JPS6041627B2 - 光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

光ファイバ母材の製造方法

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JPS6041627B2
JPS6041627B2 JP9384180A JP9384180A JPS6041627B2 JP S6041627 B2 JPS6041627 B2 JP S6041627B2 JP 9384180 A JP9384180 A JP 9384180A JP 9384180 A JP9384180 A JP 9384180A JP S6041627 B2 JPS6041627 B2 JP S6041627B2
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gas
torch
glass
tube
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暁 都丸
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光通信用の単一モード光ファイバ母材の製造方
法に関する。
単一モード光ファイバは伝送帯域がきわめて広いので、
将来の大容量長距離伝送路として期待されている。
単一モード光ファイバ母材の製造方法としては、従来、
いわゆるMCVD法(MOdlfiedChemica
l■ApOrphaseDepOsitiOn)による
ものが知られている。この方法は、母材石英ガラス管の
内壁面にクラッドガラス層およびコアガラス層を形成し
た後、中実化し7て光ファイバ用母材を得るもので、得
られた単一モード光ファイバの伝送損失が小さく、例え
ば、近年注目されている長波長域1.55μm帯で1d
B1krfL程度以下の単一モード光ファイバを製造す
ることができる。しかし、この製造方法では、1本の光
ファイバ用母材から得られる単一モード光ファイバの長
さは通常2〜5h1最大てもせいせい10脂程度と限ら
れ、単一モード光ファイバを大量生産するためには問題
点が残されていた。また、単一モード光ファイバを製造
する他の方法として、いわゆる山ンド・イン・チューブ
法が知られている。
この方法はコア部となるガラスロッドをいわゆるプラズ
マ法等により合成した後、適当な寸法を有する石英ガラ
ス管中に封入して単一モード光ファイバ用母材を得るも
のである。このロッド・イン・チューブ法は、前述のM
CVD法に比べて、光ファイバの大量生産には適してい
るが、光伝送損失が大きいという欠点がある。光伝送損
失が大きい理由は、単一モード光ファイバの導波特性に
起因し、単一モード光ファイバでは、光パワーのかなり
の部分がコア内のみならずクラッド部をも伝搬するので
、コア部としてのガラス棒とクラッド部としての石英ガ
ラス管との界面の不整や不純物の影響、さらには石英ガ
ラス管中の不純物、例えば、0H基や微少気泡の影響を
受け、光伝送損失を5dBIkm以下に低下させること
が困難であるという事情があつた。他方、丸棒状の多孔
質ガラス母材を作り、次にこれを高温に加熱、脱泡して
透明ガラス母材を得る■AD法(VapOrPhase
AxialDepOsitiOn)は光ファイバを大量
生産するのに適しているが、かかる■AD法においては
、SiCl4、GeCl4、POCl3、BBr3等の
ガラス原料および02、H2、Ar..He等の火炎用
ガスを合成トーチに導き、この合成トーチによつて加水
分解反応または熱酸化反応により合成されたSlO2、
GeO2、P2O5、B2O3等のガラス微粒子を出発
基板または支持棒等の種棒に付着して堆積させて棒状の
コア用多孔質ガラス母材を形成する。
この多孔質ガラス母材を高温加熱体によつて1500〜
1700℃に加熱し、脱泡を行つて透明ガラス化された
光ファイバ母材を得る。ここで、合成トーチは、通常は
、中心部に円形断面のガラス原料吹出口を有し、その周
囲にN..He等の助熱ガス吹出口をこの順序で同心円
状に配置した多重管として形成され、ガラス原料などと
共に吹き出される火炎によつてガラス微粒子を生じ、こ
のガラス微粒子を種棒上に焼結して堆積させ、棒状ガラ
ス焼結体を軸方向に成長させる。
従来は、合成トーチおよびこの合成トーチから吹き出す
火炎流を種棒および多孔質ガラス母材の回転軸に対して
同軸または平行に配置していたが、このような合成トー
チにより光ファイバ用多孔質ガラス母材を作る際には、
生成されるガラス微粒子が上述した軸方向と直交する方
向、すなわち、水平方向に拡散するので、形成されたガ
ラス焼結体の直径を旬順程度以下にすることが困難であ
つた。そして、中心部のガラス原料吹出口の面積をいく
ら小さくしても、あるいは火炎を集束させても、ガラス
焼結体の直径を4―程度以下にするのは困難であつた。
更に上述したVAD法に改良を加えて、合成トーチおよ
び火炎流を種棒および多孔質ガラス母材の回転軸に対し
て所定角度だけ傾斜させることにより、多孔質ガラス母
材の直径を30TfrIn程度にまで細くして安定に製
造することができたが、かかる直径を30Tf0!l以
下にすることは難しかつた。
直径30?の多孔質ガラス母材をコア用多孔質ガラス体
となし、更に補助トーチによりこの棒状のコア用多孔用
質ガラス体にクラッド層を付着して堆積させると、クラ
ッド外径/コア径比は最大で約2となる。単一モード光
ファイバを形成するためには、後に詳述するように、ク
ラッド外径/コア径比を約3以上にすることが要求され
るが、上述した例ではこの比が2程度であり、クラッド
層厚が不足する。
そこで、クラッド層の厚さを大きくとつて比を大きくす
ることが考えられるが、この比を3程度以上にとろうと
すると、クラッド用多孔質ガラス母材の直径が100w
nを越え、応力のために多孔質ガラス母材がひび割れた
り、あるいはかかる直径が大きすぎて透明ガラス化の際
に取り扱いが不便になる欠点があり、大量生産できると
いう■油法の利点を生かして単一モード光ファイバを製
造することができなかつた。本発明の目的は上述した従
来の欠点を除去して、VAD法により光伝送損失の少な
い単一モード光ファイバを大量生産することのできる単
一モード光ファイバ母材の製造方法を提案することにあ
る。
かかる目的を達成するために、本発明では、多重円筒状
に区分された複数の吹出口を有する多重管トーチの区分
された各吹出口に、少なくとも可燃性ガス、支燃性ガス
およびガラス原料ガスを送り込み、当該多重管トーチの
端部において火炎流を形成し、火炎流中でガラス原料ガ
スを火炎加水分解してガラス微粒子を形成し、ガラス微
粒子を火炎流によつて種棒の一端に吹き付けて付着、堆
積させて軸方向に成長させ、その後、種棒に付着、堆積
したガラス微粒子を加熱して透明ガラスとする光ファイ
バ母材の製造方法において、複数・の多重管トーチを用
い、そのうちの少なくともひとつの多重管トーチは、ガ
ラス原料ガスが送り込まれる吹出口が、火炎流中に、そ
の火炎流の中心から偏つて形成されたトーチであり、当
該多重管トーチの当該吹出口にコア用ガラス原料ガスを
送り込んでコア用ガラス微粒子を形成し、コア用ガラス
微粒子を火炎流により種棒の一端に吹き付けて付着、堆
積させて軸方向に成長させ、その外側には、クラッド用
多重管トーチにより形成したクラッド用ガラス微粒子を
付着、堆積させ、その)後、コア用およびクラッド用ガ
ラス微粒子を加熱して透明ガラスとする。
本発明の他の形態では、多重円筒状に区分された複数の
吹出口を有する多重管トーチの区分された各吹出口に、
少なくとも可燃性ガス、支燃性ガスおよびガラス原料ガ
スを送り込み、当該多重管トーチの端部において火炎流
を形成し、火炎流中でガラス原料ガスを火炎加水分解し
てガラス微粒子を形成し、ガラス微粒子を火炎流によつ
て種棒の一端に吹き付けて付着、堆積させて軸方向に成
長させ、その後、種棒に付着、堆積したガラス微粒子を
加熱して透明ガラスとする光ファイバ母材の製造方法に
おいて、複数の多重管トーチを用い、そのうちの少なく
ともひとつの多重管トーチは、ガラス原料ガス吹出口が
3つに分割されており、火炎流の中心から偏つた位置の
コア用ガラス原料吹出口、吹出口に隣接する直径調整用
ガス吹出口および補助可燃ガス吹出口を有するトーチで
あり、トーチのそれぞれの吹出口にコア用ガラス原料、
直径調整用ガスおよび可燃ガスを送り込んで、火炎流中
でコア用ガラス微粒子を形成し、コア用ガラス微粒子を
火炎流により種棒の一端に吹き付けて付着、堆積させて
軸方向に成長させ、その外側には、クラッド用多重管ト
ーチにより形成したクラッド用ガラス微粒子を付着、堆
積させ、その後、コア用およびクラッド用ガラス微粒子
を加熱して透明ガラスとする。
本発明の更に他の形態では、多重円筒状に区分された複
数の吹出口を有する多重管トーチの区分された各吹出口
に、少なくとも可燃性ガス、支燃−性ガスおよびガラス
原料ガスを送り込み、当該多重管トーチの端部において
火炎流を形成し、火炎流中でガラス原料ガスを火炎加水
分解してガラス微粒子を形成し、ガラス微粒子を火炎流
によつて種棒の一端に吹き付けて付着、堆積させて軸方
向、に成長させ、その後、種棒に付着、堆積したガラス
微粒子を加熱して透明ガラスとする光ファイバ母材の製
造方法において、複数の多重管トーチを用い、そのうち
の少なくともひとつの多重管トーチは、ガラス原料ガス
吹出口が3つに分割されて.おり、中央のコア用ガラス
原料ガス吹出口と、その両側の制御ガス吹出口を有する
トーチであり、トーチの両制御ガス吹出口から、制御ガ
スを互いに異なる流量で吹き出しながら、コア用ガラス
原料ガス吹出口にコア用ガラス原料ガスを送り込・み、
コア用ガラス微粒子を形成し、コア用ガラス微粒子を火
炎流により種棒の一端に吹き付けて付着、堆積させて軸
方向に成長させ、その外側には、クラッド用多重管トー
チにより形成したクラッド用ガラス微粒子を付着、堆積
させ、その後、コア用およびクラッド用ガラス微粒子を
加熱して透明ガラスとする。
ここで、コア用ガラス微粒子を形成する少なくともひと
つの多重管トーチを、多重管トーチからの火炎流が種棒
に対して、傾斜するように配置するのが好適である。
以下に図面を参照して本発明の詳細な説明する。
まず最初に、低損失な単一モード光ファイバを得るため
には、コアの直径をなるべく小さくしてクラッド径/コ
ア径比を3程度以上にすることが必要である理由につい
て説明する。
一般に、単一モード光ファイバを製造するにあたつては
、コアおよびクラッド用の透明ガラス母材を石英ガラス
管の内径に合わせて引伸し加工し、次いで引伸し加工さ
れた透明ガラス母材を石英ガラス管の中に挿入して封じ
加工し(ジャケット工程)、得られた単一モード光ファ
イバ用母材をその後、線引装置により線引きして単一モ
ード光ファイバを得る。
ここで、引伸ば七加工された透明ガラス母材のコア部直
径を2A1クラッド部直径を2B1石英ガラス管の外径
をD1、同じく内径をD2とすると、単一モード光ファ
イバ用母材を外径dの光ファイバとして線引きした場合
の光ファイバ中のコア径2aは次式で与えられる。この
光ファイバについての単一モード条件は次式で与られる
。ここで、Vは正規化周波数、λは光源波長、n1よお
び〜はそれぞれコア部およびクラッド部の屈折率である
実用上n1&Rl2(1.458であり、(2)式は次
のように変形される。ここで、Δn=n1−〜である。
ロッド・イン・チューブ法の欠点に関連して上述したよ
うに、低損失の単一モード光ファイバを得るためには、
光パワーがコア部周囲のクラッド部にまで拡がつている
ことから、ガラス母材を製造する際には十分に厚いクラ
ッド層を形成すること、すなわち、ガラス母材のクラッ
ド径/コア径比2B/2Aを十分に大きくすることが必
要不可欠である。
第1図は、石英ガラス管21に含まれている0H基(&
200ppm)の波長1.39μmにおける0H基吸収
損失への影響をカットオフ波長λcをパラメータとして
クラッド径/コア径比の関数として計算した論理値を示
したものである。
1.3μm帯や1.55μm帯の、いわゆる長波長域で
低損失な単一モード光ファイバを得るためには、波長1
.39μmての0H基吸収損失を20iBI嫡程度以下
にする必要があり、通常はカットオフ波長は1.0〜1
.2μm程度に設定されることから、第1図より、3程
度以上のクラッド径/コア径比が必要であることがわか
る。
また、クラッド径/コア径比が3程度以上あれば、透明
ガラス母材と石英ガラス管との界面の汚染の影響も同時
に防止される。従来の■AD法によれば、光ファイバの
大量生産を行うことはできても、クラッド径/コア径比
が3程度以上の多孔質ガラス母材を得ることがきわめて
困難てあり、従つて、単一モード光ファイバを製造する
ことができなかつた。
その理由は、従来の■AD法ては、用いられているコア
用トーチに主として起因して、コア用多孔質ガラス体の
直径を30喘以下にすることが難しく、従つて、クラッ
ド径/コア径比を3程度以上にとるためには多孔質ガラ
ス母材の直径(クラッド外径)が100=を越え、応力
のために多孔質ガラス母材がひび割れたり、さらには透
明ガラス化そのものも困難になるためてある。本発明者
は、上記の問題を解決するために、■AD法におけるコ
ア用トーチの構造や母材作製条件の検討を種々行い、可
燃ガス吹出口の中心域に対して偏心したガラス形成原料
ガス吹出口を有するコア用トーチが、直径20TIrI
Itφ以下のコア用多孔質ガラス体の形成を容易にし、
ひいてはクラッド径/コア径比を3程度以上に大きくす
ることが可能なことを見出し、その認識のもとに本発明
を完成した。本発明製造方法の一例を第2図および第3
図を参照して説明する。
第2図は本発明による透明ガラス母材の製造装置の一例
を示し、第3図は透明ガラス母材のジャケット加工の工
程を示す。第2図において、1は反応容器、2は多孔質
ガラス体を付着、堆積させて成長させるための種棒とし
ての支持棒、3は支持棒2を回転させながら上昇させる
回転上昇装置、4はコア用トーチ、5はクラッド用トー
チである。コア用トーチ4は支持棒2の軸方向2Aに対
して係斜角度θ七30〜50度傾けて反応容器1に取付
ける。なお、この傾斜角は調節可能にするのが好適であ
る。コア用トーチ4自体の詳細については後に述べる。
6はトーチ4および5へのガラス原料、例えばSiCl
4、GeCl4、POCl3、BBr3等およびAr.
He..N2等の雰囲気ガス、H2等の可燃ガスおよび
02等の助燃ガス(火炎用ガスと総称する)を供給する
供給装置であり、この供給装置6からのガラス原料ガス
導管7Aおよび7Bを介してガラス原料ガスをトーチ4
および5に供給し、火炎用ガス導管束8Aおよび8Bを
介して各種火炎用ガスをトーチ4および5に供給する。
9は反応容器1に取付けた排気口であり、この排気口9
により、反応容器1内でトーチ4および5の火炎による
加水分解反応または熱酸化反応によつて生じたH2O.
HCl、CI2等のガス、未反応のSiCl4、GeC
l4、POCl3、BBr3等のガラス原料、N,,H
e..N2等を排出させ、これらの排ガスを排ガス処理
装置10で処理する。排気口9はコア用多孔質ガラス体
11Aの側面より間隔Aをもつて配置する。11Aは形
成されたコア用多孔質ガラス体、11Bはコア用多孔質
ガラス体11Aの周囲に堆積されたクラッド用多孔質ガ
ラス体(クラッド層)、12はコア部およびクラッド部
から成る多孔質ガラス母材、13は多孔質ガラス母材1
,2を貫通させ、1500〜1700゜Cで加熱して脱
泡を行つて透明ガラス化する環状ヒータ、14はヒータ
13を通過して得られた透明ガラス母材、15は脱水処
理ガス用のハロゲン系ガス、例えばHe.l5Cl2と
の混合ガスの供給装置、16は脱水処理ガスを反応容器
1に供給する供給口である。
第2図示の装置を動作させるには、まずコア用トーチ4
に供給装置6より導管7Aおよび8Aを介してSiCl
4を主成分とするガラス形成原料ガスお主び火炎用ガス
を供給し、支持棒2の端面に二酸化けい素゛(SiO2
)を主成分とし、ドーパントしてGeO2やP2O.を
含むガラス微粒子を付着させ、支持棒2を回転上昇装置
3により回転させながら上方に移動させてコア用多孔質
ガラス体11Aと成長させる。これと同時に、コア用多
孔質ガラス体11Aをとり囲むように、クラッド用バー
ナ5によりSlO2のみ、あるいはSiO2を主成分と
し、P2O,やB2O3を含むガラス微粒子を付着させ
てクラッド用多孔質ガラス層11Bを形成する。このよ
うにして形成したコア部およびクラッド部から成る多孔
質ガラス母材12を、つづいて、透明ガラス化用ヒータ
8により1500℃程度に加熱し、それによりコアガラ
スをクラッドガラスが取り囲んだ透明ガラス母材14が
得られる。透明ガラス化の際、供給口16からは脱水処
理ガス(例えばHe(5C12との混合ガス)が反応容
器1内に供給され、多孔質ガラス母材14中の0H基の
除去が行われる。このようにして作製された透明ガラス
母材14をジャケット処理する工程を第3図により説明
する。第3図に示すように、透明ガラス母材14を石英
管50の内径に合わせて引伸ばし加工する。次に、引伸
はし加工された透明ガラス母材14″を石英ガラス管5
0の中に封入して封じ加工し、単一モード光ファイバ用
母材51を得る。この単一モード光ファイバ用母材51
は、その後、慣例の線引き装置により線引きして単一モ
ード光ファイバを得る。本発明の種々の実施例を、図面
を参照しながら、それぞれにおいて使用するコア用トー
チの種々の形態と共に説明する。
実施例1 第4A図は本発明の第1の形態において用いるコア用ト
ーチの一実施例の横断面図、第4B図はその縦断面図で
あり、図中、61はガラス原料ガス吹出口、62は不活
性ガス吹出口、63は可燃、ガス吹出口、64は助燃ガ
ス吹出口である。
ここで、各吹出口61,62,63および64は断面が
矩形の多重管65,66,67および68により限界さ
れた矩形環状の断面を有する。第4A図および第4B図
から明らかなように、原料ガス吹!出口61は不活性ガ
ス吹出口62を介して可燃ガス吹出口63に取り囲まれ
、かつこの取り囲まれた区域、すなわち可燃ガス吹出口
63により区切られた内側域の中心より偏心距離1だけ
偏つて設けられている。更に、可燃ガス吹出口63はそ
のっ外側を助燃ガス吹出口64により取り囲まれている
。なお、矩形管65,66,67および68は石英ガラ
スで形成することができる。なお、トーチ4の各部の寸
法は第4A図に示した目盛(10?)より知ることがで
きる。このような吹出口61〜64を有するコア用トー
チ4を用い、第5図のようにコア用トーチ4を、その軸
方向を支持棒2軸方向2Aに対して角度θだけ傾けて配
置し、各吹出口61,62,63および64より次の条
件でそれぞれガスを吹き出してコア用多孔質ガラス体1
1Aを形成した。
ここで、0=45度、1=57wt,.A=15wr!
nとした。コア用トーチの外寸法は、第4A図において
、横”25悶、縦16wtとした。原料ガス吹出口61
の内寸法は、横1Tf$T.縦2顛とした。第5図にお
いて、69はガラス微粒子流、70は酸水素炎を示す。
原料ガス吹出口61;SlCl4(サチユレータ温度4
00C1キャリア用kガス70cc/分)GeCl4(
サチユレータ温度15℃、キャリア用Nガス50cc/
分)不活性ガス吹出口62;kガス1.5′/分可燃ガ
ス吹出口63:H2ガス2.5e/分助燃ガス吹出口6
4;02ガス7f/分この結果、直径18?のコア用多
孔質ガラス体11Aを支持棒2の端面に成長させること
ができた。
コア用多孔質ガラス体11Aの周囲には、第2図に示し
たように、クラッド用トーチ5によりクラッド層11B
を堆積させた。
クラッド用トーチ5としては、通常の■AD法で用いら
れている同心多重管トーチを用いることができる。第6
A図は本実施例て用いたクラッド用トーチ5としての四
重管トーチの横断面図、第6B図は縦断面図であり、こ
こで71は原料ガス吹出口、72は不活性ガス吹出口、
73は可燃ガス吹出口、74は助燃ガス吹出口であり、
これら吹出口71,72,73および74を石英ガラス
製の四重管75,76,77および78により限界して
円環状に形成する。このクラッド用トーチを第2図のよ
うに配置してコア用多孔質ガラス体11Aの周囲に次の
条件でクラッド用多孔質ガラス体(クラッド層)11B
を堆積させた。原料ガス吹出口71;SiCl4(サチ
ユレータ温度40℃、キャリア用Nガス流量250cc
/分)不活性ガス吹出口72;Heガス1.0f/分可
燃ガス吹出口73;山ガス3.5e/分助塩ガス吹出口
74;02ガス4.5e/分この結果、先に形成したエ
ア用多孔質休ガラス体(直径18朋)の周囲に直径60
Tn!11のクラッド用多孔質ガラス体11Bを形成し
、以て多孔質ガラス母材12が得られた。
なお、多孔質ガラス母材12の軸方向への成長速度は4
0WIL/時程度であつた。多孔質ガラス母材12は上
部に設けたリング状の透明ガラス化用ヒータ13により
加熱されるが、加熱と同時に、脱水処理ガス供給装置1
5よりガス供給口16を経て、Heガス(10′/分)
およびCI2ガス(イ).5e/分)を加熱部へ供給し
、多孔質ガラス母材12に含まれている0H基やH2O
分子を除去しつつ1500′Cで透明ガラス化した。
このようにして得られた透明母材14の外径(クラッド
部直径)は3?、コア部直径は9?、コア部とクラッド
部の屈折率差Δn=0.0029てあつた。屈折率の絶
対値は、波長1.3μmにおいて、n1=1.4470
およびN2=1.4499であつた。ここで、上述した
間隔Aを1〜50wLの範囲内に定めると、得られるコ
ア用多孔質ガラス体11Aの外径変動を著しく改善でき
るほか、多孔質ガラス体11Aの側面に、通常の■油法
のようにかさ密度の小さなガラス微粒子層が形成される
こともなく、従つて、コア用多孔質ガラス体11Aの外
径寸法が異常に大きくなることもない。しかも、多孔質
ガラス体11A側面に、“ひび割れ゛を生じることもな
く、透明ガラス化によつて安定した透明ガラス母材を得
ることができる。例えは、第5図において、間隔Aを1
5閘とし、排気口9から排出される余剰ガラス微粒子、
反応生成ガス、未反応雰囲気ガス等の不要ガスの排出量
が、ガラス微粒子流69と酸水素炎70との吹出量と同
程度となるように調整した場合、製造された多孔質ガラ
ス体11Aの外径寸法の変動を±0。
05胴程度まて改善できた。
また、余剰ガラス微粒子によるかさ密度の小さなガラス
微粒子層は形成されずに安定して透明ガラス母材を製造
することができた。しかしながら、第5図において、間
隔Aを50wn以上にした場合、不要ガスのうち排気口
9から取り除かれる量が少なくなり、余剰ガラス微粒子
がコア用多孔質ガラス体11Aの側面に付着し、上述し
た従来の問題点が生じた。
一方、第5図において、間隔Aを1朗以下にした場合、
コア用多孔質ガラス体11Aの回転に伴う機械的位置変
動のために、排気口9が多孔質ガラス体11Aの側面に
接触して側面に凹凸を生じる。
従つて、最終的に得られた透明ガラス母材を光ファイバ
母材として使用できないという問題点が生じた。以上の
ように排気口9を配設することにより、コア用多孔質ガ
ラス体11Aの側面にかさ密度の小さなガラス微粒子層
が形成されてないので、そのコア用多孔質ガラス体11
Aの側面に、クラッド用トーチ5によりクラッド用のガ
ラス微粒子層を容易に付着、堆積させることができる。
その際のクラッド用多孔質ガラス体11Bの側面に、上
述したと同様の間隔A″=1〜5『をもつて第2の排気
口を設けることにより、上述したような利点を発揮させ
て■AD法による単一モード光ファイバ母材の製造歩留
まりを向上させることができる。なお、第2図の例では
、1つの排気口9を設けるのみであるが、コア用および
クラッド用多孔質ガラス体11Aおよび11Bと排気口
9との間隔AおよびA″をいずれも1〜507077!
の範囲内に収めることにより、上述した利点を発揮する
ことができる。以上の工程により作製された透明ガラス
母材14(外径30TWL)を、酸水素バーナにより引
き伸ば、し加工し、外径D二6.777St1コア部直
径2A=2?のガラス母材14″を得た。
つづいてガラス母材14″を外径D1=26Tm!n、
内径D2=7WLの石英ガラス管50中に封じ込めて光
ファイバ母材51を得た。この光ファイバ母材51を線
引きして外径川25P7r1.の光ファイバを形成する
と、その光ファイバのコア径は(1)式より2a■9.
6μmとなる。V=2.405となる波長、すなわち、
カットオフ波長はλc灯1.15μmとなる。このカッ
トオフ波長は実際に作製した光ファイバにおける測定値
とよく5一致した。以上の方法により、長さ10C!n
の透明ガラス母材14から長さが約30hもある単一モ
ード光ファイバを2本得ることができた。そして、これ
らの光ファイバの光伝送損失は波長1.55μmで平均
して1dBIkrfLと小さいものであつた。また、θ
波長1.39μmでの0H基吸収損は20dBI1m程
度であつた。本実施例において、第4A図および第4B
図に示したコア用トーチにより直径18707!程度の
細径のコア用多孔質ガラス体11Aを成長させることが
できた理由は、第5図に示すようにトーチ4が軸方向2
Aに対して角度θ(本例では45度)傾いており、しか
も原料ガス吹出口61がトーチ下部に偏つており、かつ
その上部に酸水素炎70流があるため、ガラス微粒子6
9が上下および水平に拡がりにくくなり、余剰ガラス微
粒子の上昇、付着が抑えられ、ガラス微粒子69の付着
が第5図示のように、多孔質ガラス体11Aの先端部で
のみ行われるためである。
第7図は、第4A図に示した原料ガス吹出口61の偏心
距離1を変えた種々のコア用トーチ4を試作し、それら
のトーチにより得られたコア用多孔質ガラス体11Aの
直径(最小値)を示したものである。
得られらるコア用多孔質ガラス体11Aの直径は第5図
における多孔質ガラス体11Aの中心軸、すなわち、支
持軸の中心棒の2Aとコア用トーチ4とのなす角度θに
敏感であり、0=30〜50度の範囲でコア用多孔質ガ
ラス体11Aの直径は最小となつた。第8図は第4A図
および第4B図に示したコア用トーチ4を動作させた場
合のコア用多孔質ガラス体の直径を角度θの関数として
表わした実験結果を示す。
ここで、偏心距離1=5Tgnとした。第8図かられか
るように、θ=30〜50度の範囲て直径は最小値をと
り、約15〜18Tf0f1となつた。なお、偏心距離
1を2ないし5Tf0nの範囲で変えたときにも第8図
と同様の結果が得られた。実施例2および3 第9A図および第9B図は本発明の第1の形態における
コア用トーチ4の他の2実施例の断面図!であり、ここ
で、81は原料ガス吹出口、82は不活性ガス吹出口、
83は可燃ガス吹出口、84は助燃ガス吹出口である。
ここで、各吹出口81,82,83および84は断面が
円形または楕円形の多重管85,86,87および88
により5限界された円環状または楕円環状の断面を有す
る。そして、原料ガス吹出口81は不活性ガス吹出口8
2を介して可燃ガス吹出口83により取り囲まれ、かつ
この可燃ガス吹出口83を助燃ガス吹出口84により取
り囲む。可燃ガス吹出口834により限界された内側域
の中心より偏心距離1だけ偏つて原料ガス吹出口81を
設ける。これら実施例においても、原料ガス吹出口81
は可燃ガス吹出口83に対して偏つて設けてあるので、
前例のコア用トーチと同様の較果を有する。本例におい
ても、多重管85,86,87および88は石英ガラス
で形成することができる。また、コア用トーチ4の各部
の寸法は第9A図に示した目盛(1α曝)より知ること
ができる。実施例4 第10A図は本発明の第2の形態におけるコア用トーチ
の他の実施例の横断面図てあり、第10B図はその縦断
面図である。
図中、91は原料ガフス吹出口、92は不活性ガス吹出
口、93は可燃ガス吹出口、94は助燃ガス吹出口、9
5は直径調整ガス吹出口、96は補助可燃ガス吹出口て
ある。原料ガス吹出口91を可燃ガス93で区切られた
内側域中心より偏つて配設し、しかも、原料門ガス吹出
口91に隣接して直径調整ガス吹出口95および補助可
燃ガス吹出口96を配置する。この直径調整ガス吹出口
95は吹出される調整用ガス、例えばArガスの流量に
よりコア用多孔質ガラス体の直径を制御するためのもの
である。ここで、吹出口91,95および96は矩形断
面の管97に設けた隔壁98および99により限界され
て形成される。矩形管97を断面が矩形状の多重管10
0,101および102により順次に取り囲んて矩形環
状の断面を有する吹出口92,93および94を形成す
る。これら管97,100,101および102と隔壁
98およよび99は石英ガラスで形成することができる
。また、コア用トーチ4の各部の寸法は第10A図に示
した目盛(10Tf$t)より知ることができる。直径
調整ガス吹出口95より吹出される調整用kガスの流量
とコア用多孔質ガラス体11Aとの関係を第11図に示
す。この結果より、調整ガスの流量を変化させることに
よりコア用多孔質ガラス体の直径が変わることがわかる
。これを利用して適正な直径のコア用多孔質ガラス体を
形成し、そのコア用多孔質ガラス体11Aに第2図に示
したようにクラッド用トーチ5によりクラッド用多孔質
ガラス体11Bを設け、その外径が一定となるようにす
れば任意所望のクラッド径/コア径比の多孔質ガラス体
12を得ることができる。なお、上述のコア用トーチ4
の寸法は作業系全体の寸法、単位時間当りの合成速度を
考慮して適宜に変化させることができる。実施例5第2
図の実施例においては、クラッド用トーチ5を1個のみ
用いてクラッド用多孔質ガラス体11Bを堆積している
が、クラッド用多孔質ガラス体の堆積を容易かつ安定に
行わせるために複数個のクラッド用トーチを用いること
もできる。
第12図は2個のクラッド用トーチ5−1および5−2
を用いた本発明方法を実施するための母材製造装置にお
ける多孔質ガラス母材形成部を示す。図中、コア用トー
チ4としては第10A図および第10B図に示した構造
のトーチを用いた。クラッド用トーチ5−1および5−
2としては、第6A図および第6B図に示した四重管構
造のトーチを用い、これらトーチ5−1および5−2を
支持棒2の軸方向2Aに対して互いに離間した位置に配
置する。クラッド用トーチ4で形成されたコア用多孔質
ガラス体11A上に、クラッド用トーチ5−1により第
1クラッド用多孔質ガラス体11B−1が形成され、こ
の多孔質ガラス体11B−1上にクラッド用トーチ5−
2により第2クラッド用多孔質ガラス体11B−2が形
成される。各トーチ4,5−1および5−2へのガス供
給条件の一例を以下に示す。コア用トーチ4: 原料ガス吹出口91;SiCl4(サチユレータ温度4
0゜C1キャリア用Nガス70cc/分)GeCl4(
サチユレータ温度20℃、キャリア用Nガス50cc/
分)不活性ガス吹出口92;Nガス1.5e/分可燃ガ
ス吹出口93;鴇ガス2′/分助燃ガス吹出口94;0
2ガス7f/分 直径調整ガス吹出口95;Arガス0.4f/分補助可
燃ガス吹出口96:H2ガス1f/分クラッド用トーチ
5−1原料ガス吹出口71;SlCl4(サチユレータ
温度40スC1キャリア用Nガス流量100cc/分)
不活性ガス吹出口72;Heガス1′/分可燃ガス吹出
口73;鴇ガス3e/分 助燃ガス吹出口74;0。
ガス4′/分クラッド用トーチ5−2: 原料ガス吹出口71;SlCl4(サチユレータ温度4
0′C1キャリア用kガス流量200cc/分)不活性
ガス吹出口72;Heガス1e/分可燃ガス吹出口73
;H2ガス3.5e/分助燃ガス吹出口74:02ガス
4f/分このような流量条件により、直径1−のコア用
多孔質ガラス体11Aが約4『/時の成長速度で形成さ
れ、その周囲に直径約3−の第1クラッド用多孔質ガラ
ス体11B−1が形成され、さらにその周囲に直径6−
の第2クラッド用多孔質ガラス体11B−2が形成され
た。
約1ctf間の作業時間で最終的に外径3h1コア部直
径5顛、有効長さ托礪の透明ガラス母材を得るこそとが
できた。この場合に、コア部とクラッド部との屈折率差
はΔn=0.0044であつた。光ファイバにおけるコ
ア径が8μmになるように石英ガラス管50の寸法を選
定して、第3図に示した工程を経て線引きしたところ、
得られた光ファイバのカットオフ波長は1.13μmで
あつた。
上述した15C77!長の透明ガラス母材からの2?長
の単一モード光ファイバを2本得ることができた。そし
て、これら単一モード光ファイバの光伝送損失は波長1
.55μmにおいて0.5dBIkm程度ときわめて小
さいものであつた。また、波長1.39μmlこお”け
る0H基吸収損は2dBI―以下と小さいものであつた
。実施例6 以上説明したように、本発明においては、原料ガス吹出
口が可燃ガス吹出口に対して偏つて設けられたクラッド
用トーチが、コア用多孔質ガラス体の細径化、したがつ
て、クラッド径/コア径比の増加に重要な役割を果たし
ている。
しかし、原料ガス吹出口が幾何学的に偏つていないトー
チ、例えば、第13図に断面を示したトーチにおいて・
も、トーチから吹出す原料ガスを偏よらせることによつ
て、実質的にガラス微粒子流の拡がりを防止することが
できる。この観点に基づく本発明の第3の形態において
用いるクラッド用トーチの1実施例を第13図に示す。
第13図において、111は原料ガス吹出口、112は
不活性ガス吹出口、113は可燃ガス吹出口、114は
助燃ガス吹出口、115および116は制御ガス吹出口
である。
ここで、吹出口111,115および116は矩形断面
の管1171に、例えば左右対称に設けた隔壁118お
よび119により限界されて形成される。矩形管117
を断面が矩形状の多重管120,121および122に
より順次に取り囲んで矩形環状の断面を有する吹出口1
12,113および114を形成する。これら管117
,120,121および122と隔壁118および11
9は石英ガラスで形成することができる。また、コア用
トーチ4の各部の寸法は第13図に示した目盛(1h)
より知ることができる。第13図示のコア用トーチ4へ
のガス供給条件の一例を示すと以下の通りである。
原料ガス吹出口111;SiCl4(サチユレータ温度
40℃、キャリア用Arガス流量70cc/分)GeC
l4(サチユレータ温度20℃、キャリア用Nガス流量
50cc/分)不活性ガス吹出口112;Nガス1.5
′/分可燃ガス吹出口113;↓ガス1e/分助燃ガス
吹出口114;0。
ガス7e/分制御ガス吹出口115;鴇ガス2e/分 制御ガス吹出口116;何も流さず 以上のガス供給条件の下で、制御ガス吹出口115が上
部に、制御ガス吹出口115が上部に、制御ガス吹出口
116が下部に配位するようにして多孔質ガラス体を成
長させたところ、直径25mn程の比較的細径のコア用
多孔質ガラス体11Aが得られた。
これは、上述したガス供給条件では、コア用トーチ4の
吹出端において、ガラス微粒子流が酸水素炎流に対して
実質的に下部に偏つているためである。ちなみに、制御
ガス吹出口115および116へ供給するH2ガスの流
量を均等にそれぞれ1e/分づつ配分した場合には、成
長したコア用多孔質ガラス体11Aの直径は約50mn
であり、細径化がなされなかつた。本例かられかるよう
に、酸水素炎流に対して相対的に偏つた原料吹出しを行
うコア用トーチによりコア用多孔質ガラス体を形成する
楊合も本発明の範囲に含まれることはもちろんである。
以上説明したように、本発明によれば、直径20藺以下
の細径なコア用多孔質ガラス体の形成を容.易に行うこ
とができ、従つて、クラッド径/コア径比を3以上に大
きくして単一モード光ファイバ用ガラス母材をVAD法
で作製することができ、その結果、最終的に長尺かつ低
損失な単一モード光ファイバを大量生産することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は石英ガラス管に含まれる0H基による吸収損失
の影響とクラッド径/コア径比との関係の理論値を示す
特性曲線図、第2図は本発明のVAD法によるガラス母
材の製造装置の一例を示す線図、第3図は本発明におい
てガラス母材を石英ガラス管へ封じ込む工程を説明する
線図、第4A図および第4B図は本発明て用いるクラッ
ド用トーチの一実施例を示すそれぞれ横断面図および縦
断面図、第5図は本発明におけるコア用トーチのコア用
多孔質ガラス体形成の概念の説明用線図、第6A図およ
び第6B図は本発明で用いるクラッド用トーチの一実施
例を示すそれぞれ横断面ノ図および縦断面図、第7図は
原料ガス吹出口の偏心距離1に対するコア用多孔質ガラ
ス体の直径の関係を示す特性曲線図、第8図はコア用ト
ーチの傾斜角θに対するコア用多孔質ガラス体の直径の
関係を示す特性曲線図、第9A図および第9B図は本発
明で用るコア用トーチの他の2実施例を示す横断面図、
第10A図および第10B図は本発明で用いるコア用ト
ーチの更に他の例を示すそれぞれ横断面図および縦断面
図、第11図は調整ガス流量に対するコア用多孔質ガラ
ス体直径の関係”を示す特性曲線図、第12図は本発明
における多孔質ガラス母材形成の概念の説明用線図、お
よび第13図は本発明で用いるコア用トーチの更に他の
実施例を示す横断面図てある。 第2図、1・・・・・・反応容器、2・・・・・・支持
棒、3・・・・・回転上昇装置、4・・・・・・コア用
トーチ、5・・・・・・クラッド用トーチ、6・・・・
・・原料供給装置、7A,7B・・・・・・原料ガス導
管、8A,8B・・・・・・火炎用ガス導管束、9・・
・・・・排気口、10・・・・・・排ガス処理装置、1
1A・・・・コア用多孔質ガラス体、11B・・・・・
クラッド用多孔質ガラス体(クラッド層)、12・・・
・・・多孔質ガラス母材、13・・・・・・透明ガラス
化用ヒータ、14・・・・・透明ガラス母材、15・・
・・・・脱水処理ガ又供給装置、16・・・・・・脱水
処理ガス供給口、第3図、14″ ・・引き伸ばし加工
された透明母材、50・・・・・・石英ガラス管、51
・・・・・・単一モード光ファイバ用母材、第4A図、
第4B図、第5図、61・・・・・原料ガス吹出口、6
2・・・・・・不活性ガス吹出口、63・・・・・可燃
ガス吹出口、64・・助燃ガス吹出口、65,66,6
7,68・・・・・・矩形管、69・・・・・・ガラス
微粒子、70・・・・・・酸水素炎、第6A図、第6B
図、71・・・・原料ガス吹出口、72・・・・・・不
活性ガス吹出口、73・・・・・可燃ガス吹出口、74
・ ・・助燃ガス吹出口、75,76,77,78・・
・・・・同心円状多重管、第9A図、第9B図、81・
・・・原料ガス吹出口、82・・・・・・不活性ガス吹
出口、83・・・・・可燃ガス吹出口、84・・・助燃
ガス吹出口、85,86,87,88・・・・・・多重
管、第10A図、第10B図、91・・・・・・原料ガ
ス吹出口、92・・・・・・不活性ガス吹出口、93・
・・可燃ガス吹出口、94・・・・・・助燃ガス吹出口
、95・・・・・・直径調整ガス吹出口、96・・・・
・・補助可燃ガス吹出口、97,100,101,10
2・・・・矩形管、98,99・・・・・・隔壁、第1
2図、5−1,5−2・・・・・・クラッド用トーチ、
11B−1・・・・・・第1クラッド用多孔質ガラス体
、11B−2・・・・・・第2クラッド用多孔質ガラス
体、第13図、111・・・・・・原料ガス吹出口、1
12・・・・・・不活性ガス吹出口、113・・・・可
燃ガス吹出口、114・・助燃ガス吹出口、115,1
16・・・・・・制御ガス吹出口、117,120,1
21,122・・・・・・矩形管、118,119・・
・・・・隔壁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 多重円筒状に区分された複数の吹出口を有する多重
    管トーチの区分された各吹出口に、少なくとも可燃性ガ
    ス、支燃性ガスおよびガラス原料ガスを送り込み、当該
    多重管トーチの端部において火炎流を形成し、該火炎流
    中でガラス原料ガスを火炎加水分解してガラス微粒子を
    形成し、該ガラス微粒子を前記火炎流によつて種棒の一
    端に吹き付けて付着、堆積させて軸方向に成長させ、そ
    の後、前記種棒に付着、堆積したガラス微粒子を加熱し
    て透明ガラスとする光ファイバ母材の製造方法において
    、複数の多重管トーチを用い、そのうちの少なくともひ
    とつの多重管トーチは、ガラス原料ガスが送り込まれる
    吹出口が、火炎流中に、その火炎流の中心から偏つて形
    成されたトーチであり、当該多重管トーチの当該吹出口
    にコア用ガラス原料ガスを送り込んでコア用ガラス微粒
    子を形成し、該コア用ガラス微粒子を前記火炎流により
    種棒の一端に吹き付けて付着、堆積させて軸方向に成長
    させ、その外側には、クラッド用多重管トーチにより形
    成したクラッド用ガラス微粒子を付着、堆積させ、その
    後、前記コア用およびクラッド用ガラス微粒子を加熱し
    て透明ガラスとすることを特徴とする光ファイバ母材の
    製造方法。 2 前記コア用ガラス微粒子を形成する前記少なくとも
    ひとつの多重管トーチを、該多重管トーチからの火炎流
    が前記種棒に対して、傾斜するように配置することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の光ファイバ母材の
    製造方法。 3 多重円筒状に区分された複数の吹出口を有する多重
    管トーチの区分された各吹出口に、少なくとも可燃性ガ
    ス、支燃性ガスおよびガラス原料ガスを送り込み、当該
    多重管トーチの端部において火炎流を形成し、該火炎流
    中でガラス原料ガスを火炎加水分解してガラス微粒子を
    形成し、該ガラス微粒子を前記火炎流によつて種棒の一
    端に吹き付けて付着、堆積させて軸方向に成長させ、そ
    の後、前記種棒に付着、堆積したガラス微粒子を加熱し
    て透明ガラスとする光ファイバ母材の製造方法において
    、複数の多重管トーチを用い、そのうちの少なくともひ
    とつの多重管トーチはガラス原料ガス吹出口が3つに分
    割されており、火炎流の中心から偏つた位置のコア用ガ
    ラス原料吹出口、該吹出口に隣接する直径調整用ガス吹
    出口および補助可燃ガス吹出口を有するトーチであり、
    該トーチのそれぞれの吹出口にコア用ガラス原料、直径
    調整用ガスおよび可燃性ガスを送り込んで、火炎流中で
    コア用ガラス微粒子を形成し、該コア用ガラス微粒子を
    前記火炎流により種棒の一端に吹き付けて付着、堆積さ
    せて軸方向に成長させ、その外側には、クラッド用多重
    管トーチにより形成したクラッド用ガラス微粒子を付着
    、堆積させ、その後、前記コア用およびクラッド用ガラ
    ス微粒子を加熱して透明ガラスとすることを特徴とする
    光ファイバ母材の製造方法。 4 前記コア用ガラス微粒子を形成する前記少なくとも
    ひとつの多重管トーチを、該多重管トーチからの火炎流
    が前記種棒に対して、傾斜するように配置することを特
    徴とする特許請求の範囲第3項記載の光ファイバ母材の
    製造方法。 5 多重円筒状に区分された複数の吹出口を有する多重
    管トーチの区分された各吹出口に、少なくとも可燃性ガ
    ス、支燃性ガスおよびガラス原料ガスを送り込み、当該
    多重管トーチの端部において火炎流を形成し、該火炎流
    中でガラス原料ガスを火炎加水分解してガラス微粒子を
    形成し、該ガラス微粒子を前記火炎流によつて種棒の一
    端に吹き付けて付着、堆積させて軸方向に成長させ、そ
    の後、前記種棒に付着、堆積したガラス微粒子を加熱し
    て透明ガラスとする光ファイバ母材の製造方法において
    、複数の多重管トーチを用い、そのうちの少なくともひ
    とつの多重管トーチは、ガラス原料ガス吹出口が3つに
    分割されており、中央のコア用ガラス原料ガス吹出口と
    、その両側の制御ガス吹出口を有するトーチであり、該
    トーチの前記両制御ガス吹出口から、制御ガスを互いに
    異なる流量で吹き出しながら、コア用ガラス原料ガス吹
    出口にコア用ガラス原料ガスを送り込み、コア用ガラス
    微粒子を形成し、該コア用ガラス微粒子を前記火炎流に
    より種棒の一端に吹き付けて付着、堆積させて軸方向に
    成長させ、その外側には、クラッド用多重管トーチによ
    り形成したクラッド用ガラス微粒子を付着、堆積させ、
    その後、前記コア用およびクラッド用ガラス微粒子を加
    熱して透明ガラスとすることを特徴とする光ファイバ母
    材の製造方法。 6 前記コア用ガラス微粒子を形成する前記少なくとも
    ひとつの多重管トーチを、該多重管トーチからの火炎流
    が前記種棒に対して、傾斜するように配置することを特
    徴とする特許請求の範囲第5項記載の光ファイバ母材の
    製造方法。
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