JPS6324491Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、復元機能を必要とする直線運動軸の
軸受に関するものである。

例えば、標準電池の超電力を測定する場合のよ
うな精密測定においては、被測定物と切換スイツ
チを同じ雰囲気の筐体内に収容し、外部からスイ
ツチを操作することが屡々ある。このような場
合、切換スイツチは市販のものを使用し、アクチ
エータに軸を継ぎ足して外部まで延長している
が、軸が長くなるため通常２個所の軸受で軸を支
持すると共に、復元バネを別に設けている。しか
しながら、このようにすると構造が複雑になつて
部品点数が増加するばかりでなく、軸の傾き、軸
の曲り、軸心のズレ、取付板の平行度の誤差など
により、軸受の摩擦が大きくなつて動作障害をお
こすことがあり、また復元も円滑かつ確実に行な
われない欠点があつた。

本考案は上記のような欠点を除くためになされ
たもので、以下図面によりこれを説明する。図は
一部を断面で示した本考案実施例の説明図であ
る。図において、１は基板、３は基板にとりつけ
られたスイツチで、例えば、基板１から下は被測
定物と共に筐体（図示せず）内に収容されてい
る。４，５はバネ材からなるスイツチの操作片
で、両操作片は互いに内側に向けて付勢されてい
る。６はアクチエータ、７はカプラで、アクチエ
ータ６は基板１に設けた穴２を貫通して先端は操
作片４，５に接しており、他端はカプラ７に結合
されている。９は基板１とぼヾ平行に配置された
案内板、１１は軸である。この軸１１は案内板９
に設けた穴１０に貫挿され、先端はカプラ７に設
けた穴８にゆるく嵌合している。１４はＣ字状の
板バネで、その中央部に設けた穴（図示せず）に
軸１１が貫挿されており、その両端部は案内板９
に固定されている。なお１２，１３は軸１１に設
けたストツパーで、ストツパー１２は板バネ１４
の位置を規制し、ストツパー１３は軸１１の位置
を規制する。

上記のような装置において、いま軸１１を板バ
ネ１４に抗して圧下すると、アクチエータ６もカ
プラ７を介して押し下げられ、その先端は両操作
片４，５を押し広げてスイツチ３を作動させる。
このとき、アクチエータ６の変位は、カプラ７の
下端が基板１に当つて停止する。次に軸１１の圧
下を離すと、軸１１は板バネ１４により復元し、
ストツパー１３が案内板９に当つて停止する。こ
れと共にアクチエータ６も操作片４，５により押
し上げられ、スイツチ３は開放される。

上記の説明では、本考案をスイツチの開閉装置
に実施した場合について述べたが、本考案はこれ
に限定するものではなく、復元性を必要とする小
ストロークの軸の軸受として広く実施しうるもの
である。また、通常の軸受と組合せて使用するこ
とも可能であり、本考案の軸受を２個並設して使
用してもよい。

以上の説明から明らかなように、本考案は軸に
介装したバネ材に軸受機能と復元機能をもたせた
もので、構造が簡単で部品点数を節減できるばか
りでなく、可撓性を有するため、組立精度や部品
精度の不良などによつて生ずる軸の傾き、軸の曲
り、軸心のズレ、取付板の平行度の誤差等を吸収
することができ、カプラと一体になつているアク
チエータはスイツチ等の寸法の変化、又は仕様変
更に対応して簡単に交換できるので、実用に供し
て効果大である。

【図面の簡単な説明】

図は一部を断面で示した本考案実施例の説明図
である。 １：基板、３：スイツチ、６：アクチエータ、
７：カプラ、９：案内板、１１：軸、１４：板バ
ネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 穴を設けた案内板と、両端部が前記案内板に固
   定され中央部に前記案内板の穴に対向する穴を形
   成したほぼＣ字状の板ばねと、該板ばねの穴と前
   記案内板の穴に一端側が貫挿された軸と、前記案
   内板と板ばねとを挾むように一定の間隔を空けて
   前記軸に設けられこの軸の位置を規制する２つの
   ストツパーとを具備し、前記板ばねにより前記軸
   の他端側を前記案内板にほぼ平行に配置された基
   板に軸方向に移動可能に支持させてなる可撓性軸
   受。