JPS6039863Y2 - ジアゾ複写機の乾式現像装置

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【考案の詳細な説明】本考案は、ジアゾ複写機の乾式現像装置に関する。

ジアゾ複写機の現像装置は、現像タンク内にヒーターを
内蔵した蒸発皿を装着し、この蒸発皿にアンモニア水を
滴下し蒸発させるもの、又は現像タンク外にヒーター内
蔵の蒸発装置を設け、この蒸発装置にアンモニア水を滴
下し、蒸発したアンモニアガスと水蒸気とを現像タンク
内に導入するものである。

しかしこれら従来の現像装置は、いずれもアンモニア水
を重力滴下しているため、水滴の粒の大きさは成る程度
の大きさより小さく出来ず、ヒーターによる蒸発速度も
遅く、一般に主スィッチを投入してから現像可能の状態
になるまで山分ないし２紛を要するのが普通である。

又連続現像に際し、蒸発が追いつけず、現像状態が漸次
悪化する欠点を免れない。

この解決には、現像径路を長くし、ヒーター容量を上げ
、そしてアンモニア水の滴下量を多くする方法があるが
、構造的には現像タンクが大きくなり、又水滴付着の現
象か生ずる。

本考案は、従来の現像装置に於ける上記の欠点を除去す
ることを目的とするものであり、以下に添附の図面につ
いて本考案の実施例を説明する。

第１図に於て、現像タンク１は、通常のアンモニアガス
現像タンクと同じく、１つの面が有孔板、網状体、案内
棒又は有孔ベルト等により覆われ、この面に沿って露光
済みの感光紙が通過するようになっている。

同タンク１の側壁に、超音波振動装置２を装着している
。

この超音波振動装置は、振動子２Ａおよび振動増幅体２
Ｂを備え、振動子２Ａは超音波発振器３により振動せし
められ、この振動は振動増幅体２Ｂにより増幅される。

振動増幅体２Ｂには、その先細り先端に開口する現像液
通路４が設けられており、この現像液通路４に現像液槽
５より供給管６および供給ポンプ７を介して現像液が供
給される。

更に、現像タンク１内にはパネルヒーター８が配置され
ている。

超音波発振器３およびこれにより振動せしめられる振動
子２Ａにより、増幅して超音波振動せしめられる振動増
幅体２Ｂの現像液通路４に、上述のごとく現像液を供給
して通すと、振動増幅体２Ｂの先端にある出口より現像
液が霧状となって噴き出す。

この霧状の現像液を更にヒーター８で加熱して現像作用
に供する。

第２図に示す実施例に於ては、加熱ヒーター９がコイル
状をなして振動増幅体２Ｂの噴霧口前に配置されており
、振動増幅体より噴出する現像液は、コイル状ヒーター
９の内外附近を通過して加熱される。

第３図に於て、振動装置２はその振動増幅体２Ｂの先端
が上向きとなるように配置され、これに導管１０により
現像液が滴下される。

かく滴下された現像液は超音波振動を行う振動増幅体２
Ｂにより直ちに霧状化される。

上述せるように、本考案はアンモニア水を超音波振動作
用により霧状となして現像タンク内に噴射し、必要に応
じてヒーターで加熱するものであるから、起動より現像
可能となるまでの立上り時間が著しく短かくて済む。

又順応性に富むので、連続現像に際しても、現像性能の
劣化を来たすことがなく、アンモニア水のガス化能率が
高いので現像タンクが小さくて済む等の特長がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用せるジアゾ乾式現像装置の図式断
面図、第２図は加熱ヒーターの変形例を示す説明図、第
３図は本考案の別の実施例を示す説明図である。１・・・・・・現像タンク、２・・・・・・超音波振動
装置、３・・・・・・発振器、５，６．７・・・・・・
現像液供給装置、８．９・・・・・・ヒーター

【実用新案登録請求の範囲】密閉した現像タンク内に配置した超音波振動装置：この超音波振動装置を発振させるための発振器：上記超音波振動装置に現像液を供給するする装置：を有することを特徴とするジアゾ複写機の乾式現像装置
。