JPS6035276B2 - サ−マルプリンタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明はサーマルプリンタに関し、特に熱転写リボン
を使用するサーマルプリンタのリボン送り機構に関する
ものである。

目的 この発明の目的は、キャリッジ組体の文字送り方向への
移動と連動してリボン送りを行うようにするとともに、
非印字時にはリボンの送りを確実に停止させるようにし
て、リボンを有効に使用することができ、かつ構成が簡
単なサーマルプリンタを提供することにある。

実施例 以下、この発明を具体化したサーマルプリンタの一実施
例を図面に従って説明すると、サーマルプＩＪンタのフ
レーム（図示せず）にはプラテン１が回転可能に支持さ
れるとともに、そのブラテンーと平行して延びるガイド
軸２が架設されている。

そのガイド軸２にはキャリッジ３がプラテン１上の印字
用紙Ｐの印字行に沿って移動可能に支持されている。そ
のキャリッジ３の上端にはリボンカセット４が載遣され
ている。

キャリッジ３には支持手段としての軸５によりヘッドホ
ルダ６が揺動可能に支持されている。そのヘッドホルダ
６６は軸５から上方へプラテン１とりボンカセット４と
の間に延びており、その上端部にはプラテン１と対向す
る側面に、複数個の発熱要素７ａを有するサーマルヘッ
ド７が支持されている。またこの上端部にはリボンカセ
ット４と対向するようにそのリボンカセット４の後壁（
第１図において右側壁）に近接しかつ平行なりボン押え
部８が設けられている。このリボン押え部８はリボンカ
セット４と協働して後記熱転写リボン１５を挟特固定可
能である。キャリッジ３には第１の付勢手段としての電
磁石９が固着され、その電磁石９はヘッドホルダ６の下
端部に対向している。また、ヘッドホルダ６は第２の付
勢段としての引張りはね１０により第１図及び第２図中
反時計方向へ回転付勢されている。そして、キヤリツジ
３、リボンカセット４、ヘッドホルダ６、サーマルヘッ
ド７等によりキヤリッジ絶体が構成されている。第３図
に示すように、リボンカセット４内には軸１１，１２に
より左右一対のリボンスプール１３，１４がそれぞれ回
転可能に支持されていて、供給側のりボンスプール１３
に巻取られている熱転写リボン１５がガイドピン１６，
１７により案内されて、リボン押え部８とＩＪボンカセ
ツト４との間、及びプラテンーとサーマルヘッド７との
間を走行し、さらにガイドピン１８に案内されて巻取り
側のＩＪボンスプール１４に巻取られる。

またキャリッジ３上には軸２１が回動可能に支持されて
おり、この軸２１はリボンカセット４をキャリッジ３上
に数層したときリボンカセット４内の軸１２と連結され
る。その軸２１には第４図に示すようにプーリ１９が設
けられ、そのプーリ１９はスリップ機構（図示せず）及
び１方向クラッチ（図示せず）を介して軸２１に連結さ
れている。プーリ１９にはワイヤ２０が巻掛けられ、そ
のワイヤ２０の両端はフレームの両側にそれぞれ固定さ
れている。そして、リボンスプール１３，１４、軸１２
、プーリ１９、ワイヤ２０等によりリボン送り機構が構
成されている。次に前記のように構成されたこの実施例
のサーマルプリンタの作用を説明する。

さて、サ−マルプリンタが印字状態にあるときには、電
磁石９が励磁されていて、第２図に示すようにヘッドホ
ルダ６が電磁石９に吸引されて、そのヘッドホルダ６が
引張りばね１０のばね力に抗して時計方向へ回動付勢さ
れ第１位置へ配置されている。このためサーマルヘッド
７がプラテン１上の印字用紙Ｐに熱転写リボン１５を介
して当援されている。このとき、ヘッドホルダ６に設け
られたりボン押え部８はリボンカセット４から離脱して
熱転写リボン１５を挟持状態から解放し、その熱転写リ
ボン１５が移動可能な状態にある。この状態からキャリ
ッジ３が文字送り方向（第３図において右方向）へ一文
字分だけ移動されると、ワイヤ２川こよりプーリ１９が
回転されて、その回転が軸２１，１２を介してリボンス
プール１４に伝達され、熱転写リボン１５がキャリッジ
３の移動に連動して一文字分送られる。

そして、サーマルヘッド７の発熱要素７ａが所定の文字
または記号を構成するように選択的に発熱され、熱転写
リボン１５の感熱インクが印字用紙Ｐ上に転写されて、
その文字または記号が印字用紙Ｐに記録される。次にサ
ーマルプリンタが非印字状態にあるときには、電磁石９
が消磁され、第１図に示すように、ヘッドホルダ６が引
張り‘まね１０のはね力に基き反時計方向へ回動付勢さ
れ第２位置へ配置される。

このサーマルヘッド７がプラテンー上の印字用紙Ｐから
離間する。これにより、リボン押え部８はリボンカセッ
ト４と協働して熱転写リボン１５を秋特固定する。従っ
て、この状態でスペース信号、タブ信号によりキャリッ
ジ３を文字送り方向へ移動させても、熱転写リボン１５
に機械的負荷が加わっているため、ワイヤ２川こよるプ
ーリ１９の回転はプーリ１９内のスリップ機構によりＩ
Ｊボンスプール１４に伝達されずりボン送りがなされな
い。すなわち、リボン押え部８はリボン送り機構１９，
２０等に抗して熱転写リボン１５の送りを阻止する。ま
た、キャリッジリターン時にはプーリ１９内の一方向の
クラッチにより、プーリ１９の回転がリボンスプール１
４に伝達されない。従って、非印字時にはリボン送りが
なされない。以上のように熱転写リボン１５は印字と連
動するキャリッジ３送り時のみ送られて、その熱転写リ
ボン１５を有効的に使用することができる。しかもリボ
ン押え部８はヘッドホルダ６に設けられ、そのヘッドホ
ルダ６の動きにより熱転写リボン１５の侠特、解放を行
うのであるから、別途リボン送りのためのモータ、ソレ
ノィド等の駆動手段を設ける必要がなく構成が極めて簡
単である。なお、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば前記実施例とは逆に第１の付勢手段
を引張りばねとし、第２の付勢手段を電磁石とする等、
この発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更すること
も可能である。

効果 以上詳述したようにこの発明はサーマルヘッドを支持す
るヘッドホルダを印字用紙に当援する第１位置及び印字
用紙から離間する第２位置との間で揺動可能に支持し、
スペース動作時やタブ動作時にはリボンをキャリッジ組
体の一部と協働して挟持し、リボン送り機構に抗してリ
ボンの送りを阻止するためのＩＪボン押え部を前記ヘッ
ドホルダ６に設けたことにより、構成が簡単でかつリボ
ンの有効的使用をすることができるという効果がある。

図面の簡単な説明図面はこの発明を具体化したサーマル
プリンタの−実施例を示すものであって、第１図はサー
マルヘッドが印字用紙から離間した状態を示す側面図、
第２図はサーマルヘッドが印字用紙に当俵した状態を示
す側面図、第３図は要部平面図、第４図は第３図の４−
４線における部分断面図である。

プラテン……１、キヤリツジ……３、リボンカセット・
・・小４、ヘッドホルダ・・・・・・６、サーマルヘッ
ド・・・・・・７、発熱要素・・・・・・７ａ、リボン
押え部・・・・・・８、電磁石…・・・９、引張り‘ま
ね・・・・・・１０、リボンスプール・・・・・・１３
，１４、熱転写リボン・・・・・・１５、プーリ……１
９、ワイヤ……２０。

第１図 第４図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ サーマルヘツド７を支持したヘツドホルダ６を備え
   たキヤリツジ組体３，４等を印字用紙Ｐの印字行に沿つ
   て移動させつつ、そのサーマルヘツド７の複数個の発熱
   要素７ａを選択的に発熱させて、前記サーマルヘツド７
   と印字用紙Ｐとの間に配置された熱転写リボン１５の感
   熱インクを印字用紙Ｐ上に転写して記録するサーマルプ
   リンタにおいて、 前記キヤリツジ組体３，４等が文字
   送り方向へ移動するたびに前記リボン１５を送るリボン
   送り機構１９，２０等と、 前記ヘツドホルダ６を前記
   サーマルヘツド７が印字用紙Ｐに当接する第１位置及び
   そのサーマルヘツド７が印字用紙Ｐから離間する第２位
   置の間で揺動可能に支持する支持手段５と、 そのヘツ
   ドホルダ６を前記第１位置へ付勢する第１の付勢手段９
   と、 そのヘツドホルダ６を前記第２位置へ付勢する第
   ２の付勢手段１０と、 その第２の付勢手段１０により
   前記ヘツドホルダ６が第２位置に保持されているとき、
   前記リボン１５を前記キヤリツジ組体３，４等の一部と
   協働して挾持し、前記リボン送り機構１９，２０等に抗
   してそのリボン１５の送りを阻止するために、前記ヘツ
   ドホルダ６に設けられたリボン押え部８とを有するサー
   マルプリンタ。