JPS6039983B2 - 自動分析装置の洗浄装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は自動分析装置の洗浄装置に係り、特に直接側光
法を用いたディスクＩＪート方式の自動化学分析装置に
適用するに好適な洗浄装置に関する。

（発明の背景〕 一般にディスクＩＪート方式の自動化学分析装置は試料
と試薬等を注入した反応分析させる容器を連続的に循環
させているが、この様な容器の繰返し利用を効果的に行
なうために分析工程中に容器を洗浄、乾燥させる装置を
設けている。

従来の自動分析装置の測定方式は多くの場合、容器内の
発色した反応液をポンプ等によりフローセルに吸引し測
定しているため、容器はテフロン系などの不透明な樹脂
で作られており、従ってその容器の洗浄方法も容器の内
周部のみを洗浄すべく洗浄ノズルが設けられていた。し
かるに試験管等の透明な容器を用いて反応した発色液を
収容したまま直接側光する場合には容器の内外周面に付
着した反応液を十分洗浄しなければならず、この点で問
題があった。また直接側光を行っている装置の洗浄方法
は転倒保持された容器の下部及び側部よりそれぞれ洗浄
水を噴射させ洗浄効果を増しているが、配管を複数に分
岐しなければならず複雑化すること、多数の容器がセッ
トされるべくユニットとして構成した反応ラインの保守
、点検を行う際の取り付け取り外しが困難であった。〔
発明の目的〕 本発明は上述した従来技術に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、簡単な構成で容器外周面の洗浄効果をも高め
、精度の高い分析を行なわせるに好適な自動分析装置の
洗浄装置を提供するにある。

〔発明の概要〕

自動分析装置で液体試料を分析処理する場合に洗浄装置
の構成上制約された条件としては、（ｉ）容器列の移動
を妨げないこと、‘ｉｉ｝高い洗浄効果が得られること
「風極力小形であること「が挙げられる。

本発明はトこれらの制約条件を満足しながら上述の目的
を達成するよう構成されている。

すなわち、本発明は「液体試料を収容した容器の列を移
送し、測定位置を通った容器を反転して上記容器中の試
料を排出し「空になった容器を水道水および純水を噴射
して洗浄するように構成された自動分析装置の洗浄装置
において、反転された容器列の下方に設けた水道水供給
管および純水供給管のそれぞれに、上記容器列の移送方
向に対してほぼ直交するように複数の噴射ノズルを配列
した噴射台を設け、上記複数の噴射ノズルはいずれも水
を上方に噴射するように方向づけられており、上記複数
の噴射ノズルの内の少なくとも１つは容器内に水を噴射
するように位置づけられ、上記複数の噴射ノズルの内の
少なくと２つは容器外に水を噴射するように位置づけら
れており、上誌容器外に噴射された水道水を容器の外壁
の方に方向づける反射板と上記容器外に噴射された純水
を容器の外壁の方に方向づける反射板とは、容器列の移
送路に沿って離して配置したことを特徴としている。〔
発明の実施例〕以下図面を参照して実施例装置を説明す
る。

第１図にディスクリート方式の自動化学分析装瞳例の概
要を示す。図示していない駆動装置により駆動されるス
プロケットーには無端チェーン２が係合されている。無
端チェーン２には複数の反応容器３が垂直に滑動できる
様に挿入されている。スプロケットーの矢印方向の回転
に伴なし、無端チェーン２は反応容器３を順次移送する
。加熱槽６内に滑動挿入されたＡ位置の反応容器３には
サンプラの試料容器内からの試料４と試薬添加装置１７
により供給される試薬５が注入され、反応容器列は無端
チヱーン２により加熱槽６内を移送される。一定時間後
にその反応の発色状態は光度計（図示省略）で脚光位置
Ｌにおいて直接側光される。その後反応容器３はスプロ
ケット１の外周近傍で加熱槽６から引き上げられ、位置
Ｂにおいて転倒し反応液が廃棄される。この時反応容器
３が無機チェーン２より脱落しないよう案内板７、摺動
板８が設けてあり、反転した反応容器３はこれら面上を
順次超動する。次に反応容器３は複数の水道水用洗浄ノ
ズル９及び複数の蒸留水用洗浄ノズル１０からの噴射液
により洗浄され、その後乾燥装置１ １からの加熱空気
の噴射により乾燥される。以上の工程により洗浄乾燥さ
れた反応容器３は再びＡ位置に移射され前述した工程が
繰り返される。第２図は洗浄装置部の構成図および第３
図は洗浄状態図である。

摺動板８に保持されながら間欠的に反転移動して来た反
応容器３の列は水道水用洗浄ノズル９および蒸留水用洗
浄ノズル１０上に停止し、この間に洗浄工程が行なわれ
る。本装置においては前述の如く透明な容器を用いた直
接側光方式を採用しているため、反応容器３の内、外周
面を十分洗浄しなければならない。この実施例では、水
道水を水道水供給口より配管にて接続し導入する水道水
噴射台１３、および蒸留水を蒸留水供給口より配管にて
接続し導入する蒸留水噴射台愚４を反応容器３の列の下
部近傍に設置し「両噴射台の各々の同一平面上には反応
容器３の中心および外周面に相対的に位置するよう複数
個の水道水用洗浄ノズル９、蒸留水用洗浄ノズルｊｏが
配置してある。

水道水噴射台１３は「 ４個の洗浄用ノズルが配列され
ており、２本ずつ２組として利用される。１つの細は先
の反応容器を洗浄するものであり、噴射台１３の内側の
ノズルは反応容器内壁を洗浄し、外側のノズルは容器移
送路の右から反応容器外壁を洗浄する。

もう１つの粗はその次の反応容器を洗浄するものであり
、噴射台１３の内側のノズルは反応容器内壁を洗浄し、
外側のノズルは容器移送路の左から反応容器外壁を洗浄
する。純水例えば蒸留水の噴射台１４には、３個の洗浄
用ノズルが配列されており、これらは容器列の進行方向
に対して直交するように配列されている。

第３図に示すように中央のノズルは反応容器１３の内部
に純水を下から溶射し、右および左のノズルは反応容器
１３の外に純水を下から噴射する。そして容器の左右に
噴射された水は一対の反射板１２で反射されて容器外壁
を左右から洗浄する。両洗浄ノズル９，１０の上面部に
は反応容器３が無端チェーン２より脱落しないよう摺動
板８がある。

該摺動板８には洗浄位置での噴射液を通過させるための
穴以外に全面に渡り多数の穴が設けてあり、洗浄後の噴
射液の排水を効果的にすると同時に反応容器３に付着、
残存した噴射液の水切りを行ない、水道水が蒸留水内に
混入するのを防止する。洗浄位置の反応容器３の移送路
の両側面部には摺動板８に固定された複数の反射板量２
が設けてあり、これら反射板１２は反応容器３に対して
適正な角度を有するよう構成してある。

従って各洗浄ノズルからの噴射液が噴射スピードを落さ
ず反応容器外周面に対し効率良く反射し十分なる洗浄を
行うことができる。水道水用反射板と純水用反射板とは
、離して設置してある。

これらは、移送路の左右に各々対をなして配置してある
。従って、水道水が純水用反射板の方へ伝わるものを阻
止でき、純水で洗浄された反応容器が水道水によって汚
染されることがない。また、この実施例では、洗浄ノズ
ル装着部と排水槽が一体に構成されているため、従来の
ような別流路、別噴射ノズルを設ける必要がなく安価に
製作できる。この実施例は、洗浄ノズルの構成部と反応
ラインの反応容器保持部が完全に分離しているため、反
応ラインを取外す場合に構成部品を何ら取外すことなく
簡便に操作できる。

従って、反応ラインの状態点検、洗浄ノズルの状態点検
が共に容易である。さらに、反応容器の脱落防止のため
摺動板等の案内を設けた構成との組合せによる簡単な構
造で反応容器の内外周面を十分洗浄することができる。

特に僅かな水道水の残存が分析値に大さ・〈影響するカ
ルシウム分析等においても蒸留水による十分な洗浄効果
が発揮でき安定したデータが得られる。〔発明の効果〕 本発明では、噴射ノズルから噴射された水道水あるいは
純水を容器外壁へ方向づける反射板を、容器列の移送路
に沿って配直し、反転された容器列り下方に複数の噴射
ノズルを配置することにより、容器列の移動を妨げるこ
となく、容器の内壁および外壁を簡単に洗浄できる。

また、本発明では、水道水用反射板と純水用反射板とを
離して別個に配置しているので、純水で洗浄された容器
が水道水で汚染されることがなく、高い清浄度が得られ
る。

さらに、本発明では、複数の噴射ノズルを配列した噴射
台を、水道水供給管および純水供給管に設けるという簡
単な構成を有し、各噴射ノズルを水がすべて上方に噴射
されるように配瞳されておれ、反射板以外の特別な配管
を設けなくてもよい構成となっているので、洗浄装置を
小形にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の概要を示す図、第２図は第
１図の洗浄部付近の説明図、第３図は洗浄部における洗
浄状態図である。 ３…・・・反応容器、４・・・・・・試料、６・・・・
・・加熱槽、９，１０……洗浄ノズル、ｌｉ・・・・・
・乾燥装置「 １２・・・・・０反射板、１３・・…・
水道水噴射台、１４・・・…蒸留水噴射台。 券１図 茅２図 繁３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 液体試料を収容した容器の列を移送し、測光位置を
   通つた容器を反転して上記容器中の試料を排出し、空に
   なつた容器を水道および純水を噴射して洗浄するように
   構成された自動分析装置の洗浄装置において、反転され
   た容器列の下方に設けた水道水供給管および純水供給管
   のそれぞれに、上記容器列の移送方向に対してほぼ直交
   するように複数の噴射ノズルを配列した噴射台を設け、
   上記複数の噴射ノズルはいずれも水を上方に噴射するよ
   うに方向づけられており、上記複数の噴射ノズルの内の
   少なくとも１つは容器内に水を噴射するように位置づけ
   られ、上記複数の噴射ノズルの内の少なくとも２つは容
   器外に水を噴射するように位置づけられており、上記容
   器外に噴射された水道水を容器の外壁の方に方向づける
   反射板と上記容器外に噴射された純水を容器の外壁の方
   に方向づける反射板とは、上記容器列の移送路に沿つて
   離して配置したことを特徴とする自動分析装置の洗浄装
   置。