JPS603952Y2 - 内燃機関 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本学業は、エア源を備えた内燃機関に関し、詳しくは、
燃費の低減及び加速性能を向上させた内燃機関に関する
ものである。

例えば、エアブレーキ等に使用するエア源を備えた内燃
機関にあっては、エンジンの回転を利用して前記エア源
のコンプレッサを駆動するようにしている。

そして前記コンプレッサで圧縮された空気を一旦エアタ
ンク内に蓄積し、このエアタンクから必要に応じて圧縮
空気を使用するようにしている。

しかし、従来装置においては、エアタンク内の圧力が常
時設定圧力付近にあるようにニアコンプレッサから排出
される圧縮エアを設定圧力以上の場合は安全弁から外気
へ放出するようにしている。

したがって、゛ニアコンプレッサはエンジンにより常時
駆動されることになるので、エンジンを加速する場合に
は、エンジンは、加速に必要な負荷とコンプレッサを駆
動するに必要な負荷の両方を負担しなければならない。

これは、加速性能の低下のみならず燃費もよくないこと
を意味し、省エネルギ一時代にふされしいものではない
。

そこで本学業は、エアタンク内の圧力が一定の範囲内に
なるようにニアコンプレッサの圧縮工程を中断してニア
コンプレッサのエンジンによる駆動力を軽減するととも
に、エアタンク内の圧力が設定圧力範囲の中間にある時
にエンジンを加速する場合、ニアコンプレッサ内でのエ
アの圧縮工程を中断することによってエンジンが負担す
るニアコンプレッサの駆動力を軽減して、従来ニアコン
プレッサの駆動に使用しいてたエネルギをエンジンの加
速に利用してエンジンの加速性能を向上させるとともに
、燃費の低減を計った内燃機関を提供することを目的と
する。

この学業は上記目的を達成するため、エンジンにより駆
動されるコンプレッサの吸入口に、入力があると閉弁す
るバルブを設け、エアタンクには、設定圧力に達すると
出力する上限圧力検知器と下限圧力検知器とを設けると
共にアクセルペダルが踏み込まれると出力する切換手段
を前記上限圧力検知器に並列に設け、作動源と前記下限
圧力検知器と上限圧力検知器とバルブとを順次直列に接
続したことを要旨とするものである。

次に図面により本学業の実施例を説明する。

図において、エンジン１の例えばクランク軸には、ニア
コンプレッサ３が連結されている。

また、前記ニアコンプレッサ３の吐出口３ａは、エアタ
ンク４に連通していて、このニアコンプレッサ３で圧縮
したエアを一担前記エアタンク４内に蓄積し、必要に応
じてエアブレーキ等に使用するようにしている。

更に、前記ニアコンプレッサ３の吸入口３ｂの通路３ｃ
には、この通路３ｃを開閉するバルブ２が設けられてい
る。

一方、前記エアタンク４には、該タンク内の圧力を設定
圧力範囲内に保つための下限圧力検知器５及び上限圧力
検知器６が設けられており、また、前記エアタンク４に
は安全弁４ａが設けられている。

いま、前記バルブ２を電磁弁にした場合（以下２を電磁
弁で説明する）には、前記下限圧力検知器５及び上限圧
力検知器６をそれぞれ下限圧力スイッチ（以下５を下限
圧力スイッチで説明する）及び上限圧力スイッチ（以下
６を上限圧力スイッチで説明する）にする。

また、アクセルペダル７には、アクセルスイッチ８を連
動させる。

ここで、電磁弁２に通電した時に前記通路３ｃが閉鎖し
、通電を解除した時に前記通路３ｃが開くようにした電
気回路を図により説明する。

前記、下限及び上限圧力スイッチ５，６は常開接点を使
用し、これらのスイッチを直列に配置してエアタンク４
内の圧力が上限設定圧力に達した場合は、電磁弁２に通
電して前記通路３ｃを遮断し、上限設定圧力以下の場合
は電磁弁２の通電を遮断して前記通路３ｃを開通する回
路Ａを設ける。

また、前記回路Ａと並列に下限圧力スイッチ５を通る回
路Ｂを設ける。

この回路Ｂには、常開接点を使用する前記アクセルスイ
ッチ８を前記下限圧力スイッチ５と直列に設け、この下
限圧力スイッチ５が閉じた状態においてアクセルペダル
７を踏み込んだ時に回路Ｂを接続し、アクセルペダル７
を離した時に回路Ｂを遮断するようにする。

すなわち、回路Ｂにおいては、エアタンク４内の圧力が
設定下限圧力に達していない状態でアクセルペダル７を
踏み込んだ場合には電磁弁２により前記通路３ｃを開通
してニアコンプレッサ３を作動させ、エアタンク４内の
圧力が設定下限圧力に至った時にはアクセルペダル７を
踏み込むと電磁弁２により前記通路３ｃを閉鎖してニア
コンプレッサ３の作動を中断させるようにしている。

したがって、いま、エアタンク４内の圧力が設定圧力範
囲の下限に至至っていない時には、回路Ａ、 Ｂが遮断
されているので、電磁弁２は開状態にあって、通路３ｃ
を開通しているのでニアコンプレッサ３が作動してエア
タンク４内の圧力を上昇せしめる。

この時には、アクセルペダル７を踏み込むことによって
アクセルスイッチ８がＯＮ状態になっても下限圧力スイ
ッチ５がＯＦＦ状態にあるのでニアコンプレッサ３によ
りエアタンク４内に圧縮エアが蓄積される。

そして、エアタンク４内の圧力が設定圧力範囲の下限に
達すると下限圧力スイッチ５がＯＮ状態となるがまだ回
路Ａの上限圧力スイッチ６がＯＦＦ状態にありアクセル
ペダル７を踏み込んでいなければアクセルスイッチ８が
ＯＦＦ状態で回路Ｂも遮断しているのでエアタンク４内
の圧力は更に上昇を続ける。

このようにしてエアタンク４内の圧力が上昇してこの圧
力が設定上限圧力に達すると上限圧力スイッチ６により
回路Ａが接続されて電磁弁２が閉状態になって通路３ｃ
を閉鎖するのでニアコンプレッサ３は吸気行程、換言す
れば１番力を必要とする圧縮工程が中断されることにな
り、エンジン１は単にニアコンプレッサ３を空運転する
駆動力のみを負担すればよいことになる。

しかし、前述したようにエアタンク４内の圧力が設定圧
力範囲内で上昇している時、すなわち、エアタンク４内
の圧力が設定圧力範囲の下限と上限の中間にある時にア
クセルペダル７を踏み込ムと上限圧力スイッチ６はＯＦ
Ｆ状態にあって回路Ａを遮断しているが、アクセルスイ
ッチ８はＯＮ状態になり、すでにＯＮ状態にある下限圧
力スイッチ５と共に回路Ｂを接続するので上限圧力スイ
ッチ６が、エアタンク４内に圧力が設定上限圧力に達し
ないために通電できない状態にあっても回路Ｂにより電
磁弁２を作動させて通路３ｃを閉じてニアコンプレッサ
３を空運転させる。

したがって、エンジン１がエア°コンプレッサ３を圧縮
行程に導くためのエネルギを加速に利用できるので燃費
を節約しながら加速性能を向上できる。

換言すれば、エアタンク４内の圧力が設定下限圧力を越
えてまだ設定上限圧力に達していない時にエアタンク４
内の圧力上昇を中止しても、エアタンク４内の圧力はす
でに使用できる圧力に達しており、しかも、主に圧縮エ
アはエアブレーキに使用するので、アクセルペダル７を
踏み込んでいる時に圧縮エアを使用することは殆んどな
いことから、このような状態の時に加速する場合に、エ
ンジン１に余分な負担をかけずにエンジン１のエネルギ
を効果的に使用できる利点がある。

また、前述した実施例はバルブを電磁弁にした場合の制
御例を説明したが、バルブを流体で作動するようにして
もよい。

この場合は、下限及び上限圧力検知器を圧縮エアにより
作動するバルブにし、更に、アクセルペダルを踏み込ん
だことを検知する前述したアクセルスイッチ８をバルブ
に換え、各バルブの回路を配管により形成すればよい。

以上のように本学業によれば、エアタンク内ノ圧力が設
定圧力範囲の中間にある時にエンジンを加速する場合、
ニアコンプレッサを駆動するエンジンのエネルギをその
加速に利用できるようすしたので、エンジンの加速性能
を向上できるとともに、燃費を低減することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本学業の実施例を示す回路説明図である。 １・・・・・・エンジン、２・・・・・・［磁弁（バル
ブ）、３・・・・・・ニアコンプレッサ、３ｂ・曲・吸
入口、３ｃ・・・・・・通路、４・・・・・・エアタン
ク、５・曲・下限圧力検知器、６・・・・・・上限圧力
検知器、７・・曲アクセルペダル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジンにより駆動されるコンプレッサの吸入口に、入
   力があると閉弁するバルブを設け、エアタンクには、設
   定圧力に達すると出力する上限圧力検知器と下限圧力検
   知器とを設けると共に、アクセルペダルが踏み込まれる
   と出力する切換手段を前記上限圧力検知器に並列に設け
   、作動源と前記下限圧力検知器と上限圧力検知器とバル
   ブとを順次直列に接続したことを特徴とする内燃機関。