JPS6042352B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JPS6042352B2
JPS6042352B2 JP18520780A JP18520780A JPS6042352B2 JP S6042352 B2 JPS6042352 B2 JP S6042352B2 JP 18520780 A JP18520780 A JP 18520780A JP 18520780 A JP18520780 A JP 18520780A JP S6042352 B2 JPS6042352 B2 JP S6042352B2
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air
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泰 棚澤
忠邦 林
昭則 斎藤
清美 河村
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は燃料を内燃機関の吸気管またはマニホールド内
に高速で所定量の空気流をもつて微粒化良好に噴射供給
するようにした燃料噴射装置に関する。
現在、自動車用内燃機関の燃費向上、排気浄化の要求に
伴ない、気化器に代つて、より燃料流量の微妙な制御が
できる電子式燃料噴射装置(以下EFI用噴射弁と称す
る)を装備したものが多くな’つている。
しかし、現在使用されているEFI用噴射弁の微粒化特
性は十分良好ではない。
すなわち、マニホールド噴射方式では前置ΓFI用噴射
弁が吸気弁の近くに取り付けられているため、噴霧がマ
ニホールド内壁や燃焼室壁等に付着して燃料の混合がう
まく行なわれず、また不十分な微粒化状態のままで熱焼
室に吸入されるため排気ガス対策上、特に低速、低負荷
時に未燃の炭化水素量の増大を招き好ましくなかつた。
特に、自動車の冷始動時には噴射された燃料の蒸発速度
が遅く、冷始動時の燃費、排気浄化率は気化器に比して
悪化する。これを防止する手段としては、バイパス空気
流を利用して燃料噴霧をより微細にするいわゆるエアア
シストと称するものが考えられている。すなわち、第1
図々示のように、吸気マニホールド1には、エアバイパ
ス通路2が設けられその上流をスロットル弁3の上流側
に開口してある。またエアバイパス通路2は、その下流
を第2図々示の間欠噴射式噴射弁4の外周壁とガイド5
とにより形成された環状間隙の空気供給通路6に連通し
これを通じて空気流を前記吸気マニホールド1内に噴出
するようにしてある。そして、このような手段は、二次
空気と三元触媒によつて排気を浄化する場合に、スロッ
トル弁3の上流と下流の間を連通するエアバイパス通路
2を流通するバイパス空気流を空燃比制御用に使う必要
はないので、前記空気流を前記噴射弁4からの噴霧粒を
微細化するのに有効に使うことができる。
すなわち、バイパス空気流は、エンジンの5低速、低負
荷時に、スロットル弁3の上流と下流との間の圧力差を
有効利用して流通され前記噴射弁4からの燃料噴霧粒に
衝突して燃料を微細化する。ただ前記噴射弁4は、燃料
流量を従来のEFI用噴射弁と同様な針弁7を使つてそ
の開弁時期を!制御することによつて制御すると共に、
吸気弁8の閉鎖時には燃料の噴射を断つようにしてある
。ところで、前記噴射弁4は、燃料を空気流で微粒化す
る場合には空気速度を増し、その流量を増大すれば良い
ことは知られていて、また空気を噴二射する開口部の最
良形についても既に研究されているにもかかわらず、実
際には採用されていない場合が多い。例えば、第3図々
示のようにガイド5aの先端を先細にして空気流の開口
部11Aを形成しこの1内部に燃料の噴射孔9aを設け
た噴射弁10aは現在もなお一般に使われている。
この場合、噴射弁10a内の中心線上付近の圧力(外気
圧以上のゲージ圧)と空気流の速度との変化は第4図及
び第5図々示のようになり、噴射孔9a先端の空気圧力
は曲線中A1と、また空気流速度は曲線中〜となる。
従つて、噴射孔9aから噴射した燃料流はやや圧力を持
つた速度の遅い空気流によつて微粒化されることとなつ
て粗い粒が発生する。
一般に空気流によつて燃料を微粒とする場合には、一旦
、粗粒となつた燃料を再度度空気流でさらに微粒化する
ことは困難であることが解つていノ る。
従つて、このような噴射孔9a先端を先細の開口部11
aの内部に配置することは不得策である。
しかも、前述のように発生した粗粒は、第3図々示のよ
うに、開口部11aの内周壁に付着し、その結果、内周
壁面に沿つて粗大粒がしたたり落ちる不都合が生ずる。
また前述した第2図々示の噴射弁4にあつては、ガイド
5の先端に開口した薄刃形状としての空気流の開口部1
1bを形成しこの内部に噴射孔9bを引込ませて配置す
る。
これにより、噴射孔9bの先端における空気圧力は第6
図々示の曲線中B1とななり、また空気流速度は第7図
々示の曲線中八と遅くなつて第2図々示のように粗粒を
発生することとなる。また、噴射孔9bの端部が僅か移
動すれば、直ちにこれに即応して前記端部の圧力は変化
し流量も変化してしまう。しかも、噴射孔9bの端部に
は、第6図々示のように圧力勾配が存在するので空気流
や燃料の流れの各速度が僅かに変化しても流れが変つて
極めて不安定となつしまう。
そこで、本発明者等は、上述の各種不都合を解消し、空
気流を有効利用して燃料噴霧をより微細化し最適な噴霧
を得るため数次の実験、解析を重ねた。
その結果、燃料の流れが安定し、噴霧が空気流の開口部
や噴射孔へ付着することを回避し得る燃料噴射装置を案
出した。そして、本発明の燃料噴射装置は、噴射孔の先
端を空気流の縮流部より突き出し、この突出量を空気流
の開口部や噴射孔まわりの外壁等との関連において所定
の数値範囲内とするものである。
すなわち、本発明は、ノズルボデー21,51の先端に
燃料供給源に燃料供給通路29,62を介して連通する
噴射孔23,43,52を開口し、ノズルボデー21,
51には燃料供給通路29,62を間欠的に前記噴射孔
23,43,52に連通する針弁22,54を有すると
ともに、前記噴射孔23,43,52の周囲には空気供
給源と連通する空気供給通路31,67を設け、該空気
供給通路31,67の開口部32,42,68より外方
へ向つて噴射孔23,43,52の開口端を位置せしめ
、かつ前記空気供給通路31,67の開口部32,42
,68の内壁と噴射孔23,43,52まわりの外壁と
により空気流の縮流を形成し、空気流の速度、流量を増
して燃料の微粒化を促進するようにした燃料噴射装置で
あつて、前記空気供給通路31,67における開口部3
2,42,68の対向する内壁間の距離をD、空気供給
通路31,67の開口部32,42,68に臨む噴射孔
23,43,52まわりの外壁間の距離をd1空気供給
通路31,67の開口部32,42,68の端面より噴
射孔23,43,52の開口端が外方に向つて突き出す
距離をδとすると共に、前記dの下限を1.57Tgf
L程度とし、低速、運転時にあつて1気筒当りの最少必
要空気量が約1.0IIS程度のエンジンであるとき、
空気速度の範囲とエンジンの必要空気量の範囲を考慮し
てD−d]『〈0.5とし、また前記噴射孔23,43
,52の先端を空気供給通路31,67の開口部32,
42,68より突き出させて空気流の縮流へ D
−DD−dの配置に関して]「≦δ≦霧「の関係を満足
するようにした燃料噴射装置を提供することを目的とす
る。
D−dここで、前記
所定の数値範囲としての]T〈0.5に関して詳述する
前記燃料噴射装置においては、実用上0.5〜10k9
101tであつて、例えば2〜3kgIdに加圧した燃
料を噴射することや、噴射孔23,43,52の加工上
の限界から前記dの下限は1.57r0n程度になる。
ここで本発明の燃料噴射装置の用途であるエンジンの排
気ガス浄化を考察すると、燃料噴霧の粒径を20pm程
度とすることが必要となる。すなわち、開口部32,4
2,68から噴出する空気速度MlSと噴霧粒径PTr
l.の関係は、空気速度の増加に伴つて噴霧粒径が極端
に減少する傾向があることを数次の実験により確認した
。このときの空気速度は約250mISとなる。また、
低速運転時にあつて1気筒当りの最少必要空気量が約1
.0′1S程度であるエンジンにおいて、この空気流量
と前記dの下限とから空気速度が2507n.ISとす
べくDを定めると、 D>0.27(CrfL)となる
空気速度の範囲とエンジンの必要空気量の範囲を考慮し
て上記dおよびDを比の形て表わすと、★〉0.5とな
り、 D−d これにより?6−く0.5となる。
D−d次に、前記所
定の数値範囲としての]「≦δ≦Vに関してて詳述する
ここで、後述するD−d丁0Sθは、燃料の噴射孔23
,43,52まわりの外壁の端縁(例えは第14図中符
号4牡第16図中符号70でそれぞれ示す)と、空気供
給通路31,67の開口部32,42,68との間の最
短距離を意味するのである。
そして、この値と、前記δとの比は、第8図、第9図々
示に基づき詳述するように、空気流速度の最も大なる縮
流の位置を意味している。また、:?凪押Tは、”比の
値として規定されるので、前記Dやdの値には依存せず
、一般的に定義される。従つて、ユ≦δD−D,≦1の
数値範囲は設定条件によらず成−て一τ0S立するもの
である。
上記数値範囲であれば、噴射孔から噴射された燃料の噴
霧の形が非常に安定し、その平均粒径もほぼ20P7T
Lと極めて小さい値となり安定し、従来では得られない
格段の微細な燃料粒が得られ燃料ノの微粒化特性を著し
く向上できる。
そして、本発明の燃料噴射装置は、前述した所定の数値
範囲とすることにより、噴射孔23,43,52の先端
を空気供給通路31,67の開口部32,42,68に
り突出させて空気流の縮流部に適確に配置することがで
きる。
その結果、噴射孔23,43,52の先端における空気
圧力は第8図々示の曲線中C1で外気圧となり、また空
気流速度は第9図々示の曲線中C2で極大となるので最
も微細な液粒が得られることになる。しかるに、この縮
流部に噴射孔23,43,52を存置すれば噴射孔23
,43,52から噴出する燃料は、瞬間的に最大加速度
を受けて従来の各種噴射孔に比してはるかに微細化し得
る。しかも、前記噴射孔23,43,52の先端におけ
る空気圧力が周囲の外気圧にほぼ等しくなるので、噴射
孔23,43,52の位置が前記縮流部から多少余計に
突出しても前記所定の数値範囲であれば流れが不安定に
なることもないのである。上述したように本発明の燃料
噴射装置は、前記所定の数値範囲とすることにより、噴
射孔23,43,52から噴射された燃料の噴霧の形が
極めて安定し、その粒度分布も安定するという従来のも
のでは得られない格段の微細な燃料粒を得ることができ
、燃料の微粒化特性を著しく向上できる。
また、本発明の燃料噴射装置は上述に加えてさらに燃料
噴射量が安定するので、エンジンにおける燃料が安定、
円滑となつて出力も著しく安定しエンジンの燃費、排気
浄化率を著しく改善し得て、特にエンジンの冷始動時は
顕著な効果を奏し得て、燃料供給における制御性能、応
答性、さらには噴射弁の信頼性、耐久性を高めるように
したものてある。
そして、燃料噴射装置は、前記所定の数値範囲より小さ
い、すなわち、空気流の開口部32,42,68より内
方に噴射孔23,43,52を引つ込んで設けた等の場
合には、上述したように噴射孔から噴射された燃料の大
部分は直ちに空気流.により霧化され、噴霧流となされ
つつあるが、やや圧力を持つた速度の遅い空気流である
がため粗い粒の発生がどうしても生ずる。
この粗粒燃料を再度空気流でさらに微細とすることは極
めて難しいのが現実である。またその噴射燃料の一部は
一・旦噴射孔の端面に付着し蓄積して行き、ついには粗
大粒としてしづくとなつて落ち空気流により吹き流され
る。このしづくは、間欠的に発生しまた霧化されにくく
粗粒のままで残存し、さらにしづくの落下する場所がそ
れぞれ不規則に変化する。このため、噴霧流の形は変更
されることとなつてエンジンにおける燃焼がしづくの発
生に同期して悪化し出力が息をつくと共に排気ガス中に
有害成分であるHC.,COが多くなつてしまう。他方
、燃料噴射装置は、前記所定の数値範囲より大きい場合
には、上述したように噴射孔23,43,52から噴射
された燃料が空気流に触れたときの空気流速がもはや減
衰しているため霧化の・促進が十分に図れず粗粒となり
エンジンの燃焼を不安定とする。このためエンジンの出
力の変動が生じまた排気ガス中にHC.COが多くなつ
て不都合を生ずることとなる。本発明の燃料噴射装置は
これらの不都合を全て解消するものであつて、さらに、
空気流の開口部32,42,68内に突き出した噴射孔
23,43,52の外周壁を当該噴射孔の開口軸心との
関係で所定の数値範囲とすることにより、噴射孔の開口
端には空気流の渦は殆んど発生せず、燃料の前記開口端
への付着を皆無とし粗大粒の形成を阻止し燃料をよソー
層微細化するようにしたものである。
これに比して、前記所定の数値範囲外とすれば、もはや
噴射孔の開口端には空気流に悪影響を及ぼす渦を必ず発
生することとなる。これがため、燃料の噴霧流は渦によ
つて噴射方向よりむしろ逆方向に流れて噴射孔の開口端
に付着してしまう。この付着燃料は順次蓄積されたのち
空気流によつて周期的に吹き飛ばされるので粗大粒を生
することとなる。以下、本発明の燃料噴射装置を実施例
に基づいて説明する。
なお、以下の実施例において上述した噴射弁、エアバイ
パス通路等と同一部分は同一符号を付して説明を省略す
る。本発明の第1実施例の間欠式燃料噴射装置V1は、
第10図及び第11図々示のとおり、内開き式気Tlc
,eピントル弁タイプであつてノズルボデー21内に円
滑に往復動するピン20を付設した、針弁22が嵌合さ
れている。
このノズルボデー21の先端部には噴射孔23が開口さ
れていて、これに前記針弁22の先端が当接関係に対向
配設され開閉自在にしてある。そして本第1実施例の燃
料噴射装置V1は電磁制御式または電子制御式であつて
電気信号の入力端子24を通してソレノイドコイル25
に電流が印加されると電磁力が生じて針弁後部のコア2
3″を吸引する。このため、針弁22はスプリング26
によつて前記噴射孔23を閉路すべく押し付けられてい
るが、コア23″が電磁的に吸引されると針弁22も共
に移動し噴射孔23を開路するのである。燃料はポンプ
で加圧され配管、フィルター(共に図示せず)を通して
ノズルボデー21内の燃料供給通路29に導かれている
ので、噴射孔23が開くと、外部へ噴出する。そしてソ
レノイドコイル25への電流の通電時間を変えることに
より、噴射孔23の開いている時間(以下開弁時間とい
う)が変わるので、燃料が噴出している時間が変わり燃
料流量が変化する。また、スロットル弁3の上流に取り
つけられた空気量計30によつて空気流量に応じた電気
信号を出力し、コンピュータ(図示せず)によつてその
空気流量に応じた電気パルスを発生して本第1実施例の
燃料噴射装置V1の開弁時間を制御し燃料流量を制御す
る。ところて燃料噴射装置■1は、噴射孔23の外周壁
には中空円筒状のガイド35を一体的に配設し前記外周
壁とガイド35の内周壁との間に環状の間隙を形成して
空気供給通路31を設ける。
この空気供給通路31は前述のエアバイパス通路2の下
流に連通してある。そして、空気供給通路31はスロッ
トル弁3の下流側における吸気マニホールド1内に空気
流の開口部32を通じて空気流を噴出可能にしてある。
そして、本第1実施例の燃料噴射装置V1は、噴射孔2
3の先端を空気流の開口部32より突出させてある。
ここで、その突出割合は、空気流の開口部32の対向す
る内壁間の距離をD1この空気流の開口部32に臨む噴
射孔23まわりの外壁間の距離をd、空気流の開口部3
2の端面より噴射孔23の開口端が外方に向つて突き出
す距離をδとするとき、D−d ]Y〈0.5であつて、かつ D−DD−d ]l≦δ≦]「の関係を満たしている。
具体的には、第1実施例の燃料噴射装置V1は、D=3
.0Tf0n,.d=2.―、δ=0.33?の関係に
ある。ちなみに噴射孔23の相対向する内壁面間の距離
(口径)をDOとするとき、これは約1.0TIrmで
あり、また噴射孔23まわりの外周壁端縁と噴射孔23
の開口軸心0とのなす角をθとするときこれは零である
。上記構成よりなる本第1実施例の燃料噴射装置V1は
、前述した所定の数値範囲とすることにより、噴射孔2
3の先端を空気流の開口部32より突出させて空気流の
縮流部に適確に配置することができる。
その結果、噴射孔の先端における空気圧力は第8図々示
の曲線中C1で外気圧となり、また空気流速度は第9図
々示の曲線中C2で極大となるので最も微細な液粒が得
られた。また前記縮流部は、空気流の開口部32から約
、この開口部32における対向内壁面間の距離(口径)
Dだけ隔つた外気中に存在しその幅は開口部32の約8
0%に相当するのである。
しかるに、この縮流部に噴射孔23を存置すれば噴射孔
23から噴出する燃料は、瞬間的に最大加速度を受けて
従来の各種噴射弁に比してはるかに微細にできる。
しかも、前記噴射孔23の先端における空気圧力が周囲
の外気圧にほぼ等しくなるので、噴射孔23の位置が前
記縮流部から多少余計に突出しても前記所定の数値範囲
であれば流れが不安定になることもないのである。上述
したように本第1実施例の燃料噴射装置V1は、前記所
定の数値範囲としたことにより具 δ体的には、早。
。S,の関係が0.25〜1.0の範囲にあれば噴射孔
23から噴射された燃料の噴霧の形が非常に安定し、そ
の平均粒径も第12図Aにおける曲線Wにて示すように
20P7T1,と極めて小さい値となり安定し第13図
々示のように従来では得られない格段の微細な燃料粒が
得られ燃料の微粒化特性を著しく向上できた。また、本
第1実施例の燃料噴射装置V1は前述の作用効果に加え
てさらに燃料噴射量や流れが極めて安定、円滑となるた
め第12図Dにおける曲線Zにて示すようにエンジンに
おける燃焼が安定し出力(トルク変動)の安定化が図ら
れる。
さらに、本第1実施例の燃料噴射装置V1はエンジンの
燃費を良好にする他に第12図B及びCにおける曲線X
,Yにてそれぞれ示すようにHC及びCOの排気浄化率
を著しく改善できる。特に、本第1実施例の燃料噴射装
置V1はエンジンの冷始動時には格別顕著な効果をもた
らし、燃料供給における制御性能、応答性、さらには噴
射弁の信頼性、耐久性を高めることができる実用上極め
て有意義な効果を奏する。
次に本発明の第2実施例の間欠式燃料噴射装置■2は、
第14図々示のように前記第1実施例とほぼ同様な構成
であるが、さらに開口部42内に突き出した噴射孔43
まわりの外周壁端縁44と噴射孔43の開口軸心45と
のなす角をθとするD−dとき、]「〈0.5で、0と
≦20≦120すであつて、かつD−DD−d −『(0Sθ≦δ≦二7(0Sθの関係にしてある。
具体的には、第2実施例の燃料噴射装置V2はD=3.
0順、d=2。
0?、δ=0.33?、θ=45 の関係にある。
上記構成よりなる本第2実施例の燃料噴射装置V2は、
前述の第1実施例とほぼ同様の作用効果を奏するうえに
、さらに、開口部42内に突き出した噴射孔43まわり
の外周壁の端縁44と当該噴射孔43の開口軸心45と
のなす角をθとしこれらの関係で前記突出量δを所定の
数値範囲とすることにより、噴射孔43の開口端には空
気流の渦は殆んど発生せず燃料の前記開口端への付着を
皆無とし粗大粒の形成を阻止し燃料をよソー層微細化す
ることかてきる実用上の優れた効果を奏するものである
。次に、本発明の第3及び第4実施例の間欠式燃料噴射
装置V3及びV4は、第15図、第16図々.示のよう
に前記実施例とは気流・スロット・渦巻弁タイプである
点が異なりその他はほぼ同様であるので以下相異点を中
心に説明する。
ます、第3実施例の燃料噴射装置V3は、ノズルボデー
51の先端に噴射孔52を有する貫通孔!53が穿設さ
れており、該貫通孔53の軸方向に摺動自在に針弁54
が挿置され、該針弁54の先端部に形成した円錐面を有
する弁体55は前記噴射孔52を開放または閉塞すべく
該噴射孔52の上流側に形成した弁座56にその円錐面
で着座すくるように構成される。
またノズルボデー51と貫通孔53内には、前記針弁5
4上に同心的にかつ直径方向外方に張り出した案内筒5
8が形成されている。前記案内筒58の外周面は前記貫
通孔53の内壁60に液密に嵌合するように形成され、
前記針弁54の摺動の案内面を構成する。ノズルボデー
51の内壁、針弁54の外壁、安定筒58の外壁で燃料
の供給源に供給口および燃料供給用の燃料供給通路を介
して連通する環状の圧力室62を形成してある。また、
前記案内筒58の下面と前記貫通孔53の下流端部との
間には針弁54の弁体55が内部に突入している渦巻室
63を形成してある。かくして案内筒58は前記圧力室
6フ2と渦巻室63を分離すると共に、案内筒58の外
周面に貫通孔53の中心軸に対し所定の傾斜角を有する
溝65を刻設し、該溝65によつて前記圧力室62およ
び渦巻室63とを連絡してある。上記第3実施例におい
ては、第15図に示すよ7うに針弁54の弁体55が弁
座56に着座している状態において、燃料供給源から供
給される圧力燃料は、燃料供給通路を介して圧力室62
に導入され、該圧力室62から溝65を通つて旋回流と
なつて渦巻室63内に流入する。l しかる後、針弁5
4が開弁方向に移行するに伴ない弁体55は弁座56か
ら離脱して噴射孔52を開放し、渦巻室63内の旋回流
は噴射孔52から所要の噴霧角にて噴射される。
ところで本第3実施例の燃料噴射装置V3は、噴射孔5
2の外周壁には中空円筒状のガイド66を一体的に配設
し前記外周壁とガイド66の内周壁との間に環状の間隙
を形成して空気供給通路67を設ける。
この空気供給通路67は、前述のエアバイパス通路2の
下流に連通してある。そして空気供給通路67はスロッ
トル弁3の下流側における吸気マニホールド1内に開口
部68を通じて開口し空気流を噴出可能にしてある。
そして本第3実施例の燃料噴射装置V3は、前記実施例
と同様に噴射孔52の先端を開口部68より突出させて
ある。上記構成よりなる本第3実施例の燃料噴射装置V
3は、前記第1実施例とほぼ同様の作用効果を奏するも
のである。
次に本発明の第4実施例の間欠式燃料噴射装置V4は、
第16図々示のように前記第3実施例とほぼ同様な構成
であるが、さらに開口部68内に突き出した噴射孔52
まわりの外周壁端縁70と噴射孔52の開口軸心71と
のなす角をθとするD−dとき、]「〈0.5で、0■ て、かつ D−DD−d −『(0Sθ≦δ≦−7(0Sθの関係にしてある。
具体的には前記第2実施例とほぼ同様としてある。
上記構成よりなる本第4実施例の燃料噴射装置V4は、
前述第2実施例とほぼ同様作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のエアアシストシステムを示す概要図、第
2図及び第3図は従来の噴射弁要部をそれぞれ示す縦断
面図、第4図ないし第9図は各噴射弁における空気圧力
及び空気流速度をそれぞれ示す線図、第10図及び第1
1図は本発明の第1実施例装置をそれぞれ示す縦断面図
、第12図及び第13図は第1実施例装置の作用効果を
示す線図及び燃料噴射状態を示す状態図、第14図ない
し第16図は本発明の第2ないし第4実施例装置をそれ
ぞれ示す縦断面図である。 図中、23,43,52・・・・・・噴射孔、32,4
2,68・・・・・・開口部、δ・・・・・・突出量、
2・・・・・・針弁、311IIスロットル弁、2●●
●◆●◆エアバイパス通路、8・・・・・・吸気弁、5
・・・・・・ガイド、6,31,67・・・・・・空気
供給通路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ノズルボデー21、51の先端に燃料供給源に燃料
    供給通路29、62を介して連通する噴射孔23、43
    、52を開口し、ノズルボデー21、51には燃料供給
    通路29、62を間欠的に前記噴射孔23、43、52
    に連通する針弁22、54を有するとともに、前記噴射
    孔23、43、52の周囲には空気供給源と連通する空
    気供給通路31、67を設け、該空気供給通路31、6
    7の開口部32、42、68より外方へ向つて噴射孔2
    3、43、52の開口端を位置せしめ、かつ前記空気供
    給通路31、67の開口部32、42、68の内壁と噴
    射孔23、43、52まわりの外壁とにより空気流の縮
    流を形成し、空気流の速度、流量を増して燃料の微粒化
    を促進するようにした燃料噴射装置であつて、前記空気
    供給通路31、67における開口部32、42、68の
    対向する内壁間の距離をD、空気供給通路31、67の
    開口部32、42、68に臨む噴射孔23、43、52
    のまわりの外壁間の距離をd、空気供給通路31、67
    の開口部32、42、68の端面より噴射孔23、43
    、52の開口端が外方に向つて突き出す距離をδとする
    と共に、前記dの下限を1.5mm程度とし、低速運転
    時にあつて1気筒当りの最少要空気量が約1.0l/S
    程度のエンジンであるとき、空気速度の範囲とエンジン
    の必要空気量の範囲を考慮して(D/d)/D<0.5
    とし、また前記噴射孔23、43、52の先端を空気供
    給通路31、67の開口部32、42、68より突き出
    させて空気流の縮流への配置に関しては(D−d)/8
    ≦(D−d)/2の関係を満足するようにしたことを特
    徴とする燃料噴射装置。
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