JPS603814B2 - 改質ホエ−蛋白貿の製造法 - Google Patents
改質ホエ−蛋白貿の製造法Info
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- JPS603814B2 JPS603814B2 JP15726881A JP15726881A JPS603814B2 JP S603814 B2 JPS603814 B2 JP S603814B2 JP 15726881 A JP15726881 A JP 15726881A JP 15726881 A JP15726881 A JP 15726881A JP S603814 B2 JPS603814 B2 JP S603814B2
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- whey protein
- solution
- protein
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は優れたゲル生成能、例えば強いゲル、しなやか
なゲル生成熊等、を有する改質ホェー蛋白質の製造法に
関する。
なゲル生成熊等、を有する改質ホェー蛋白質の製造法に
関する。
さらに、詳しくは本発明はホェー蛋白質溶液を、pH8
.5−11.ふ温度35℃以上50℃未満で保持した後
、該液にクエン酸、リン酸、ポリリン酸、フィチン酸お
よびシュウ酸からなる群から選ばれた酸と塩酸、硫酸、
酢酸、乳酸、酒石酸、コハク酸およびリンゴ酸からなる
群から選ばれた酸との混酸を加え、該液のpHを6−8
に調整することを特徴とする改質ホェ−蛋白質の製造法
に関する。
.5−11.ふ温度35℃以上50℃未満で保持した後
、該液にクエン酸、リン酸、ポリリン酸、フィチン酸お
よびシュウ酸からなる群から選ばれた酸と塩酸、硫酸、
酢酸、乳酸、酒石酸、コハク酸およびリンゴ酸からなる
群から選ばれた酸との混酸を加え、該液のpHを6−8
に調整することを特徴とする改質ホェ−蛋白質の製造法
に関する。
ミルクから得たホェー、袴にチーズホェー、力ゼィンホ
ェー、から蛋白質を回収する方法(例えば眼外ロ適法、
ゲルロ適法等)が工業的に確立し、ホェー蛋白質を高濃
度に含有するホェー蛋白質製品が製造されている。現在
市販されている食品加工用ホェー蛋白質は栄養的に優れ
た素材べあるが、加熱によりゲルを形成する能力、すな
わちゲル化能が卵白のそれに比べ著しく劣り、かつ、ま
た非常に脆いことが大きな欠点とされている。したがっ
て、ゲル化館に優れたホェー蛋白質が供給可能となれば
、ホェー蛋白質の食品加工素材としての利用価値は著し
く向上するものと考えられる。ホェー蛋白質のゲル化能
を改質する方法として、例えば、蛋白質濃度0.5〜1
帆/v%を有するホェー蛋白質水溶液を、少なくとも7
0qoという高温に維持して反応に関与しうるメルカプ
ト基を増加せしめ、しかもこの場合、高温にもかかわら
ず蛋白質の沈澱、ゲル化、及び凝固が生じないよう、高
温維持時間と溶液のpHという双方の条件を選択し、次
いで、このようにして得られた溶液をを冷却すること、
から成るミルク由来のホェー蛋白質のゲル化温度を低下
する方法(特開昭56−26159号公報)餌約7.5
乃至10アルカリ性であって、約0.5乃至20重量%
の蛋白質を含む溶液を約50qo以上談溶液のゲル化温
度の範囲に加熱して得られたゲル化されていないアルカ
リ性加熱溶液を、該処理液のゲル化を防止するのに充分
な速度で冷却することによって、等電点より高い母を有
する溶液の熱ゲル化の開始温度を低下させ、また等露点
より低いpHを有する溶液中での蛋白質の安定性を高め
たことを特徴とするホェー蛋白質の改質法(特開昭56
−99752号公報)が知られている。
ェー、から蛋白質を回収する方法(例えば眼外ロ適法、
ゲルロ適法等)が工業的に確立し、ホェー蛋白質を高濃
度に含有するホェー蛋白質製品が製造されている。現在
市販されている食品加工用ホェー蛋白質は栄養的に優れ
た素材べあるが、加熱によりゲルを形成する能力、すな
わちゲル化能が卵白のそれに比べ著しく劣り、かつ、ま
た非常に脆いことが大きな欠点とされている。したがっ
て、ゲル化館に優れたホェー蛋白質が供給可能となれば
、ホェー蛋白質の食品加工素材としての利用価値は著し
く向上するものと考えられる。ホェー蛋白質のゲル化能
を改質する方法として、例えば、蛋白質濃度0.5〜1
帆/v%を有するホェー蛋白質水溶液を、少なくとも7
0qoという高温に維持して反応に関与しうるメルカプ
ト基を増加せしめ、しかもこの場合、高温にもかかわら
ず蛋白質の沈澱、ゲル化、及び凝固が生じないよう、高
温維持時間と溶液のpHという双方の条件を選択し、次
いで、このようにして得られた溶液をを冷却すること、
から成るミルク由来のホェー蛋白質のゲル化温度を低下
する方法(特開昭56−26159号公報)餌約7.5
乃至10アルカリ性であって、約0.5乃至20重量%
の蛋白質を含む溶液を約50qo以上談溶液のゲル化温
度の範囲に加熱して得られたゲル化されていないアルカ
リ性加熱溶液を、該処理液のゲル化を防止するのに充分
な速度で冷却することによって、等電点より高い母を有
する溶液の熱ゲル化の開始温度を低下させ、また等露点
より低いpHを有する溶液中での蛋白質の安定性を高め
たことを特徴とするホェー蛋白質の改質法(特開昭56
−99752号公報)が知られている。
しかしながら、このようにして得られたホェー蛋白質か
ら調製したゲルは脆く、しなやかさ欠ける欠点がある。
本発明者らは、ホェー蛋白質の改質について種々検討し
た結果、ホェ−蛋白質溶液のpHをアルカリでpH8.
5−11.5に調整し、該調整液の温度を35oo以上
50oo未満に保持した後、該液にクエン酸、リン酸、
ポリリン酸、フイチン酸およびシュウ酸からなる群から
選ばれた酸と塩酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸、コハク
酸およびリンゴ酸からなる群から選ばれた酸との混酸を
加えることにより、該液のpHを6−8に調整すること
により得られた改質ホェー蛋白質を原料として製造した
ゲルが強くかつしなやかなゲルであることを見し、出し
本発明を完成した。
ら調製したゲルは脆く、しなやかさ欠ける欠点がある。
本発明者らは、ホェー蛋白質の改質について種々検討し
た結果、ホェ−蛋白質溶液のpHをアルカリでpH8.
5−11.5に調整し、該調整液の温度を35oo以上
50oo未満に保持した後、該液にクエン酸、リン酸、
ポリリン酸、フイチン酸およびシュウ酸からなる群から
選ばれた酸と塩酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸、コハク
酸およびリンゴ酸からなる群から選ばれた酸との混酸を
加えることにより、該液のpHを6−8に調整すること
により得られた改質ホェー蛋白質を原料として製造した
ゲルが強くかつしなやかなゲルであることを見し、出し
本発明を完成した。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明において用いるホェー蛋白質溶液としては、ミル
クから得たホェー、特にチーズホェー、カゼインホェー
、から限外ロ過法、ゲルロ過法、電気透析法等により調
製したホェー蛋白質濃縮物、もしくは該濃縮物を贋霧乾
燥等して得たホェー蛋白質濃縮物粉末を復水再生したも
のがあげられる。
クから得たホェー、特にチーズホェー、カゼインホェー
、から限外ロ過法、ゲルロ過法、電気透析法等により調
製したホェー蛋白質濃縮物、もしくは該濃縮物を贋霧乾
燥等して得たホェー蛋白質濃縮物粉末を復水再生したも
のがあげられる。
該蛋白質溶液は3〜15w/w%のホェ−蛋白質を含有
しているものが好ましい。本発明においてはホェー蛋白
質溶液中の全固形物に対する蛋白質量の割合は高い程好
都合であり、実際的には60%以上が好ましい。
しているものが好ましい。本発明においてはホェー蛋白
質溶液中の全固形物に対する蛋白質量の割合は高い程好
都合であり、実際的には60%以上が好ましい。
ホェー蛋白質溶液のpH調整と加温操作としては、該溶
液のpHをアルカリでpH8.5−11.5に調整した
後、該調整液を3500以上50ooを越えない温度に
加温するか、該ホェー蛋白質溶液を35oo以上50℃
を越えない温度に加温した後、pH8.5一11.5に
調整するか、又はpH調整を同時に行なってもよい。
液のpHをアルカリでpH8.5−11.5に調整した
後、該調整液を3500以上50ooを越えない温度に
加温するか、該ホェー蛋白質溶液を35oo以上50℃
を越えない温度に加温した後、pH8.5一11.5に
調整するか、又はpH調整を同時に行なってもよい。
使用するアルカリとしては苛性ソーダ等があげられる。
pH調整および加温されたホェー蛋白質溶液の保持時間
としては、保持するpHおよび温度に依存するが、2−
240分好ましくは10一90分の範囲である。保持液
の中和は、クエン酸、リン酸、ポリリン酸、フィチン酸
およびシュウ酸からなる群から選ばれた酸と塩酸、硫酸
、酢酸、乳酸、酒石酸、コハク酸およびリンゴ酸からな
る群から選ばれた酸との混酸を用いて行なう。
としては、保持するpHおよび温度に依存するが、2−
240分好ましくは10一90分の範囲である。保持液
の中和は、クエン酸、リン酸、ポリリン酸、フィチン酸
およびシュウ酸からなる群から選ばれた酸と塩酸、硫酸
、酢酸、乳酸、酒石酸、コハク酸およびリンゴ酸からな
る群から選ばれた酸との混酸を用いて行なう。
ポリリン酸としては、ピロリン酸、トリポリリン酸、ヘ
キサメタリン酸、テトラメタリン酸などがあげられる。
混酸の混合割合は、各酸の濃度に依存するので任意の割
合が可能である。
キサメタリン酸、テトラメタリン酸などがあげられる。
混酸の混合割合は、各酸の濃度に依存するので任意の割
合が可能である。
このように−を6−8に調整したホェー蛋白質溶液は溶
液のま)、あるいは適宜濃縮、または希釈して食品加工
用に供することができるし、また必要に応じそのままあ
るいは濃縮後乾燥粉末化(例えば噴霧乾燥)したのち食
品加工用素材として使用することもできる。
液のま)、あるいは適宜濃縮、または希釈して食品加工
用に供することができるし、また必要に応じそのままあ
るいは濃縮後乾燥粉末化(例えば噴霧乾燥)したのち食
品加工用素材として使用することもできる。
この改質ホェー蛋白質は、例えば8w/w%以上の水溶
液とし、70CO以上で加熱すると卵白と同等もしくは
それ以上の強くてしなやかなゲルを形成する能力を有し
ており、改質前のホェー蛋白質より得られゲルに比べ、
得られたゲルの強さは著しく改善されており、又ゲル化
温度が低いことも大きな改善点である。また本改質ホェ
ー蛋白質は改質前のホェー蛋白質(未改質ホェー蛋白質
)と同様、水溶性、塩犠牲(食塩水に対する溶解性)が
良好である。又、本発明で得られた改質ホェー蛋白質溶
液を蛋白質濃度0.75%に希釈し、セフアデックスG
−100(スウェーデン、ファルマシア社製)を充填し
たカラム(1.5×30肌)にてゲルロ過すると(その
他のゲルロ過条件:リン酸緩衝液(pH7.0)使用、
サンプル液量0.5の上、フラクション液量3の上、蛋
白質量測定は山wひ法(50仇の)による。)、第1図
にような流出パターンを示す。又、参考のために改質ホ
ェー蛋白質と同機にしてゲルロ遇した未改質ホェー蛋白
質の流出パターンを第1図に示す。第1図から判る様に
改質ホェー蛋白質の場合は未改質ホェー蛋白質に比べ高
分子会合体区分(フラクションNO.5−7)が多く、
全蛋白質量に対するこの高分子区分の割合(これを会合
体生成率という。
液とし、70CO以上で加熱すると卵白と同等もしくは
それ以上の強くてしなやかなゲルを形成する能力を有し
ており、改質前のホェー蛋白質より得られゲルに比べ、
得られたゲルの強さは著しく改善されており、又ゲル化
温度が低いことも大きな改善点である。また本改質ホェ
ー蛋白質は改質前のホェー蛋白質(未改質ホェー蛋白質
)と同様、水溶性、塩犠牲(食塩水に対する溶解性)が
良好である。又、本発明で得られた改質ホェー蛋白質溶
液を蛋白質濃度0.75%に希釈し、セフアデックスG
−100(スウェーデン、ファルマシア社製)を充填し
たカラム(1.5×30肌)にてゲルロ過すると(その
他のゲルロ過条件:リン酸緩衝液(pH7.0)使用、
サンプル液量0.5の上、フラクション液量3の上、蛋
白質量測定は山wひ法(50仇の)による。)、第1図
にような流出パターンを示す。又、参考のために改質ホ
ェー蛋白質と同機にしてゲルロ遇した未改質ホェー蛋白
質の流出パターンを第1図に示す。第1図から判る様に
改質ホェー蛋白質の場合は未改質ホェー蛋白質に比べ高
分子会合体区分(フラクションNO.5−7)が多く、
全蛋白質量に対するこの高分子区分の割合(これを会合
体生成率という。
)は未改質ホェ−蛋白質に比べかなり高い値となる。本
発明で得られる改質ホェー蛋白質は35−75%、好ま
しくは45−60%の会合体生成率を有するものである
。以下に本発明の実施例を示す。
発明で得られる改質ホェー蛋白質は35−75%、好ま
しくは45−60%の会合体生成率を有するものである
。以下に本発明の実施例を示す。
実施例 1
チーズホェーを眼外ロ過後、噴霧乾燥して得たホェー蛋
白質濃縮物(蛋白質(N%×6.25):75%、ラク
トース:5.0%、脂肪:7.0%含有)360のこ水
1640夕を加え、蛋白質濃度13.5w/w%の水溶
液に州カ性ソーダを加え解10.7に調整したのち、直
ちに4500に加熱する。
白質濃縮物(蛋白質(N%×6.25):75%、ラク
トース:5.0%、脂肪:7.0%含有)360のこ水
1640夕を加え、蛋白質濃度13.5w/w%の水溶
液に州カ性ソーダを加え解10.7に調整したのち、直
ちに4500に加熱する。
該温度でゆるやかに燈拝しつつ15分間保持したのち、
該液を10等分し、それぞれについて第1表に示した各
種酸を加えpHを6.8に調整する。このようにして得
られた各種故質ホェー蛋白質のの会合体生成率はいずれ
も57%に達し、未改質品の23%に比べ著しく高い値
であった。また改質ホェー蛋白質のSH(スルフヒドリ
ル)基量を測定(測定法:ェンマン法:J.ofFoo
dScience39、49(1974))‐したとこ
ろ13.5×10‐6モル/タ蛋白質となり、一方未改
質品は18.7×10‐6モル/タ蛋白質であり、本改
質処理による会合体生成反応はSH基の減少を伴うこと
を認めた。次に、各種改質ホェー蛋白質を蛋白質濃度9
.4%の溶液とし、直径3伽のケーシングに充填後90
qo、30分間加熱したのち260に冷却した。得られ
たゲルの破断荷重をレオメーター(富士理科社製)を用
い測定し、その結果を第1表に示す。第1表に示す対照
物についても上記改質ホェー蛋白質と様にしてゲルを製
造した。
該液を10等分し、それぞれについて第1表に示した各
種酸を加えpHを6.8に調整する。このようにして得
られた各種故質ホェー蛋白質のの会合体生成率はいずれ
も57%に達し、未改質品の23%に比べ著しく高い値
であった。また改質ホェー蛋白質のSH(スルフヒドリ
ル)基量を測定(測定法:ェンマン法:J.ofFoo
dScience39、49(1974))‐したとこ
ろ13.5×10‐6モル/タ蛋白質となり、一方未改
質品は18.7×10‐6モル/タ蛋白質であり、本改
質処理による会合体生成反応はSH基の減少を伴うこと
を認めた。次に、各種改質ホェー蛋白質を蛋白質濃度9
.4%の溶液とし、直径3伽のケーシングに充填後90
qo、30分間加熱したのち260に冷却した。得られ
たゲルの破断荷重をレオメーター(富士理科社製)を用
い測定し、その結果を第1表に示す。第1表に示す対照
物についても上記改質ホェー蛋白質と様にしてゲルを製
造した。
第 1 表
注)※折り曲げテスト
テスト方法は岡田、横関、椿箸
魚肉ねり製品・l理論と応用1l
P.374 49年度版 恒星社厚生閣社発行に準拠す
る。
る。
ゲルのしなやかさの判定法として、直径3伽、厚さ2物
の平板グル片を折り曲げて、次のようKランク付けした
。A(非常にしなやか):4つに折り曲げて亀裂の生じ
ないものB(しなやか):2つに折り曲げて亀裂の生じ
ないものC(脆い):2つに折り曲げて径の半分位に亀
裂の生ずるものD(非常に脆い):2つに折り曲げて亀
裂が全部に及ぶもの第1表から明らかな様に、混酸を用
いられた敬質ホェー蛋白質を原料としたゲルの方が単独
の酸(塩酸又はクエン酸のみ)を用いて得られたものを
原料としたゲルに比べてゲル破断荷重が大きい、即ち、
強いゲルである。
の平板グル片を折り曲げて、次のようKランク付けした
。A(非常にしなやか):4つに折り曲げて亀裂の生じ
ないものB(しなやか):2つに折り曲げて亀裂の生じ
ないものC(脆い):2つに折り曲げて径の半分位に亀
裂の生ずるものD(非常に脆い):2つに折り曲げて亀
裂が全部に及ぶもの第1表から明らかな様に、混酸を用
いられた敬質ホェー蛋白質を原料としたゲルの方が単独
の酸(塩酸又はクエン酸のみ)を用いて得られたものを
原料としたゲルに比べてゲル破断荷重が大きい、即ち、
強いゲルである。
又、改質ホェー蛋白質ゲルは対照の未改質ホェー蛋白質
ゲルに比べてゲル強度が非常に強く、かつしなやかさに
おいても非常に優れている。
ゲルに比べてゲル強度が非常に強く、かつしなやかさに
おいても非常に優れている。
さらに、又、対照の卵白ゲルに比べても、ゲル強度は同
等以上であり、かつしなやかさの点でも優れている。改
質ホェ−蛋白質および未改質ホェー蛋白質をゲル化する
際、改質ホェー蛋白質は70℃で加熱しても充分ゲル化
したのに対し、禾改質ホェー蛋白質の場合はゲル化する
のに少くとも8000以上の温度に加熱する必要があっ
た。実施例 2 チーズホェーを限外ロ過濃縮し、蛋白質濃度7.5w/
w%(固形分10.5%)のホェー蛋白質溶液を得る。
等以上であり、かつしなやかさの点でも優れている。改
質ホェ−蛋白質および未改質ホェー蛋白質をゲル化する
際、改質ホェー蛋白質は70℃で加熱しても充分ゲル化
したのに対し、禾改質ホェー蛋白質の場合はゲル化する
のに少くとも8000以上の温度に加熱する必要があっ
た。実施例 2 チーズホェーを限外ロ過濃縮し、蛋白質濃度7.5w/
w%(固形分10.5%)のホェー蛋白質溶液を得る。
このものを第2表に示したBH、温度、処理時間の組合
せの下で政質処理したのち、混酸〔塩酸にクエン酸を加
えながら溶解したもの(最終濃度)クエン酸換算濃度1
.州又は塩酸換算濃度4.印〕を用いてPH7.2に調
整する。ここにおいて、それぞれの改質ホェー蛋白質の
会合体生成率は第2表に示したとうりである。つづいて
該敬質ホェー蛋白質を頃霧乾燥する。得られた乾燥粉末
を加水再溶解し、蛋白質濃度9.4%の溶液とし、実施
例1と同様にしてゲルを調製し、実施例1と同様にゲル
破断荷重およびしなやかさを測定し、その結果を第2表
に示す。またいずれの乾燥粉末も、水、または3%食塩
水中で2%となるように分散したところ、完全に溶解し
た。第 2 注)※ pH調整には1ONカ性ソーダを使用※※ 第
1表の場合と同様第2表から明らかな様に本発明の改質
条件(pH8.5−11.5、温度3500以上50o
oを越えない場合)で改質されたもの(■、■および■
)は改質条件外のもの〔■(温度が条件外)、■(pH
が条件外)および■(温度が条件外)〕に比べてゲル強
度およびしなやかさ共に非常に優れていた。
せの下で政質処理したのち、混酸〔塩酸にクエン酸を加
えながら溶解したもの(最終濃度)クエン酸換算濃度1
.州又は塩酸換算濃度4.印〕を用いてPH7.2に調
整する。ここにおいて、それぞれの改質ホェー蛋白質の
会合体生成率は第2表に示したとうりである。つづいて
該敬質ホェー蛋白質を頃霧乾燥する。得られた乾燥粉末
を加水再溶解し、蛋白質濃度9.4%の溶液とし、実施
例1と同様にしてゲルを調製し、実施例1と同様にゲル
破断荷重およびしなやかさを測定し、その結果を第2表
に示す。またいずれの乾燥粉末も、水、または3%食塩
水中で2%となるように分散したところ、完全に溶解し
た。第 2 注)※ pH調整には1ONカ性ソーダを使用※※ 第
1表の場合と同様第2表から明らかな様に本発明の改質
条件(pH8.5−11.5、温度3500以上50o
oを越えない場合)で改質されたもの(■、■および■
)は改質条件外のもの〔■(温度が条件外)、■(pH
が条件外)および■(温度が条件外)〕に比べてゲル強
度およびしなやかさ共に非常に優れていた。
実施例 3チーズホェ−蛋白質濃縮物(実施例1と同様
品)に加水し、固形分12.5%の水溶液とし、ION
か性ソーダを加えpH10.2に調整し、45qoで3
0分間保持したのち、このものを7等分し、それぞれに
ついて表−3に記した各種酸を加えpHを7.0に調整
する。
品)に加水し、固形分12.5%の水溶液とし、ION
か性ソーダを加えpH10.2に調整し、45qoで3
0分間保持したのち、このものを7等分し、それぞれに
ついて表−3に記した各種酸を加えpHを7.0に調整
する。
つづいて該ホェー蛋白質溶液を贋霧乾燥し、得られた粉
末を加水溶解し、蛋白質濃度9.4%の溶液とし、実施
例1と同様にしてゲルを調製する。その物性は第3表に
示したとうりである。第 3 表注)※第1表の場合と
同様 第3表から明らかな様に、涙酸を使用した場合の方が各
単酸を使用した場合に比べてゲル強度は非常に改善され
、又、しなやかさにおいても優れていた。
末を加水溶解し、蛋白質濃度9.4%の溶液とし、実施
例1と同様にしてゲルを調製する。その物性は第3表に
示したとうりである。第 3 表注)※第1表の場合と
同様 第3表から明らかな様に、涙酸を使用した場合の方が各
単酸を使用した場合に比べてゲル強度は非常に改善され
、又、しなやかさにおいても優れていた。
第1図はセフアデツクスG−100を充填したカラムに
よる改質蛋白質溶液(・・・で示す。 )および未政質ホェー蛋白質溶液(一で示す。)の流出
パターンの一例を示す。髪l図
よる改質蛋白質溶液(・・・で示す。 )および未政質ホェー蛋白質溶液(一で示す。)の流出
パターンの一例を示す。髪l図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ホエー蛋白質溶液を、pH8.5−11.5、温度
35℃以上50℃未満で保持した後、該液にクエン酸、
リン酸、ポリリン酸、フイチン酸およびシユウ酸からな
る群から選ばれた酸と塩酸、硫酸、乳酸、酒石酸、コハ
ク酸およびリンゴ酸からなる群から選ばれた酸との混酸
を加え、該液のpHを6−8に調整することを特徴とす
る改質ホエー蛋白質の製造法。 2 ホエー蛋白質溶液の蛋白質濃度が3−15重量%で
あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造
法。 3 温度の保持時間が2−240分であることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の製造法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15726881A JPS603814B2 (ja) | 1981-10-02 | 1981-10-02 | 改質ホエ−蛋白貿の製造法 |
US06/430,208 US4460615A (en) | 1981-10-02 | 1982-09-30 | Process for improving the quality of whey protein |
NZ202051A NZ202051A (en) | 1981-10-02 | 1982-10-01 | Improving the quality of whey protein by adding acid |
DK436982A DK162688C (da) | 1981-10-02 | 1982-10-01 | Fremgangsmaade til fremstilling af valleprotein med forbedret geldannelsesevne |
EP82305272A EP0076685B1 (en) | 1981-10-02 | 1982-10-04 | A process for improving the quality of whey protein |
DE8282305272T DE3265632D1 (en) | 1981-10-02 | 1982-10-04 | A process for improving the quality of whey protein |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15726881A JPS603814B2 (ja) | 1981-10-02 | 1981-10-02 | 改質ホエ−蛋白貿の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5860952A JPS5860952A (ja) | 1983-04-11 |
JPS603814B2 true JPS603814B2 (ja) | 1985-01-30 |
Family
ID=15645936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15726881A Expired JPS603814B2 (ja) | 1981-10-02 | 1981-10-02 | 改質ホエ−蛋白貿の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS603814B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6340917U (ja) * | 1986-08-30 | 1988-03-17 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA1200416A (en) * | 1983-05-13 | 1986-02-11 | Societe Des Produits Nestle S.A. | Food process |
JPH01191643A (ja) * | 1988-01-27 | 1989-08-01 | San Ei Chem Ind Ltd | 安定性良好な乳ミネラル濃縮物の製造法 |
AU2003293761B2 (en) * | 2002-11-29 | 2009-12-03 | Campina B.V. | Method for improving the functional properties of a globular protein, protein thus prepared, use thereof and products containing the protein |
-
1981
- 1981-10-02 JP JP15726881A patent/JPS603814B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6340917U (ja) * | 1986-08-30 | 1988-03-17 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5860952A (ja) | 1983-04-11 |
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