JPS6038716B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPS6038716B2
JPS6038716B2 JP53027505A JP2750578A JPS6038716B2 JP S6038716 B2 JPS6038716 B2 JP S6038716B2 JP 53027505 A JP53027505 A JP 53027505A JP 2750578 A JP2750578 A JP 2750578A JP S6038716 B2 JPS6038716 B2 JP S6038716B2
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勉 石井
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Nippon Gakki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、波形メモリに記憶されている楽音波形のサ
ンプル点振幅値を操作鍵音高に対応するアドレス信号を
用いて順次読出すことにより楽音を発生する波形メモリ
議出し方式の電子楽器に関するもので、特に波形メモリ
から読み出される楽音波形の形状を時間的に変化させる
ことによって自然性のある豊かな演奏音が得られるよう
にした電子楽器に関するものである。
A 従来技術の説明 第1図は従来の波形メモリ議出し方式による電子楽器の
一例を示し、特に単音構成によるものである。
同図において、1は鍵盤部に設けられたキースィッチ回
路であって、鍵盤部の各鍵に対応したキースイツチを有
し、ある鍵が押鍵操作されると対応するキースィッチが
動作してその出力線に論理値“1”の信号が出力される
。この場合、キースィッチ回路1には単音優先回路が内
蔵されており、同時に複数のキースィッチが動作した場
合、優先順位の高いキースィッチに対応する出力線にの
み“1”信号が出力されるようになっている。また、こ
のキースィツチ回路1はある鍵が押鍵操作されているこ
とを示すキーオン信号KONを出力するように構成され
ている。
※幹 キースィッチ回路1の各キースィッ
チに対応する出力線は周波数情報メモリ2の入力側に接
続されており、該メモリ2には各鍵の音高に対応する例
えば第1表に示すような周波数情報数値Fが記憶されて
いる。第 1 表 なお、この周波数情報メモリ2に記憶されている数値F
は第1表の場合15ビットであり、1ビットが整数部で
他の14ビットが小数部で表わされる。
この第1表におけるF値は2進数で表わされる数値Fを
1G隻数に変換して示したものである。従って、ある鍵
が押鍵されると、その鍵の音高に対応した周波数情報数
値Fが周波数情報メモリ2から読み出される。周波数情
報メモリ2から読み出された周波数情報数値Fはアキュ
ムレータ3に供給されており、アキュムレータ3ではク
ロックパルス0に同期して周波数情報数値Fを順次累算
し、その累算値qF(q=1、2、3……)の整数部分
のみを波形メモリ4の読出しアドレス信号として順次出
力する。波形メモリ4には所望の楽音(音源)波形1周
期のサンプル点振幅値が各アドレスに記憶されており、
アキュムレータ3からの読出しアドレス信号(累算値q
F)により限定されたアドレスに記憶されている波形振
幅値が順次読み出される。上記の説明から明らかなよう
に、押鍵された鍵に対応した周波数情報数値Fがメモリ
2から読み出され、これがクロツクパルス◇のタイミン
グでアキュムレータ3において累算され、その累算値q
Fが波形メモリ4の議出しアドレス信号となる。
したがって、波形メモリ4からは、押鍵された鍵の音高
に対応した周波数の楽音(音源)波形MWが出力される
。一方、ェンベロープ波形発生器6はキースィッチ回路
1から出力されるキーオン信号KONを受けてアタック
部、接続部、ディケィ部等からなる音量ェンベロープ制
御用のェンベロープ波形ENVを発生する。
そして、波形メモリ4から読み出された楽音波形MWは
乗算器5に供給され、ェンベロープ波形発生器6から出
力されるェンベロープ波形ENVと乗算され、これによ
って楽音波形MWに音量ェンベロープが付与される。こ
の音量ェンベロープの付与された楽音波形MW′は更に
フィル夕、アンプ、スピーカ等からなるサウンドシステ
ム7に供給されて演奏音として発音される。したがって
、サウンドシステム7からは、押下鍵に対応して周波数
情報メモリ2から読み出される周波数情報数値Fによっ
て決定される周波数(音高)で、かつ波形メモリ4に記
憶された波形形状(音色)の楽音が発生される。なお、
周波数情報メモリ2の入力側にはラッチ回路2aが設け
られており、離鍵後においてもキースィッチ回路1の出
力を周波数情報メモリ2に供給して離鍵後のデイケィ楽
音を発生させるようになっている。
このため、ラツチ回路2aには、キーオン信号KONが
ワンショット回路8を介してストローブ信号として入力
されており、キーオン信号KONの立上り時にラツチ回
路2aのラツチ動作が行なわれるようになっている。し
たがって、ラツチされたキースィツチ回路1の出力は、
次に新たな鍵が押鍵操作されてキーオン信号KONが立
上るまで保持される。なお、このように押下鍵の音高に
対応した周波数情報数値Fをアキュムレータで順次累算
し、この累算出力をアドレス信号として所望楽音1波形
が記憶された波形メモリを読出して楽音波形を得る構成
の電子楽器は、例えば特開昭48一41964号(特関
昭49一130213号)明細書において詳細に説明さ
れているのでその各部の詳細説明は省略する。
B 従来技術の欠点 以上の説明から明らかなように、従来の波形〆モリ論出
し方式の電子楽器においては、波形〆.モリ4からは押
下鍵の音高に対応した周波数でかつ同一波形形状の楽音
波形がくり返し謙出され、この楽音波形に音量制御用の
ェンベロープ波形が乗算されて楽音を形成している。
したがって、この楽音は振幅が変化するのみでその波形
形状は楽音発生時から終了時に至るまで同一のものの繰
返しであり、その結果、楽音の音色は発音中常に同じで
変化しないものとなる。ところで、一般に自然楽器の発
音は、発音開始時から発音終了時に至るまでの間におい
て、その昔色(波形形状)が微妙に変化しており、これ
によって自然性のある豊かな感じの音となっている。し
たがって、上述した従来の波形メモIJ謙出し方式の電
子楽器では、発生楽音に自然楽器の発音のような豊かさ
がなく、非常に単調な青になってしまうものである。
C この発明の目的および概要説明この発明は上述した
従来の波形〆モリ読出し方式の電子楽器の欠点に鑑みな
されたもので、波形メモリから読出される楽音波形の形
状を時間的に変化させることによって楽音発生時から終
了時に至るまでその音色を時間的に変化させて自然性の
ある豊かな楽音が得られるようにした電子楽器を提供す
るものである。
楽音波形を複数のサンプル点に分割して各サンプル点に
おける基本振幅値データを記憶した波形メモリを整数部
データに基づいて読み出すことにより、この整数部デー
タによって指示された少なくとも2つのサンプル点にお
ける基本振幅値データを発生するとともに、この各基本
振幅値データ間を4・数部デー外こ基づいて内挿補間し
て楽音波形信号を出力するようにし、前記整数部データ
は所望の音高に対応して順次変化するnビットのアドレ
ス信号における下位からmビット(m羊n)の信号のデ
ータ変化を禁止した状態の信号により形成し、前記小数
部デー外ま前記mビットの信号により形成し、そして、
前記mビットのビット数を押鍵に対応する楽音の発生開
始時からの時間経過に従って順次変化させるように構成
したものである。
以下、図面を用いて、この発明による電子楽器を詳細に
説明する。
D この発明の構成および動作説明 01 この発明の構成説明 第2図はこの発明による電子楽器の一実施例を示すブロ
ック図であって、第1図と同一部分は同一記号を用いて
その詳細説明を省略する。
同図において、4′は所望の楽音(音源)波形1周期の
複数サンプル点における基本振幅値を各アドレスに記憶
し、アキュムレータ3から出力される累算値qFを論出
しアドレス信号として入力する波形メモリであって、こ
の波形メモリ4′は入力アドレス信号(累算値qF)の
整数部の内容に基づいて隣り合う2つの基本振幅値を同
時に読出すとともに、この講出した2つの基本振幅値デ
ータ間を該入力アドレス信号の小数部の内容に基づいて
内挿補間して出力するもので、これにより上記入力アド
レス信号の整数部および小数部の内容に対応した波形振
幅値を発生するものである。9はェンベロープ波形発生
器6から出力されるェンベロープ波形ENVの振幅レベ
ルに対応して4種類の音色制御信号Y,〜Y4を発生す
る音色制御信号発生回路で、この音色制御信号発生回路
9から発生される音色制御信号Y,〜Y4は前記波形メ
モリ4′に供給され、この音色制御信号Y,〜Y4に対
応して波形メモリ4′に入力される前記アドレス信号(
累算値qF)の小数点位置を等価的に変更制御するもの
で、これにより波形メモリ4′における前述の基本振幅
値読出し間隔および内挿補間の程度(状態)が変化して
メモリ4′から出力される楽音波形MWの波形形状が変
化するようになされている。■ 波形メモリ4′の具体
例第3図は波形メモリ4′の具体例を示す回路図であっ
て、この波形メモリ4′は整・4・数部データ発生部1
0、演算基本値発生部11および内挿補間部12とから
構成されている。
整・小数部データ発生部10はァキュムレータ3(第2
図)から供給される6ビットのアドレス信号(累算値q
F)の下位からm(0〜3)ビットの信号を‘‘0”に
してそのデータ変化を禁止した状態の整数部データを形
成するとともに、上記アドレス信号の下部からm(0〜
3)ビットの信号を小数部デ−夕とし、そしてこのmの
値を音色制御信号発生回路9から供給される音色制御信
号Y,〜Y4に対応して変更して小数点位置を等価的に
変更し得るようになっている。
そして、整・小数部データ発生部1川まこの小数点位置
の制御されたアドレス信号(累算値qF)の整数部を整
数部データM、小数部を4・数部データSとして送出す
るとともに、更に整数部データMに「1」加算した値、
つまり整数部データMが次に変化する値を整数部データ
M′として送出する。また、演算基本値発生部11は、
楽音波形の1周期を複数のサンプル点に分割して各サン
プル点における基本振幅値データをそれぞれ記憶した2
つのメモリを有し、前言己整・づ・数部データ発生部1
0から出力される整数部デ−タM,Mに対応して該メモ
リがそれぞれアドレスされて連続する2つの基本振幅値
A,Bを謙出して出力する。更に内挿補間部12は演算
基本値発生部1 1から供給される基本振幅値A,B間
を整・4・数部デ−タ発生部10から供給される小数部
データSに対応して内挿補間してその出力を楽音波形M
Wとして乗算器5(第2図)に出力する。次に、上記各
部を更に詳細に説明すると、整・小数部データ発生部1
0は、ァキュムレータ3(第2図)から供給されるアド
レス信号(累算値qF:B6〜B,の6ビット)の上位
の6ビット(全ビツト)、5ビツト(B6〜&)、4ビ
ツト(&〜&)、3ビット(B6〜&)をそれぞれ入力
とし、かつ音色制御信号発生回路9から発生される音色
制御信号Y,〜Y4によってゲート制御されるゲート1
3a〜13dを有する。
この各ゲート13a〜13dからの出力信号は、各オア
ゲート14a〜14eを介して整数部データMとして出
力される。なお、ゲート13aから出力される最下位ビ
ット信号は、オアゲートを介さずに直接取り出されてい
る。したがって、音色制御信号発生回路9から音色制御
信号Y,〜Y4のうちのいずれかが供給されると、該音
色制御信号(Y,〜Y4のいずれか)の供給されたゲー
ト(ゲート13a〜13dのいずれか)のみが導通とな
る。そして、音色制御信号Y,〜Y4のいずれかによっ
て導適状態にあるゲートの出力信号は、オアゲート14
a〜14eを介して整数部データMとして出力される。
アドレス信号鴇〜B,(累算値qF)と音色制御信号Y
,〜Y4と整数部データM(6ビット)との関係は第2
表に示すようになる。第 2 表 なお、ゲート13b〜13dのいずれかが音色制御信号
Y,〜Y4によって選択されて導通となった場合には、
アドレス信号B〜B3が選択的に出力されなくなり、こ
れによって整数部データMの対応するビットが強制的に
“0”となってデ−夕は固定されデータ変化が禁止され
る。
また、各ゲート13a〜13dの出力信号は、各ゲート
13a〜13dにそれぞれ対応して設けられた加算器1
5a〜15dの加算入力Aにそれぞれ入力される。
そして、この加算器15a〜15dのキヤリ一入力Ci
には、音色制御信号Y,〜Y4がそれぞれ供給されてい
る。この場合、加算入力Aの値に「1」を加算した値、
つまり整数部データMが次に変化する値を出力端Sから
オアゲート16a〜16eを介して整数部データM′と
して出力する。一方、ゲート17a〜17cは、アキュ
ムレータ3(第2図)から供給されるアドレス信号(累
算値qF)の下位の1ビットB、2ビットB,,B、3
ビットB.〜B3の信号をそれぞれ入力とし、かつ音色
制御信号Y2〜Y4によってゲート制御される。
このゲート17a〜17cの出力信号は、オアゲート1
8a〜18cを介して小数部データSとして出力される
。音色制御信号Y,〜Y4とアドレス信号B6〜B.(
累算値qF)と小数部データSとの関係は第3表に示す
ようになる。第 3 表なお、小数部データSのうち、
オアゲート18a,18b,18cから信号が出力され
ないビット部分は、強制的に信号“0”とされる。
以上のようにして、アキユムレータ3から出力されるア
ドレス信号K〜B(累算値qF)は、音色制御信号発生
回路9から出力される音色制御信号Y,〜Y4によって
小数点位置の変更が行なわれる。
この状態を音色制御信号Y,〜Y4別にまとめて見ると
第4表に示すようになる。第 4 表 次に「演算基本値発生部11は、整・小数部データ発生
部10から供給される整数部データM,Mをそれぞれデ
コードする同一構成のデコーダ19a,19cと、楽音
波形の各サンプル点振幅値が基本振幅値として記憶され
ていて、前記デコーダー9a,19bのデコード出力信
号によってアドレスされて各基本振幅値が読出される同
一構成で同一記憶内容の演算基本値メモリ20a,20
bとから構成されている。
したがって、この演算基本値メモリ20aからは整数部
データMによって指定されたアドレスに記憶されている
基本振幅値Aが順次出力され、また演算基本値メモリ2
0bからは整数部データMによって指定されたアドレス
、つまり整数部データMより音色制御信号Y,〜Y4に
応じて所定数だけ進んだアドレス(整数部デ−夕Mが次
に指定するアドレス)に記憶された基本振幅値Bが順次
出力されることになる。次に内挿補間部12は、演算基
本値発生部11から出力される基本振幅値A,Bを両端
間に入力してこの基本振幅値A,B間を分圧する分圧抵
抗20と、整・小数部データ発生部10から出力される
小数部データSをデコ−ドするデコーダ21と、このデ
コーダ21のデコード出力に対応して分圧抵抗20の各
分圧点出力を楽音波形MWとして乗算器5(第2図)に
出力する複数のトランジスタ22とから構成されている
この場合、デコーダ21に入力される小数部データSは
、アドレス信号(累算値qF)の小数部を表わす3ビッ
トの信号として入力されるために、整数部データM,M
′が一定の値である期間に最大7通りに変化し得る。た
だし、この小数部データSは整・小数部データ発生部1
川こおいて小数点移動が行なわれるために音色制御信号
Y,〜Y4によって変化するビット数が異なり、これに
よって変化数が変更される。したがって、このように構
成された内挿補間部12は、小数部データSがデコーダ
21に入力されると、該小数部データSの値に対応した
出力端にデコード出力を送出し、このデコード出力によ
って制御されるトランジスタ22を介して基本振幅値A
,B間の対応する分圧値が出力されて基本振幅値A,B
間の値が内挿補間された楽音波形MWとなる。なお、こ
の場合、上述した抵抗2川こおける各トランジスタ22
間の抵抗値は内挿補間の態様によって設定されるもので
、例えば直線補間の場合は等しい値となり、また余弦波
形で橘間する場合には余弦波形に対応した値となる。こ
のように構成された波形メモリ4′において、音色制御
信号Yoが発生されると、ゲート13aが導通となり、
これに伴なつてアキュムレータ3から供給される累算値
qFの全ビットB6〜B,がゲート13aを介して整数
部データMとなり、一方小数部データSは常にオールゼ
ロとなる。
このゲ−ト13aから出力された整数部は、加算器15
aにおいて「1」加算されて整数部データM′として出
力される。このようにして形成された整数部データM,
M′は、デコーダ19a,19b‘こおいてそれぞれデ
コードされて演算基本値メモリ20a,20bをアドレ
スする。したがって、演算基本値メモリ20aからは整
数部データMによってアドレスされた位置の基本振幅値
Aが出力され、また演算基本値メモリ20bからは整数
部データM′によってアドレスされたつまり整数部デー
タMに「1」加算された値によってアドレスされた位置
の基本振幅値Bが出力される。この場合、例えば演算基
本値メモリ20a,20bに第7図aに示すような鋸歯
状波波形の各サンプル点振幅値が記憶されていた場合に
は、演算基本値メモリ20a,20bから出力される基
本振幅値A,Bは第7図bに示すようになる。ただし、
基本振幅値Bは基本振幅値Aに対してアドレスが「1」
進んだものとなる。このようにして読出された基本振幅
値A,Bは内挿補間部12に設けられている分圧抵抗2
0の両端間に印加されて、基本振幅値A,B間が分圧さ
れる。しかし、音色制御信号Y,が発生されている期間
においては、前述したように小数部データSは常にゼロ
であるために、デコーダ21のデコード出力は常に出力
端「0」に生じ、ゼロ番地をァドレスして基本振幅値A
をそのまま読み出す。したがって、この場合においては
、内挿様間は行なわれずに整数部データMの変化のみに
対応して、第7図bに示す押下鍵の音高に対応した周波
数でかつ階段状の楽音波形MWを出力する。この楽音波
形MWは、乗算器5(第2図)においてェンベロープ波
形発生器6から出力されるェンベロープ波形ENVと乗
算されて振幅ェンベロープが付与された楽音波形MW′
となり、この高調波成分の多く含まれた楽音波形MW′
はサウンドシステム7において楽音に変換されて発音さ
れる。また、音色制御信号発生回路9から音色制御信号
Y2が発生されると、この音色制御信号Y2によって波
形メモリ4′のゲ−ト13b,17aが導通となる。こ
の結果、アキュムレー夕3(第2図)から供給されるア
ドレス信号(累算値qF)は、その上位5ビットB6〜
B2がゲート13bを介して整数部となり、また下位1
ビットB,がゲート17aを介して少数部となる。この
ゲート13bを介して出力された整数部は、前述した場
合と同様に整数部データMおよび音色制御信号Y,〜Y
4に応じて所定のビットに「1」加算された整数部デー
タM′として整・小数部データ発生部10から出力され
る。この場合、整数部データM,M′は、その最下位ビ
ット(BB)が常に“0”となっており(第4表)、こ
れによりデータM,M′の変化周期はアドレス信号の変
化周期の2倍となる。したがって、演算基本値発生部1
川こおける演算基本値メモリ20a,20bは、山つお
きにアドレス指定され、指定アドレス数は1/2(半分
)となる。一方、小数部データSはアドレス信号(累算
値qF)の下位1ビット信号Bを最上位ビット(MSB
)とし、他の下位2ビットを常に“0”としたものであ
るために(第4表)、この小数部データSは整数部デー
タM,M′の変化区間に“00びと“10びの2段階に
変化する。このため、演算基本値発生部11の演算基本
値メモリ20a,20bから出力された基本振幅値A,
Bは、内挿補間部12において小数部データSとして入
力される“00びと“100’’をデコーダ21におい
てデコードした出力によって対応するトランジスタ22
が導通されて基本振幅値Aおよび基本振幅値A,B間を
内挿補間した振幅値が順次謙出され、この読出された信
号が第7図cに示すように三角波状に近くなって高調波
成分の少なくなった楽音信号MWとして出力される。ま
た、音色制御信号発生回路9から音色制御信号Y3が発
生されると、ゲート1 3c,1 7b(第3図)が導
通となり、これに伴なつてアキュムレータ3から供給さ
れるアドレス信号(累算値qF)の上位4ビットB6〜
B3がゲート13cを介して整数部となり、これが前述
と同様に整数部デ−タM,M′として整・小数部データ
発生部10から出力される。
なお、整数部データM,M′の下位2ビットは強制的に
“0”にされる。また、音色制御信号Y3の発生に伴な
つてゲート17bが導通し、これに伴なつてアドレス信
号(累算値qF)の下位2ビットB2,B,が小数部デ
ータSとして出力される。したがって、4・数部デ−タ
Sは整数部データM,M′の変化区間内に3段階に変化
することになり、これに伴なつて前述した場合と同様に
整数部データM,M′によって演算基本値発生部11か
ら読み出された基本振幅値A,B間が3ケ所内挿補間さ
れ、これによって第7図dに示すように三角波状となっ
て更に高調波成分の少なくなった楽音信号MWとして出
力される。また、音色制御信号発生回路9から音色制御
信号Y4が発生されると、ゲート13d,1 7c(第
3図)が導通してアキュムレータ3から供給されるアド
レス信号(累算値qF)の上位3ビットB6〜B4が整
数部となり、整・小数部データ発生部10から整数部デ
ータM,M′として出力され、また下位3ビット&〜B
,が小数部となって整・4・数部データ発生部10から
小数部データSとして出力される。この場合、4・数部
データSは整数部データM,M′の変換区間内に7段階
変化することになる。この結果、内挿補間部12からは
、整数部データM,M′に対応して読み出された基本振
幅値A,B間を7個所内挿補間した第7図eに示す正弦
波状の楽音信号MWが出力されることになる。従って、
音色制御信号Y,〜Y4のいずれかが発生されることに
よって、アドレス信号良〜B,(累算値qF)の小数点
位置が変化し、これに伴なつて内挿補間状態が変化して
発生楽音の音色が変化することになる。
@ ェンベロープ波形発生部6の具体例 第4図は第2図に示すェンベロープ波形発生部6の具体
例を示す回路図を示し、22は6心隼のカウンタ、23
aはキースィッチ回路1(第2図)から出力されるキー
オン信号KONが入力される入力端子、23b〜23d
は図示しない発振器から出力されるアタッククロックA
C、第1ディケィクロツクIDCおよび第2ディケイク
ロック2DCがそれぞれ入力される入力端子、24aは
アタッククロツクAC、カウンタ22の出力Q5,Q、
キーオン信号KONを入力とするアンドゲ−ト、2 4
bは第★1デイケイクロツクIDC、力ウンタ22の出
力Q5,Q、キーオン信号KONを入力とするアンドゲ
ート、24cは第2ディケイクロック2DC、カウンタ
22の出力Q5,偽およびキーオン信号KONをインバ
ータ30で反転した信号KONを入力とするアンドゲー
ト、24dは第2ディケィクロック2DC、カウンタ2
2の出力Q,砿および信号KONを入力とするアンドゲ
ート、24eは各アンドゲート24a〜24dの出力を
カウンタ22のクロック入力端に供給するオアゲート、
25はカウンタ22の出力Q,〜Q,Q,〜Q6をデコ
ードして0〜63までの出力端の対応する出力端のみに
出力信号を送出するデコーダ、26はデコーダ25の各
出力端に制御入力端が接続されたトランジスタ、27a
,27b,27cはしベル設定用の電圧信号が印加され
る端子、28は端子27a,27b,27cの各間にそ
れぞれ複数本直列に接続され、かつ各接続点と出力端2
9間に前記トランジスタ26がそれぞれ接続された分圧
用の抵抗である。
このように構成されたェンベロープ波形発生部6におい
て、待期状態(鍵が押鍵される前の状態)では、6心隼
カウンタ22のバィナリィコード出力Q,〜Qはすべて
“0”であり、また出力Q,〜Q6はすべて“1”とな
っている。
この状態において、入力端子23aにキースィッチ回路
1(第2図)からキーオン信号KONが供給されると、
カウンタ22の出力Q,Qが“1”であるために、アン
ドゲート24aが動作可能となって端子23bに入力さ
れる図示しないアタツクク。ック発振器からのアタック
クロックACがアンドゲート24aを介してオアゲート
24eから送出される。このアタッククロツクACはカ
ウンタ22のクロック入力端子に供給され、アタックク
ロックACに同期してカウンタ22が順次カウントアッ
プする。そして、このカウンタ22のバイナリイコード
出力Q,〜Q,Q.〜Q6は、デコーダ25において1
G鯉こ変換されて対応する出力機に“1”信号が送出さ
れる。この結果、カウンタ22のカウント値がアタック
クロックACによって順次上昇する毎にデコーダ25の
出力送出端も端子0から端子63に向って順次移動する
ことになる。デコーダ25の出力送出滞が順次移動する
と、このデコーダ25の各出力端に接続されているトラ
ンジスタ26のうち、出力送出端に対応する該トランジ
スタがオンとなる。この場合、端子27aにはイニシャ
ルレベルIL、端子27bにはアタックレベルAL、端
子27cにはサステインレベルSLが供給されており、
この各端子27a〜27c間の電圧を分圧するように接
続された抵抗28の分圧点を各トランジスタ26が選択
してその電圧値を出力端29に送出するようになってい
る。したがって、アタッククロツクACによってカウン
タ22がカウントアップすると、そのデコード出力端も
上昇移動してトランジスタ26が順次オンとなり、これ
に伴なつて出力端29に送出されるェンベロープ波形E
NVは第5図に時点t,〜ら間で示すようにイニシャル
レベル比からアタックレベルALに向って徐々に上昇し
、カウンタ22のカウント出力が「15」に達したとき
にデコーダ25の出力端15に出力が送出されてアタッ
クレベルALに達する。カウンタ22が「16」をカウ
ントすると出力端Q5が“1”となり(出力端Q6は“
0”である)、これに伴なつてアンドゲート24bが動
作可能となって図示しない第1ディケィクロック発振器
から供給される第1デイケイクロツクIDCがオアゲー
ト24eを介してカゥンタ22のクロック入力端に供給
される。この結果、カウンタ22は「16」カウント以
後はこの第1ディケイクロックIDCをクロックとして
カウントを進め、デコーダ25はこれに伴なつてトラン
ジスタ26の選択をアタックレベルALからサスティン
レベルSL側に移動させる。この場合、サスティンレベ
ルSLはアタックレベルALよりも低い電圧値に設定さ
れているために、出力端29から送出されるェンベロー
プ波形ENVは第5図に時点t2〜t3間で示すように
徐々に減少する。そして、カウン夕22のカウント値が
「31」に達すると、出力端Q6が‘‘1”で出力端Q
6が“0”となるためにアンドゲート24bが不導通と
なり、カゥンタ22は第1ディケィクロックIDCによ
るカウントを停止する。カウンタ22がカウント動作を
停止すると、ェンベロープ波形ENVは第5図に時点t
3〜t4間で示すようにサスティンレベルSLとなって
サステイン期間を続ける。次に雛鍵に伴なつてキーオン
信号KONが“0”になると、インバータ30の出力が
“1”となり、または=“1”、Q=“1”であるため
アンドゲート24cが動作可能となって図示しない第2
ディケィクロック発振器から供給される第2デイケイク
ロツク2DCがアンドゲート24cから送出され、この
第2ディケィクロック2DCはオアゲート24eを介し
てカウンタ22のクロツク入力端に供給される。この結
果、カウンタ22は、第2デイケィクロック2DCによ
ってカウント値「32」からカウントアップを行ない、
そのカウント値はデコーダ25においてデコードされて
出力端32から出力端63に向って出力送出端が移動さ
れる。したがって、出力端29から送出されるェンベロ
ープ波形ENVは第5図に時点t4〜ら間で示すように
サステインレベルSLからイニシャルレベルIL‘こ向
って順次減少する信号となる。そして、カウンタ22の
カウント値が「48」に達すると、出力端Q5,Q6が
“1”となり、アンドゲート24dが動作状態となって
第2ディケイクロツク2DCをアンドゲート24e、オ
アゲート25を介してカウンタ221こ供給する。カウ
ンタ22は引き続き第2ディケィクロック2DCをカウ
ントし、そのカウント値が「63jに達した後更に、1
個の第2ディケイクロツク2DCを受けるとオーバーフ
ロ−して零に戻り、これに伴なつてアンドゲート24a
〜24dはすべて不動作となってェンベロープ波形EN
Vの発生が終了する。なお、上述した説明は持続モード
のェンベロープ波形ENVを得る場合の説明であるが、
パーカツシブモードのェンベロープ波形を得る場合には
、端子27cに供給するサスティンレベルSLをイニシ
ャルレベルILと同一にすればよい。
■ 音色制御信号発生回路9の具体例第6図は第2図に
示す音色制御信号発生回路9の具体例を示す回路図であ
って、ェンベロープ波形発生器6(第2図)から出力さ
れるェンベロープ波形ENVを比較入力とする3個の比
較器31a〜31cを備えている。
この場合、比較器31a〜31cには順次値の異なる電
圧値が基準値Vr,〜Vら(Vr,<Vr2<Vら)と
して印加されており、この基準値Vr,〜Vr3はヱン
べ。ープ波形発生器6から出力されるェンベロープ波形
ENWこ対して第5図に示すようにウェイト付けされて
いる。つまり、例えばェンベロープ波形ENVのアタツ
クレベルALとイニシヤルレベルIL間をほぼ4等分し
た1′仏山、2/4AL、3/小Lをそれぞれ基準値V
で,〜Vr3としたものであって、この基準値Vr,〜
Vr3は任意の値に設定できるものである。そして、こ
の各比較器31a〜31cの出力信号と、比較器31a
〜31cの各出力信号を反転するィンバータ32a〜3
2cの出力信号はアンドゲート33a〜33dにそれぞ
れ図示するように入力され、このアンドゲート33a〜
33dにおいてェンベロープ波形ENVを基準値Vr,
〜Vr3に基づき4分割し、この分割に対応して4種類
の音色制御信号Y,〜Y4が取り出される。つまり、ェ
ンベローブ波形ENV、基準値Vr,〜Vr3および音
色制御信号Y,〜Y3の関係を表わすと第5表に示すよ
うになる。第 5 表 すなわち、ェンベロープ波形ENVが基準値Vr,より
小さな値の場合には、比較器31a〜31cの出力信号
はすべて“0”となり、この結果、比較器31a〜31
cの出力信号を反転するィンバータ32a〜32cの出
力信号を入力とするアンドゲート33aが導通となって
音色制御信号Y,が出力される。
なお、他のアンドゲート33b〜33dは一致が得られ
ないために不導通となっている。次に、比較器31a〜
31cに基準値Vr,〜Vr2間の値のェンベロープ波
形ENVが入力されると、比較器31aの出力のみが“
1”となり、これに伴なつてアンドゲート33bのみが
導通となって音色制御信号Y2が出力される。また、基
準値Vr2〜Vr3間の値のェンベロープ波形ENVが
入力されると、比較器31a,31bの出力のみが“1
”となり、これに伴なつてアンドゲート33cのみが導
通となって音色制御信号Y3が出力される。更に基準値
Vr3以上の値を有するェンベロープ波形ENVが入力
されると、比較器31a〜31cの出力がすべて“1”
となり、これに伴なってァンドゲート33dのみが導通
となって音色制御信号Y4が出力される。‘2) この
発明の動作説明 鍵盤部である鍵が押鍵操作されると、第2図に示すキー
スィッチ回路1の押下鍵に対応する出力線にのみ論理値
‘‘1”の信号が出力される。
この場合、キースィッチ回路1には単音優先回路が内蔵
されており、同時に複数のキースィッチが動作した場合
、優先順位の高いキースィッチに対応する出力線にのみ
“1”信号が出力されるようになっている。また、鍵盤
部においてある鍵が押鍵操作されると、キースィツチ回
路1からいずれかの鍵が押鍵中であることを表わすキー
オン信号KONが出力される。このキーオン信号KON
はワンショット回路8に入力され、キ−オン信号KON
の立上りに同期した幅の狭いパルスLPに変換されて周
波数情報メモリ2のラッチ回路2aに供給される。周波
数情報メモリ2はキースィッチ回路1から供給される押
下鍵に対応した鍵情報KDをワンショット回路8から供
給されるラッチバルスLPによって次のラツチパルスL
Pが供給されるまでラッチ回路2aに保持するとともに
、ラッチ回路2aに保持された鍵情報KOに対応した、
つまり押下鍵の音高に対応した周波数情報数値Fを読み
出して出力する。周波数情報メモリ2から読み出された
周波数情報数値Fはアキュムレータ3に供給され、アキ
ユムレータ3ではクロツクパルス仇こ同期して周波数情
報数値Fを順次累算し、その累算値qF(q=1、2、
3…・・・N)を波形メモリ4′の読み出しアドレス信
号として順次出力する。一方、キースィッチ回路1から
出力されるキーオン信号KONはェンベロープ波形発生
器6にも供給されている。したがって、第4図にその詳
細を示すェンベローブ波形発生器6は、端子23aにキ
ーオン信号KONが供給されると、前述したようにカウ
ンタ22のカウント値が「15」に達するまでの期間、
つまり第5図に示す時点ち〜t2間においてイニシアル
レベルILからアタックレベルALに向ってアタックク
ロックACの周期に対応して上昇するェンベロープ波形
ENVを出力する。また、カウンタ22のカウント値が
「15」に達すると、端子23cに供給される第1ディ
ケィクロックiDCがカウンタ22に供給されてカウン
ト値が「31」に達するまでの期間、つまり第5図に示
す時点も〜t3間においてアタックレベルALからサス
ティンレベルSLに向って第1ディケィクロックIDC
の周期に対応して下降するェンべロープ波形ENVを出
力する。そして、カウンタ22のカウント値が「31」
に達すると、カウン夕22に供給されていた第1ディケ
ィクロックIDCが遮断されてェンベロープ波形ENV
は第5図に時点ら〜t4間で示すようにサスティンレベ
ルSLを保持し続ける。次に、該押下鍵が離鍵されてキ
ースイツチ回路1から出力されるキーオン信号KONが
“0”になると、端子23jに供給される第2ディケィ
クロック20Cがカゥンタ22に供給されてカウントア
ップする。カウンタ22が第2ディケィクロツク2DC
を入力してカウント値「31」から順次カウントアップ
すると、出力端29から第5図に時点t4〜t5間で示
すようにサステインレベルSLからイニシアルレベルI
Lに向って第2ディケィクロック2DCの周期に対応し
て下降するェンべロープ波形ENVが出力される。そし
て、カウンタ22のカウント値が「63」に達した後に
零にもどると、カウンタ22に供給されていたクロツク
パルスAC,IDC,20Cがすべて遮断されてカウン
ト動作が停止される。したがって、鍵盤部においていず
れかの鍵が押鍵されると、ェンベロープ波形発生器6か
らは第5図に時点t,〜ら間で示すェンベロープ波形E
NVが出力され、該押下鍵が離鍵されると第5図に時点
t4〜t5間で示すェンベロープ波形ENVが出力され
ることになる。このようにして第2図に示すェンベロー
プ波形発生器6から出力されるェンベロープ波形ENV
は音色制御信号発生回路9に供給される。
音色制御信号発生回路9は第6図に示すように基準値V
r,〜Vr3を第5図に示すようにイニシアルレベルI
LとアタックレベルALとの間において順次異ならせた
比較器31a〜31cを有しており、ェンベロープ波形
発生器6から出力されるェンベロープ波形ENVはこの
各比較器31a〜31cにそれぞれ入力され、各基準値
Vr,〜Vr3とそれぞれ比較されてその比較結果が出
力される。この比較器31a〜31cの出力信号は、前
述した第5表の条件を得るように接続されたアンドゲー
ト33a〜33dを介して音色制御信号Y,〜Y4のし
、ずれかが出力される。したがって、音色制御信号発生
回路9は、ェンベロープ波形発生器6から供給されるェ
ンベロープ波形ENVの値に対応した4種の音色制御信
号Y,〜Y4を発生することになり、第5図に示すェン
ベロープ波形ENVに対しては、押鍵開始時から音色制
御信号をY,,Y2,Y3,Y4,Y3,Y2,Y,の
願で発生することになる。一方、アキュムレータ3から
出力される押下鍵音高に対応した累算値qFは波形メモ
リ4′にアドレス信号として供給され、このアドレス信
号(累算値qF)によって記憶されている楽音波形の順
次サンプル点振幅値が内挿補間されて読み出され、連続
的に変化する楽音波形MWとして出力される。
この場合、波形メモリ4′(第3図)は、前述したよう
に音色制御信号Y,〜Y4によってアキュムレータ3か
ら入力される累算値qFの4・数点位置が移動するよう
に構成されている。したがって、押鍵開始時においては
、ェンベロープ波形発生器6から出力されるェンベロー
プ波形ENVの値は第5図に示すように基準値Vr,以
下であるために、音色制御信号発生回路9からは音色制
御信号Y,が発生する。この音色制御信号Y,が発生さ
れると、波形メモリ4′の整・小数部データ発生部10
は前述したように小数部データSが“00びとなって内
挿補間が行なわれず、第7図bに示すように押下鍵の音
高に対応した周波数でかつ階段状の楽音波形MWを出力
する。この楽音波形MWは、乗算器5(第2図)におい
て、ェンベロープ波形発生器6から出力されるェンベロ
ープ波形ENVと乗算されて振幅ェンベロープが付与さ
れた楽音波形MW′となり、この高調波成分の多く含ま
れた楽音波形MW′はサウンドシステム7において楽音
に変換されて発音される。次に、押鍵開始時からェンベ
ロープ波形ENVが基準値Vr,(第5図)よりも上昇
し、これに伴なつて音色制御信号発生回路9から音色制
御信号Y2が発生されると、整・小数部データ発生部1
0は前述したように小数部データが“BOO”(“00
0’’と“10びに変化する)となって、基本振幅値A
,B間が1回だけ内挿補間され、この内挿補間された信
号が第7図cに示すように三角状に近くなって高調波成
分の少なくなった楽音信号MWとして出力される。
次に、ェンベロ−プ波形ENVが更に上昇して基準値V
r2〜Vr3間の値になると、音色制御信号発生回路9
から音色制御信号Y3が発生される。
音色制御信号Y3が発生されると、4・数部データSが
‘‘&B,び.となって基本振幅値AB間が前述したよ
うに3個所内挿補間されて第7図dに示すように三角波
状の更に高調波成分の少なくなった楽音信号MWが出力
される。次に、ェンベロープ波形ENVが更に上昇して
基準値Vr3以上の値になると、音色制御信号発生回路
9から音色制御信号Y4が発生される。
音色制御信号Y4が発生されると、小数部データSが“
B,&B”となって基本振幅値AB間が前述したように
7個所内子軍補間されて第7図eに示すように正弦波状
の楽音信号MWが出力される。このように、波形メモリ
4′は、ェンベローブ波形発生回路6から出力されるェ
ンベロープ波形ENVの値が増加するにしたがって高調
波成分が減少する楽音波形MWを出力することになり、
これに伴なつてサウンドシステム7から出力される楽音
の音色が経時的に変化して自然性のある豊かな楽音が得
られる。
E この発明による他の実施例 ‘1’この実施例の構成説明 第8図はこの発明による他の実施例を示すブロック図で
あって、第2図と同一部分は同一記号を用いてその詳細
説明を省略する。
同図において、6′はキースィッチ回路1から出力され
るキーオン信号KON‘こよって動作を開示して第5図
に示すェンベロープ波形ENVを発生するとともに、ェ
ンベロープ波形ENVの時間経過に伴なつて音色制御信
号Y,〜Y4を発生して波形メモリ4′に供給するヱン
ベロープ波形発生器である。そして、このェンベロープ
波形発生器6′は、例えば第9図に示すように構成され
ている。なお、第9図において、第4図と同一部分は同
一記号を用いてある。同図において、第4図との相違点
は、カゥンタ22の出力端Q5,Q6から出力される信
号の一致を求めるアンドゲート34と、カウンタ22の
出力端は,Q6から出力される信号の一致を求めるアソ
ドゲート35と、カウンタ22の出力端は,Qから出力
される信号の一致を求めるァンドゲート36と、カウン
タ22の出力端Q5,Q6から出力される信号の一致を
求めるアンドゲート37とを設け、このアンドゲート3
4〜37の各出力を音色制御信号Y,〜Y4としたこと
である。‘2} この実施例の動作説明このように構成
されたェンベロープ波形発生器6′において、カウンタ
22のカウント値が「1〜151の期間においては、カ
ウンタ22の出力は,Qが“1”となるために、これに
伴なつてアンドゲート34のみが導通となって音色制御
信号Y,が出力される。
次にカウンタ22のカウント値が「16〜31」の期間
においては、カウンタ22の出力Q5,Q6が“1”と
なるために、これに伴なつてアンドゲート35のみが導
通となって音色制御信号Y2が出力される。次に、カウ
ンタ22のカウント値が「32〜47」の期間において
は、カウンタ22の出力Q5,Q6が“1”となり、こ
れに伴なつてアンドゲート36のみが導通となって音色
制御信号Y3のみが出力される。
次に、カウンタ22のカウント値が「48〜63」の期
間においては、カウンタ22の出力Q5,Q6が“1”
となり、これに伴なつてアンドゲート37のみが導通と
なって音色制御信号Y4のみが出力される。
したがって、このように構成された電子楽器においては
、ェンベロープ波形発生回路6′から出力されるェンベ
ロープ波形ENVの時間的経過、つまりカウンタ22の
カウント値の上昇に対応して発生楽音の音色が変化し、
これによって自然性のある豊かな楽音が得られることに
なる。
F この発明による更に他の実施例 【1ー この実施例の構成 第10図はこの発明による更に他の実施例を示し、特に
第2図に示す音色制御信号発生回路9の他の実施例を示
すものである。
同図において、38は8進カウンタ、39はキースイツ
チ回路1(第2図)から供給されるキーオン信号KOM
こよって動作して、キーオン信号KONの立上りに同期
した幅の狭いパルスOPをリセットパルスとしてカウン
タ38に供給するワンショット回路、40はカウンタ3
8の出力Q,′,Q2′,Q′の一致を求めるナンドゲ
ート、41は低周波発振器、42はナンドゲート40か
ら“1”信号が出力されている期間のみ低周波発振器4
1の出力をクロックパルスとしてカウンタ38に供給す
るアンドゲート、43はカウンタ38のカウント値が0
〜1の期間(Q2′,Q3′=“1”)のみ音色制御信
号Y,を出力するアンドゲート、44はカウンタ38の
カウント値が2〜3の期間(Q2′,Q3′;“1”)
のみ音色制御信号Y2を出力するアンドゲート、45は
カウンタ38のカウント値が4〜5の期間(Q2′,Q
3′=“1”)のみ音色制御信号Y3を出力するアンド
ゲート、46はカウンタ38のカウント値が6〜7の期
間(Q2′,Q3′:“1”)のみ音色制御信号Y4を
出力するアンドゲートである。■ この実施例の動作説
明キースイツチ回路1からキーオン信号KONが供給さ
れると、ワンショット回路39がキーオン信号KONの
立上り‘こ同期した幅の狭いパルスOPを発生してカゥ
ンタ38をリセットする。
カゥンタ38はリセットされるとその出力Q,′,Q2
′,Q′が“0”となってナンドゲート40の出力が“
1”となる。この結果、アンドゲート42は、動作可能
となって低周波発振器41の出力パルスをクロックパル
スとしてカウンタ38に供給してカウンタ38を順次カ
ウントアップさせる。そして、このカウンタ38のカウ
ント値が順次増加すると、このカウンタ38の出力Q,
′〜Q3′,Q,′〜Q′を入力するアンドゲート43
〜46から順次音色制御信号Y,〜Y4が出力される。
したがって、低周波発振器41の発振周期を調整するこ
とにより、ェンベロープ波形発生回路6の動作に関係な
く、押鍵開始時から経時的に音色が変化する自然性のあ
る豊かな楽音が容易に得られることになる。
この押鍵は、演奏者が行なう通常の押鍵操作のほかに、
自動演奏時における電気信号による押鍵動作でも同様で
ある。なお、第11図a,bは第3図、第4図、第6図
、第9図および第10図にて用いたオアゲート、アンド
ゲートの使用記号の一例を示したもので、入力側に一本
の入力線を描き、複数の信号線をこの入力線に交差させ
、同回路に入力されるべき信号の信号線と入力線との交
差点を丸印で囲むことによって複数入力のオアゲート、
アンドゲ−トを示してある。
したがって、第11図aにおける論理式はQ=A+B十
Cとなり、第11図bにおける論理式はQ=A・B・C
となる。
G この発明による効果 以上説明したように、この発明による電子楽器は、楽音
波形を複数のサンプル点に分割して各サンプル点におけ
る基本振幅値データを記憶した波形メモリを整数部デー
タに基づいて読み出すことにより、この整数部データに
よって指示された少なくとも2つのサンプル点における
基本振幅値データを発生するとともに、この各基本振幅
値データ間を小数部デー外こ基づいて内挿補間して楽音
波形信号を出力するようにし、前記整数部データは所望
の音高に対応して順次変化するnビットのアドレス信号
における下位からmビット(m≠n)の信号のデータ変
化を禁止した状態の信号により形成し、前記小数部デー
タは前記mビットの信号により形成し、そして、前記m
ビットのビット数を押鍵に対応する楽音の発生開始時か
らの時間経過に従って順次変化させることにより発生楽
音の音色を発音開始時から経時的に変化するようにした
ものであるために、楽音波形の形状が経時的に変化し、
これに伴なつて発生楽音の音色が経時的に変化して自然
性のある豊かな楽音が得られる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電子楽器の一例を示すブロック図、第2
図はこの発明による電子楽器の一実施例を示すブロック
図、第3図は第2図に示す波形メモリの具体例を示す回
路図、第4図は第2図に示すェンベロープ波形発生器の
具体例を示す回路図、第5図は第4図に示すェンベロー
プ波形発生器から出力されるェンベロープ波形図、第6
図は第2図に示す音色制御信号発生回路の具体例を示す
回路図、第7図a〜eは第3図に示す波形メモリの出力
波形図、第8図はこの発明による電子楽器の他の実施例
を示すブロック図、第9図は第8図に示すェンベロープ
波形発生器の具体例を示す回路図、第10図は音色制御
信号発生回路の他の実施例を示す回路図、第11図a,
bはオァゲート、アンドゲートの使用記号の回路図であ
る。 1・・・・・・キースィッチ回路、2・・・・・・周波
数情報メモリ、3……アキユムレータ、4′…・・・波
形メモリ、5・・・…乗算器、6,6′・・…・ェンベ
ロープ波形発生器、7・・…・サウンドシステム、8.
・…・ワンショット回路、9…・・・音色制御信号発生
回路、10・・・・・・整・小数部データ発生部、11
…・・・演算基本値発生部、12・ソ・・・内挿補間部
、22,38・・・…カウンタ、25……デコーダ、3
1a〜31c・・…・比較器。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図 第10図 第8図 第9図 第11図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 楽音波形を複数のサンプル点に分割して各サンプル
    点における基本振幅値データを記憶した波形メモリを有
    し、この波形メモリを整数部データに基づいて読み出す
    ことにより、該整数部データによつて指示された少なく
    とも2つのサンプル点における前記基本振幅値データを
    発生する基本振幅値発生手段と、前記基本振幅値発生手
    段で発生された基本振幅値データ間を小数部データに基
    づいて内挿補間して楽音波形信号を発生する補間手段と
    、発生すべき楽音の音高に対応して順次変化するnビツ
    トからなるアドレス信号を発生するアドレス信号発生手
    段と、前記アドレス信号を入力し、このアドレス信号に
    おける下位からmビツト(m≠n)の信号のデータ変化
    を禁止した状態の信号を前記整数部データとし、かつ前
    記mビツトの信号を前記小数部データとする整・小数部
    データ形成手段と、前記整・小数部データ形成手段にお
    ける前記mビツトのビツト数を押鍵に対応する楽音の発
    生開始時からの時間経過に従つて順次変化させる制御手
    段とを具え、前記楽音波形信号の音色を経時的に変化さ
    せるようにした電子楽器。 2 前記制御手段は、前記楽音波形信号に振幅エンベロ
    ープを付与するためのエンベロープ波形の値に対応して
    前記mビツトのビツト数を変化させるものである特許請
    求の範囲第1項記載の電子楽器。 3 前記制御手段は、前記楽音波形信号に振幅エンベロ
    ープを付与するためのエンベロープ波形の時間経過に対
    応して前記mビツトのビツト数を変化させるものである
    特許請求の範囲第1項記載の電子楽器。 4 前記制御手段は、押鍵に対応する楽音の発生開始時
    に計数動作を開始するカウンタの出力に対応して前記m
    ビツトのビツト数を変化させるものである特許請求の範
    囲第1項記載の電子楽器。
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JPS58193593A (ja) * 1982-05-07 1983-11-11 ヤマハ株式会社 電子楽器

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JPS54119913A (en) 1979-09-18

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