JPS60353Y2 - 除塵装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、農業用水路等の各種水路に設置される除塵装
置に係り、殊にレーキを取り付けた無端ローラチェンが
スクリーン下端部の周囲を回動するのを案内するガイド
レールの取り付は部の構造に関する。

（考案の背景） 水路を流れる流水中のごみ類の除去のために、スクリー
ンとレーキを組合わせた除塵装置が広く設置されている
。

この種除塵装置の一つとして、レーキのがたつきをなく
し、安定したごみ類の掻上げ作業を行えるように、レー
キを無端のローラチェンに取り付け、このローラチェン
をスクリーン周囲に設けられたガイドレールに沿って回
動させながら、スクリーンに付着したごみ類をレーキに
より、掻上は除去する形式のものが広〈実施化されてい
る。

しかしかかる形式の除塵装置においては、ガイドレール
を取り付けるフレームの内側にごみ類が侵入して付着し
やすく、付着したこみ類にローラチェンがひつかかつて
ローラチェンの駆動が阻害されやすい問題点があった。

殊に路次付近にはごみ類が多く浮遊しているため、フレ
ームの内側にこれらのごみ類が多量に侵入して集積し、
これらのごみ類のためにローラチェンが路次直上のスク
リーンの下端部の周囲に沿って回動することが不能とな
りやすいものであった。

（考案の概要） 本考案は上記事情に鑑みてなされたものてあって、本考
案はレーキを取り付けた無端ローラチェンが路次直上の
スクリーン下端部の周囲を回動するのを案内するガイド
レール付近に、ごみ類が付着集積するのを防止するよう
にした除塵装置を提供することを目的としてなされたも
のである。

このために本考案は、レーキを取り付けた無端ローラチ
ェンを、スクリーンに沿って該スクリーンの周囲を回動
させるようにした除塵装置において、上記スクリーンの
側部に配設されたフレームの下端部に、複数個の間隔部
材を互いに間隙を確保して円弧状に並べて突設腰これら
の間隔部材の先端部に支持部材を取り付け、この支持部
材に上記ローラチェンの円弧状ガイドレールを配設して
、上記ローラチェンの路次直上の回動案内部を構成した
ものである。

このように構成することにより、路次直上に位置する回
動案内部にごみ類の逃げ部となる間隙を上記間隔部材の
間に確保して、フレームの内側に侵入したごみ類を、上
記間隙から外部へ逃がすように部屋ってローラチェンの
回動運動に支障を生じないようにしたものである。

（実施例） 以下、図面を参照しながら本考案の実施例の説明を行う
。

第１図は本考案に係る除塵装置の側面図であって、１は
パースクリーンてあり、該スクリーン１は水路にやや傾
斜して立設されている。

２はフレームてあって、該フレーム２に取り付けられた
ガイドレール（後述）に沿ってレーキ３が取り付けられ
た無端ローラチェン４が回動する。

ローラチェン４はスクリーン１の周囲を該スクリーン１
に沿って回動し、スクリーン１前面に沿って上昇する際
に、スクリーン１に付着するごみ類を掻き上ける。

５はローラチェーン４の駆動輪、６はシュート、７はベ
ルトコンベヤてあり、レーキ３に掻き上けられたこみ類
は、レーキ３が駆動輪５の周囲を回動する際にシュート
６上に投棄され、ベルトコンベヤ７により搬出される。

８はスクリーン１の前方の路次９上に立設された補助ス
クリーンである。

次に第２図〜第４図を参照しながら除塵装置の下部すな
わち路次９直上の回動案内部の構造を詳述する。

第２図は除塵装置の下部回動案内部の斜視図、第３図お
よび第４図はそれぞれ第２図のＸ−Ｘ断面図、Ｙ−Ｙｌ
ｌｌ’ｉ面図てあって、２は上記フレームてあり、フレ
ーム２の下端部端面２１は円弧状に湾曲している。

１１，１１・・・は、フレーム２の下端部主面に互いに
間隙りを確保して円弧状に等間隔に並へて突設された間
隔部材としての杆部材であり、これらの杆部材１１，１
１・・・の先端面には円弧状の支持部材１２が固着され
ている。

１３は該支持部材１２の内周面に配設された上記ローラ
チェン４の回動を案内する円弧状ガイドレールである。

１４は上記支持部材１２のやや上方の上記フレーム２の
主面に突設された取り付は部材てあって、円弧状に湾曲
する板状体から戊っている。

１５．１５は該取り付は部材１４の下面に配設された円
弧状ガイドレールてあって、これらのガイトレール１５
，１５は間隔Ｔをおいて上記ガイドレール１３に対向し
ている。

ローラチェン４は、上記のようにスクリーン１の周囲を
回動するが、路次９の直上においては、上記ガイドレー
ル１３とガイドレール１５，１５の間の間隔Ｔに沿って
回動しく特に第４図参照）、続いてスクリーン１前面に
沿って上昇しながら、スクリーン１に付着するごみ類を
掻き上げる。

１６はローラチェン４の取り付は軸てあり、該取り付は
軸１６に上記レーキ３が取り付けられている。

さて、モータ（図外）により駆動輪５を駆動してローラ
チェン４をスクリーン１の周囲を回動させると、ローラ
チェン４に取り付けられたレーキ３はスクリーン１前面
に沿って上昇しながら、スクリーン１に付着するこみ類
を掻上け、上方の駆動輪５を回動した後、シュート６に
ごみ類を投棄し、更にスクリーン１裏側に沿って下降す
る。

ところて路次９付近にはごみ類が多く浮遊しており、こ
れらのこみ類はフレーム２の内側に付着し、ローラチェ
ン４の円滑な回動を阻害しがちであるが、上記構成にお
いてはガイドレール１３を支持する杆部材１１゜１１・
・・の間には一定の間隙りが確保しであるから、フレー
ム２内に侵入したごみ類は第２図および第３図破線矢印
にて示すように、フレーム２の内側に付着することなく
、各杆部材１１，１１・・・の間の間隙りを通って直ち
にフレーム２外へ出て行く。

従ってローラチェン４はスクリーン１の下端部の周囲を
円滑に回動することができる。

（考案の降下） 以上説明したように本考案に係る除塵装置は、スクリー
ン１の側部に配設されたフレーム２の下端部に、複数個
の間隔部材１１，１１・・・を互いに間隙りを確保して
円弧状に並べて突設し、これらの間隔部材１１，１１・
・・の先端部に支持部材１２を取り付け、この支持部材
１２にレーキ３を取り付けた無端ローラチェン４の円弧
状ガイドレール１３を配設しているのて、フレーム２の
内側に侵入した流水中のごみ類は、フレーム２の内側に
付着することなく、上記間隔部材１１，１１・・・の間
の間隙りを通って流れ去るので、ローラチェン４の回動
がごみ類により阻害されることはなく、ローラチェン４
を常時円滑にスクリーン１の周囲を回動させるこがてき
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであって、第１図は除塵
装置の側面図、第２図は部分斜視図、第３図および第４
図はそれぞれ第２図のＸ−Ｘ断面図、Ｙ−Ｙ断面図であ
る。 １・・・・・・スクリーン、２・・・・・・フレーム、
３・・・・・・レーキ、４・・・・・・無端ローラチェ
ン、１１・・・・・・間隔部材としての杆部材、１２・
・・・・・支持部材、１３・・・・・・ガイドレール、
Ｄ・・・・・・間隙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レーキを取り付けた無端ローラチェンを、スクリーンに
   沿って該スクリーンの周囲を回動させるようにした除塵
   装置において、上記スクリーンの側部に配設されたフレ
   ームの下端部に、複数個の間隔部材を互いに間隙を確保
   して円弧状に並べて突設し、これらの間隔部材の先端部
   に支持部材を取り付け、この支持部材に上記ローラチェ
   ンの円弧状ｊＪイドレールを配設して戒る除塵装置。