JPS6036187Y2 - 芳香剤容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は側、病室、集会室等のように悪臭や人いきれ、
タバコの臭い等の発生しやすい場所において、不快感の
もととなる臭いを消し室内を爽やかに保つために用いら
れるカプセル封入の液状芳香剤を収納する芳香剤容器に
関するものである。

従来、芳香剤としては、ゲル状の状態で容器に充填し充
填後固化させる固形状のものが一般的であるが、この形
態のものは一旦容器に収納充填すれば、たとえ芳香発散
口を封止しても組立てて構成される容器自体の隙間部等
から自然放香してしまう欠点がある。

これに対し芳香剤を液状とし、これを小さな粒状の軟質
材カプセルに封入する形態のものは、カプセルを壊さな
い限り放香せず、従って適量のものを随意必要時に使用
でき、放香効率が高い。

この場合、容器自体にカプセルを圧潰して破る機構を備
えておれば使用上便宜である。

本考案は芳香液封入カプセルの圧潰機構を備え、従って
カプセル形芳香剤を収納するのに都合よく構成した芳香
剤容器を提供することを目的とする。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明する。

図において、１は容器体で、該容器体１は平板状の底壁
２周縁から起立した周壁３を、下半部３ａを上方に広が
る林状に、又上半部を下半部上端より外径が小径の直筒
部とした段形に形威し、前記下半部３ａには周方向に適
宜間隔で複数の芳香発散口４を、又上半部の直筒部３ｂ
の外周面には螺条５を形威し、そして前記底壁２上面に
は、中央部とその左右両側（左方は図示せず）の３本の
支持柱５ａ、６からなる吸湿紙支持部７を立設し、該支
持部７上端面にて吸湿紙８を支持している。

前記支持柱５ａ、６は、例えば横断面が紙面方向に細長
な矩形状の角柱である。

９は液状芳香剤を封入した図示しないカプセルを収容す
るカプセル収容皿で、中央部を浅く円形に凹陥してカプ
セルの収納部１０とし、該収納部１０底壁に多数の液滴
下孔１１を明け、そして周縁下面にインローを形成し、
該インロ一部にて前記容器体１上端に載置されている。

１２は蓋で、数差１２は裏面中央部から保持筒１３を垂
設しており、又垂下周壁１４の下部内周面に螺溝１５を
形威し、該螺溝１５を前記螺条５に螺合することにより
容器体１に装着される。

又１６はコツプ状のカプセル圧潰部材で、圧潰面である
底壁１７部は前記カプセル収容皿９の収納部１０に嵌入
できる大きさであり、又上部内周面にはギザギザの粗面
１８を形成し、該粗面１８により前記保持筒１３に固く
嵌着して容易に離脱しないように蓋１２に組込まれてい
る。

上記構成において、使用に際しては蓋１２を外してカプ
セル収容皿９の収納部１０に所要数の芳香液封入カプセ
ルを収納する。

この後、カプセル圧潰部材１６を装着した蓋１２を容器
体１に螺合して装着する。

この螺合によりカプセル圧潰部材１６も蓋１２と同体に
回動するので次第に下降し、蓋１２が容器体１に対し規
定状態に装着されたとき、カプセル圧潰部材１６は図示
のようにカプセル収納部１０に押込まれるので、この収
納部１０に収納されたカプセルはカプセル圧潰部材１６
の底壁１７により摺り潰され破られる。

この圧潰でカプセルからでた芳香液は液滴下孔１１から
滴下し下方の吸湿紙８に滲み込むので、その芳香発散口
４から外部に発散される。

以上記載のように本考案では、容器体１内に、中央部を
凹陥してカプセル収納部１０とし該収納部１０底壁に液
滴下孔１１を明けたカプセル収容皿９を設け、且つ該収
容皿９下方に吸湿紙８を配設し、一方容器体１に螺着さ
れる蓋１２の裏面に前記カプセル収納部１０に押込まれ
る底壁１７を持つカプセル圧潰部材１６を設け、蓋１２
を容器体１に螺合装着したとき、カプセル圧潰部材１６
により収納部１０内の芳香液封入カプセルを摺り潰すよ
うにしたので、放香に際しては前記収納部１０にカプセ
ルを収納したのち蓋１２を装着するのみでよく、使用が
極く簡便である。

即ち、本考案では容器自体にカプセル圧潰機構を備えて
いるので、別途に圧潰手段を必要とせず、カプセル形芳
香剤を用いるのに適している。

しかも、カプセルは摺り潰しにより破るので、圧潰時に
芳香液が飛び散るようなことがなく、略全量を吸湿紙８
に滴下可能である。

また蓋１２は装脱自在の螺合方式なので、使用済のカプ
セルの殻の除去は容易である。

また吸湿紙支持部７、カプセル収容皿９、カプセル圧潰
機構部は容器内に格納されるので、容器外観の意匠性を
損ねるようなことはない。

更に、各部は単純な形状なので合成樹脂材による成形製
作に適しており、従って低コストで提供できる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案芳香剤容器の一実施例を半部を縦断し
て示す正面図である。 １・・・・・・容器体、４・・・・・・芳香発散口、８
・・・・・・吸湿紙、９・・・・・・カプセル収容皿、
１２・・・・・・蓋、１６・・・・・・カプセル圧潰部
材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 安定的な底壁２周縁から起立した周壁３に芳香発散
   口４を開口し、且つ前記底壁２上面から吸湿紙８を支持
   する吸湿紙支持部７を立設した容器体１と、 ｉｉ 前記容器体１に支持されて前記吸湿紙８上方に
   位置し、且つ中央部を凹陥し外凹陥底壁に液滴下孔１１
   を明けて収納部１０を形成したカプセル収容皿９と、 １１１ 前記容器体１に螺合により装着され、且つ裏
   面に、容器体１に規定に装着されたとき前記収納部１０
   に押込まれて該収納部１０内の芳香液封入カプセルを摺
   り潰すカプセル圧潰部材１６を取付けた蓋１２と からなる芳香剤容器。