JPS6039061B2 - シクロペンタデカ−4−イン−1−オンの製法 - Google Patents

シクロペンタデカ−4−イン−1−オンの製法

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JPS6039061B2
JPS6039061B2 JP51107856A JP10785676A JPS6039061B2 JP S6039061 B2 JPS6039061 B2 JP S6039061B2 JP 51107856 A JP51107856 A JP 51107856A JP 10785676 A JP10785676 A JP 10785676A JP S6039061 B2 JPS6039061 B2 JP S6039061B2
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acid
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bicyclo
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衛 中井
勝正 原田
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、シクロベンタデカ−4−ィン−1ーオンの
新規な製法に関するものである。
この発明で製造されるシクロベンタデカ−4−ィン−1
−オンは、ジャコウの香気を有する高級香料であるシク
ロベンタデカノンの先駆体として知られている。
すなわちシクロベンタデカ−4一ィンー1−オンを、水
素添加させることによって、容易にシクロベンタデカノ
ンを得ることができる。従来、ビシクロ(10,3,0
)ペンタデカ−1(12)ーエンー13ーオンからシク
ロベンタデカ−4−ィンー1ーオンを製造する方法とし
て、下記■式に示す反応機構のように、まず、ビシクロ
(10,3,0)ペンタデカー1(12)ーエンー13
ーオン…〔1〕を過酸化水素でェポキシ化し、1,12
−エポキシービシクロ(10,3,0)ペンタデカ−1
3−オン…〔2〕を得、次いでこれをpートルェンスル
ホニルヒドラジンと反応させた後、得たヒドラゾン化合
物・・・〔3〕をフラグメンテーシヨンし、シクロベン
タデカー4ーインー1ーオン・・・〔4〕を得る方法が
知られている。
しかしこの方法では、まず化合物〔1〕のェポキシ化工
程において、得られる化合物〔2〕は沸点の思い熱に不
安定な液状物であるため、さらに酸化されケト酸のよう
な創生物が種々生成し、また蒸留などの簡単な操作では
化合物〔2〕を単離することができない。さらに化合物
〔3〕のフラグメ)/テーション工程において、使用し
たPートルェ)/スルホニルヒドラジンは大部分Pート
ルェンスルフィン酸となるが、このPートルェンスルフ
ィ〕ノ酸は化合物〔4〕を水素添加させシクロベンタデ
カノンを製造する際、強い触媒毒となることが知られて
おり、充分これを取り除く必要がある。ところでP−ト
ルェンスルフィン酸は不安定な物質で、化合物〔3〕の
フラグメンテーション反応中に不潟化反応も惹起し、一
層水に対する溶解度の低い物質となり、溶媒抽出、水洗
などの簡単な操作では容易に取り除くことができず、ま
た減圧蒸留などの熱処理操作を施すと、目的生成物であ
る化合物〔4〕が分解する。このように従来公知のビシ
クロ(10,3,0)ペンタデカー1(12)−ェン−
13−オンを原料とする、,シクロベンタデカー4−イ
ンー1ーオンの製法は、工程が複雑でしかも各工程で得
られる化合物の単離、精製が困難であり、さらに副生物
も多量生成するための目的生成物の収率および選択率も
言匿いなどの欠点を有しており、工業的に実施されるま
でに到っていない。
この発明者らは、この実情に鑑み工業的に利用すること
のできる、新規なシクロベンタデカー4ーィン−1−オ
ンの製造を確立することを目的とし、鋭意研究を行った
その結果、ビシクロ(10,3,0)ペンタデカー1(
12)−エン−13ーオンをP−トルェンスルホニルヒ
ドラジンと反応させ、得たヒドロゾン化合物を次亜塩素
酸またはその塩と特殊条件下で反応させれば、前述した
従来法の有していた諸欠点を改善することができ、極め
て工業的にシクロベンタデカ−4−ィン−1−オンを製
造できることを知見し、この発明は到達した。すなわち
この発明は、ビシクロ(10,3,0)ペンタデカー1
(12)−エン−13ーオンとP−トルェンスルホニル
ヒドラジンを反応せ、得たヒドラゾン化合物を、溶媒中
で銀塩、水銀塩、ギ酸から選ばれる1種以外の化合物の
存在下に、次亜塩素酸またはその塩と反応させることか
らなる、シクロベンタデカ−4−ィン−1−オンの工業
的製法である。
次に、この発明について詳細に説明する。
まず、下記■式に従って、ビシクロ(10,3,0)ペ
ンタデカー1(12)ーエン−13−オン…〔1〕をP
−トルェンスルホニルヒドラジンと反応させ、ヒドラゾ
ン化合物…〔5〕を得る。
この反応は、ビシクロ(10,3,0)ペンタデカー1
(12)−エンー13−オンをメタノール、エタノール
などの低級アルコール中でP−トルェンスルホニルヒド
ラジンと1〜5時間煮沸することによって、定量的にヒ
ドラゾン化合物を得ることができる。またこの工程で得
られるヒドラゾン化合物は、結晶物であるため、炉過、
水洗など簡単な操作により、単離、精製することができ
、不純物に基因する次の反応工程での副反応を抑制でき
る。
次に、このようにして得たビシクロ(10,3,0)ペ
ンタデカー1(12)ーエン−13一オンのヒドラゾン
化合物を溶媒に溶解させ、銀塩、水銀塩、ギ酸から選ば
れる1種以上の化合物の存在下に、次亜塩素酸またはそ
の塩と反応させ、シクロベンタデカ−4−ィンー1ーオ
ンを得る。ここで、ビシクo(10,3,0)ペンタデ
カー1(12)−ェンー13−オンのヒドラゾン化合物
を、次亜塩素酸またはその塩と反応させると、下記■式
および■式の反応が惹起するが、通常■式の反応が■式
の反応よりも優先して進行する。しかしこの発明では、
触媒として銀塩、水銀塩、ギ酸を用いることにより、そ
の関係を逆速させること、すなわち■式の反応を■式の
反応よりも優先して進行させることに成功し、目的物質
のシクロベンタデカ−4−ィン−1ーオン高収率で得る
ことを可能にしたものである。この反応において、使用
する溶媒としては、メタノール、エタノール、フ。
ロ/fノール、ブタノールなどの低級アルコール、酢酸
、硫酸、硝酸、塩酸、Pートルェンスルホン酸などを挙
げられ、触媒として有用なギ酸も溶媒として有効である
。また使用する触媒のうち、銀塩、水銀塩としては、こ
れらの塩酸塩、過塩素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、
カルボン酸塩などが挙げられるが、ギ酸も触媒活性が高
いためギ酸を溶媒として使用した場合には、これら銀塩
、水銀塩を触媒としてとくに用いる必要はない。これら
触媒の使用量は、目的生成物の収率、選択率からみてヒ
ドラゾン化合物1モルに対して0.05〜5モル、好ま
しくは0.1〜2モル使用するのがよい。さらに反応試
薬としては、次亜塩素酸の他に次亜塩素酸ナトリウム、
次頭塩素酸カルシウム、Nークロルベンゼンスルホンア
ミドナトリウム、NークロルーPートルエンスルホンア
ミドナトリウムなどの次亜塩素酸の塩類も有用である。
その使用量は、理論的にはヒドラゾン化合物を酸化開裂
するためにヒドラゾン化合物と当モル必要とするが、反
応を完結させるため、また酸化開裂反応で生成するPー
トルェンスルフィン酸をさらに酸化しPートルェンスル
ホン酸とするために、理論量以上、好ましくはヒドラゾ
ン化合物1モルに対して2〜5モル程度次頭塩素酸また
はその塩を使用するものがよい。この工程において、ま
ず0〜一4000の低温で0.5〜1時間反応を行うこ
とにより、ヒドラゾン化合物・・・〔5〕を酸化開裂し
、化合物〔6〕を化合物〔7)よりリッチに得ることが
でき、次いで室温で1〜3時間反応を続けることにより
、化合物〔6〕および〔7〕をフラグメンテーションし
、目的生成物のシクロベンタデカ−4−ィン−1−オン
…〔4〕を創生物のビシクロ(10,3,0)ペンタデ
カー1(12)ーエン−13−オン…〔1〕よりはるか
にリッチに得ることができる。
この反応において、使用したP−トルェンスルホニルヒ
ドラジンは、大部分Pートルェンスルフィン酸としてフ
ラグメンテーションされるが、反応系でさらに酸化が進
行し、水に対する溶解度の高い安定なPートルェンスル
フィン酸となるため、溶媒抽出などの簡単な操作で容易
に回収することができる。従って反応終了後、触媒回収
、溶出抽出、カラム分離、水洗など簡単な操作によって
、目的生成物を単離、精製することが可能である。回収
した副生物のビシクロ(10,3,0)ペンタデカー1
(12)ーェンー13ーオンは、再び出発原料とし使用
することができ、また回収したPートルェンスルフィン
酸は、ヒドラジンと反応させP−トルェンスルホニルヒ
ドラジンとし、再使用することができる。このようにこ
の発明は、従来法としてビシクロ.(10,3,0)ペ
ンタデカー1(12)ーエン−13−オンを高価な過酸
化水素を用いてェポキシ化する工程が省略され、また各
工程で得られる化合物の単離、精製も容易であるばかり
か、目的生成物を高収率、高選択率で得ることができる
、など多くの利点を有しており、極めて画期的なシクロ
ベンタデカー4−イン−1ーオンの製法であることが認
識される。
次に、この発明の実施例および比較例を挙げて具体的に
説明する。
なお各例において、反応終了後、溶媒、触媒を回収し、
生成物をガスクロマトグラフィ一によって定量分析した
。その結果を第1表に示す。実施例 1 ビシクロ(10,3,0)ペンタデカー1(12)−エ
ン−13−オン20夕とPートルエンスルホニルヒドラ
ジン17.6夕をエタノール30のとに溶解させ、約3
時間還流し反応させた後、冷却し、炉過、水洗してビシ
クロ(10,3,0)ペンタデカ−1(12)−ヱン−
13ーオンのヒドラゾン化合物33.9夕を得た。
次いで、このヒドラゾン化合物1夕をメタノール30泌
および酢酸30の‘‘こ溶解させ、約一5℃に冷却した
後、硝酸銀0.5夕と1肌t%次亜塩素酸ナトリウムの
水溶液7.5夕とを添加し、約一5℃で30分間燈梓し
、つづいて室温にて1時間反応を行った。
実施例2および3 硝酸銀の代りに、硝酸水銀(実施例2)、炭酸銀(実施
例3)を各々0.5夕用いた他は、実施例1を同様の操
作によって実験を行った。
実施例 4 実施例1と同様にして得たビシクロ(10,3,0)ペ
ンタデカー1(12)ーエン−13−オンのヒドラゾン
化合物1夕をギ酸20の‘およびメタクリール20の‘
に溶解させ、約一8℃に冷却した。
次いで、1肌t%次亜塩素酸ナトリウムの水溶液6.8
夕を添加し、約一8℃で20分間燈拝した後、室温にて
さらに1.虫時間反応を行った。実施例 5 次亜塩素酸ナトリウムの代りに、次亜塩素酸カルシウム
0.4夕を用い、また反応温度を−3000とした他は
、実施例4と同様の操作によって実験を行なった。
実施例 6 実施例1と同様にして得たビシクロ(10,3,0)ペ
ンタデカー1(12)ーエン−13ーオンのヒドラゾン
化合物1夕をメタノール50m‘および硫酸0.5の‘
に溶解させ、約一5℃に冷却した。
次いで、1肌t%次亜塩素酸ナトリウムの水溶液5.1
夕と塩化第二水銀0.5夕とを添加し、約一5℃で30
分間燈拝した後、室温にてさらに1.期時間反応を行つ
た。比較例 1 硝酸銀を用いなかった他は、実施例1と同様の方法によ
って実施を行なった。
比較例 2 塩化第二水銀を用いなかった他は、実施例6と同様の方
法によって実験を行った。
第1表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ビシクロ(10,3,0)ペンタデカ−1(12)
    −エン−13−オンとP−トルエンスルホニルヒドラジ
    ンを反応させ、得たヒドラジン化合物を、溶媒中で銀塩
    、水銀塩、ギ酸から選ばれる1種以上の化合物の存在下
    に、次亜塩素酸またはその塩と反応させることを特徴と
    する、シクロペンタデカ−4−イン−1−オンの製造。
JP51107856A 1976-09-10 1976-09-10 シクロペンタデカ−4−イン−1−オンの製法 Expired JPS6039061B2 (ja)

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