JPS6039345B2 - ベンゾインの製造方法 - Google Patents

ベンゾインの製造方法

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JPS6039345B2
JPS6039345B2 JP55157236A JP15723680A JPS6039345B2 JP S6039345 B2 JPS6039345 B2 JP S6039345B2 JP 55157236 A JP55157236 A JP 55157236A JP 15723680 A JP15723680 A JP 15723680A JP S6039345 B2 JPS6039345 B2 JP S6039345B2
Authority
JP
Japan
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penzaldehyde
reaction
crude
alcohol
catalyst
Prior art date
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Expired
Application number
JP55157236A
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English (en)
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JPS5780338A (en
Inventor
昌宏 碓氷
保彦 東尾
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はペンゾィンの製造方法に関するものである。
さらに詳しくはペンズアルデヒドの二量化反応によりペ
ンゾィンを製造するにあたり原料として炭化水素類を不
純物として含む粗ペンズアルデヒドを用い、かつ談粗ペ
ンズアルデヒド‘こ対して5なし、し4の重量%のアル
コールおよび該アルコールに対して40ないし8の重量
%の水および触媒量のシアン触媒の存在下に加熱反応を
行ない、反応後反応混合物を冷却したのち炉過すること
により固体結晶としてペンゾィンを取得し、炉液を主と
して粗ペンズァルデヒド中の不純物を含む油層と主とし
てアルコール、水、触媒とからなる水性層とに分液し、
該水性層は上記反応系に循環使用することを特徴とする
ペンゾィンの製造方法に関するものである。
ペンゾィンは医薬、殺虫剤、ゴム薬品の中間体、香料保
留剤として広く用いられており、またそのアルキルヱー
テル類は光増感剤として用いられている。
ペンゾインは通常シアン触媒を用いてペンズアルデヒド
を二量化することにより合成され、その反応はペンゾィ
ン縮合反応としてよく知られている。
ペンゾィンの合成法としては大量の水ーアルコール混合
溶媒中でシアン化ナトリウムを触媒としてペンズアルデ
ヒドを二軍化する方法(オーガニツク・シンセシス・コ
レクテイブ(0r鞍nlcS肌thesisColle
ctive)VolumeIP94〜95)、水溶媒中
でシアノ基を含む相間移動触媒を触媒としてペンズアル
デヒドを二量化する方法(テトラヘドロン.レターズ(
Tetrahedron Letにrs)1971P2
87〜288)、水ーアルコール混合溶媒中でシアノ基
を含むイオン交≠期間脂を触媒としてペンゾィンを二量
化する方法(インダストリアル・エンジニアリング・ケ
ミストリー(lnd.Eng.Chem.),44P1
388)等が知られている。しかしながら仇ざnicS
ynthesisに記載されたシアン化ナトリウムを触
媒とする方法は、水ーアルコール混合溶媒の使用量が多
く純度の低い粗ペンズアルデヒドを原料として使用する
時には溶媒回収が困難であることまたこの方法では純度
の低いペンズァルデヒドを用いるとペンゾィソの収率が
50%以下にまで低下すること(0r鉾nicSynt
hesisCollectiveVo肌meIP959
9行目〜10行目に記載)等の問題点がある。また、
相間移動触媒を用いる方法やイオン交去剣樹脂を用いる
方法についても、触媒が高価である、触媒が熱に対して
不安定である、触媒と生成したペンゾインとの分離が困
難彰である等の種々の問題点がある。ペンズアルデヒド
は工業的にはペンザルクロリドの加水分解によって製造
されているが、その他にトルェン、エチルベンゼン等の
酸化反応によっても副生してくる。
しかしながら、これらの酸化反応によって工業的に得ら
れる創生ペンズアルデヒドは一般に純度が低くまたその
精製に高い費用がかかるため通常は燃料として消費され
ているにすぎない。本発明者らはこれらの粗ペンズアル
デヒド中のペンズアルデヒドを有効利用し、省資源をは
かる方法について鋭意研究を行ない、粗ペンズァルデヒ
ドからペンズアルデヒドを精製回収することなく粗ペン
ズァルデヒドを原料としてペンゾィンを収率よく製造す
る方法を見出したものである。
粗ペンズアルデヒド中に含まれる炭化水素類は特に限定
されるものではないが、一般にはペンズァルデヒドとそ
の沸点が近い芳香族炭化水素が多く含まれる。例えばク
メン、nープロピルベンゼン、1ーフチルベンゼン等で
ある。
また、粗ペンズアルデヒド中には炭化水素類の他にフェ
ノール類等数多くの不純物が含まれることもある。また
粗ペンズアルデヒド中に含まれる炭化水素類の含量はプ
ロセスや粗ペンズアルデヒドの分離方法によって異なる
が、数%から時には5の重量%以上になることもある。
粗ペンズアルデヒド中の炭化水素類不純物の含量につい
ては特に制限はないが、本願本発明方法は炭化水素類を
1の重量%以上含む粗ペンズアルデヒド液を原料として
用いる時により効力を発揮する。本発明に使用するシア
ン触媒としてはシアン化カリウム、シアン化ナトリウム
が好ましく用いられる。
触媒の使用量は通常粗ペンズアルデヒ日こ対して0.0
1〜1の重量%であり、好ましくは01〜5重量%であ
る。本発明に用いられるアルコールとしてはメタノ−ル
、エタノール、プロパノール、ブタノール等があるが、
メタノール、エタノールが好ましく用いられる。
反応温度としては50℃以上であれば十分反応は進行す
るが、好ましくは70〜120ooの温度で反応を行な
うのがよい。
反応圧力は一般に常圧で十分反応は進行するが、溶媒の
沸点以上の温度で反応を行なう時等は加圧下で反応を行
なってもさしっかえかない。
また反応時間は通常数時間程度で十分反応は完了するが
、場合によればそれ以上反応を行なってもさしつかえな
い。本発明に用いられるシアン化カリウム、シアン化ナ
トリウム等の触媒は水によく溶けるがペンズアルデヒド
や炭化水素類はほとんど溶けない。
そこでシアン化カリウム等の触媒を有効に作用させるた
めにはシアン化カリウム等を溶かした水層とペンズアル
デヒド層とを均一にする必要があり、このために大量の
アルコールを使用しなければならない。精ペンズァルデ
ヒドを原料としてペンソーィン縮合反応を行なう時には
使用したペンズァルデヒドのほぼ全量がペンゾィンに交
換し結晶として析出するためにアルコール、水および触
媒の回収再使用は容易である。
しかしながら、粗ペンズアルデヒドを出発原料としてペ
ンゾィン縮合反応を行なう時には粗ペンズアルデヒド中
の不純物が反応終了後も残存するため、アルコール、水
およびシアン触媒の回収再利用をはかるためにはこれら
の粗ペンズアルデヒド中の不純物と水ーアルコール溶媒
とを分離しなければならない。本発明者らは炭化水素類
を不純物として含む粗ペンズアルデヒドを原料として、
ペンスァルデヒドの二量化反応によりペンゾィンを製造
するにあたり、ベンゾィンを高収率で得られかつ反応終
了後組ペンズアルデヒド中の不純物と溶媒との分離を容
易に行なうことができる方法について鋭意研究を行ない
本発明に到達したものである。
すなわち、本発明者らは炭化水素を不純物として含む粗
ペンズァルデヒド‘こ対して5なし、し40重量%のア
ルコールおよび該アルコールに対して40〜8の重量%
の水および触媒量のシアン触媒の存在下に加熱反応を行
ない、反応後反応混合物を冷却した後炉遇することによ
り固体結晶としてペンソ、ィンが収率よく得られ、かつ
炉液が主として粗ペンズアルデヒド中の不純物を含む油
層と主としてアルコール、水および触媒とからなる水性
層とに分液し「そのため水ーアルコール溶媒および触媒
の回収再利用が容易に行なえることを見出したものであ
る。アルコールを粗ペンズアルデヒド}こ対して4の重
量%より多く添加すれば反応終了後の生成したペンソー
ィンを炉過分離した後の炉液の層分離性が悪く、通常は
二層に分離しない。
また5重量%より少ない場合はペンゾィンの収率が悪く
経済的でない。水をアルコールに対して8の重量%より
多く存在させればペンゾインの収率が悪く、また4の重
量%より少ない場合は水−アルコール溶媒層と粗ペンズ
アルデヒド中の炭化水素不純物を含む層とが層分離せず
いずれも経済的でない。本発明者らはこのようにある特
定量の溶媒を用いて反応を行なうことにより、炭化水素
類を不純物として含む粗ペンズアルデヒドからペンゾ.
ィンを経済的に製造する方法を見出したものであり、そ
の工業的意義は大きい。
次に実施例によって本発明方法を説明するが、本発明の
範囲はこれらによって制限を受けるものではない。実施
例 1 エチルベンゼンの酸化工程で得られた粗ペンズアルデヒ
ド液(以下A液と称す)を原料液として実験を行なった
A液中のペンズアルデヒド濃度(重量%).・・43% A液中のペンズアルデヒド以外の主な成分・・・芳香族
炭化水素類 200の‘ガラス製三角フラスコにA液100夕を入れ
、それにメタノールおよび水を表1に記載した量だけ加
え、シアン化ナトリウム1夕を添加した。
フラスコに冷却管を取り付けた後傷裕中に入れ8030
で3時間磁気櫨拝を行ない、反応を行なった。
反応終了後三角フラスコを水浴中に入れ冷却を行なった
後、析出したペンゾィンの結晶を炉過分離した。ペンゾ
ィンの結晶は100℃で真空乾燥を行なった後収率を求
め、また炉過分離した後の炉液は分液ロートにとって振
函後層分離性を観察した。
表1実施例 2 実施例1におけるメタノールのかわりに他のアルコール
を用いて実験を行なった。
アルコールおよび水の添加量は表2に示すとおりであり
、他の条件は実施例1に記載したのと同じ方法で行なっ
た。表2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ベンズアルデヒドの二量化反応によりベンゾインを
    製造するにあたり、原料として炭化水素類を不純物とし
    て含む粗ベンズアルデヒドを用い、かつ該粗ベンズアル
    デヒドに対して5ないし40重量%のアルコールおよび
    該アルコールに対して40ないし80重量%の水および
    触媒量のシアン触媒の存在下に加熱反応を行ない、反応
    後反応混合物を冷却したのち濾過することにより固体結
    晶としてベンゾインを取得し、濾液を主として粗ベンズ
    アルデヒド中の不純物を含む油層と、主としてアルコー
    ル、水、触媒とからなる水性層とに分液し、該水性層は
    上記反応系に循環使用することを特徴とするベンゾイン
    の製造方法。
JP55157236A 1980-11-07 1980-11-07 ベンゾインの製造方法 Expired JPS6039345B2 (ja)

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CN103242153A (zh) * 2013-05-08 2013-08-14 南京大学 采用咪唑碳酸氢盐离子液体催化苯甲醛制备安息香的方法
CN103524319A (zh) * 2013-10-22 2014-01-22 吉林化工学院 一种苯偶姻的合成方法

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