JPS6042271Y2 - ボイラ−の不着火表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、灯油等を燃焼させて温水をつくりだすボイラ
ーの不着火表示装置の改良に関するものである。

第１図は、従来のボイラーの構造図で、外箱１内にバー
ナー２、水を入れる缶体３が収納され、水入口４から缶
体３へ入った水がバーナー２で加熱されて温水となり、
温水出口５から出るべく構成されている。

なお、６はバーナー２に着火する点火ヒーターで、７は
それを室内側から行うリモコンスイッチである。

また、８はバーナー２部に取り付けられ、バーナー２が
着火した場合の炎を検出して着火、不着火表示を行うべ
く構成したＣｄｓ等から′なる炎監視器、９はその表示
灯、１０は水温を設定温度に保つサーモスタットで、１
１はサーミスタ等の水温検出用センサーである。

このように、従来のボイラーには、不着火を検出して表
示するための炎監視器８と、水温コントロール用サーモ
スタット１０の２種類が装着されていた。

本考案は、水温コントロール用サーモスタット１０のみ
で、不着火表示もせしめようとするもので、その一実施
例を第２図、第３図で説明する。

本考案では、缶体３の表面に取り付けたサーミスタ等に
よる水温検出用センサー１１による温度信号を、温度記
憶部１２、タイマ一部１３、温度比較部１４などからな
るマイクロコンピュータ１５内部に読み込み、その演算
出力により、不着火表示部１６を作動すべく構成したも
のである。

すなわち、第２図の動作フローチャートに示すごとく、
まず、タイマーをクリアにする。

次に、点火ヒーター６がＯＮの場合は、水温ｔ１を読み
込みマイクロコンピュータ１５内部の記憶部１２にこれ
を記憶する。

そして、これが設定温度より低い場合はバーナー２をＯ
Ｎにする。

バーナー２ＯＮと同時にタイマ一部１３で時間をカウン
ト腰あらかじめ設定した時間Ｔ（実際は３分位にする）
の経過後水温昂を読み込み、記憶部１２に記憶した水温
ちと比較する。

ここでｔ２≦ｔ□すなわち水温が上昇していない場合は
着火不良をおこしているのであるから、不着火表示部１
６を作動させる。

逆にｔ２〉ｔｌの場合は、水温が上昇しているのである
から、不着火はありえないので、不着火表示部１６を作
動する必要はない。

以上の説明から容易に理解されるごとく、本考案は、時
間経過によるボイラー水温の変化を検知して不着火表示
をすべく構成したものであるから、従来の炎監視器８を
廃止することができ、安価になるのみならず、信頼性が
向上し、その実用的価値は大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のボイラーの構成図。 第２図は本考案の１実施例を示すボイラーの構成国。 第３図は本考案の動作フローチャートである。 １は外箱、２はバーナー、３は缶体、４は水入口、５は
水出口、６は点火ヒーター、７はリモコンスイッチ、８
は炎監視器、９は表示灯、１ｏはサーモスタット、１１
はセンサー、１２は温度記憶部、１３はタイマ一部、１
４は温度比較部、１５はマイクロコンピュータ、１６は
不着火表示部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 缶体３内の水温を検出するセンサー１１と、検出した水
   温を一時記憶する記憶部１２と、時を計時するタイマ一
   部１３と、時刻Ｔ１時の水温ｔ１と時刻１２時の水温ｔ
   、２を比較する比較部１４と、ランプ等の表示部１６と
   からなり、時刻Ｔ１時に記憶部１２へ記憶した水温Ｔ１
   と時刻１２時に検出した氷温とを比較部１４で比較し、
   ｔ２≦ｔ１の場合に、表示部１６を作動せしめ、バーナ
   ー２の不着火を表示すべく構成したボイラーの不着火表
   示装置。