JPS6038083Y2 - ガス器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はバーナ部に熱電対などの感熱素子を装置し、炎
の熱により生じる前記感熱素子の起電力により機器の制
御を行なうたとえばガス調理器、その他バーナを有する
ガス器具に関する。

従来例の構成とその問題点 一般にガス器具、たとえばガス調理器においては第１図
および第２図に示すようにバーナ１の炎孔２部に近接し
て感熱素子３を配置し、前記炎孔２において燃焼が行な
われている場合には炎４の熱を感熱素子３が感知して起
電力を発生させ、この起電力でたとえばバーナ１へのガ
ス供給路中に設けられたところの電磁弁５を開いておき
、炎が立ち消えたときには感熱素子３が起電力を発生せ
ず、したがって電磁弁５が閉じ、生ガスの漏出を防止す
るという安全制御を行うものなどがある。

前記感熱素子３はバーナ１の外周に形成したところのフ
ランジ６の孔を通して炎孔２に対置するものであるが、
その多くは第３図に示すように炎４が強く感熱素子３に
当たり、感熱素子３が必要以上に高温となって劣化を早
めていた。

このようなことから、第４図に示すように炎孔４と４の
中間部に感熱素子３を位置させることも考えてきたが、
この場合感熱素子３が作動するに必要な熱が与えられな
く、特にとろ火燃焼をさせるときに問題があった。

考案の目的 本考案は前記従来の問題に留意し、感熱素子の熱劣化を
少くするとともに、作動するに必要な熱を確実に感熱素
子に与えるようにすることを目的とするものである。

考案の構成 前記目的を遠戚するため、本考案は複数の炎孔を有し、
一つの炎孔のみを小さくしてなるバーナを備え、前記小
さい炎孔に相対向し、かつ、他の炎孔の炎が炎射されな
いように感熱素子を設けたガス器具の構成としたもので
ある。

実施例の説明 以下本考案の一実施例を第５図および第６図にもとづ゛
き説明する。

図において７はガス調理器本体であり、バーナ８、ごと
く９、混合管１０、電磁弁１１、コックつまみ１２等を
備えている。

前記バーナ８は上部の外周に複数の炎孔１２を有し、ま
た外周にフランジ１３を設けている。

このフランジ１３には孔１４を設けてあり、前記孔１４
を通して感熱素子である熱電対１５を一つの炎孔１２ａ
に間隔をもって対向するようにしている。

前記熱電対１５に対向するところの一つの炎孔１２ａは
他の炎孔１２よりも孔径が小さく形成され、この炎孔１
２ａで生じる炎１６ａは他の炎孔１２で生じる炎１６よ
りも小さいものとなるようにしている。

上記実施例の構成によればバーナ８においてガス燃焼さ
せたとき、熱電対１５に対向する炎孔１２ａの炎１６ａ
のみが小さく、他の炎孔１２の炎１６は大きい。

したがって熱電対１５は熱劣化がほとんどなく、寿命を
長くするとともに、作動に十分な熱を受けることができ
る。

そしてとろ火燃焼をさせても、炎孔１２ａに直接に熱電
対１５が対向しているので、支障なく感熱できる。

また、他の炎孔１２は大きな孔径であるので加熱調理す
るのに支障はない。

考案の効果 本考案のガス器具はバーナにおける多数の炎孔のうち、
感熱素子に対向する炎孔のみを小さくしたため、感熱素
子の寿命を長くし、また、作動に十分な感熱動作が得ら
れ、製品品質を向上させることができ、その実用的効果
の大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のガス器具の斜視図、第２図は同断面図、
第３図は同バーナ部の上面図、第４図は従来の他の例に
おけるバーナ部の上面図、第５図は本考案の一実施例の
ガス器具の断面図、第６図は同バーナ部の上面図である
。 訃・・・・・バーナ、１２，１２ａ・・・・・・炎孔、
１５・・・・・・熱電対。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の炎孔を有し、一つの炎孔のみを小さくしてなるバ
   ーナを備え、前記小さい炎孔に相対向し、かつ他の炎孔
   の炎が炎射されないように感熱素子を設けてなるガス器
   具。