JPS6040906B2 - 多孔状表面を有した塗膜の作成方法 - Google Patents

多孔状表面を有した塗膜の作成方法

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JPS6040906B2
JPS6040906B2 JP9538477A JP9538477A JPS6040906B2 JP S6040906 B2 JPS6040906 B2 JP S6040906B2 JP 9538477 A JP9538477 A JP 9538477A JP 9538477 A JP9538477 A JP 9538477A JP S6040906 B2 JPS6040906 B2 JP S6040906B2
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JP
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paint
coating
particulate matter
polishing
creating
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JP9538477A
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JPS5429345A (en
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孝 各務
博雄 江山
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は粒状物質を使用して多孔状表面を作成し、ソフ
トでかつ良好な感触を有する塗膜の作成方法に関するも
のである。
従来多孔状表面を作成する方法は種々提案されている。
それらの方法のひとつに多孔状のェンボスロールを作成
し加熱加圧によってェンボスを施す方法がある。この方
法ではェンボスロールの作成に多くの手間と費用を必要
とし、機械的にも高価な設備を要する。又、有効な形状
を有するヱンボスロールは作成が困難である。別の方法
に発泡剤を使用する方法があるが、加熱発泡の為炉等の
発泡装置を必要とし、更には表面にスキン層が出来る為
ソフトな感じが出ないという短所がある。
この為スキン層をスライスして除去する方法や、2枚の
基布間に発泡樹脂を挿入して発泡後基布を剥して発泡層
間で層間剥離させる方法等があるが、いずれも工程的に
容易ではない。又別の方法に可溶性物質を樹脂内に練り
込み成膜後熔出除去させる方法がある。
この方法では可溶性物質の除去に長時間を要し、除去が
不完全である場合には製品の腕化を招く。更に別の方法
に樹脂のコーティング後ワイヤーブラシ等で起毛する方
法がある。
この方法では起毛に長時間を要する欠点がある。本発明
はこれら種々の問題点を解消すべくなされたものである
すなわち本発明の目的は粒状物質を使用して極めて簡単
な装置にて容易に多孔状シートを作成する新規な方法を
提供することである。本発明を図面に従って説明すると
、第1図に示す如く基材1に可塑性を有する塗料2を塗
布し、該塗料面が乾燥する前に第2図に示す如く粒状物
質3を塗料表面より散布してその1部イを塗料2内に浸
透させ、また残り口を塗料表面に残した形とし、しかる
後に加熱乾燥等によって塗料を固化し塗膜とする。
次ぎに前記塗膜表面を研摩することによって該塗膜表面
部分の粒状物質を除去すると同時に該塗膜表面を粗面化
することによって、第3図に示す様な多孔性表面4を有
した塗膜を作成する方法である。なお参考の為に第4図
に本発明の多孔性塗膜の拡大図を示す。第4図中2は塗
料を、イは塗料に浸透して研摩によって除去されない粒
状物質を、口′は研摩によって除去された粒状物質の跡
を、ハは研摩によって相面化された塗膜表面を各々示す
。基材は紙、合成紙、樋脂混抄紙、樹脂シート又はフィ
ルム(塩ビ、ポリオレフィン、アクリル、スチレン、ポ
リエステル等)、織布、糠布、不織布、木質材料、無機
質材料、繊維板、金属板等任意に使用することができる
また必要に応じて前記の基材に目止めや前処理を施した
ものも基村として使用できる。可塑性を有する塗料は一
定の柔軟性を有する可塑性塗料なら任意に使用でき、具
体的には塩化ビニルベースト、ウレタン系又はアクリル
系又はゴム系の塗料、アクリル系又は酢酸ビニル系等の
ェマルジョン型塗料、ラテックス等が使用可能である。
又必要に応じて前記塗料に着色したものも使用できる。
なお不飽和ポリエステル、メラミン、ェポキシ、尿素、
ベンゾグアナミン、ジアリルフタレート、フェノール等
の熱硬化性塗料は柔軟性がない為後工程の研摩において
表面の粒状物質が除去されにくいので良好な結果が得難
い。塗料を塗布する方法はロールコート、グラビアコー
ト、カーテンフローコート等従来公知の方法を使用する
ことができる。
本発明に使用される粒状物質には次の様な特性や要求さ
れる。
■使用する塗料に不溶性でかつ該塗料を吸収しないこと
。■平均粒径が20ム以上あること。望ましくは160
り以上あること。これらに適合する物質としてはシラス
バルーン(粒径50〜700仏)、ガラスマイクロバル
ーン(粒径10〜250仏)、フェノールマイクロバル
ーン(商品名(Micra戊11oon、米UCC社製
、粒径5〜100一)、ガラスビーズ等がある。又、ボ
リオレフイン樹脂、アクリル樹脂等のプラスチックを粉
砕して粒状化したものもェマルジョン等の塗料に関して
は使用可能である。但しプラスチック樹脂粒状物質は比
較的軟貿の為後工程における研摩時にサンダー等を使用
した場合にはサンダーがらみを発生しやすい。なお平均
粒径が20山禾満の場合には本発明による多孔状表面の
視覚的効果がなくなるので望ましくない。例えば通常充
填剤として使用されている炭酸カルシウム、カオリンク
レー、カーボンブラック、ケィ滋士、酸性白土、炭酸マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、
ロウ右クレー、セリタィト、徴粉ケイ酸、スレ−ト粉、
タルク、酸化チタン等は粒径が小さく本発明には通さな
い。粒状物質を散布する方法としては、塗料が固化する
前の液状の状態であれば、過剰に散布して振り落す方法
、粒状物質を入れたバット内を通す方法等が可能である
塗料を乾燥固化する方法は使用する塗料の乾燥固化条件
に合わせれば良く、任意の方法で良い。
塗膜表面を研摩する方法としては、30伍蚤〜60番位
のサンドペーパーで研摩する方法、ワイヤーブラシで研
摩する方法等が可能である。なお研磨工程は塗腰表面に
部分的に露出した粒状物質を除去すると同時に塗腰表面
層を粗面化することを目的とする。以上の構成からなる
本発明は次の様な効果を有する。
■ 特別の処方を必要とする発泡性樹脂を使用しないで
任意の樹脂で多孔状表面を有した塗膜が作成できる。
■ 高価なェンボス版を必要としない。
■ 発泡工程を必要としないので塗膜の加熱等による劣
化がない。
■ 極めて簡単な装置にて容易こ多孔状シートが′得ら
れる。
■ 塗腰の下層部は本来の塗膜性能を有する為、引っ張
り、引き裂き等の諸物性の低下は極めて少ない。
■ 極めてソフトな意匠性を有しその応用範囲は広い。
■ 物体の選択によって研摩時のサンダーがらみはほと
んど認められない。■ 本発明によって作成した塗膜上
に印刷、ェンボス等を施すことによって更に広い用途に
応用が可能。
■ 薄膜の場合には通気性を有することも可能。
■ 特にソフトな皮膜を得たい場合は、塗料に発泡性塗
料を使用することも可能。本発明の方法によって製造さ
れた皮膜は、壁紙、レザー、ブックカバー等の雑貨等そ
の用途は広範囲である。
実施例 1 坪量60タ′あの紙に下記の組成よりなる塩化ビニルベ
ーストを膜厚200叫こなる様に塗布した。
塩化ビニル樹脂(商品名、スミリットDX−NL、住友
化学工業) 10の重量部カルシ
ウム亜鉛系安定剤 3重量部上記ペースト
コートを施したものにシラスバルーン(商品名、サンキ
ラィトA03三機工業■、粒径30〜400r)を過剰
に散布し、過剰分を振り落した後に180qoで3分間
加熱して塩化ビニル樹脂を固化した。しかる後にAA−
180サンドペーパーで表面を研摩して良好な意匠性を
有した多孔性塩ビ壁紙を得た。実施例 2 レザー用起毛布に以下の処方よりなるウレタン塗料を1
00夕/め塗布した。
一液ウレタン塗料(商品名、クリスボン5510日本ラ
イヒホールド) 10の重量部ウレタ
ン用着色剤 5重量部計 105重
量部上記塗布物に実施例1と同様のシラスバルーンを過
剰に散布し、過剰分を振り落した後に8び○で18分間
加熱してウレタン樹脂を固化した。
しかる後にワイヤーブラシで表面を研摩したところ、バ
ックスキン調の表面性及び風合を有するウレタンレザー
を得た。
【図面の簡単な説明】 第1図は基材に塗料を塗布した状態、第2図は粒状物質
を散布した状態、第3図は研摩して塗膿表面の粒状物質
を除去した状態の各々の断面図である。 第4図は第3図の多孔性表面部分の拡大断面図である。
1・・・・・・基村、2・・・・・・可塑性を有する塗
料、3…・・・粒状物質、4…・・・多孔状表面、イ・
・・・・・2内に浸透した粒状物質、口・・・・・・2
の表面に残った粒状物質、口′・・・・・・研摩によっ
て除去された粒状物質の跡、ハ・・・・・・研摩によっ
て粗面化された塗膜表面。 第1図第2図 第3図 第4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 基材に可塑性を有する塗料を塗布し、その上に該塗
    料に不溶性かつ該塗料を吸収しない粒状物質を散布した
    後に該塗料を乾燥固化させて塗膜表面層に該粒状物質を
    物理的に結合した塗膜を作成し、しかる後に該塗膜表面
    を研摩することによつて塗膜表面部の粒状物質を除去す
    ると同時に塗膜表面を粗面化することから成る多孔状表
    面を有した塗膜の作成方法。
JP9538477A 1977-08-09 1977-08-09 多孔状表面を有した塗膜の作成方法 Expired JPS6040906B2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS5429345A JPS5429345A (en) 1979-03-05
JPS6040906B2 true JPS6040906B2 (ja) 1985-09-13

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