JP2594088Y2 - 玄関サッシの新装装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は玄関サッシの新装装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】玄関サッシを建屋の構成部材として建屋
に一体的に組込んだ木製サッシがあるが、この木製サッ
シは、アルミ型材で成る新装サッシに変更する場合、該
木製サッシを取り除いて行うのが一般である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】既設の木製サッシは、
前記の通り建屋の構成部材として建屋に一体的に組込ん
であるため、それを取り除くには難工事が要求され、労
力と費用が嵩む。

【０００４】本考案は斯様な点に着目して案出したもの
である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】第一、第二の取付片を、
固定部片と接続部片とで成るほぼ断面Ｌ字形体で構成
し、第一取付片の固定部片を、建屋に装置した既設の木
製サッシの上枠の屋内端側にねじ止めして該第一取付片
の接続部片を木製サッシの内側方向に突設し、この第一
取付片の接続部片に連続させて接続部片を配して前記第
二取付片の固定部片を、前記木製サッシの左右の竪枠に
ねじ止めして該第二取付片の固定部片の屋外端と木製サ
ッシ竪枠の屋外端との間に、屋外側を開口した挾入間隙
を形成すると共に、屋外端部片を木製サッシの前記上枠
の屋外面に重合してねじ止めした、新装サッシの上枠の
屋内端部片を、前記第一取付片の接続部片の屋外側面に
重合してねじ止めし、また、屋内端部片を第二取付片の
前記接続部片の屋外側面に重合してねじ止めした、新装
サッシの竪枠の屋外端部片に、一端を屋外側面に重合し
てねじ止めした連結片の他の一端を、前記挾入間隙に挾
入し、互いに対向する新装サッシの竪枠間に、木製サッ
シの下枠上に載置した、新装サッシの下枠を介在させた
構成とする。

【０００６】

【実施例】図面は本考案に係る玄関サッシの新装装置の
一実施例を示し、図１は縦断面図、図２は横断面図であ
る。

【０００７】図中、１は第一取付片で、第一取付片１は
固定部片２と接続部片３とから成るほぼ断面Ｌ字形体で
成り、接続部片３の先端屋内側面にはねじ４ａの頭部の
係合溝５を設けて構成したものである。

【０００８】第一取付片１は既設の木製サッシＢの上枠
６屋内端側の内面に固定部片２を重合してねじ４ｂで止
着して、接続部片３を前記上枠６の内側方向に突設して
配し、この第一取付片１の接続部片３の屋外側面に、新
装サッシＡの上枠７の屋内端部片８を重合して、前記係
合溝５に頭部を係合した前記ねじ４ａでこれら部片３，
８を互いに止着してある。

【０００９】新装サッシＡの前記上枠７の屋外端側は、
屋外端部片９を木製サッシＢの上枠６の屋外側面に重合
してねじ４ｃで止着し、木製サッシＢの上枠６は新装サ
ッシＡの上枠７で套装されている。

【００１０】図中、１０は第二取付片で、第二取付片１
０は、前記第一取付片１と同様に固定部片１１と接続部
片１２とから成るほぼ断面Ｌ字形体で成り、接続部片１
２に第一取付片１と同様にねじ４ａの頭部の係合溝１３
を設けると共に、固定部片１１の屋外端側の先端に挾持
部片１４を設けて構成したものである。

【００１１】第二取付片１０は、前記木製サッシＢの左
右の竪枠１５，１５の内面に固定部片１１を重合してね
じ４ｄで止着して、接続部片１２を第一取付片１の接続
部片３と連続させて配し、前記挾持部片１４と木製サッ
シ竪枠１５との間に、竪枠１５屋外端において挾入間隙
１６を形成せしめ、この第二取付片１０の木製サッシ竪
枠１５の内面に突設した接続部片１２の屋外側面に、新
装サッシＡの竪枠１７の屋内端部片１８を重合し、前記
係合溝１３に頭部を係合したねじ４ａによって各部片１
２，１８を互いに止着する。

【００１２】新装サッシＡの竪枠１７の屋外側は、屋外
端部片１９の屋外側面の重合した連結片２０の一端部片
２０′にねじ４ｄで互いに止着し、ねじ４ｅの頭部は、
第一、第二の取付片１，１０に設けた係合溝５，１３と
同様にして一端部片２０′に設けた係合溝２１に係合し
てある。

【００１３】連結片２０は、各サッシＡ，Ｂの竪枠１
５，１７の屋外端間の間隙２２を套装するものであっ
て、他の一端部片２０″を前記挾入間隙１６に挾入して
各サッシＡ，Ｂの竪枠１５，１７間に介在させたもので
ある。

【００１４】２３は、新装サッシＡの下枠で、下枠２３
は木製サッシＢの下枠２４上に載置して、竪枠１７，１
７間に介在させたものである。

【００１５】なお、２６，２７は、ねじ４ａ，４ｃ，４
ｅの套装板、２８は案内レール、２９は引戸の案内溝で
ある。

【００１６】なお、連結片２０を用いたのは、建屋外壁
３０が邪魔にならずに、竪枠１７を取付けるためであ
る。

【００１７】

【考案の効果】本考案は前記の通りの構成であるから、
既設の木製玄関サッシを取り除くことなく、新装サッシ
を建屋に組付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】縦断面図。

【図２】横断面図。

【符号の説明】

１ 第一取付片 ２ 固定部片 ３ 接続部片 ６ 木製サッシの上枠 ７ 新装サッシの上枠 ９ 屋内端部片 １０ 第二取付片 １１ 固定部片 １２ 接続部片 １６ 挾入間隙 １７ 新装サッシの竪枠 １８ 屋内端部片 １９ 屋外端部片 ２０ 連結片 ２３ 新装サッシの下枠 ２４ 木製サッシの下枠

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 第一、第二の取付片を、固定部片と接続
   部片とで成るほぼ断面Ｌ字形体で構成し、第一取付片の
   固定部片を、建屋に装置した既設の木製サッシの上枠の
   屋内端側にねじ止めして該第一取付片の接続部片を木製
   サッシの内側方向に突設し、この第一取付片の接続部片
   に連続させて接続部片を配して前記第二取付片の固定部
   片を、前記木製サッシの左右の竪枠にねじ止めして該第
   二取付片の固定部片の屋外端と木製サッシ竪枠の屋外端
   との間に、屋外側を開口した挾入間隙を形成すると共
   に、屋外端部片を木製サッシの前記上枠の屋外面に重合
   してねじ止めした、新装サッシの上枠の屋内端部片を、
   前記第一取付片の接続部片の屋外側面に重合してねじ止
   めし、また、屋内端部片を第二取付片の前記接続部片の
   屋外側面に重合してねじ止めした、新装サッシの竪枠の
   屋外端部片に、一端を屋外側面に重合してねじ止めした
   連結片の他の一端を、前記挾入間隙に挾入し、互いに対
   向する新装サッシの竪枠間に、木製サッシの下枠上に載
   置した、新装サッシの下枠を介在させた、玄関サッシの
   新装装置。