JPS6041495Y2 - 冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は庫内冷却用ファンと凝縮器冷却用の庫外ファン
を備え、それぞれ庫内冷却循環、庫外凝縮器排熱を行な
うための攪拌用モーターを庫外へ設置した冷蔵庫に関す
るものである。

従来、庫外側へ冷気攪拌用及び凝縮器排熱用ファンモー
ターを設置してもモーター巻線発熱部の熱がモーター収
納部空間へこもり、この収納空間部が高温となり、一部
の熱が断熱壁を通して庫内へ侵入し、この余分な熱も冷
凍サイクルにより冷却し、冷凍サイクルの電力消費量を
多くする欠点があった。

又、モーター収納部が高温になる事により、モーター巻
線部の温度上昇値が相対的に高くなる。

即と、モーターのライフサイクル（寿命）にも影響があ
り、且つ軸受は用オイルの早期劣化となる欠点があった
。

本考案はかかる点に鑑みてなされたものである。

即ち、冷気攪拌及び凝縮器排熱用モーターにおける凝縮
器排熱用のファンに送風機自冷用の羽根を一体に設けた
ものである。

以下本考案の詳細を図に示す一実施例で説明する。

１は冷蔵庫本体であり、外箱２、断熱材３、内箱４等よ
り戒り、本体内は劣却器５を内蔵した区画壁６にて上下
二室に区画されている。

７は本体１背面に設置された凝縮器であり、この凝縮器
７を覆蓋する背面板８が所定空間を設けて外箱２に固着
され、背面板８上方には熱気排出用スリット８ａが設け
られている。

９は送風機モーターであり、本体背面に上記所定空間に
面して開口した凹部１０へ設置される。

このモーター９は両側に駆動軸９ａ、９ｂを有し、一方
の軸９ａは断熱壁３を貫通して区画壁６の開口に面し、
他方の軸９ｂは背面板８による空間に面している。

軸９ａの先端には冷気強制循環用ファン１１を設け、軸
９ｂには凝縮器７冷却用のターボファン１２が設けられ
ている。

該凝縮器用ターボファン１２の背面には放視状にリブ１
２ａ（羽根）が数個設けられている。

１３は凝縮器冷却用ターボファン１２の通風ダクトであ
り、凝縮器冷却用ファン１２の対向面にオリフィス１４
が設けられ、この部分より凝縮器７の熱気が吸入され、
凝縮器冷却用ターボファン１２の上方に位置する、前記
通風ダクト１３の吐出口１５より排出される。

同様に前記ターボファン１２背面に設けられたリブ１２
ａの回転によって生じた圧力差により、送風機モーター
９の周囲の熱気も前記通風ダクト１３の吐出口１５より
排出される。

即ち、ターボファン１２の背面に放射状に数個のリブ（
羽根）１２ａを設ける事により、図の点線矢印の如く風
の流れが生じ、モーター９、つまりモーターの巻線部の
熱は通風ダクト１３の吐出口１５を通り、更に背面板８
のスリット８ａより大気中へ排出される。

つまりこれらの熱排出される事により、モータ９及び収
納凹部１０の温度上昇の低減が可能となり、冷蔵庫庫内
への熱影響が軽減され冷凍サイクルの電力消費量の低減
が更に可能となる。

また、モーター９の巻線部の温度上昇値低減によりモー
ター９の寿命の長期化及び軸受用オイルの早期劣化の問
題が解決できる。

以上の如く、本考案によれば単一のモーターにて冷気循
環と凝縮器の排熱とが同時に威されることは言うまでも
なく、モーターの設置する凹部においての凝縮器並びに
モーター自身による熱を排熱用ファンに設けた羽根によ
って同時に排出でき、庫内への温度影響、モーターへの
悪影響を防止でき、構成上もファンと一体に設けるだけ
で良いため複雑化することがないものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す冷蔵庫の背面の要部縦断
面図である。 ７・・・・・・凝縮器、訃・・・・・背面板、９・・・
・・・送風機モーター、９ａ、９ｂ・・・・・・軸、１
０・・・・・・凹部、１１・・・・・・冷気循環用ファ
ン、１２・・・・・・凝縮器冷却用ファン、１２ａ・・
・・・・リブ（羽根）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体背面に凝縮器を備え、該凝縮器を前記背面とは所定
   空間を設けて背面板にて覆うものにおいて、前記背面に
   凹部を形威し、この凹部に両側に軸を有する送風機モー
   ターを備へ、一方の軸は背面の断熱材を貫通して冷蔵庫
   内へ突出して先端に冷気循環用ファンを設け、他方の軸
   は前記所定空間に突出して先端に凝縮器冷却用ファンを
   備えると共に、前記ファンの背面に送風機モーター自冷
   用の羽根を前記ファンと一体に設けたことを特徴とする
   冷蔵庫。