JPS6039958Y2 - リミツトスイツチの動作量確認装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、封入形リミットスイッチにおいて、レバー
の最適動作量を指示するために適用される動作量確認装
置に関するものである。

リミットスイッチでは、その取付けにあってレバーの動
作量を正しく設定しておくことが重要である。

この動作量が大き過ぎると、内部スイッチの動作後の動
きが過大になり、スイッチの寿命を短くする。

また逆に動作量が小さ過ぎると、長期間の使用による各
部の摩耗などが生じたときに誤動作が起り易くなる。

従来例として、ローラープランジャタイプのスイッチケ
ースに表示プレートをその正面から嵌合し、このプレー
トに回転軸を中心とする角度表示線を設けるとともに、
レバーの正面に指示線を設けたものがあるが、スイッチ
と別個に表示プレートを用意する必要があり、かつその
目盛設定はスイッチの正面すなわちレバーの設けられた
面からに限定される。

しかもこの種リミットスイッチは一般にその正面が見易
い向きに取付けられることはほとんどなく、シたがって
実際の取付は状態においては表示プレートの角度表示線
の確認は斜め方向からになり、このためきわめて不正確
であり、さらにその指示線はレバーの表面に設けられる
ことからこの指示線と角度表示線との間の距離はレバー
の厚み分となり、したがってその目盛設定は不正確であ
ると同時に行い難い欠点があった。

この考案は、スイッチ動作後におけるレバーの動作量を
容易にしかもより精度よく確認することが可能であり、
したがって動作量の過不足による前記のような不都合を
未然に防止できる動作量確認装置を提供しようとするも
ので、以下にその一実施例について図面を参照して説明
する。

第１図および第２図に示す封入形リミットスイッチは、
スイッチを内蔵したケース１を有し、このスイッチのプ
ランジャ２は、ケース１を貫通して外部に突出し、この
プランジャ２とケース１との間はベローズ３によってシ
ー！しされている。

またケース１にはブラケット４が取付けられ、このブラ
ケット４に固定した支軸５に、レバー６と、このレバー
６に対して固定されたプランジャレバー７とが回転可能
に支持されている。

このプランジャレバー７は、ブラケット４との間に設け
られた復帰スプリング８の作用で、第２図の反時計方向
における回動範囲の一端に向けて付勢されているほぼＬ
字形のもので、回転軸５を中心とするその一端にはプラ
ンジャ２の上面に接する押圧部７ａが形成され、またそ
の他端にはブラケット４に沿ってこれとほぼ平行に延び
る延長部７ｂが形成されている。

そしてこの延長部７ｂに、ブラケット４の側縁４ａに対
する相対的な位置を指示する指標９が形成されている。

この例では、指標９は複数本の目盛線からなり、したが
ってローラ１０に作用する操作力を受けてレバー６およ
びプランジャレバー７が第２図の時計方向に回動すると
、プランジャレバー７の押圧部７ａがプランジャ２を押
込み、この移動量が所定の値に達したときに内部のスイ
ッチが動作する。

これと同時にプランジャレバー７の延長部７ｂがブラケ
ット４の前縁４ａに対して移動し、指標９が側方から見
えるようになる。

第３図ａは、レバー６に操作力が作用していないときの
状態、また第３図すはレバー６がその回動範囲の他端ま
で回動したときの状態を示している。

そして指標９は、このレバー６の回動範囲内の２つの位
置、すなわちスイッチが動作する位置、および動作後の
最適な動作量だけレバー６が回動した位置、でブラケッ
ト４の側縁４ａとほぼ一致するような位置を選んで設け
られている。

このような動作量確認装置を備えたリミットスイッチで
は、その取付けにあたって、レバー６の動作範囲が最適
になるような条件をきわめて容易に設定することができ
る。

したがって動作量の過不足に起因するスイッチ寿命の低
下あるいは誤動作は生じない。

とくにこの考案においてはプランジャレバー７に延長部
７ｂを設けることにより、この延長部に指標を設けるこ
とができるので、その延長部７ｂはプランジャレバー７
と一体にかつ同時に加工することができ、したがって指
標９を設けるためにプレート等を別に用意する必要がな
く、シかもその加工が容易で、かつ指標９はブラケット
４を基準として設けられ、しかもブラケット４はレバー
６の支軸５を支持するものであり、かつプランジャレバ
ー７は実質的に支軸５に支持されているため、その精度
はきわめて高く、さらにブラケット４とプランジャレバ
ー７とはきわめて近接した状態にあるため、指標９のブ
ラケット４に対する位置関係を容易に読みとることが可
能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による動作量確認装置を備
えたリミットスイッチの平面図、第２図はその側面図、
第３図ａおよび第３図すはその要部をそれぞれ異なった
状態にあるものとして示す側面図である。 １・・・・・・ケース、２・・・・・・プランジャ、４
・・・・・・ブラケット、４ａ・・・・・・側縁、６・
・・・・・レバー、７・・・・・・プランジャレバー、
７ａ・・・・・・押圧部、７ｂ・・・・・・延長部、９
・・・・・・指標。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スイッチのケース１にプランジャ２を突設するとともに
   上記ケース１にブラケット４を取付け、このブラケット
   にレバー６を支軸５を中心として回転可能に支持し、ま
   たその支軸５には上記レバー６とともに回動する実質的
   にほぼＬ字形をなすプランジャレバー７を取付け、かつ
   このプランジャレバーの上記支軸５を中心とする一端に
   上記プランジャ２を押圧する押圧部７ａを、またその他
   端側に上記ブラケット４に対応してこのブラケットとほ
   ぼ平行に延びる延長部７ｂを形威し、この延長部に、上
   記スイッチの動作後における上記レバー６の最適動作量
   を示す指標９を上記ブラケット４を基準として設けてな
   るリミットスイッチの動作量確認装置。