JPS603695B2 - 磁気テ−プ装置のサブコラム負圧制御機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はサブコラム付き磁気テープ装置に係り、特にそ
のサブコラム負圧制御機構に関するものである。

磁気テープ装置において、従来は、磁気テープを供給リ
ールから巻取りリールに巻付けたのちテーブループ室に
引込んで装置使用可能な状態にする一連のテープ装填動
作を人手を介して行っていたが最近の高性能装置には装
填動作を全く自動的に行うオートスレッディング機構が
設けられるようになった。

一方、磁気テープ装置は通常情報をブロック単位で記録
再生するために磁気テープを急速に起動停止させる必要
があり、慣性の小さい直流モーター軸にキヤプスタンを
取付けて磁気テ−プとの摩擦力によりテープを起動停止
させているが、この急速な起動停止を円滑にするために
、高‘性能の磁気テープ装置ではテーブループ室に主コ
ラムのはかにサプコラムを設け、急速加速減速時の磁気
テープ実効長を短縮してキャプスタンに掛かる磁気テー
プの慣性力を小さくしている。

しかし、磁気テープをある特定の周期で起動停止させる
と、サブコラム内のテーブループが一種の共振状替を呈
してその振幅が大きくなり、これにサブコラムの形状（
三角形状）に基くテーブループ形状の変化やサブコラム
内の空気圧力状態の変動が加わってテープ張力に変化を
生じる。

この張力変化は磁気テープと磁気ヘッドの間の摩擦状態
を変化させて情報の記録再生やキヤプスタンの停止特性
に悪影響を与える。このような問題を解決するにはサブ
コラムの空気吸引口を小さくすることによってテーブル
ープの振幅を小さくすることができるが、テープスレッ
ティング機構を有し主コラムおよびサブコラム内にテー
プが装入されるまでのテープ装填が完全に自動化されて
いる磁気テープ装置では、サプコラム空気吸引口を効果
的に小さくすると、装填時にサプコラムにテープが入り
にくくなるので、装直使用中にサブコラム空気吸引口を
小さくする一方、テープ装填時にはこれをなるべく大き
くすることが必要である。本発明はこのような要求に応
えて装置使用中の磁気テープの磁気ヘッドとの接触状態
を安定に保つと同時にテープ装填を確実容易ならしめる
ことを目的とし、サブコラムに連なる空気吸引管路に絞
り弁を設けると共にテーブループ室にテープ装填の完了
を検出する手段を設け、その検出出力に前記絞り弁が応
動してテープ装填時の開状態からテープ装填完了後の絞
り状替に自動的に切換わるようにしたサブコラム負圧制
織機機を供するものである。以下、その一実施例を示す
添付図面について本発明を詳細に発明する。

本発明を適用したサブコラム付き磁気テープ装置の全体
を示す第１図において、符号１は供給リール、２は巻取
りリールであって、テープ装填の際、供給リール亀から
送り出された磁気テープはェァガィド４のノズルから噴
出する空気圧により磁気ヘッド３の下をくぐり、さらに
ェアガィド４′の噴出空気力で巻取りリール２まで送ら
れてこれに巻付けられる。

ここで両リールの回転を一時停止したのち、供給リール
を時計方向に巻取りリールを反時計方向に回転させると
、磁気テープＴは空気吸引口６，６′から負圧を供給さ
れる主コラム７，７′と、空気吸引口８，８′から負圧
を供給されるサブコラム９，９′とに引込まれて図示の
ように各コラム内にテーブループを作る。次に、キャプ
スタン６を回転させてテープ上のデータの始まりを探し
出したところでキャプスタンを停止させ、ここに磁気テ
ープ装置は使用可能の状態となる。本発明のサブコラム
負圧制御機構は、上述のテープ装填動作中サブコラムに
テープの引込みに充分な大きさの負圧を導き、テープ装
填完了後にはサブコラムの負圧を軽減して装置使用中の
サブコラム内テープの振幅を小さくするものであって、
次にその構成および作用効果を第２図ないし第４図につ
いて説明する。

第２第３両図はテープ装填中の状態を示し、第２図中の
符号１０は主コラム７に設けられた空気圧検出孔、第３
図中の符号１１はサブコラム９の空気吸引口８１こ連な
る空気吸引管路、１２はサブコラム９に隣接して管路１
１に挿層された絞り弁、１３はピストン様の絞り弁体、
１４は絞り弁体１３を常時図示の全開位置に向けて偏俺
する弁ばねであって、主コラム７の空気圧検出孔１０は
蓮通管１５を介して絞り弁１２の笛体底部に通じている
。

図示のテープ装填中、主コラム７内とサブコラム９およ
び管路１１内は等圧で、絞り弁体１３の上下両面に加わ
る圧力が均衡し、絞り弁Ｉ２は弁ばね１４の作用下に図
示の開状態を呈し管路１１を全開している。次に、テー
プ装填が進行して第４図に示すように、サブコラム９内
へのテープ引込みがほぼ完了し主コラム８内のテーブル
ープが空気圧検出孔ＩＱを通過すると、テーブループ内
側の大気圧が運通管路１５を介して絞り弁１２の底部に
導かれる。

従ってその弁体１３は図示の位置に押上げられて管路断
面積を絞りサブコラム９内の負圧を軽減する。なお、こ
の負圧制御機構はサブコラム９′にも設けられるもので
あって、第１図中の符号１０′，１５′はその空気圧検
出孔と蓮通管を示す。以上の説明から明らかなように「
本発明によれば、装置使用中サブコラム内の負圧が軽減
されてテーブループの振幅が小さく抑えられ、磁気テー
プの磁気ヘッドとの接触状態が安定しキャプスタンの停
止特性が向上するばかりでなく、テープ装填時にテープ
がサブコラムに進入しやすくなってテープ装填を確実容
易ならしめる効果がある。

なお、前記実施例においては、テーブループ室内のテー
プ装填の完了を検出するための手段として主コラムに空
気圧検出孔ＩＱ，１０′を設け絞り弁を空気圧により制
御しているが、通例主コラム内のテーブループ状態を検
知するために設けられるテ−プセンサーを検出手段とし
てその電気的出力により電磁式の絞り弁を動作させても
全く同様の効果が得られ、本発明の特許権はこのような
変型を含めて前記特許請求の範囲に規定するすべてのサ
プコラム負圧制横に及ぶものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の正面図、第２図はテープ装填
中の状態を示すその一部正面図、第３図は第２図のｍ−
ｍ線による断面図、第４第５両図は本実施例のテープ装
填完了状態を示すそれぞれ第２第３両図と同機の図であ
る。 １・・・供給リール、２・・・巻取りリール、３…磁気
ヘッド、４，４′…エアガイド、５…キヤプスタン、６
，６′・・・空気吸引口、７，７′…主コラム、８，８
′・・・空気吸引口、９，９′・・・サブコラム、１０
，１０′・・・空気圧検出孔、１１・・・空気吸引管路
、１２，１３・・・絞り弁とその弁体、１４・・・弁ば
ね、１５，１５′…蓮通管。 久／函 オ２図 オ３図 オチ図 久；図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ サブコラム付き磁気テープ装置において、サブコラ
   ムに通じる空気吸引管路に該コラムに隣接させて絞り弁
   を挿置すると共にテープループ室にテープ装填の完了を
   検出する手段を設け、前記絞り弁が前記検出手段の出力
   に制御されてテープ装填時に開状態を呈しテープ装填完
   了後絞り状態を呈するようにしたことを特徴とするサブ
   コラム負圧制御機構。