JPS6034724Y2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数個の弁を具えた内燃機関の動弁装置に関す
る。

第１図は吸気弁及び排気弁を２個づつ具えた４サイクル
内燃機関の動弁装置の１例を示し、同図において１はシ
リンダヘッド、２は２個設けられた吸気弁、３はロッカ
ーアーム、４は押棒、５はシリンダ、６はロッカーカバ
ー、７はガスケット、８はロッカーカバー６を取付ける
ためのボルト、９はブリッジ、１０はブリッジ９の案内
軸、１１は弁ばね、１２は調整ねじである。

尚図示していないが、排気弁も２個設けられている。

上記ブリッジ９は、その下面に設けられた支持穴９ａ内
に弁２の頭部が遊合された案内軸１０に案内されて弁２
と共に往復動するようになっている。

即ち、押棒４によってロッカーアーム３がロッカー軸１
３廻りに回動せしめられると、ブリッジ９を介して２本
の吸気弁２が同時に往復動せしめられる。

かかる従来の動弁装置においては、エンジンが過回転（
オーバーラン）等を起した場合、ブリッジ９が跳ひ上っ
て弁２の頭部がブリッジ９の支持穴９ａから抜は出して
しまい、ブリッジ９が案内軸１０を中心にして回転し弁
２の作動が不能になることが多々あった。

本考案は上記に鑑みなされたもので、ブリッジの回転を
防止することにより常時ブリッジと弁との係合を確実に
なさしめ、エンジンの過回転等ノ不測の事故が発生した
場合においても、弁の作動不良の発生を防止した内燃機
関の動弁装置を提供することを目的とする。

このため本考案は、ロッカーカバンに、ブリッジの回動
を阻止するための廻り止め部材を設たことを特徴として
いる。

以下第２図及び第３図を参照して本考案の一実施例につ
き説明すると、１はシリンダヘッド、２は第１図のもの
と同様に２個設けられた吸気弁、３はロッカーアーム、
５はシリンダ、６はロッカーカバー ７はガスケット、
８はボルト、１１は弁ばね、１２は調整ねじであり、こ
れらの構成は従来のものと同様である。

２０はブリッジで、第１図のものと同様に案内軸２２に
弁２と共に往復動可能に軸支されている。

２１はロッカーカバー６と一体に形成された廻り止め部
材で、その端面２１ａとブリッジ２０の側端面２０ａと
の間に微小間隙ｔが存するように該ブリッジ２０と対向
して設けられている。

上記間隙ｔは、弁２が該廻り止め部材２１と干渉せずに
運動できるような間隙とされる。

上記動弁装置において、エンジンの通常運転時には弁２
の頭部はブリッジ２２の支持穴〇ａ（第１図参照）内に
嵌合されて弁２はブリッジ２２と共に正常に往復動せし
められる。

ブリッジ２０と廻り止め部材との間にも所要の間隙ｔが
保持されているので、ブリッジ２０と廻り止め部材２１
が干渉することもない。

エンジンの過回転等によりブリッジ２０が跳び揚がり第
３図２矢のように案内軸２２の廻りに回動しようとする
場合には、ブリッジ２０の側端面２０ａが廻り止め部材
２１の端面２１ａと瞬時当接してその回動が阻止され、
正常な位置に復元せしめられる。

尚、上記実施例においては廻り止め部材２１をロッカー
カバーｂと一体に形成したが、これを別個に製作してロ
ッカーカバーｂに装着してもよい。

本考案は以上のように構成されており、本考案によれば
、エンジンの過回転等によりブリッジの跳び上りが生じ
ても、廻り止め部材によって該ブリッジの回動が阻止さ
れるので、ブリッジと弁との係合の離脱による弁の作動
不良や弁の脱落の発生が防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の４サイクル内燃機関の動弁装置の１例を
示す断面図である。 第２図及び第３図は本考案の１実施例を示し、第２図は
吸気弁の弁軸線に沿う断面図、第３図は第２図の■−■
線に沿う断面図である。 ２・・・・・・吸気弁、６・・・・・・ロッカーカバー
、２ｏ・・・・・・ブリッジ、２１・・・・・・廻り止
め部材、２２・曲・案内軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数個のきのこ抜弁とロッカーアームとの間に、案内軸
   により上記弁と同時に往復動可能に軸支されたブリッジ
   を介在させ、複数個の弁を同時に往復動せしめるように
   した動弁装置において、上記ブリッジの側部に廻り止め
   用面部を形成すると共に上記動弁装置を覆蓋するロッカ
   ーカバーには、上記ブリッジの面部に微小間隙を存して
   対向する面部を有し上記ブリッジの上記案内軸廻りの回
   動を阻止する廻り止め部材を設けたことを特徴とする内
   燃機関の動弁装置。