JPS6042228B2 - メタジニトロベンゼンの精製法 - Google Patents

メタジニトロベンゼンの精製法

Info

Publication number
JPS6042228B2
JPS6042228B2 JP14287676A JP14287676A JPS6042228B2 JP S6042228 B2 JPS6042228 B2 JP S6042228B2 JP 14287676 A JP14287676 A JP 14287676A JP 14287676 A JP14287676 A JP 14287676A JP S6042228 B2 JPS6042228 B2 JP S6042228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metadinitrobenzene
alkali metal
phase transfer
ortho
dinitrobenzene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14287676A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5368734A (en
Inventor
忠敏 本多
哲佳 内倉
洋一 細野
藤夫 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP14287676A priority Critical patent/JPS6042228B2/ja
Publication of JPS5368734A publication Critical patent/JPS5368734A/ja
Publication of JPS6042228B2 publication Critical patent/JPS6042228B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はオルソ及びパラジニトロベンゼンを不純物と
して含有するメタジニトロベンゼン(以下、粗メタジニ
トロベンゼンと称する)をアルカリ金属水酸化物で処理
し、選択的にオルソ及びパラ体のみを加水分解すること
により精メタジニトロベンゼンを得る方法に関する。
より詳しくは、粗メタジニトロベンゼンを4級アンモ
ニウム塩および4級ホスホニウム塩等のいわゆる相間移
動触媒の存在下アルカリ金属水酸化物で処理し次いで未
反応のジニトロベンゼンを通常用いられる分離方法、例
えば溶剤抽出等の方法によりニトロフェノールのアルカ
リ金属塩から分離して精メタジニトロベンゼンを高収率
で得る方法に関する。
染料及ひその他の有機合成分野に於ける重要な中間原
料であるメタジニトロベンゼンは、ベンゼンまたはニト
ロベンゼンを混酸でニトロ化することにより工業的規模
で製造されている。
このようにして得られるメタジニトロベンゼンの純度は
ニトロ化反応の条件にもよるが、通常80%ないし95
%の範囲であり主な不純物としてはオルソジニトロベン
ゼンおよびパラジニトロベンゼンが含まれている。 オ
ルソジニトロベンゼン及びパラジニトロペンテンはアル
カリ金属水酸化物の水溶液により加水分解され、ニトロ
フェノールを生成することは知られており、他方メタジ
ニトロベンゼンは水酸化ナトリウム水溶液中で加熱して
も実質的に変化しないとされている。
しかしながら、粗メタジニトロベンゼンを単に水酸化
ナトリウム水溶液で処理しても、オルソおよびパラジニ
トロベンゼンのニトロフエノールヘの転化率は低く、し
かも少なからぬ量のメタジニトロベンゼンが他物質に転
化する傾向がある。
これは混合物である粗メタジニトロベンゼンを原料とし
ているためにそれらの相互作用により多くの副反応が起
るためと考えられる。 従つて粗メタジニトロベンゼン
をアルカリ金属水酸化物で処理し、精メタジニトロベン
ゼンを工業的に有利に得るには、これらの相互作用に由
来する副反応を抑制することが重要てある。
本発明者らは、これらの副反応を抑制する方法につい
て鋭意検討を加えた結果、4級アンモニウム塩および4
級ホスホニウム塩等のいわゆる相間移動触媒の存在によ
り副反応は抑制され、しかもオルソおよびパラジニトロ
ベンゼンの加水分解反応速度がこれによつて増大し、オ
ルソおよびパラジニトロベンゼンが実質的に定量的にニ
トロフェノールに転化し、且つメタジニトロベンゼンが
実質的に変化しないことを見い出し本発明の方法に到達
した。
即ち、本発明の方法は、オルソおよびパラジニトロベン
ゼンを不純物として含有するメタジニトロベンゼンを相
間移動触媒の存在下アルカリ金属水酸化物の水溶液で処
理することよりなるメタジニトロベンゼンの精製法であ
る。
本発明て用いられる相間移動触媒としては、例えばテト
ラn−ブチルアンモニウムクロリド、トリエチルベンジ
ルアンモニウムプロミド、テトラn−ブチルホスホニウ
ムクロリド、セチルトリn−ブチルホスホニウムクロリ
ド等のようなアルキル基あるいはアリル基をもつ4級ア
ンモニウム塩類または4級ホスホニウム塩類、あるいは
トリn−ブチルアミンオキシド等のアミンオキシド類、
および18−クラウンー6等のクラウンエーテル類等が
挙げられる。
上記した相間移動触媒の使用量に関しては特に制限はな
いが、通常、粗メタジニトロベンゼン1モルに対して0
.0005モルから0.05モルの範囲である。
本発明の方法て用いるアルカリ金属水酸化物としては水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等を
挙げることができる。
而して、水溶液とした際に加水分解によりアルカリ金属
水酸化物を生するような弱酸のアルカリ金属塩類、例え
ば炭酸ナトリウム、フェノールのナトリウム塩等も用い
ることができる。上記したアルカリ金属水酸化物の水溶
液の濃度は特に制限はないが、通常0.1規定からw規
定の範囲である。
粗7メタジニトロベンゼンをアルカリ金属水酸化物の水
溶液で処理する温度範囲に関しても特に制,限はないが
、通常50℃から250′Cの範囲である。また、処理
する時間は精製して得られる精メタジニトロベンセン中
に含まれるオルソ及びパラジニトロベンゼンの許容量と
処理する温度により大巾に異なるが、通常3紛ないし数
日の範囲である。アルカリ金属水酸化物で処理した後、
未反応のジニトロベンゼンをニトロフェノールのアルカ
リ塩から分離する方法としては、通常用いられる分離方
法、例えば溶剤抽出法あるいは冷却してジニトロベンゼ
ンを結晶として分離する冷却晶析法等を採用することが
できる。本発明の方法による場合の利点は、第1に粗メ
タジニトロベンゼンから精メタジニトロベンゼンを実質
的に定量的に得ることができることである。
更に、粗メタジニトロベンゼン中に不純物として含まれ
るオルソジニトロベンゼン並びにパラジニトロベンゼン
を実質的に定量的に夫々オルソニトロフェノールのアル
カリ金属塩並びにバラニトロフェノールのアルカリ金属
塩に転化することができ、またメタジニトロベンゼンを
分離した後、処理液をPH6前後に調整し溶剤抽出すれ
ばオルソニトロフェノールとバラニトロフェノールの混
合物が得られる。この混合物を水蒸気蒸留すればオルソ
ニトロフェノールが溜出し、バラニトロフェノールと分
離することもできる。このようにして粗メタジニトロベ
ンゼン中に含まれているオルソおよびパラジニトロベン
ゼンを有機合成上有用な中間体であるオルソおよびバラ
ニトロフェノールとして単離回収することもできる。実
施例1 不純物としてオルソジニトロベンゼンを8重量%、パラ
ジニトロベンゼンを2重量%含有する粗メタジニトロベ
ンゼン10yと100m1の2重量%濃度の水酸化ナト
リウム水溶液とをマグネチツクスターラーと還流冷却器
を装着した300Trt1のガラスの反応容器に入れ、
これに相間移動触媒としてテトラブチルアンモニウムク
ロリドを0.1y添加し、反応器内の空気を窒素で置換
した後、攪拌下加熱昇温し100℃で、6時間反応を行
なつた。
反応後冷却し内容物をベンゼンで3回抽出し得られたベ
ンゼン層を減圧濃縮乾固し、秤量したところその重量は
8.91yであつた。乾固物をベンゼンに再び溶解しそ
の一部をガスクロマトグラフィー及び薄層クロマトグラ
フィーで分析したところメタジニトロベンゼン以外の成
分は見い出せなかつた(メタジニトロベンゼンの回収率
は99%)。ベンゼンで抽出した後の水層のPHを硫酸
で6.0に調整した後、エチルエーテルで3回抽出し、
得られたエーテル層を減圧濃縮乾固し、秤量したところ
その重量は0.81Vであつた。この乾固物を昇華した
ところ0.65yの昇華物が得られた。この昇華物をガ
スクロマトグラフィー及び薄層クロマトグラフィーで分
析したところオルソフェノール以外の成分は見い出せな
かつた(オルソニトロフェノールの収率は98%)。オ
ルソニトロフェノールを昇華した残りをベンゼンに溶解
し、このベンゼン溶液をシリカゲルのカラムに通してバ
ラニトロフェノールを単離して秤量したところ0.16
yであつた(バラニトロフェノールの収率は97%)。
実施例2〜4 実施例2ではテトラn−ブチルホスホニウムプロミドを
、実施例3ではトリn−ブチルアミンオキシドを、実施
例4では18−クラウンー6を夫々相間移動触媒として
用いた点を除いて、実施例1と同じ操作を行い下表の結
果を得た。
参考例 実施例1と同様の操作を相間移動触媒を添加せずに行な
つた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 オルソおよびパラジニトロベンゼンを不純物として
    含有するメタジニトロベンゼンを相間移動触媒の存在下
    アルカリ金属水酸化物の水溶液で処理することを特徴と
    するメタジニトロベンゼンの精製法。 2 アルキル基あるいはアリル基をもつ4級アンモニウ
    ム塩類または4級ホスホニウム塩類、アミンオキシド類
    、およびクラウンエーテル類からなる群より選ばれた1
    つまたはそれらの混合物を相間移動触媒とする特許請求
    の範囲1の方法。
JP14287676A 1976-11-30 1976-11-30 メタジニトロベンゼンの精製法 Expired JPS6042228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14287676A JPS6042228B2 (ja) 1976-11-30 1976-11-30 メタジニトロベンゼンの精製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14287676A JPS6042228B2 (ja) 1976-11-30 1976-11-30 メタジニトロベンゼンの精製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5368734A JPS5368734A (en) 1978-06-19
JPS6042228B2 true JPS6042228B2 (ja) 1985-09-20

Family

ID=15325640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14287676A Expired JPS6042228B2 (ja) 1976-11-30 1976-11-30 メタジニトロベンゼンの精製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6042228B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5368734A (en) 1978-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4092353A (en) Process for the purification of benzoic acid
EP0041837B1 (en) Process for the purification of p-aminophenol
JPS6155902B2 (ja)
JP3318992B2 (ja) N−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドの製造方法
JP3182946B2 (ja) N−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドの製造方法
JPS6042228B2 (ja) メタジニトロベンゼンの精製法
US4130633A (en) Removal of selenium from urethane solutions
CA1037051A (en) Continuous process for producing glycide
KR910003820B1 (ko) 비스페놀 a의 제조방법
JPS5949217B2 (ja) 置換ジフェニルエ−テルの製造方法
US3065270A (en) Preparation of dimethylnitrosoamine
US3206510A (en) Process for making cyclohexanoneoxime
JPS63190862A (ja) N−ビニルホルムアミドの回収法
JPH0244821B2 (ja)
US4215227A (en) Recovery of para-nitrosodium phenolate
JP2003012646A (ja) 2−(4−ピリジル)エタンチオールの蒸留方法
US2971980A (en) Preparation of para-nitrobenzaldehyde and para-nitrobenzoic acid
JPH0320250A (ja) N‐アルキルアミノフェノール類の製造方法
JP2005060371A (ja) ピリジルエチルチオ化合物の製造方法、変性イオン交換体およびビスフェノール化合物の製造方法
JP3831021B2 (ja) 2−インダノン類の製造方法
JPH0242043A (ja) 4―ニトロ―3―トリフルオロメチルアニリンの製造方法
JP3159522B2 (ja) 高純度m−フェニレンジアミンの製造方法
JPS5946255A (ja) 2−アルコキシメチレン−3,3−ジアルコキシプロパンニトリル類の製法
JPH03261736A (ja) ジペンタエリスリトールの製造方法
JP2001058968A (ja) 1,3−ジ(2−p−ヒドロキシフェニル−2−プロピル)ベンゼンの製造方法