JPS603589Y2 - 圧電磁器積層体又は誘電磁器積層体用配線部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は微動素子や徴音波振動子の如き分極された複数の
圧電磁器板を積層したもの、あるいは積層コンデンサ素
子の如き複数の誘電磁器板を積層したものを電気的並列
に配線するために用いられる配線部材に係り、目的とす
る処は面倒で製造コストの高い鑞付作業を一切要しない
配線部材を提供するにある。

以下図面の実施例について説明する。

第１図は本案配線部材の使用前の状態を示し適宜間隔に
並設された複数の電極板１・・・と各電極板１．１間を
連結する帯状連結部２・・・からなり、これら電極板１
・・・、連結部２・・・は一枚の金属シートよりプレス
打抜加工又はエツチング打抜加工によって一体に形成さ
れる。

第２図は本案配線部材の使用に際して第１図状態の配線
部材を、各電極板１・・・が互いに平行して対向するよ
うに各電極板の一側縁及び両側縁から延設する帯状連結
２・・・を交互にコの字状に折曲した状態を示す。

次に第３図は微動素子又は超音波振動子に用いられる圧
電磁器積層体に本案の配線部材を取付けた態様を示し、
Ｐは分極された複数の圧電磁器板３・・・ （必要に応
じて表裏面に電極層が付着される）を、分極軸が互いに
対向する如く積層してなる圧電磁器積層体、’Ｉ’、
Ｔ’は前述した本案の配線部材で、一方の配線部材Ｔを
正極接続用として他方の配線部材Ｔ′を負極接続用とし
て用い、それぞれ前記積層体Ｐの互いに共通する正極側
積層面間と負極側積層面間に配線部材’［’、Ｔ’の電
極板１，１′を介挿することによって電気的並列に配線
したものである。

この種、圧電磁器積層体を電気的並列に配線するに当た
り、従来は独立した複数枚の電極板をそれぞれ積層体の
各積層面に介挿し、互いに共通する正極側電極板間及び
負極側電極板間にリード線を橋渡し半田等によって鑞付
けしていたために、鑞付作業が非常に面倒で製造コスト
の高騰が免れないという問題があった。

然るに本案は上述した通り圧電磁器積層体の互いに共通
する積層面に介挿される複数の電極板と各電極板間を連
結し使用に際してコ字状に折曲される帯状連結部とが連
続的に一体形成された配線部材を用いることによって電
気的並列に配線することができるものであるから、従来
のように面倒かつ高価な鑞付作業を一切要しないため信
頼性、量産性に優れた圧電磁器積層体を安価に供し得る
利益がある。

尚、本案はこれまで微動素子や超音波振動子の圧電磁器
積層体用配線部材について説明したが、複数の誘電磁器
板を積層した積層コンデンサ素子の配線部材に適用して
同等の効果を発揮し得ることは云うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案配線部材の使用前の状態を示す平面図、第
２図は使用時の状態を示す斜視図、第３図は圧電磁器積
層体を本案配線部材によって電気的並列に配線した態様
を示し、Ａは平面図、Ｂは正面図である。 １・・・・・・電極板、２・・・・・・連結部、３・・
・・・・圧電磁器板、Ｐ・・・・・・圧電積層体、’［
’、 Ｔ’・・・・・・配線部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の圧電磁器板又は誘電磁器板からなる積層体を電気
   的並列に配線するものであって、前記圧電磁器積層体又
   は誘電磁器積層体の互いに共通する積層面に介挿される
   複数の電極板と各電極板間を連結し使用に際してコ字状
   に折曲される帯状連結部とが連続的に一体形成されてな
   る配線部材。