JPS6038155Y2 - 溶融金属処理炉スパイラルライニング構造 - Google Patents
溶融金属処理炉スパイラルライニング構造Info
- Publication number
- JPS6038155Y2 JPS6038155Y2 JP6828782U JP6828782U JPS6038155Y2 JP S6038155 Y2 JPS6038155 Y2 JP S6038155Y2 JP 6828782 U JP6828782 U JP 6828782U JP 6828782 U JP6828782 U JP 6828782U JP S6038155 Y2 JPS6038155 Y2 JP S6038155Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lining
- wear
- spiral
- metal processing
- molten metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、溶融金属処理炉の側部ウェアライニングをス
パイラル築造するライニング構造において、ウェア煉瓦
脱落時の拡大防止構造に関するものである。
パイラル築造するライニング構造において、ウェア煉瓦
脱落時の拡大防止構造に関するものである。
一般に溶融金属処理炉の煉瓦構造に際して、スパイラル
ライニングすることは、特開昭５１−６８４０７号、同
５１−６８４０８号、同５１−６８４０９号、実開昭５
４−９９７００号で周知されているところである。
ライニングすることは、特開昭５１−６８４０７号、同
５１−６８４０８号、同５１−６８４０９号、実開昭５
４−９９７００号で周知されているところである。
しかしながら、上記公知例を含めて従来のスパイラル築
造はウェアライニングの築炉方法についてのみ考慮され
ており、ウェアライニング脱落時の拡大防止構造に関し
ては特に明記されていない。
造はウェアライニングの築炉方法についてのみ考慮され
ており、ウェアライニング脱落時の拡大防止構造に関し
ては特に明記されていない。
スパイラルライニング構造は、通常ランニング構造に較
べて各段毎の迫め部がないために築炉時間が大巾に短縮
できる等の利点を有しているが、ウェアランニングが溶
融金属等で溶損されて炉稼動回数末期においてはウェア
煉瓦が脱落した時にその段だけに留まらず、他殺への拡
大が通常ライニングに較べて早い回数で起きやすいとい
う弱点を持っている。
べて各段毎の迫め部がないために築炉時間が大巾に短縮
できる等の利点を有しているが、ウェアランニングが溶
融金属等で溶損されて炉稼動回数末期においてはウェア
煉瓦が脱落した時にその段だけに留まらず、他殺への拡
大が通常ライニングに較べて早い回数で起きやすいとい
う弱点を持っている。
本考案は、このスパイラルライニング構造の弱点である
ところのウェア煉瓦脱落時の拡大防止を図るために種々
の検討を加えた結果、ウェアライニング内に煉瓦膨張応
力を留める構造すなわち迫め構造を持たせるという着想
に基づき種々実験を進め効果があることを確認したもの
で、その要旨とするところは溶融金属処理炉の側部ウェ
アライニングをスパイラル築造するライニング構造にお
いて、炉稼動回数末期のウェア煉瓦脱落時の脱落範囲拡
大防止を図るためにウェアライニング円周方向に途中に
ウェア煉瓦複数個に相当するブロック煉瓦を１ないし複
数個同一段数上に設置せしめ、このブロック煉瓦にて、
ウェアライニングの縁切りを行ないブロック煉瓦とブロ
ック錬瓦間に熱膨張応力を留める構造（以下迫め構造と
称す。
ところのウェア煉瓦脱落時の拡大防止を図るために種々
の検討を加えた結果、ウェアライニング内に煉瓦膨張応
力を留める構造すなわち迫め構造を持たせるという着想
に基づき種々実験を進め効果があることを確認したもの
で、その要旨とするところは溶融金属処理炉の側部ウェ
アライニングをスパイラル築造するライニング構造にお
いて、炉稼動回数末期のウェア煉瓦脱落時の脱落範囲拡
大防止を図るためにウェアライニング円周方向に途中に
ウェア煉瓦複数個に相当するブロック煉瓦を１ないし複
数個同一段数上に設置せしめ、このブロック煉瓦にて、
ウェアライニングの縁切りを行ないブロック煉瓦とブロ
ック錬瓦間に熱膨張応力を留める構造（以下迫め構造と
称す。
）を持たせることにより、スパイラルライニング構造の
利点である築炉時間をさほど延長することなく弱点であ
るところのウェア煉瓦脱落時の拡大防止を可能としたこ
とを特徴とする溶融金属処理炉のスパイラルライニング
構造である。
利点である築炉時間をさほど延長することなく弱点であ
るところのウェア煉瓦脱落時の拡大防止を可能としたこ
とを特徴とする溶融金属処理炉のスパイラルライニング
構造である。
この構造は、上端開口部を絞り込んだ溶融金属処理炉の
傾斜部側壁等では特に大きな効果を表わすことが、前記
実験の結果として判明している。
傾斜部側壁等では特に大きな効果を表わすことが、前記
実験の結果として判明している。
以下、本考案を図面に基づいて具体的に説明する。
第１図は、従来のスパイラルライニング構造の一部展開
説明図である。
説明図である。
第２図は、本考案のブロック煉瓦を設置したスパイラル
ライニング構造の一部展開説明図である。
ライニング構造の一部展開説明図である。
第３図は、第２図の一部立体説明図である。
図中１は、転炉鉄皮、２はウェアライニング、３はウェ
ア煉瓦横目地、４はウェア迫め煉瓦、５はブロック煉瓦
を示している。
ア煉瓦横目地、４はウェア迫め煉瓦、５はブロック煉瓦
を示している。
第１図に示すようにスパイラルライニング構造は、ウェ
ア煉瓦を螺旋状に築造することを特徴としている。
ア煉瓦を螺旋状に築造することを特徴としている。
そのため、ウェア煉瓦は１本の帯状となっているために
、これが前記したスパイラルライニング構造の弱点とな
っている。
、これが前記したスパイラルライニング構造の弱点とな
っている。
通常ウェアライニングでは炉稼動末期においてウェア煉
瓦が１側抜は落ちた場合、この部分を起点として煉瓦の
ゆるみが発生して煉瓦自体の熱膨張応力による張りが無
くなり次々と脱落が拡大していく傾向が見られるが、他
殺では迫め構造による熱膨張応力が残っているために抜
は落ち発生段数のみを拡大に留まっている。
瓦が１側抜は落ちた場合、この部分を起点として煉瓦の
ゆるみが発生して煉瓦自体の熱膨張応力による張りが無
くなり次々と脱落が拡大していく傾向が見られるが、他
殺では迫め構造による熱膨張応力が残っているために抜
は落ち発生段数のみを拡大に留まっている。
しかしながら、スパイラルライニング構造では、全体が
１ツの円となっているために熱膨張応力が逃げやすく、
ウェア煉瓦の脱落が発生した場合には次々に他殺へ拡大
しやすく特に傾斜した側壁ウェアライニングでは拡大が
著しいことが判明している。
１ツの円となっているために熱膨張応力が逃げやすく、
ウェア煉瓦の脱落が発生した場合には次々に他殺へ拡大
しやすく特に傾斜した側壁ウェアライニングでは拡大が
著しいことが判明している。
この拡大を防止する方法として、現在、吹付補修等が実
施されているが炉稼動率の減少等問題が多い。
施されているが炉稼動率の減少等問題が多い。
本考案は、前記スパイラルライニング構造の弱点を解決
するために、第２図及び第３図に示すようにウェアライ
ニング円周方向の同一段数上にブロック煉瓦５を１ない
し複数個設置せしめて、螺旋状築炉の１部を区切ること
により円切りを意図的に行ないブロック煉瓦５とブロッ
ク煉瓦５の間を、ウェア迫め煉瓦４にて、迫め構造を構
築せしめた。
するために、第２図及び第３図に示すようにウェアライ
ニング円周方向の同一段数上にブロック煉瓦５を１ない
し複数個設置せしめて、螺旋状築炉の１部を区切ること
により円切りを意図的に行ないブロック煉瓦５とブロッ
ク煉瓦５の間を、ウェア迫め煉瓦４にて、迫め構造を構
築せしめた。
また、ブロック煉瓦５の横目地は、ウェアライニング横
目地３と、上下以外は同一段数とならないような形状と
する。
目地３と、上下以外は同一段数とならないような形状と
する。
このようにウェアライニング円周方向の同一段数上にブ
ロック煉瓦５を設置することで、スパイラルライニング
を区切りウェア煉瓦脱落時の他殺への拡大を防止しスパ
イラルライニングに通常ランニング構造と同等の効果を
与えるものである。
ロック煉瓦５を設置することで、スパイラルライニング
を区切りウェア煉瓦脱落時の他殺への拡大を防止しスパ
イラルライニングに通常ランニング構造と同等の効果を
与えるものである。
本考案は実施効果としては、転炉傾斜部スパイラルライ
ニング構造部へ適用したところ、ウェア煉瓦脱落拡大時
期が従来スパイラルライニング構造に較べて約２．７倍
の延長となっている。
ニング構造部へ適用したところ、ウェア煉瓦脱落拡大時
期が従来スパイラルライニング構造に較べて約２．７倍
の延長となっている。
また、ウェア煉瓦脱落部に対する吹付補修回数も従来ス
パイラルライニング構造に較べて約０．４７と減少して
いる。
パイラルライニング構造に較べて約０．４７と減少して
いる。
尚、前記実施例は転炉について述べたが、本考案は転炉
に限ることなく溶融金属を上端開口部から装入して収容
し搬送したり、又は成分調整等の処理を行ないこの後の
他容器等に供給する、例えば溶銑鍋・溶鋼鍋等の溶融金
属処理炉にも適用することができ同等の作用・効果が得
られるものである。
に限ることなく溶融金属を上端開口部から装入して収容
し搬送したり、又は成分調整等の処理を行ないこの後の
他容器等に供給する、例えば溶銑鍋・溶鋼鍋等の溶融金
属処理炉にも適用することができ同等の作用・効果が得
られるものである。
すなわち、転炉・溶銑鍋・溶鋼鍋等のルツボ状又はカッ
プ状の溶融金属処理炉の螺旋構築側壁ウェア煉瓦円周方
向の同一段数上に、ブロック煉瓦を１ないし複数個介在
構築せしめスパイラルライニングの円切りを行ない、か
つブロック煉瓦間のウェアライニングを迫め構造とする
ことでウェア煉瓦脱落時の他殺への拡大防止を可能とし
て、これら炉壁の構築を長期間にわたって安全に維持せ
しめるとともに、安全でしかも安定した溶融金属処理操
業を可能ならしめるものである。
プ状の溶融金属処理炉の螺旋構築側壁ウェア煉瓦円周方
向の同一段数上に、ブロック煉瓦を１ないし複数個介在
構築せしめスパイラルライニングの円切りを行ない、か
つブロック煉瓦間のウェアライニングを迫め構造とする
ことでウェア煉瓦脱落時の他殺への拡大防止を可能とし
て、これら炉壁の構築を長期間にわたって安全に維持せ
しめるとともに、安全でしかも安定した溶融金属処理操
業を可能ならしめるものである。
第１図は、従来の螺旋状構築状態の一部展開説明図であ
る。 第２図は、本考案による炉壁構築態様例を示す一部展開
説明図である。 第３図は、本考案による炉壁構築態様例を示す部分立体
説明図である。 １は転炉鉄皮、２はウェアライニング、３はウェア煉瓦
横目地、４はウェア迫め煉瓦、５はブロック煉瓦。
る。 第２図は、本考案による炉壁構築態様例を示す一部展開
説明図である。 第３図は、本考案による炉壁構築態様例を示す部分立体
説明図である。 １は転炉鉄皮、２はウェアライニング、３はウェア煉瓦
横目地、４はウェア迫め煉瓦、５はブロック煉瓦。
Claims (1)
- 側部ウェアライニングをスパイラル築炉するライニング
構造において、ウェアランニングの円周方向に１ないし
複数個のブロック構造物を介在構築し、ウェアライニン
グに迫め構造を持たせたことを特徴とする、溶融金属処
理炉のスパイラルライニング構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6828782U JPS6038155Y2 (ja) | 1982-05-11 | 1982-05-11 | 溶融金属処理炉スパイラルライニング構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6828782U JPS6038155Y2 (ja) | 1982-05-11 | 1982-05-11 | 溶融金属処理炉スパイラルライニング構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58172797U JPS58172797U (ja) | 1983-11-18 |
| JPS6038155Y2 true JPS6038155Y2 (ja) | 1985-11-14 |
Family
ID=30078071
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6828782U Expired JPS6038155Y2 (ja) | 1982-05-11 | 1982-05-11 | 溶融金属処理炉スパイラルライニング構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6038155Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100589435B1 (ko) | 2004-11-18 | 2006-06-14 | 주식회사 포스렉 | 전로의 내화물 2중 나선형 축조방법 |
| JPWO2019135279A1 (ja) * | 2018-01-05 | 2020-12-17 | 日本電極株式会社 | 高炉炉内のリングブロック積上構造 |
-
1982
- 1982-05-11 JP JP6828782U patent/JPS6038155Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58172797U (ja) | 1983-11-18 |
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