JPS6040787Y2 - 改装窓枠用の新旧窓枠取付け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、改装窓枠用の新旧窓枠取付は装置に関する。

建造物に残置された既設間窓枠の中に、枠組みされた新
窓枠を嵌め入れ、前記新旧窓枠を相互に固着して戊る改
装窓枠は既知であり、間怠枠を利用して固着することか
ら、ハツリ作業が不要、工期の短縮が図れる等の利点が
ある反面、老朽化した間怠枠を利用して固着するもので
あるから、その堅牢強固な固着の確保および該固着にさ
いして迅速にして作業性良好なことが要望されている。

本考案は以上の見地から、室内外および枠長手方向にお
いて連結固着が確実で、かつ、その作業も室内側より簡
便に実施可能とした新旧窓枠取付は装置の提供を目的と
する。

以下、図面を参照して本考案の実施例を詳述する。

改装窓枠Ａを室内側より見た第１図および第１図■−■
線を示す第２図において、１は建造物でこの建造物１に
は既設間窓枠２が残置されている。

間怠枠２は上枠、下枠、型枠の四角形枠体であり、実施
例では上枠を示しているが、型枠にも適用でき、更に、
間怠枠２は鋼製、木製等のいずれであっても望ましくは
防錆処理される。

３は新窓枠であり、上枠、下枠、竪枠の四角形枠体で、
予じめ間怠枠２の中に嵌め入れ可能に枠組みされたアル
ミニウム、樹脂製等であり、その外周面には室内外の溝
部４が枠長方向に形威しである。

新旧窓枠２，３の対面部５，６の間隙７内に本考案に係
る取付は装置８の複数個が枠長方向所定間隔に設けであ
る。

９が連結具であり、第４図に示す如く基台１０に枠巾方
向内外に対向して突出したネジ具架設部１１を有し、該
ネジ具架設部１１を互いに連設する衝合テーパー面１２
を有して概ね台形状で一方（テーパー面１２と対応する
側）に開放部１３を備えており、更に、ネジ具架設部１
１の相対応部には同一軸心上にネジ挿通部１４がテーパ
ー面１２に向って略直交方向が長手方向とされた楔形で
かつテーパー面１２側が広巾の孔とされている。

この連結具９は鋼製であり、その基台１０が間怠枠２の
対面部５に溶接又はビス等の連結具で固着され、該対面
部５を補強している。

連結具９はここにネジ具架設部１１が新窓枠３の対面部
６に向って延出すると共に、第３図示の如く衝合テーパ
ー面１２が枠長手方向の一方に傾斜している。

１５は別の連結具であり、第５図で示す如く基台１６の
対角位置に新窓枠３の溝部４に係合する足部１７を有腰
更に、基台１６上には傾め方向に切起し状として被衝合
テーパー面１８を有し、該テーパー面１８は前記テーパ
ー面１２と実質的に平行であり、かつ、開放部１３を介
してテーパー面１２に対して衝合自在である。

即ち、別の鋼製連結具１５はその足部１７を溝部４にこ
じ入れ状に嵌め入れ枠内方向への移動を拘束し、枠長手
方向に摺動自在である。

この別の連結具１５を摺動せしめて衝合テーパー面１２
と被衝合テーパー面１８を第３図示の如く衝合せしめ楔
状ネジ挿通部１４にネジ具の先テーパ一部を室内側より
貫通状に螺合してその頭を架設部１１に当てがってねじ
具１９を架設することにより、挿通部１４と自身の先テ
ーパ一部を介して被衝合テーパー面１８を楔力で押付は
挾持している。

このさい衝合部には凹凸部２２を形成することが望まし
い。

その他、第２図において２０は外部額縁、２１は内部額
縁を示しており、双方はアルミ又は樹脂製で枠長手全長
にわたる長さを有する。

なお、実施例では外部額縁２０は間怠枠２に連結具９と
共線めされているが、このときは新窓枠３は室内側より
間怠枠２の中に嵌め入れられ、前記要領で取付は装置８
により固着される。

又、外部額縁２０は新窓枠３に一体又は別設固着したも
のでもよく、このときは室外側より間怠枠２の中に嵌め
入れられる。

実施例では間怠枠２の対面部５に連結具９を固着し、新
窓枠３の対面部６に摺動形連結具１５を設けているが、
この逆であってもよい。

本考案は建造物１に残置された既設間窓枠２の中に、枠
組みされた新窓枠３を嵌め入れ、前記新旧窓枠２，３を
相互固着して戊る改装窓枠Ａにおいて、前記新旧窓枠の
対面部５のいずれか一方に固着された連結具９が、枠内
方向内外にて対向しかつ他の対面部に向って延出したネ
ジ具架設部１１を有腰該ネジ具架設部１１を互いに連設
する枠長手方向の一方に傾斜した衝合テーパー面１２を
備えて構成され、他方の対面部６に枠内方向の移動が拘
束され枠長手方向に摺動自在の連結具１５が設けられ、
当該連結具１５は前記衝合テーパー面１２に係合する被
衝合テーパー面１８を備え、前記テーパー面１２．１８
を相互に衝合してこれを楔力にて押付けるネジ具１９を
螺合するネジ挿通部１４を前記ネジ具架設部１１の対応
部に形成したことを特徴とするものであるから次のよう
な利点がある。

連結具９の衝合テーパー面１２と他の連結具１５のテー
パー面１８を衝合して架設部１１に貫挿したネジ具１９
で楔力にて連結するのでその固着力は強力となり、特に
、連結具９は架設部１１、テーパー面１２で剛性を増し
、これに別の連結具１５のテーパー面１８を衝合してネ
ジ具１９で止着しているのでその固着力は倍加される。

又、ネジ具１９は室内側より螺合されるものであるから
、そのねじ込み作業は容易であるし、架設部１１の対向
内面と被衝合テーパー面１８を室内外にて摺接しておけ
ば、室内外における新旧窓枠２゜３の正確な位置決めも
できる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は改装窓枠の正面図、第２図は第１図■−ｎ線拡
大断面図、第３図は第２図■−■線断面図、第４図と第
５図は各連結具の斜視図である。 １・・・・・・建造物、２・・・・・・間怠枠、３・・
・・・・新窓枠、５．６・・・・・・対面部、９・・・
・・・連結具、１１・・・・・・架設部、１２・・・・
・・衝合テーパー面、１４・・・・・・ネジ挿通部、１
５・・・・・・別の連結具、１８・・・・・・被衝合テ
ーパー面、１９・・・・・・ネジ具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建造物１に残置された既設間窓枠２の中に、枠組みされ
   た新窓枠３を嵌め入れ、前記新旧窓枠２．３を相互固着
   して戒る改装窓枠Ａにおいて、前記新旧窓枠の対面部５
   のいずれか一方に固着された連結具９が枠巾方向内外に
   て対向しかつ他の対面部に向って延出したネジ具架設部
   １１を有し、該ネジ具架設部１１を互いに連設する枠長
   手方向の一方に傾斜した衝合テーパー面１２を備えて構
   成され、他方の対面部６に枠巾方向の移動が拘束され、
   枠長手方向に摺動自在の連結具１５が設けられ、当該連
   結具１５は前記衝合テーパー面１２に係合する被衝合テ
   ーパー面１８を備え、前記テーパー面１２，１８を相互
   に衝合してこれを楔力にて押付けるネジ具１９を螺合す
   るネジ挿通部１４を前記ネジ具架設部１１の対応部に形
   威したことを特徴とする改装窓枠用の新旧窓枠取付は装
   置。