JPS6035425B2 - 高透磁率非晶質合金の製造方法 - Google Patents

高透磁率非晶質合金の製造方法

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JPS6035425B2
JPS6035425B2 JP51135666A JP13566676A JPS6035425B2 JP S6035425 B2 JPS6035425 B2 JP S6035425B2 JP 51135666 A JP51135666 A JP 51135666A JP 13566676 A JP13566676 A JP 13566676A JP S6035425 B2 JPS6035425 B2 JP S6035425B2
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JP
Japan
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amorphous alloy
magnetic permeability
alloy
magnetic
high magnetic
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JP51135666A
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JPS5360303A (en
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専治 島貫
浩一郎 猪俣
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は透磁率の大きな非晶質合金の製造方法に関する
ものである。
一般に溶融金属を高速急冷すると非晶質合金が得られる
ことが知られている。
この非晶質合金は同じ組成の結晶質合金に比べて著しく
異なる磁気的性質と機械的性質とを有し、特に磁気異方
性が小さいことに着目して軟質磁材料としての用途が研
究されている。しかしながらこの非晶質合金は急袷によ
り製造されるため大きな内部応力が発生し、この結果初
透磁率や高周波における透磁率が十分に得られず、磁気
ヘッドなど高透磁率を必要とする材料としては直ちに応
用できない欠点があつた。本発明はかかる点に鑑み種々
研究を行なった結果、鉄、ニッケル及びニッケルなどの
周期律表第8族遷移元素の1種または2種以上と半金属
元素の1種または2種以上を含む非晶質合金を作製した
後、該非晶質合金を熱処理して1〜50%の結晶質相を
生成せしめることにより、優れた透磁率と耐摩耗性を有
する非晶質合金を製造し得る方法を提供することを目的
とするものである。
以下本発明を詳細に説明する。
まず、鉄、ニッケル及びニッケルなど周期律表第8族遷
移元素の1種または2種以上とホウ素、カーボン、リン
、シリコン、セレンなどの半金属の1種または2種以上
を含む合金で例えば鉄ーニッケル系磁性材料、鉄−コバ
ルト系磁性材料、或はニッケルーコバルト系磁性材料を
用意する。
つづいて、この合金を溶融状態でロール間に吹付けて急
冷圧延するローラ・クランチ法、或は回転ドラム中に溶
融を注入して急冷鋳造する遠心急冷法などの方法により
非晶質合金とする。この場合冷却速度を1び℃/秒以上
とすることにより完全な非晶賞状態が得られる。次いで
、前記非晶質合金を熱処理して1〜50%の結晶質相を
生成せしめて高透磁率非晶質合金を製造する。
この工程における熱処理は、非晶質合金の結晶化転移温
度より低い温度で行なうことが望ましく、これによって
非晶質合金の一部に結晶質相が形成される。この場合、
結晶化転移温度より高い温度で加熱しても、結晶質相が
一部形成されるが、数秒のオーダーで完全な結晶質とな
ってしまうため、温度コント。ールに熟練を要する。前
記熱処理により1〜50%の結晶質相を形成することに
より、優れた初透磁率と高周波における透磁率を有する
非晶質合金を得ることができる。この場合、結晶質相の
割合が前記範囲を逸脱すると透磁率が急激に低下し、磁
気ヘッド等の高透磁率磁性材料として優れた磁気特性が
得られなくなる。こうした結晶質は半金属元素を含まな
いものから構成されている。なお、結晶質相を一部含む
非晶質合金の製造方法として、前記非晶質合金の作製工
程における急冷に際し、完全な非晶質状態とせずに、冷
却速度を1ぴ〜1び。
0/秒程度に調整して一部結晶質を形成する方法がある
しかしながら、この方法は温度コントロールが難しいの
みならず、非晶質合金に内部応力が発生するために、磁
気特性の向上化は望めない。こうしたことから、熱処理
を施すことにより、内部応力を緩和できるが、既に形成
された結晶質が熱処理によって粗大化するため、磁気特
性の著しい低下を招く。次に本発明の効果が確認するた
め磁性合金を急冷して非晶質相をなす試料を作製した後
、この試料を熱処理して金属組成中に占める結晶質相の
割合と透磁率仏との関係を調べた。
試料としてFe4oNi4J,4B6の磁性合金を用い
、これをローラ・クェンチ法により急冷して完全な非晶
質相をなす厚さ50一m、幅1.4肌のIJボン状試料
を作製した。
次にこの試料の結晶化転移温度を示差熱分析により測定
したところ390℃であった。このリボン状試料を直径
2.5弧のセラミックスボビンに25回巻付けた後、こ
れを真空中において200〜400ooで2時間熱処理
した後、室温まで冷却した。このようにして得られた試
料の結晶質相の割合、高周波における実効透磁率仏eH
およびビッカース硬度Hvを夫々測定した。この結果を
第1図及び第2図のグラフに示す。なお結晶化の割合を
測定する方法としては一般に電子顕微鏡で単位面積当り
の結晶粒をカウントすることにより正確に求められるが
、これとほぼ対応関係にあるX線回析像によるピークか
ら求めた。
第1図のグラフから明らかな如く急袷状態、及び250
oo,20時間の熱処理状態では何れもブロードの回折
像が得られ、結晶化を示すピークが認められず非晶質状
態であることが分る。
350oo,2時間の熱処理では僅かにピークが現われ
、このピーク部分の面積から結晶質相の割合を計算した
ところ約3%であった。
また370午0,2時間の熱処理では50%の結晶質相
が形成される。更に400℃,2時間の熱処理では合金
成分に対応した完全なピークが現われ、非晶質相が消滅
して全て結晶質相になった。次に夫々の試料についてI
KHZ,100KH2,虹MH2の高周波における透磁
率を測定したところ第2図のグラフに示す如く約370
q○,2時間付近でピークを示した。
通常オーディオ機器用として用いられる磁性材料はIK
HZにおいて透磁率ムが1000程度であるのに対して
本発明品が優れた透磁率を有することが確認された。ま
たビッカース硬度を熱処理温度と共に向上し、350〜
370午0で750〜800にも達し非晶質合状態のま
まのものが660程度であるのに比べて優れた耐摩耗性
を有することが確認された。また鉄、コバルト系材料、
ニッケル・コバルト系材料についても試料を作製しその
特性を調べたところ、ほぼ同様の結果が得られた。
以上説明した如く、本発明によれば、非品質合金を熱処
理して結晶質相中に所定量の結晶質相を形成することに
より、内部歪を少なくして初透磁率を向上させるととも
に、高周波における透磁率が優れ、しかも耐摩耗性に優
れ、特にこれらの優れた磁気特性が要求される磁気ヘッ
ド用材料として極めて好適な高透磁率非晶質合金を製造
し得る一方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は熱処理温度を変えた場合にX線回折像を示すグ
ラフ、第2図は熱処理温度を変えた場合の透磁率と、ビ
ッカース硬度の変化する状態を示したグラフである。 第1図 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鉄、コバルト及びニツケルの周期律表第8族遷移元
    素の1種または2種以上と半金属元素の1種または2種
    以上を含む非晶質合金を作製した後、該非晶質合金を熱
    処理して1〜50%の結晶質層を生成せしめることを特
    徴とする高透磁率非晶合金の製造方法。
JP51135666A 1976-11-11 1976-11-11 高透磁率非晶質合金の製造方法 Expired JPS6035425B2 (ja)

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JPS5360303A JPS5360303A (en) 1978-05-30
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