JPS6037938Y2 - 支承用枠材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ルーパーや照明カバー等に簡便に支承するこ
とのできる施工効率の良い支承用枠材に関するものであ
る。

従来、建物の開口部や天井部にルーパーや照明カバー等
を支承する場合、各種の枠材が用いられており、一般的
にはこの種の枠材を天井や壁面に取付ける一方、この枠
材にアングル材をビス止めしこのアングル材によってル
ーパー等を支承するようにしている。

支承されたルーパーは通常施工後も取外しできるように
所謂落し込み式に支えられているため、上述したアング
ル材は予めビス止めすることはできず、ルーパーを落し
込んで支えながら所要個数のビス止めをしなければなら
なかった。

この作業は天井面に向って行なうため姿勢が不自由で能
率が悪く、施工効率が上らない欠点があった。

本考案はこのような状況に鑑みてなされたもので、その
要旨とするところは、垂直主体１の頂部には下向きの上
部折返し突条片２がまた下端部には上向きの下部折返し
突条片３がそれぞれ連設されていると共に両折返し突条
片２，３の中間位置には上向きの中間折返し突条片４が
連設されさらに下端部における下部折返し突条片３の反
対側には翼片５が連設されてなる栓用型材Ａと、該栓用
型材Ａを矩形状に組立てる際各隅部における上部折返し
突条片２および中間折返し突条片４に係合して固着され
るようになっている連結具Ｂと、上記栓用型材Ａの下部
折返し突条片３に係合しうる断面り型の支承具Ｃとから
なることを特徴とする支承用枠材にある。

以下、本考案を実施例の図面に従って更に詳細に説明す
る。

図においてＡは鋼材やアルミニウム等から成形された栓
用型材で、この栓用型材Ａは第２図に示すように垂直主
体１の頂部には下向きの上部折返し突条片２がまた下端
部には上向きの下部折返し突条片３がそれぞれ連設され
ていると共に、両折返し突条片２，３の中間位置には上
向きの中間折返し突条片４が連設され、さらに下端部に
おける下部折返し突条片３の反対側には翼片５が連設さ
れている。

Ｂは金属等からつくられた連結具で、第４図に示すよう
に直角に屈曲された一対の挿通片６，６を備えており、
この挿通片６の高さｈは上記枠用型材Ａにおける上部折
返し突条片２と中間折返し突条片４との距離ｄにはＳ゛
等しくなっている。

したがって、連結具Ｂの挿通片６，６が上部折返し突条
片２と中間折返し突条片４との間に挿通できるようにな
っている。

Ｃはアルミニウムや合成樹脂等からつくられた断面り型
の支承具で、図示するように枠周型材Ａの一辺の長さと
はＳ゛等しい棒状を呈しており、この支承具Ｃの一方の
片が枠周型材Ａの下部折返し突条片３に係合しうるよう
になっている。

なお、この支承具Ｃは枠周型材Ａの各辺に係合されるも
のであるため、通常各辺の長さにはＳ゛合致るように截
断され用意されるが、必ずしも枠周型材Ａの一辺に対し
長さのはＳ゛等しいものを１本づつ使用する必要はなく
、これより長さの短かいものを多数個使用するようにし
てもよい。

以上本考案の構成部品について説明したが、次に組立お
よび施工の手順について説明する。

まず、枠周型材Ａを矩形状に組立てるために、矩形の各
辺に合致する長さに截断する。

この場合枠角型材Ａの端部は４５度の傾斜面となるよう
に截断するとよい。

このように截断した枠周型材Ａを矩形状に組立てるが、
この際隅部の突合せた部分には上述した連結具Ｂにおけ
る一方の挿通片６を上部折返し突条片２および中間折返
し突条片４に係合しビス７によってまず一方だけを固着
する。

次に他方を同様にして係合、固着しく第４図参照）、順
次各隅部においても同様に組立てを行ない、最終の枠周
型材Ａを第１図のように組立て所望の矩形状の枠とする
。

このように組立てられた枠材を建物開口部や天井部に取
付けるが、この状態は第２図に示す通りである。

すなわち矩形状に組立てられた枠周型材Ａを建物開口部
等における壁材Ｇに当接しビス８によって固着する。

この際壁材Ｇとの間に空隙があるときには適宜な充填剤
を充填するとよいが、本考案の枠周型材Ａの下端部には
折返し突条片の面の反対側に延びる翼片５が連設されて
いるため、この先端を天井材Ｈ等に当接させることもで
き、上記空隙の存在を隠蔽して仕上り外観を美麗にする
ことができる。

以上の状態で取付けた枠周型材Ａに対してルーパー等を
支承するには、まず下部折返し突条片３に支承具Ｃを係
合して水平の支承部分を形成し、この部分にルーパーＦ
の周縁を支承させる。

この際ルーパーＦは落し込ミニよって支承するため、全
部の辺に支承具Ｃを係合させておくことはできないので
、一旦ルーパーＦを上方に押し上げておき、この間隙部
に支承具Ｃを係合させる。

この作業は上方に向いて行なうものではあるが、従来の
ようにいちいちビス止めする必要がなく支承具Ｃを係合
するだけの単純な操作で行なうことができる。

勿論、この逆の手順で行なえばルーパーＦを簡単に取り
外すことができ、照明器具の点検、補修等に頗る便利と
なる。

なお、図中Ｊは野縁を示すものである。

第３図は他の実施例、特にルーパー等が大型化して分割
して取付けるときの例を示すものである。

この例の場合、枠周型材Ａの構造は上記実施例と全く同
一であり、各隅部に連結具Ｂを係合して固着する点も同
じであるが相対する辺に同様な材料でつくられた補助材
りを差し渡して固着するものである。

第５図に示すようにこの補助枠材りは断面略逆丁字形を
なす主材９と両端の折返し片１０とからなっていて、枠
材を組立てたのちに相対する辺に差し渡して両端の折返
し片１０を下部折返し突条片３に挿し込む。

次に予め上部折返し突条片２と中間折返し突条片４との
間に係合しビス７によって固着しておいた補助枠材支承
具Ｅの突片１１を利用してこれと補助枠材りとをビス７
によって固着する。

このようにして組立てられた枠材には、２分された枠が
形成されそれぞれにルーパー等が支承されるが、補助枠
材りを固着したことによって大型化された枠材の補強の
役目も果すことができる。

なお、補助枠材りが差し渡された辺はこれによって２分
された恰好となるので、支承具Ｃもこの長さに合う２分
されたものを用いればよい。

本考案は以上の如き構成からなるものであるから、枠材
を組立てこれを建物開口部や天井部に取付けたのち、支
承具を係合するだけでルーパーや照明用カバー等を落し
込み式にしかも確実に支承することができ、かつ一旦支
承したルーパー等を取り外すことも簡単にできる、施工
効率の優れた支承用枠材を提供することができる利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の支承用枠材を組立てる状態を示す斜視
図、第２図はルーパーを支承している状態を示す部分断
面図、第３図は他の実施例を示す斜視図、第４図は支承
用枠材の隅部を示す斜視図、第５図は第３図の例におけ
る補強材の支承部分を示す斜視図である。 Ａ・・・・・・枠周型材、Ｂ・・・・・・連結具、Ｃ・
・・・・・支承具、１・・・・・・垂直主体、２・・・
・・・上部折返し突条片、３・・・・・・下部折返し突
条片、４・・・・・・中間折返し突条片、５・・・・・
・翼片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 垂直主体１の頂部には下向きの上部折返し７突条片２が
   また下端部には上向きの下部折返し突条片３がそれぞれ
   連設されていると共に両折返し突条片２，３の中間位置
   には上向きの中間折返し突条片４が連設され、さらに下
   端部における下部折返し突条片３の反対側には翼片５が
   連設されてなる栓用型材Ａと、該栓用型材Ａを矩形状に
   組立てる際各隅部における上部折返し突条片２および中
   間折返し突条片４に係合して固着されるようになってい
   る連結具Ｂと、上記栓用型材Ａの下部折返し突条片３に
   係合しうる断面り型の支承具Ｃとからなることを特徴と
   する支承用枠材。