JPS6034940B2 - フルオロマロン酸誘導体およびその製法 - Google Patents
フルオロマロン酸誘導体およびその製法Info
- Publication number
- JPS6034940B2 JPS6034940B2 JP16018280A JP16018280A JPS6034940B2 JP S6034940 B2 JPS6034940 B2 JP S6034940B2 JP 16018280 A JP16018280 A JP 16018280A JP 16018280 A JP16018280 A JP 16018280A JP S6034940 B2 JPS6034940 B2 JP S6034940B2
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- Japan
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- formula
- fluoro
- represented
- production method
- dialkyl
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はフルオロマロン酸議導体およびその製法、特に
新規2−フルオロー2一置換マロン酸ジアルキルおよび
その製法に関する。
新規2−フルオロー2一置換マロン酸ジアルキルおよび
その製法に関する。
本発明者は、2−フルオロマロン酸ジアルキルのフルオ
ロメチレン基の水素原子が通常のマロン酸の活性メチレ
ン基の場合と同様、アルコキシドィオンの存在下に引抜
かれ、ハラィド化合物で処理すると、ハラィド残基によ
り容易に置換され、2−フルオロ−2−置換マロン酸ジ
アルキルェステルが生成する事実を見出し、この事実に
基づいて本発明を完成するに至った。
ロメチレン基の水素原子が通常のマロン酸の活性メチレ
ン基の場合と同様、アルコキシドィオンの存在下に引抜
かれ、ハラィド化合物で処理すると、ハラィド残基によ
り容易に置換され、2−フルオロ−2−置換マロン酸ジ
アルキルェステルが生成する事実を見出し、この事実に
基づいて本発明を完成するに至った。
本発明の要旨は、
式:
〔式中、RおよびR′はそれぞれ低級アルキル基、R″
は炭素数1〜10の炭化水素基を表わす。
は炭素数1〜10の炭化水素基を表わす。
〕で示される2ーフルオロ−2−置換マロン酸ジアルキ
ルおよび式: 〔式中、RとR′は前記と同じ。
ルおよび式: 〔式中、RとR′は前記と同じ。
〕で示される2ーフルオロマロン酸ジアルキルを.式:
R″X (m)〔式中、R
″は前記と同じ。
R″X (m)〔式中、R
″は前記と同じ。
Xはハロゲンを表わす。〕で示されるハラィド化合物と
をアルカリ金属アルコキシドの存在下に反応させて、式
: 〔式中、R,R′およびR′′は前記と同じ。
をアルカリ金属アルコキシドの存在下に反応させて、式
: 〔式中、R,R′およびR′′は前記と同じ。
〕で示される2−フルオロ−2−置換マロン酸ジアルキ
ルを得ることを特徴とするフルオロマロン酸誘導体の製
法に存する。本発明方法は、2ーフルオロマロン酸ジア
ルキル(0)とハラィド化合物(m)を、通常、等モル
量ないし後者がやや過剰量となるような割合で使用して
、アルカリ金属アルコキシドの存在下に反応せしめるこ
とにより、これを行なうことができる。
ルを得ることを特徴とするフルオロマロン酸誘導体の製
法に存する。本発明方法は、2ーフルオロマロン酸ジア
ルキル(0)とハラィド化合物(m)を、通常、等モル
量ないし後者がやや過剰量となるような割合で使用して
、アルカリ金属アルコキシドの存在下に反応せしめるこ
とにより、これを行なうことができる。
原料物質たる2ーフルオロマロン酸ジアルキル皿)は、
たとえば次式に従ってこれを製造することができる:〔
式中、RとR′は前記と同じ。
たとえば次式に従ってこれを製造することができる:〔
式中、RとR′は前記と同じ。
〕アルカリ金属アルコキシドとしてはナトリウムメトキ
シド、カリウムメトキシド、ナトリウムヱトキシド、カ
リウムエトキシド、ナトリウムプロポキシドなどが用い
られる。
シド、カリウムメトキシド、ナトリウムヱトキシド、カ
リウムエトキシド、ナトリウムプロポキシドなどが用い
られる。
反応は、通常、溶媒の存在下に室温ないし加熱下に実施
できる。
できる。
溶媒としては、アルコール、好ましくはメタノール、エ
タノールの如き低級アルカノールが使用されてよい。加
熱温度は、一般に使用された溶媒の沸点を越えることは
ない。反応混合物からの目的物の分離、精製は常法に従
ってこれを行なえばよい。かくして得られた2ーフルオ
ロ−2一置換マロンジアルキル(1)の具体例としては
、2−フルオロー2−メチルマロン酸ジメチル、2−フ
ルオロー2ーメチルマロン酸ジェチル、2−フルオロー
2−エチルマロン酸ジメチル、2ーフルオロ−2ーヱチ
ルマロン酸ジェチル、2−フルオロー2ープロピルマロ
ン酸ジメチル、2−フルオロー2ーブチルマロン酸ジェ
チル、2−フルオロー2ーアリルマロン酸ジメチル、2
−フルオロ−2一シクロヘキシルマロン酸ジメチル、2
−フルオロー2ーベンジルマロン酸ジメチルなどを例示
することができる。
タノールの如き低級アルカノールが使用されてよい。加
熱温度は、一般に使用された溶媒の沸点を越えることは
ない。反応混合物からの目的物の分離、精製は常法に従
ってこれを行なえばよい。かくして得られた2ーフルオ
ロ−2一置換マロンジアルキル(1)の具体例としては
、2−フルオロー2−メチルマロン酸ジメチル、2−フ
ルオロー2ーメチルマロン酸ジェチル、2−フルオロー
2−エチルマロン酸ジメチル、2ーフルオロ−2ーヱチ
ルマロン酸ジェチル、2−フルオロー2ープロピルマロ
ン酸ジメチル、2−フルオロー2ーブチルマロン酸ジェ
チル、2−フルオロー2ーアリルマロン酸ジメチル、2
−フルオロ−2一シクロヘキシルマロン酸ジメチル、2
−フルオロー2ーベンジルマロン酸ジメチルなどを例示
することができる。
これらの化合物は、生理活性物質の合成中間体として有
用なものであり、たとえばこれらを尿素と縮合させて得
られる5ーフルオロ−5−R″−バルビッール酸(R″
は前記と同じ。)は催眠剤として有用である。以下に実
施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
用なものであり、たとえばこれらを尿素と縮合させて得
られる5ーフルオロ−5−R″−バルビッール酸(R″
は前記と同じ。)は催眠剤として有用である。以下に実
施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
実施例 1フルオロマロン酸ジメチル12の9、沃化メ
チル14.2の9およびナトリウムメトキシド5.4の
9をメタノール5の上中、室温で2時間反応せる。
チル14.2の9およびナトリウムメトキシド5.4の
9をメタノール5の上中、室温で2時間反応せる。
反応混合物からメタノールを溜去し、減圧蒸溜を行って
2ーフルオロ−2ーメチルマロン酸ジメチル10.8の
9(収率66%)を得た。沸点79〜8ぴ0/9脚Hg
。実施例 2〜6沃化メチルに代えてR″Brで表わさ
れるブロミド化合物を使用し、反応条件として3時間に
わたる加熱環流を採用する以外は実施例1と同様に反応
、後処理を行ない、次表の化合物を得た。
2ーフルオロ−2ーメチルマロン酸ジメチル10.8の
9(収率66%)を得た。沸点79〜8ぴ0/9脚Hg
。実施例 2〜6沃化メチルに代えてR″Brで表わさ
れるブロミド化合物を使用し、反応条件として3時間に
わたる加熱環流を採用する以外は実施例1と同様に反応
、後処理を行ない、次表の化合物を得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、RおよびR′はそれぞれ低級アルキル基、R
″は炭素数1〜10の炭化水素基を表す。 〕で示される2−フルオロ−2−置換マロン酸ジアルキ
ル。2 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R及びR′はそれぞれ低級アルキル基を表す
。 〕で示される2−フルオロマロン酸ジアルキルを 式:
R″X 〔式中、R″は炭素数1〜10の炭化水素基、Xはハ
ロゲンを表す。 〕で示されるハライド化合物とをアルカリ金属アルコキ
シドの存在下に反応させて 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R,R′およびR″は前記と同じ。 〕で示される2−フルオロ−2−置換マロン酸ジアルキ
ルを得ることを特徴とするフルオロマロン酸誘導体の製
法。3 反応を溶媒中で行なう特許請求の範囲第2項記
載の製法。 4 溶媒がアルコールである特許請求の範囲第3項記載
の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16018280A JPS6034940B2 (ja) | 1980-11-13 | 1980-11-13 | フルオロマロン酸誘導体およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16018280A JPS6034940B2 (ja) | 1980-11-13 | 1980-11-13 | フルオロマロン酸誘導体およびその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5785338A JPS5785338A (en) | 1982-05-28 |
JPS6034940B2 true JPS6034940B2 (ja) | 1985-08-12 |
Family
ID=15709596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16018280A Expired JPS6034940B2 (ja) | 1980-11-13 | 1980-11-13 | フルオロマロン酸誘導体およびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6034940B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0103233B1 (en) * | 1982-08-31 | 1987-11-25 | Daikin Kogyo Co., Ltd. | A method to trap the enolate ion of the malonic acid or its derivatives |
US7947253B2 (en) * | 2004-01-15 | 2011-05-24 | Aposense Ltd. | Perturbed membrane-binding compounds and methods of using the same |
US7270799B2 (en) * | 2004-01-15 | 2007-09-18 | Nst Neurosurvival Technologies Ltd. | Perturbed membrane-binding compounds and methods of using the same |
US8383540B2 (en) * | 2010-12-21 | 2013-02-26 | Dow Global Technologies Llc | Catalyst composition with halo-malonate internal electron donor and polymer from same |
KR102669173B1 (ko) | 2017-06-30 | 2024-05-23 | 브리스톨-마이어스 스큅 컴퍼니 | 치환된 퀴놀리닐시클로헥실프로판아미드 화합물 및 그의 개선된 제조 방법 |
-
1980
- 1980-11-13 JP JP16018280A patent/JPS6034940B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5785338A (en) | 1982-05-28 |
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