JPS6041029Y2 - カセツトプレ−ヤ付押釦式同調器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は所謂カセットテーププレーヤにおいてカセット
の収納部を固定枠から抽出せる如く構成したものと押釦
式同調器とを組合せた主として自動車に塔載されて使用
するテーププレーヤ付押釦式同調器に関するものである
。

従来この種の複合機器は近時特にその小型化軽量化が課
題となっており、従って同時に機器の薄形化も要望され
るところである。

本考案は上記課題中薄形に有効な構成を提供することを
その目的とする。

本考案の構成をその実施例を示す図面について説明する
と、第１図はその平面を示し、１０は左右側板１１．１
２と、上板１３と、下板１４とからなる固定枠で、前面
が開口１０′しており、上記上板１３には回転軸１５が
下板１４の方に向けられているモータ１６と共に、磁気
ヘッド１８が取付けられている。

２０は固定枠１０により形成される空間部Ａ内に収容さ
れ、固定枠１０に対しその開口１０′を通じ摺動自在に
装備された可動枠で、これは固定枠１０の左右側板１１
．１２とそれぞれ対向している左右側板２１．２２と、
固定枠１０の上板１３との間に適当な空間部を形成する
上板２３と、固定枠１０の下板１４と摺動接触する袖片
２４と、上板２３の手前側から起立している起立板２５
とからなる。

なお、固定枠１゜の上板１３と可動枠２０の起立板２５
との間にはプレーヤ全体の奥行を短縮するための開口部
２５′が設けられている。

可動枠２０の上板２３の下面には、モータ１６の回転軸
・１５から回転力を得てカセット２６内のテープを駆動
する駆動機構の伝動系が取付けられており、・この伝動
系はモータ１６の回転軸１５に圧接される外周に弾性体
が装着されているプーリ２７と、駆動ベルト２Ｂを介し
てプーリ２７と連動されるフライホイル２９と、このフ
ライホイル２９とベルト３ｏを介して連動される巻取リ
ール軸プーリ３１とからなり、これらは上板２３に設け
た取付片ｊこ回転自在に軸承され、特にフライホイル２
９の自転軸は上板２３から突出されてキャプスタン３２
となす、巻取リリール軸プーリ３１の軸は同じく上板２
３から突出されてカセット２６の巻取側のリールハブを
位置決めするリール軸受３３となっている。

なお、３４はカセット２６の送出側のリールハブを位置
決めするリール軸受で、リール軸受３３同様上板２３か
ら突出している。

可動枠２ｏの上記上板２３上にはまたキャプスタン３２
との間にテープを挾んで駆動するためのピンチローラ３
６が設けられており、このピンチローラ３６は、固定枠
１０の空間部Ａから可動枠２０を引出した図示しない状
態で、カセットを装置するのに邪魔にならないようにス
プリング３６′により偏倚されてキャプスタン３２から
離れて保持されている。

一方固定枠１０には、他端が固着されているコイルスプ
リング３８は可動枠２０を第１図に示すように空間部Ａ
内に押込んだ状態で一端がピンチローラ３６に当接して
このピンチローラ３６をキャプスタン３２に圧接せしめ
る。

固定枠１０にはまた、可動枠２０を第１図の状態に保持
するために、可動枠２０の右側板２２に設けられている
凹部４０に嵌合される保持ローラ３９がその右側板１２
に取付けられている。

４２は固定枠１０の左側板１１に形成された長孔で、可
動枠２０の引抜けを規制している。

４４は可動枠２０を押込んだ際、モータ１６の軸がプー
リ２７と圧接するよう、軸１５を逃がすための切込みで
、可動枠２０の上板２３に設けられている。

４５は可動枠２０の上板２３に突設した一対のテープガ
イドピン、４６は装置したカセットを水平に保持するた
めの突部、４７は可動枠２０に装着したカセット２６を
一方向に押圧して位置決めするため可動枠２０に取付け
た板バネ、４８はカセット２６を装着して可動枠２０を
押込んだときカセット２６を上板２３の方に押圧して位
置決めするため固定枠１０の上板１３に設けた板バネで
ある。

なお、固定枠１０には、カセット２６を装着して可動枠
２０を押込んだときカセット２６の一部に当って作動さ
れ、モータ１６などの電気系に通電する回路を形成する
図示しないスイッチが設けられている。

第２図は側断面を示し４９は全体として押釦式同調器を
示し、これはアングル５０等で固定枠に取付けられてい
る。

５１は押釦、５２は従来公知の指針機構を示す。

ここで指針機構を示す第３図を参照しつつ５３は指針ホ
ルダーでその後端は器粋のたて溝５６に対し案内されて
いる。

５４は一端を器枠に軸承５５され他端の連結ピン５７で
可変インダクタンス素子と連動するスライドバーと長孔
係合して回動する回動板そして指針ホルダーとは軸５８
で軸着されている。

５９は指針であり、これは器粋に固定した指針案内部材
６０の長溝６１にその案内ピン６２によって案内され、
且つ一体の送りピン６３と指針ホルダー５３の先端に備
えた又状部との係合により、指針ホルダーの振れに応じ
て指針５９が横へ平行移動するようになっている。

尚、第２図における６４は可動枠前面に設けた周波数表
示板でありこれは透視可能の材質から威り、その裏面に
は鏡６５が指針５９の投影を表示板へ写し出す角度で設
けである。

本願は以上の如く押釦式同調器とカセットテーププレー
ヤとを重合して、カセットプレーヤの可動枠側に同調周
波数表示用の鏡を設けるとともに、この鏡に可動枠の作
動に支障を生じないように鏡に沿って平行に移動できる
ようにした指針が投影されるようになっているので、全
体として極めて薄型に構成することができる他、非常に
見易い表示となるなど実用上極めて有用な考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はその平面図、第
２図は側断面図、第３図は指針機構の平面図である。 図中１０は固定枠、２０は可動枠、２６はカセット、５
３は指針ホルダー ５９は指針、そして６５は鏡である
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カセットが装脱される第１の位置と、装着されたカセッ
   ト内のテープが再生される第２の位置との間で固定枠に
   対して可動枠を摺動自在となしたカセットプレーヤと、
   周波数表示用指針機構をそのカセットプレーヤの底面と
   の間に配する如く押釦式同調器とを重ね合わせて前記カ
   セットプレーヤの可動枠側に同調周波数表示用の鏡を設
   けるとともに、押釦の押圧力向に直交し前記鏡に対して
   平行に移動する指針を同調器側に設けたことを特徴とす
   るカセットプレーヤ付押釦式同調器。