JPS6036716Y2 - 鏡板付き戸袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は着脱自在の鏡板をを備えた戸袋の構造に関する
ものである。

従来より、金属製の雨戸戸袋は上下枠の後端に後竪枠を
連結して正面から見てコの字状に形成腰前端を雨戸の出
入り用開放部とするとともに、この前端上下に雨戸のア
オリ止めを止着して形成されるのが一般であったが、近
年、このようなコの字状の戸袋について家屋の外観意匠
の改善、向上、その他の観点から鏡板の装着が強く要望
されるに到っている。

又、鏡板を備えた戸袋を知られてはいるが、予め鏡板用
パネルを直接上下枠、後竪枠及び前板に一体的に組上げ
た箱状として工場生産されるか、あるいは現地で組上げ
て一体化した状態で家屋に取付ける構造のものであるた
め、戸袋枠だけを残して鏡板のみを自由に取外すことが
できなかった。

従って、既設の戸袋の鏡板のみを新たに取付けるという
考え方も存在しなかった。

一方、上記コの字状戸袋に鏡板を取付けるにあたっては
、戸袋の雨戸出入り側に出入り用開放部を残して前板が
取付けられるのが普通であるが、この前板をはじめから
鏡板用パネルと一体構造として作成しておくと、雨戸枚
数が変化することによって戸袋上下枠の大きさが変化す
ることを考慮し、専用の鏡板用パネルを揃えておかなけ
ればならない不都合がある。

そこで、本考案は、戸袋用鏡板の装着にあたって、新し
く家屋に取付ける戸袋にはもちろん、既設のコの字状戸
袋にも自在に装着できるようにするとともに、鏡板でけ
を別に取外しできるようにし、又、雨戸の収納枚数に応
じて戸袋の大きさが変わっても前板の取替えにより単一
の鏡板で兼用できることを目的として、鏡板付き戸袋の
構造に格別の工夫を凝らしたものである。

即ち、本考案に係る鏡板付き戸袋は、戸袋上下枠の後端
部に後竪枠を取付けて成る戸袋と、上記戸袋上下枠の雨
戸出入り側に着脱自在に取付けられる前板と、本体パネ
ルの周囲に上下框、後竪枠側竪框及び前板側竪框を取付
けて成る鏡板とから戊り、上記鏡板の下框を当該下框に
取付けた引掛具を介して、戸袋下枠の室外側に着脱自在
に取付け、上記前板側竪框を上記前板の室外側に着脱自
在に取付けるとともに、後竪枠側竪框を上記後竪枠の室
外側に着脱自在に取付け、鏡板の上框を戸袋上枠の室外
側に対向させたことを特徴とするものである。

以下、本考案を図示した実施例に基づいて説明すれば、
戸袋Ｔは断面Ｕ字型に形成された戸袋上下枠２０．１６
の後端に戸袋用後竪枠１１を連結し、戸袋上下枠２０．
１６の前端を雨戸出入り用開放部イとしたコの字状を威
すものであり、後竪枠１１は室外側に折曲片１９を有し
たものとして形成される。

この戸袋Ｔは戸袋上下枠２０，１６と後竪枠１１に取付
けられるブラケットを介して家屋に固着され、又各戸突
上下枠２０，１６の雨戸出入り側端部には雨戸Ａのアオ
リ止め２１，２２が固着される。

このアオル止め２１．２２には夫々Ｌ字状の止め金具２
３．２４が取付けられており、この止め金具２３．２４
を利用して、前板１２が雨戸出入口を残して取付けられ
る。

前板１２は戸袋上下枠２０．１６の前端に対向する基板
とその室外端に連設する短寸の取付は片とから成る断面
略１型を威すものであり、基板の高さ方向中程には雨戸
取出し用欠除部１３が設けられている。

戸袋Ｔの室外側に着脱自在に取付けられる鏡板には、雨
戸戸袋Ｔとは全く別体に形成されるものであって、本体
パネルＰとその周囲に嵌着して枠状に連結される上下框
１，２、後竪枠側竪框３、及び前板側竪框４から戊る。

本体パネルＰは適宜の形状に加工され得るとともに、雨
戸Ａに使用したパネル（図示せず）と同一デザインとす
ることができる。

上框１及び下框２の相対内面には夫々パネル嵌合用凹溝
５，６を有し、本体パネルＰの上下端部をその凹溝５，
６内に嵌合し、又両竪框３，４の相対内面に夫々凹溝７
，８を備え、上記上下框１．２及び本体パネルＰの左右
端部を呑み込ませて、各框１，２，３，４を相互に連結
固定するものである。

竪框３，４は夫々外方に向って張出する取付は片９，１
０を有しており、各竪框３，４は当該実施例においては
同一の押出形材を使用して成形される。

前板側竪枠４取付は片１０には予め前板１２の室外側短
寸取付は片にネジ止めされるが、この前板１２は戸袋Ｔ
の左右勝手に応じて天地を逆にすることにより、後竪枠
側竪框３にも取付けできるようになっている。

又、下框２の室内面には引掛具取付は用突片１４が設け
られ、当該突片１４に固定される引掛具Ｂは下方部に突
片１４への取付は部１５と、上方に戸袋下枠１６の室外
端に立設された立上り片１７に係合する鉤型係止部１８
を備えたものとして形成される。

当該引掛具Ｂは突片１４の左右端部及び中央部分など、
取付は強度を考慮して適宜数取付は固定される。

而して鏡板にの取付けの一例を示せば、まず、引掛具Ｂ
を戸袋下枠１６の室外側立上り片１７に引っ掛けて係止
することにより、下框２を戸袋下枠１６の室外側に対向
させ、且つ上框１を戸袋上枠２０の室外側に対向させた
後、後竪枠側竪框３を戸袋後竪枠１１の室外側折曲片１
９に当接重合するとともに、前板１２を戸袋上下枠２０
，１６の雨戸出入り側に設けられたアオリ止め２１，２
２に当接し、然る後後竪枠側竪框３の取付は片９を折曲
片１９に螺子止めするとともに、前板１２をアオリ止め
２１．２２にに取付けられた止め金具２３，２４ｊこ螺
子止めする。

この時、鏡板にの上框１は戸袋上枠２０の室外側に対向
状態となる。

ここでの前板１２は取付は作業の容易さ簡便さの点から
予め鏡板Ｋに取付けていりのであるが、その他、先に前
板１２を戸袋上下枠２０．１６に取付けた後、前板側竪
框４を前板１２に取付けるようにしてもよく、取付は順
序の如何にかかわらず結果的には鏡板Ｋが戸袋上下枠２
０．１６、前板１２及び後竪枠１１の室外側に着脱自在
に取付けられることに変わりはない。

尚、第４図は後竪枠側竪框３の取付は片９を後竪枠１１
に取付ける他の手段を示すものであり、取付は片９の片
面に弾性板２５を螺子止めして、取付は片９の先端部と
弾性板２５の先端部との間で、後竪枠１１の折曲片１９
を挟着するとともに、弾性板２５の先端に設けた係止爪
２６を折曲片１９の先端部に形成した係止部２７に係止
して離脱を防止するようにしたものである。

以上のように、本考案においては、家屋に取付けられた
戸袋の室外側に別体成形の鏡板を引掛具を用いて着脱自
在に取付けるようにしたものであるから、新しく家屋に
取付けられる戸袋に取付けることができることはもちろ
ん、既に取付けられて使用されている戸袋に対しても、
引掛具を戸袋下枠に係止することにより後から必要に応
じて取付けることができる効果を有している。

又、このことは戸袋と鏡板の取付けを別々に行なうこと
ができることを意味しているので、予め戸袋を家屋に取
付けた後、鏡板を取付けることができることとなり、戸
袋の取付は作業を簡便なものとし、且つ、戸袋の取付は
位置における家屋の外装仕上げも容易となる利点を有し
ているのである。

特に、本考案では引掛具を用いて鏡板を戸袋下枠に係止
するものであるから、鏡板の各竪框を戸袋側に連結する
に際して、作業者が鏡板の重量を支える必要がなく、そ
の連結作業を極めて容易に行うことのできる格別の効果
を有している。

更に、鏡板が戸袋に対して着脱自在であることから、必
要に応じて鏡板の取外しができることとなり、戸袋内部
の清掃や異物の除去を容易に行なうことのできる効果を
有しており、従来の鏡板と戸袋枠を一体にして組み上げ
た戸袋装置の持つ清掃のし難い問題点を解決するもので
ある。

加えて、前板が戸袋上下枠及び竪框に対して着脱自在で
あるから、雨戸収納枚数が増減して雨戸戸袋の大きさが
変化した場合、前板を取り換えるだけで一種類の鏡板を
使用することができるので、夫々の雨戸収納枚数に対応
した大きさの戸袋ごとに鏡板を用意する必要はなく、製
品管理が容易でコスト低減を図り得る格別の利点を有し
ている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る鏡板の斜視図、第２図
及び第３図は雨戸戸袋への取付は状態を示す断面図、第
４図は他の実施例を示す部分断面図である。 符号、Ａ・・・・・・雨戸、Ｂ・・・・・・引掛具、Ｐ
・・・・・・本体パネル、Ｔ・・・・・・雨戸戸袋、１
・・・・・・上框、２・・・・・・下框、３・・・・・
・後竪枠側竪框、４・・・・・・前板側竪框、１１・・
・・・・戸袋後竪枠、１２・・・・・・前板、１６・・
・・・・戸袋下枠、２０・・・・・・戸袋上枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 戸袋上下枠の後端部に後竪枠を取付けて成る戸袋と、上
   記戸袋上下枠の雨戸出入り側に着脱自在に取付けられる
   前板と、本板パネルの周囲に上下框、後竪枠側竪框及び
   前板側竪框を取付けて成る鏡板とから戒り、上記鏡板の
   下框を当該下框に取付けた引掛具を介して、戸袋下枠の
   室外側に着脱自在に取付け、上記前板側竪框を上記前板
   の室外側に着脱自在に取付けるとともに、後竪枠側竪框
   を上記後竪粋の室外側に着脱自在に取付け、鏡板の上框
   を戸袋上枠の室外側に対向させたことを特徴とする鏡板
   付き戸袋。