判明するため、制御部５から
の出力信号により振分けゲート１２を駆動することによ
り、パターン照合をすることなく当該有価証券をリジエ
クトスタツカ１１に振分けることができる。この場合、
振分けゲートを複数個、即ちスタッカの数を増設するこ
とにより、パターンの照合結果以外のリジエクト原因に
基づく有価証券は上記パターン不一致によるリジエクト
有価証券とは別のスタッカに収容されるよう振分け制御
してもよい。また、アクセプトスタツカについても、こ
れを複数個にし、口座等の種類により分類してもよい。
本発明によれば、上述した実施例以外に種々の変形が考
えられ、例えば、符号情報読取り手段として、磁気ヘッ
ド３に代えて光学ヘッドを採用してもよい。

この場合、光学ヘッドを符号情報の読取りとパターンの
読取りの両方に共用させることも可能である。また、切
換スイッチ１５の出力を論理ゲート１４の入力信号とし
て用いると同時に、例えば、この切換スイッチが人手照
合側にセットされたとき上記切換スイッチの出力により
光学ヘッド６の電源が切れるように構成し、節電と長寿
命化を図ることもできる。更に、本発明の他の変形例と
しては、上記した切換スイッチ１５をデータ入力機構を
もつコンソール装置上に配置し、このコンソール装置を
前記出力装置１６に接続することにより、例えば、有効
な有価証券であつて符号情報記録部分に汚れ、又は損傷
があるためにリジエクトされたものについては、このコ
ンソール装置からデータを入力して出力装置１６にデー
タを出力させるように構成してもよい。

いずれにしても、本発明によれば、有価証券等のパター
ン照合作業を自動的に行なうことができ、自動照合の結
果リジエクトされた場合でも、人手により照合を行なつ
た後、処理装置の動作モードを切換えてから再投入する
ことにより、有効な有価証券は全て出力装置に情報を出
力できるため、事務効率向上のための効果は極めて大き
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示す図であり、３は有価証
券Ａ１から符号情報を読取る磁気ヘッド６は有価証券Ａ
１からパターンを読取る光学ヘッド７は読取つたパター
ンとメモリ８から読出したパターン情報を照合する部分
、１５は動作モード切換スイッチ、１６は出力装置であ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 符号情報と証明パターンとが記録された紙葉類を入
   力する入力手段された上記紙葉類から上記符号情報を読
   取る符号情報読取り手段と、上記紙葉類上の証明パター
   ンを観測する証明パターン観測手段と、上記符号情報に
   対応した標準パターン情報を予め記憶しておく記憶手段
   と、上記証明パターン観測手段から得られる上記紙葉類
   の証明パターン情報と上記記憶手段により得られる上記
   紙葉類の符号情報に対応した標準パターン情報とを照合
   する照合手段と、該照合手段の出力に応答して前記符号
   情報を出力するデータ出力手段と該データ出力手段出力
   に基づいて上記照合手段を制御することを特徴とする紙
   葉類処理装置。