JPS6039003B2 - 折込まれ接着された連続的接合エレメントを有するスライド・フアスナ−及びこれを製作する方法ならびに装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスライド・ファスナーに関する、更に詳しくは
接続糸により接続せられ連鎖体と成された連続的な接合
ェレメントを使用するスライド・ファスナー及びこれを
製作する方法ならびに装置に関する。

米国特許第３３２８８５７号、第３４１４９４８号、第
３４４５９１５号、及び第３４８７５３１号に例示され
ている従前技術には埋没された接続糸に接続された多数
の連続的な成形された接合ェレメント及びこれを製作す
る方法ならびに装置がある。

一般的には、接続糸が接合ェレメントの脚に埋没される
こが比較的浅くスライド・ファスナーに加えられる横方
向の力により接合ェレメントから容易に引出されるから
、従然の接合ェレメントの接続糸はキャリャー・テープ
に取付ける装置として使用するに適するものではない、
従６つて従前の接合ェレメントの脚部がテープの緑部に
総付けられるのが通例である。このようにテープに脚部
を縫付けることは接合ェレメントの製作に際し原価を高
騰させ余分の工程を発生させる。要約すると、本発明は
テープ、該テープの一方の縦縁に沿い扇直されている一
連の成形された合成ポリマー製接合ェレメント、頭部と
該頭部の両側から同一方向に延び出している１対の脚部
とを有する上記の各接合ェレメント、頭部に対向する種
部分に終っている前記の脚部、それぞれの脚部に埋設さ
れたセグメントを有し接合ェレメントを接続して連鎖体
とする第１及び第２の接続用の糸、種に隣接する部分で
一諸に接着されている前記脚部、ならびに接合ェレメン
トと接合ェレメントとの間で接続用糸の外周に延在して
接合ェレメントの連鎖体をテープの一方の緑部に取付け
る固着用の糸から成るスライドのストリンガーに帰着す
る。

本発明の目的は、接続糸により後続せられ現行の織成技
術を使用してテープの縁部に織込まれる連続的な成形さ
れた接合ェレメントを有するスライド・ファスナー・ス
トリンガ−を製作することにある。

本発明の別の目的はスライド・ファスナーに加えられる
横方向の力に抵抗させるために、連続的な形成された接
合ェレメントを接続する埋没された接続糸を補強するこ
とにある。

また、本発明の目的は、接合ェレメントの脚部の鐘を溶
接して一諸にし、包み込まれたコードを脚部と脚部との
間に密封することは勿論のこと、接合ェレメントを接続
する接続糸を補強することである。

本発明の特徴は、接合ェレメントの脚部の接合された瞳
に溝を設け長手方向のコードを受入れテ−プに対する接
合ェレメントの安定性を改善することである。

本発明の別の特徴はコ−ド受入溝の半分がスライド・フ
ァスナーの成形期間中に各脚部の種に形成されることで
ある。

更に別の態様では、成形された連続的な接合ェレメント
の脚部の折曲げが、接合ェレメントの頭部の内側に切欠
きを設けることにより改善される。

本発明の別の目的、利点及び特徴は添付図面に関連して
成された実施例についての以下の説明から明白となろう
。

第１図に示された本発明に従って製作されたスラィド・
ファスナーは１０及び１２に示す１対のキヤリヤー・テ
ープと、それぞれのテ−プ１０及び１２の内縁に取付け
られた１４及び１６に示す１対の接合ェレメント連鎖体
とを備えている。

スライド・ファスナーを開閉るスライダー１８が接合ェ
レメント１４及び１６に滑動自在に取付けられている。
テープ１０と接合ェレメント１４とは左側ストリンガー
を形成し、テープ１２と接合ェレメント１６とは右側ス
トリンガーを形成し、左右のストリンガーはスライド・
ファスナーの鎖を形成する。左側ストリンガーが右側ス
トリンガーの鏡像となっている点を除けば、右側ストリ
ンガーは左側ストリンガーと同一である。第２図に示す
如く、各接合ェレメント１４は頭部２０を有し、１対の
脚部２２及び２４が頭部２０の両側から同一方向に延び
出している。

４本の接続糸２６，２８，３０及び３２が脚部の先細（
さきばそ）に接近する内側に近接して脚部２２及び２４
に埋設されている。

１対の接続糸２６及び２８が種に隣接する部分でそれぞ
れの脚部２２及び２４に埋設されており、他の１対の接
続糸３０及び３２が前記の対を成す接続糸２６及び２８
から頭部２０の方に離隔した位置でそれぞれの脚部２２
及び２４に埋設されている。

脚部２２及び２４の種に隣援する部分に設けられた溶接
３６によるなど一諸に接着され或ひは密封された脚部２
２及び２４との間に包み込まれたコード３４が置かれて
いる。一諸になって３７に示す単一の溝を形成する溝も
しくは凹入部半体３８及び３９がそれぞれの脚部２２及
び２４の種に形成せられ支持コード４０を収容する。テ
ープ１０は複数本の縦糸４２と、これに織込まれた横糸
４４は接合ェレメント１４と接合ェレメント１４との間
で接続糸２６，２８，３０及び３２と包み込まれたコー
ド３４と共に支持コード４０を包囲して接合ェレメント
１４の連鎖体をテープ１０の内縁に固着する。
、種に隣接する部分で脚部２２及び２４との間に
形成される接着部３６は接合ェレメント１４のテープ１
０への取付けの強さを増大させる。

接着部３６が無い場合には、脚部２２及び２４の内側で
接合ェレメント１４に浅く埋設されている接続糸２６，
２８，３０及び３２は接続ェレメント１４から引離され
る傾向を有するものであるけれども、接着部３６が脚部
２２及び２４との面を接合して一諸にし接続糸、特に糸
２６及び２８を中心に埋設させて単一の種部分を形成し
、接続糸２６，２８，３０及び３２と脚部２２及び２４
との結合を大幅に強化する。また、接着部３６は包み込
まれたコード３４を密封し、これを脚部２２と２４との
間に機東する。包み込まれたコード３４をこのように補
東することにより糸３０及び３２に隣接する部分で脚部
２２と２４との間の圧縮力に塞き接続糸特に糸３０と３
２をの結合を強化する。また包み込まれたコード３４は
比較的大きな強さの追加部材となり横糸４４により伝達
されるスライド・ファスナーの横方向の力に抵抗するこ
とを支援する。横糸の張力の大部分を吸収することは勿
論のこと、接続糸３０と３２との間に置かれているから
、包み込まれたコード３４は糸３０と３２との間に間隔
を保ち、接続糸３０及び３２に加えられる横糸の引張に
基く接合ェレメント相互間の間隔の変化を低減させる。
支持コード４０を内部に充填させた溝３７は接合ェレメ
ント１４の安定性と、テープ１０への固着とを大幅に改
善する。

テープ１０の内縁の縦強度と安定性とを大幅に向上させ
ることに加えて、溝３７のコード４０は接合ェレメント
１４がテープ１川こ対し横に動くことを阻止する。包み
込まれたコード３４及び接続糸２６，２８，３０及び３
２と共に支持コード４０は接合ェレメント１４の脚部２
２及び２４と一体的に結合した頑丈なパッケージを形成
し横糸４４の包囲によりテープ１０の内縁に取付けうる
ものとする。第３図に示す如く細長い扇平な折込まれて
し、ない状態に接合ェレメント１４を連続的に成形する
第４，５及び６図に示す装置は、外周に一列に形成され
た複数個の相互に離隔された細長い空洞を有する廻転自
在の空洞車輪５０を備えている。

空洞５２は車輪５０の軸に平行に延びている。複数個の
環状溝５４，５６，５８及び６０が車輪５０の外周に設
けられ、それぞれの接続糸２６，２８，３０及び３２を
受入れ空洞５２の端部形成部分もしは脚形成部分に交叉
する。固定の注入シュー６２が車輪５０の外周に滑動自
在に係合し且つ空洞車輪５４が廻転するとき熔融した熱
可塑材の注入機構と空洞５２との間を連絡させる通路６
６を有している。また、シュー６２は車輪５０の外周に
設けられたＶ字型環状溝７０に様合し且つ空洞５２の頭
部形成部分に交叉して接合ェレメント１４に切欠き４２
（第３図）を形成するＶ字状の突出リブ６８を有してい
る。リプ６８の側辺は、頭部形成部分に隣接する空洞５
２の脚形成部分に延び出している。シュー６２の突出リ
ブ７２及び７４は、車輪５０の外周に設けられ且つ空洞
５２の脚形成部分の外縁もしくは鐘に交叉する環状溝も
しくはチャンネル７６及び７８に様合し、接合ェレメン
ト１４の脚部２２及び２４の種に溝半体３８及び３９を
形成する。包み込まれたコード３４の挿入後に接合ェレ
メント１４の脚部２２と２４とを溶接する装置が第７図
に示されている。

廻転自在の車輪８０に接合ェレメント１４の固有の間隔
に一致する間隔で切込みが施されＵ字型に折曲げられた
接合ェレメント１４を受入れる。超音波振動機構８４の
下端に廻転自在に取付けられた小型車輪８２が車輪８０
の上部に適宜に置かれ脚部２２及び２４を更に折曲げ溶
接する。スライド・ファスナーの左側ストリンガーを製
作する方法では、空洞５２がシュー６２の真下まで動か
されるとき溶融した合成ポリマー樹脂を通路６６を経て
空洞５２に注入することにより接合ェレメントが第４，
５及び６図の装置で最初に成形される。

シュ−６２の真下にある空洞車輪５０のそれぞれの溝５
４，５６，５８及び６０１こ給送される援縦糸２６，２
８，３０及び３２が注入されたポリマー樹脂に埋没され
る。硬化後に、第３図の局平な折込まれてし、ない状態
にあり且つ接続糸２６，２８，３０及び３２により連鎖
状に接続された接合ェレメント１４が空洞車輪５０から
剥ぎ取られ或ひは除去される。折込まれてし、ない接合
ェレメントの連鎖体を形成する際に、溝半体３８及び３
９とＶ字型溝４２とがそれぞれリブ７２，７４及び６８
により形成される。その後、接合ェレメント１４がＵ字
型に折込まれ脚部２２及び２４が同一方向に延び出す、
コード３４が脚部２２と２４との間に挿入せられ、コー
ド３４を包み込んだ接合ェレメント１４の連鎖体が車輪
８０（第７図）の外周に給送される。

車輪８２からの超音波エネルギーが第２図に示す点３６
で脚部２２と２４とを溶接する。また溶接が半体３８及
び３３から溝３７を形成する。脚部を密着させた接合ェ
レメント１４の連鎖体が溝３７に入れられたコード４０
と共に従前のスライド・ファスナー織成装置に給送され
る。横糸４４が縦糸４２に織込まれ、接合ェレメント１
４相互の間でコード３４及び４０と接続糸２６，２８，
３０及び３２から成るパッケージの外周に通され織成さ
れたスライド・ファスナーストリンガーを形成する。脚
部２２と２４との折込みはＶ字型溝４２により支援され
る。

脚部２２及び２４に延び出す溝４２の側辺が脚部と頭部
２０との接続部分をせばめ、この接続部を一層可操性あ
るものとし一層曲げ易くする。脚部が成形されるとき、
それぞれの脚部２２と２４との種に２個の溝半体を形成
することにより溝３７を設けることは接合ェレメント製
作に際し余分の工程を回避する。

そのうえ脚部が接着された後に脚部の瞳を可塑的に変形
させることにより発生するひずみが避けられ、従って均
一な寸法を有する接合ェレメントが製作される。以上に
説明したスライド・ファスナー及びこれを製作する方法
ならびに装置の細部に多くの変更、修正、模様換えが行
はれるから、以上の説明及び添付図面に示されたすべて
の事項は例示的なものと解すべく限定的意味のものでは
ないと解すべきこと勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明により製作されたスライド・フアスナ−
の平面図、第２図は第１図のスライド・ファスナーの一
方のストリンガーの一部の断面図、第３図は第１図のス
トリンガーの接合ェレメントを製作する中間工程におけ
る成形された接合ェレメントの側面図、第４図は第３図
の接合ェレメントの連鎖体を連続的に成形する装置の一
部の正面図、第５図は第４図の成形装置の側断面図、第
６図は第５図の断面図の一部分の拡大図、第７図は第２
図の接合ェレメントの脚部を接着する装置の正面図であ
る。 ＦＩＧ．ｌ ＦＩＧ．２ ＦＩＧ．３ ＦＩＧ．４ ＦＩＧ．５ ＦＩＧ．６ ＦＩＧ．７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ テープ、該テープの一方の縦縁に沿い配置されてい
   る一連の成形された合成ポリマー製接合エレメント、頭
   部と該頭部の両側から同一方向に延び出している１対の
   脚部とを有する上記の各接合エレメント、頭部に対向す
   る踵部分に終つている前記の脚部、それぞれの脚部に埋
   設されたセグメントを有し接合エレメントを接続して連
   鎖体とする第１及び第２の接続用の糸、踵に隣接する部
   分で一諸に接着されている前記脚部、ならびに接合エレ
   メントとの間で接続用糸の外周に延在して接合エレメン
   トの連鎖体をテープの一方の縁部に取付ける固着用の糸
   から成るスライド・フアスナーのストリンガー。 ２ 各接合エレメントが脚部の接合された踵に設けられ
   た溝を備え、この溝はテープに対し長手方向に延び出し
   ており、接合エレメントの溝の中に置かれた支持コード
   がテープの一方の縁部に取付けられ、更に脚部と脚部と
   の間に包み込まれたコードを備え、前記固着用糸が接合
   エレメントと接合エレメントとの間で接続用糸と包み込
   まれたコードとの外周に延在して接合エレメントの連鎖
   体をテープの一方の縁部に取付けていることを特徴とす
   る特許請求の範囲１に記載されたスライド・フアスナー
   のストリンガー。 ３ 各接合エレメントが、頭部との接続部分の処で脚部
   を折曲げることにより頭部から反対方向に延び出す１対
   の脚部を有する細長い成形された部材から製作せられ、
   前記成形された細長い部材が頭部の内面に形成されたＶ
   字型の溝を有し溝の側辺が脚部と頭部との接続点まで延
   び出していることを特徴とする特許請求の範囲１に記載
   されたスライド・フアスナーのストリンガー。 ４ 相互に離隔された複数本の接続用糸を空洞車輪の外
   周に延在する環状溝に給送して空洞車輪外周に一列に設
   けられた横方向に細長い接合エレメント用の空洞に交叉
   させ、溶融した合成ポリマー樹脂を順に空洞に注入し接
   続糸を空洞内の両方の脚部に埋没させ、注入された合成
   ポリマー樹脂を硬化させ折込まれていない接合エレメン
   トの連鎖体を形成し、接合エレメントの脚部を頭部との
   接続点の処で折込み、折込まれた脚部を踵に隣接する部
   分で接着させ、接続糸をキヤリヤー・テープの縁部に固
   着する工程から成るスライド・フアスナーのストリンガ
   ーを製作する方法。 ５ 接合エレメントの連鎖体に対し長手方向に脚部の踵
   に溝を形成し、踵の溝に支持コードを置き、接続糸と共
   に支持コードをキヤリヤー・テープの縁部に固着し、脚
   部が一諸にされ接着されるとき溝半部が完全な溝を形成
   するよう各エレメントの各脚部に溝の半部を形成するこ
   とにより踵部分の溝が注入成形期間中に形成されること
   を特徴とする特許請求の範囲４に記載されたスライド・
   フアスナーのストリンガーを製作する方法。 ６ （ａ）空洞車輪の外周に一列に設けられ頭部形成部
   分の両側から延び出す１対の脚部形成部分とを有する複
   数個の細長い接合エレメント用空洞と、（ｂ）空洞車輪
   の外周に延在し空洞のそれぞれの脚部形成部分に交叉す
   る複数個の環状を成す接続糸受入れ溝と、（ｃ）空洞車
   輪の外周に延在し空洞の脚部形成部分の踵に交叉する１
   対のリブ受入用環状溝とを有する廻転自在の空洞車輪、
   及び空洞車輪の外周に滑動自在に係合する固着シユーを
   備えた合成ポリマー樹脂注入機構とから成り、前記シユ
   ーは空洞車輪のそれぞれのリブ受入溝の中に延び出し接
   合エレメントの踵に支持コード受入溝の半分を形成する
   １対の弧状リブを備えていることを特徴とするスライド
   ・フアスナーの折込まれていない接合エレメントの連鎖
   体を連続的に成形する装置。