JPS6038905Y2 - 引き出し式荷台付き棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、前後何れにも引き出し可能な荷台を備えた棚
に関するもので、収納状態の荷台が不測に突出移動した
り、引き出した荷台への荷積み込み時や荷降し時に荷台
が不測に後退するようなことを防止するための荷台ロッ
ク手段を備えた引き出し式荷台付き棚を提供するもであ
る。

以下一実施例の添付の例示図に基づいて説明すると、第
１図及び第２図において、１は棚枠であり、２は前方（
矢印ａ方向）へのみ引き出し可能な、手すり３を備えた
最下段荷台、４は中段荷台であって、やはり前方（矢印
ａ方向）へのみ引き出し可能である。

５，６は本考案による上段荷台であって、夫々前方（矢
印ａ方向）と後方（矢印す方向）の何れにも引き出し可
能である。

荷台５．６は同一の構造であり、以下一方の荷台５につ
いて説明する。

荷台５は左右両側に外向きに配置された溝形レール７を
備え、第５図にも示すように棚枠１に前後方向に付設さ
れた左右一対のＬ形鋼８の両端と中央部の３箇所に夫々
軸支された支持ローラー９．１０．１１が前記溝形レー
ル７に嵌合して荷台５を支持している。

さらに第３図乃至第５図に示すように、左右一対のＬ形
鋼８の中央位置には、抜は止めストッパー１２が突設さ
れ、荷台５の前後両端枠材１３，１４には前記ストッパ
ー１２に当接するゴム板１５．１６が取付板１７，１８
を介して取付けられている。

この抜は止めストッパー１２及びゴム板１５，１６は荷
台５の両側に配置したが、片側のみでも良い。

第３図において、Ａは前方引き出し用の荷台ロック手段
、Ｂは後方引き出し用の荷台ロック手段である。

各ロック手段Ａ、 Ｂは、片側の溝形レール７の上面に
適当間隔おきに突設された前方被係止部１９ａ、１９ｂ
と後方被係止部２０ａ、２０ｂ１棚枠１の前後両側にお
いて前記被係止部の前後方向移動経路上方で前後反転可
能に軸支された可動ストッパー２１ａ、２１ｂから構成
されている。

２２ ａ、 ２２ ｂは可動ストッパー２１ａ、２１
ｂの枢支軸、２３ａ、２３ｂは内側に反転した状態の可
動ストッパー２１ａ、２１ｂに対するストツバ−テアっ
て、可動ストッパー２１ａ、２１ｂに突設のピン２４ａ
、２４ｂを支持し、可動ストッパー２１ａ、２１ｂを第
５図に示されるように荷台５には接触しない位置に受は
止める。

２５は左右一対のＬ形鋼８の内側に垂直軸で軸支した荷
台振れ止めガイドローラーであり、ｉ形し−ル７の内側
面に近接する。

第３図に示すように荷台５が収納位置にあるときには、
夫々内側に反転してストッパー２３ａ。

２３ｂで支持されている可動ストッパー２１ａ。

２１ｂの先端内側に前方被係止部１９ａ、１９ｂが近接
している。

従って、荷台５の前方への移動はロック手段Ａの可動ス
トッパ−２１ａ前方被係止部１９ａが当接する事により
阻止され、荷台５の後方への移動はロック手段Ｂの可動
ストッパー２１ｂに前方被係止部１９ｂが当接する事に
より阻止される。

荷台５を前方に引き出すときには、第３図中仮想線にて
示すようにロック手段Ａの可動ストッパー２１ａを前方
へ反転させた後、荷台５を前方へ引き出す。

この荷台５の引き出しによって前後両波係止部１９ａ、
２０ａは可動ストッパー２１ａを前方上方へはね上げ乍
ら通過し、第４図に示すように抜は止めストッパー１２
に後端のゴム板１６が当接した状態では可動ストッパー
２１ａの先端外側に後方被係止部２０ａが近接している
。

従って、前方引き出し状態の荷台５は、前方下方へ指向
している可動ストッパー２１ａに後方被係止部２０ａが
当接する事により後退移動が阻止される。

なお、この前方引き出し状態の荷台５は支持ローラー９
，１０によって支持されている。

荷台５を後退移動させて収納位置に戻すときは、ロック
手段Ａの可動ストッパー２１ａを後方へ反転させた後、
荷台５を後方へ押圧移動させる。

この荷台５の後方への移動によって前後両波係止部１９
ａ、 ２０ ａは可動ストッパー２１ａを後方上方
へはね上げ乍ら通過し、ロック手段Ｂの可動ストッパー
２１ｂに前方被係止部１９ｂが当接する事によって荷台
５の後退移動が阻止され、第３図に示す状態に戻って荷
台５は前後何れにも移動不能にロックされる。

荷台５を後方（第１図のｂ方向）へ移動させるとき、及
びその荷台５を元の収納位置へ戻すときには、ロック手
段Ｂの可動ストッパー２１ｂをロック手段Ａの可動スト
ッパー２１ａと同様に操作すれば良く、後方へ引き出し
た荷台５は、抜は止めストッパー１２とゴム板１５との
当接、及び可動ストッパー２１ｂと後方被係止部２０ｂ
との当接によってロックされる。

荷台６についてもロック手段Ａ及びＢが同様に作用する
。

荷台２，４についても前方引き出し用のロック手段Ａを
図示のように併設する事ができる。

この場合は、収納位置へ戻される荷台２，４は、荷台２
，４の後端に軸支された支持ローラー２６がストッパー
２７に当接する事により制止される。

２８は棚枠１側に軸支された支持ローラーである。

本考案は上記実施例の荷台５，６で示したように実施し
得るものであり、前後何れにも引き出し得る荷台は、前
後のロック手段Ａ、 Ｂの可動ストッパー２１ａ、２１
ｂを外側へ反転させない限り収納位置にロックされて前
後何れにも不測に移動する事がない。

又、可動ストッパー２１ａ又は２１ｂを反転させて前方
又は後方へ引き出した荷台は、その可動ストッパー２１
ａ又は２１ｂにより自動的にロックされ、荷積み卸し時
に不測に荷台が後退移動する事がない。

このように荷台の引き出し又は押し込みに先立って可動
ストッパーを反転させるロック解除操作を行なうだけで
、荷台の引き出し完了時又は押し込み完了時には特別な
ロック操作が全く不要であり、作業性及び安全性が大巾
に向上する。

更に本考案の構成によれば、各荷台ロック手段の可動ス
トッパーは、荷台引き出し阻止姿勢にあるとき、荷台と
は接触しない位置に固定ストッパーで受は止められてい
るので、重力で荷台側辺の上面に摺接させている場合の
ように、荷台引き出し側とは反対側にある可動ストッパ
ーが荷台が引き出されたあとの空間に重力で垂れ下がっ
て、再び荷台が収納されてきたときに荷台の端部と衝突
し、破損するような恐れがなくなり、可動ストッパーを
して常に所期の作用を確実に行わせ得る。

即ちこの本考案独特の構成により、前後引れにも引き出
し得る荷台に前記のような作用を行う可動ストッパーを
組み合わせることが出来るに至ったのである。

又、可動ストッパーと被係止部との関係状態が通常の作
業姿勢において視覚により容易にチェックし得るように
構成する事ができる。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案の一実施例を示腰第１図は全体の縦断側面
図、第２図は同正面図、第３図及び第４図は要部の作用
状態を示す縦断側面図、第５図は要部の縦断正面図であ
る。 ５．６・・・・・・前後引き出し可能の荷台、９〜１１
・・・・・・支持ローラー １２・・・・・・抜は止め
ストッパ、１５，１６・・・・・・ゴム板、１９ａ、１
９ｂ・・・・・・前方被係止部、２０ａ、２０ｂ・・・
・・・後方被係止部、２１ａ、２１ｂ・・・・・・可動
ストッパー ２３ａ、２３ｂストツパー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 抜は止めストッパーにより前後何れにも一定範囲内での
   み引き出し可能に支持された荷台を設け、この荷台の引
   き出し阻止状態と引き出し後の後退阻止状態とに択一的
   に切替え可能な荷台ロック手段を、前方引き出し用と後
   方引き出し用との一対設け、各荷台ロック手段は、荷台
   の側辺上部に引き出し方向に適当間隔おいて設けられた
   前方被係止部と後方被係止部、及び棚枠に前記被係止部
   の前後方向移動経路上方で前後反転可能に軸支された可
   動ストッパーから構成され、各荷台ロック手段の可動ス
   トッパーは、荷台とは接触しない位置に固定ストッパー
   で受は止められて前記被係止部の荷台引き出し方向への
   通過のみを阻止する荷台引き出し阻止姿勢と、当該姿勢
   より前後回動反転したのちの、前記被係止部の荷台後退
   方向への通過のみを阻止する荷台後退阻止姿勢とに、択
   一的に保持されるようにした引き出し式荷台付き棚。