JPS6034579B2 - グラフト重合方法 - Google Patents

グラフト重合方法

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JPS6034579B2
JPS6034579B2 JP1607978A JP1607978A JPS6034579B2 JP S6034579 B2 JPS6034579 B2 JP S6034579B2 JP 1607978 A JP1607978 A JP 1607978A JP 1607978 A JP1607978 A JP 1607978A JP S6034579 B2 JPS6034579 B2 JP S6034579B2
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JP
Japan
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graft polymerization
hydrophobic
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acid
graft
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JP1607978A
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JPS54108872A (en
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正勝 大口
規矩二 井桁
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は疎水性高分子成形品にエチレン性不飽和有機酸
を均一かつ効率よく、しかも副生重合体の豚着が生じな
いようにグラフト重合する方法に関する。
疎水性高分子成形品は優れた機械的性質を有する反面、
帯電し易い、油性汚れが落ちにくい、溶融して孔があき
易い、あるいはとくに衣料とした場合に吸水性、吸湿性
がないためにべとつく、むし暑い等といった欠点を有し
ている。
従来、これらの欠点を改良するため疎水性合成重合体に
親水性不飽和単量体をグラフト重合する方法が提案され
ている。
しかしながら、一般に疎水性高分子成形品にアクリル酸
、メタクリル酸のような親水性不飽和単量体をグラフト
重合する場合、グラフト重合効率が著しく低いばかりか
グラフト重合が不均一となり易い欠点を有している。す
なわち、グラフト重合方法としては、疎水・性ラジカル
開始剤、開始剤の溶剤、疎水性合成重合体の膨潤剤およ
び乳化剤を配合した水性乳化分散液を疎水性合成重合体
に付着させ、加熱、水洗して該重合体に重合活性中心を
導入した後、ラジカル重合によって重合し得る二重結合
を有する単量体を作用させる二浴法(特公昭45−50
2号公報)、芳香族ポリエステル成型物を、疎水性有機
溶剤、疎水性ラジカル開示剤、ラジカル重合によって重
合し得る二重結合を有する親水性単量体および乳化剤か
らなる水性分散液で処理する一浴法(特公昭48−27
743号公報)等が提案されている。しかし、前者の方
法は活性化処理工程とグラフト重合工程との二工程から
なり操作が煩雑で時間を必要とするばかりか、活性化処
理とグラフト工程に入る間における温度上昇等に伴う活
性化の減衰等によるグラフト率の変動、グラフト重合の
不均一化を生じて常に安定した均一グラフト重合を得る
ことが困難であるという欠点を有している。また、後者
の方法は単一工程という利点はあるが、グラフト重合の
均一性に欠けること、グラフト重合効率が低い等の欠点
を有している。なお、上記方法でも単量体の濃度を高め
、しかも処理裕比を小さくするとグラフト重合効率もか
なり向上できるが、逆にグラフト重合の均一性が更に損
なわれる欠点を有する。また、グラフト重合中副成した
重合体(非グラフト重合体)が高分子成形品上に纏着し
、グラフト重合の不均一性を増加させるだけでなく、グ
ラフト重合後脳着する創生重合体の抽出除去処理に長時
間を必要とする等、工業化における大きな問題を有して
いる。本発明者等は上記欠点を解決して、疎水性高分子
成形品にエチレン性不飽和酸を均一かつ高い効率でしか
も創生重合体の纏着を生じないようにグラフト重合する
方法につき鋭意研究の結果、本発明の方法に到達した。
すなわち、本発明は疎水性ラジカル開始剤、疎水性有機
溶剤、界面活性剤およびエチレン性不飽和有機酸を含む
水性乳化液中に疎水性高分子成形品を浸糟、加熱処理す
るグラフト重合方法において、エチレン性不飽和有機酸
の濃度が0.5〜5.の重量%であり、かつアルカリ金
属化合物により室温でのpHが3.0〜3.5になるよ
うに調整された水性乳化液を用いることを特徴とする。
本発明の方法によるときは副生重合体の豚着もなく均一
性の優れたグラフト重合が得られるばかりか、グラフト
重合効率も改良することができる特徴を有する。
更にグラフト重合率の再現性が優れること、劉生重合体
の腰着が実質的にないことから創生重合体の除去が容易
であるばかりか、抽出処理工程を省略しても実用上何ら
差支えないこと等の工業化における大きな利点を有する
。本発明にいう疎水性高分子とはポリエステル系、ポリ
アミド系、ポリアクリル系、ポリオレフィン系などであ
り、その成形形態はわた、トウ、糸、編織物、フィルム
、合成紙、不織布、敷物などのいずれでもよい。また、
疎水性ラジカル開始剤としてはペンゾィル/ぐーオキサ
イド、ジクロルベンゾイル/fーオキサイド、ジクミル
/ぐーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル、キユ
メンハイドロパーオキサイド、過安息香酸などがあげら
れる。
その使用量は一般にグラフト車合浴に対し0.01から
5重量%である。更に疎水性有機溶剤としてはへキサン
、オクタンなどの脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン、
デカリンなどの環状脂肪族炭化水素類、ジクロルェタン
、トリクロルエタン、トリクロルエチレン、テトラクロ
ロエタン、テトラクロロエチレンなどのハロゲン化脂肪
族炭化水素類、ベンゼン、トルェン、キシレン、テトラ
リンなどの芳香族炭化水素類、モノクロルベンゼン、ジ
クロルベンゼン、トリクロロベンゼンなどのハロゲン化
芳香族炭化水素類、エチルベンゾェート、メチルベンゾ
ェートなどの芳香族カルポン酸ェステル類などがあげら
れる。
界面活性剤としては、非イオン型界面活性剤、アニオン
型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、両性界面活性剤
、非イオンアニオン型界面活性剤、非イオンカチオン型
界面活性剤などが用いられ、これらは単独又は場合によ
っては2種以上の併用で用いられるが、乳化系の安定性
およびグラフト重合の効率の面からは、非イオン型界面
活性剤、非イオンアニオン型界面活性剤または非イオン
型界面活性剤とアニオン型活性剤の混合物が好ましい。
エチレン性不飽和有機酸としてはアクリル酸、メタクリ
ル酸、マレィン酸、ィタコン酸、スチレンスルホン酸、
クロトン酸、プテントリカルボン酸などが例示され、各
々単独または混合物としてグラフト重合に供されるが、
特にアクリル酸および/またはメタクリル酸が好ましい
。不飽和有機酸以外のエチレン性不飽和単量体を共存さ
せてもよい。本発明においては上記疎水性ラジカル開始
剤、疎水性有機溶剤、界面活性剤およびエチレン性不飽
和有機酸を含む水性乳でQ夜を用いてグラフト重合する
が「水性乳化液には更に所望により上記の疎水性有機溶
剤のほかに、疎水性高分子物の構造を弛緩し得る化合物
を用いるが、これらの具体的な例としてはナフタリン、
ジフェニル、ジフェニルエーテル、0−フエニルフエ/
−ル、フエニルベンゾェート、ナフチルベンゾェートな
どの芳香族系化合物をあげることができる。
疎水性有機溶剤のうちには構造弛緩効果を有するものが
あり、上記の疎水性有機溶剤と疎水性高分子の構造弛緩
剤とが同一であってもよいのはもちろんである。疎水性
高分子成形品の改質のためには水性乳化液(グラフト重
合格)中におけるエチレン性不飽和有機酸の濃度は0.
5〜5.の重量%で充分であり、このような濃度で通常
2〜100%のグラフト率を得ることが可能である。な
お、疎水性ラジカル開始剤の使用量は水性乳イQ夜もこ
対して通常0.01〜5重量%であり、好ましくは0.
03〜0.5重量%である。また疎水性有機溶剤の使用
量は特に限定されるものではないが、通常疎水性ラジカ
ル開始剤に対して0.1〜30重量倍であり、好ましく
は1〜15重量倍である。更に疎水性高分子成形品の構
造を弛緩し得る化合物の使用量は疎水性ラジカル開始剤
に対して通常0〜3の重量倍であり、好ましくは0.5
〜10重量倍である。更にまた界面活性剤の使用量は疎
水性ラジカル開始剤、疎水性有機溶剤および成形品の構
造を弛緩し得る化合物の合計重量に対し通常1〜10の
重量%であり、好し〈は5〜3の重量%である。本発明
においては上記組成からなる水性乳イ8夜の室温におけ
るpHが3.0〜3.5 好ましくは3.1〜3.3と
なるようにアルカリ金属化合物によりpH調整される。
pHが3.0以下ではグラフト率が低く単量体の利用効
率が低いし、非グラフト重合体の冨山生量が増加して高
分子成形品の表面に豚着し、グラフト重合が不均一とな
る欠点を生じる。対が3.5以上では副生重合体の豚着
は生じないがグラフト率が低下する欠点を生じる。pH
調整剤として用いられるアルカリ金属化合物としては水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムのよ
うなアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムのようなアルカリ金属炭酸塩等の他、リン酸−2ー
ナトリウム、リン酸−3ーナトリウム、ピロリン酸ナト
リウム、トリリン酸ナトリウム、リン酸−3ーカリウム
のような無機弱酸のアルカリ金属塩、酢酸ナトリウム、
プロピオン酸ナトリウム、アクリル酸ナトリウム、メタ
クリル酸ナトリウムのような有機酸のアルカリ金属塩等
の水に溶解してアクリル性を示す広範囲の化合物が使用
できるが、特に無機弱酸のアルカリ金属塩が使用し易い
。本発明においてはかくして調整された水性乳化液中に
疎水性高分子成形品を浸潰して加熱処理するが、処理条
件は通常50〜150℃で5分間〜3時間であり、好ま
しくは70〜130℃で30〜120分間である。
雰囲気としては窒素ガス雰囲気が好ましい。得られた成
形品は吸水吸湿性、帯電防止性、耐熱性、接着性、染色
性等の他、他の化合物との反応性、金属蒸着性、メッキ
性等の多くの改善された性質を有する。
以下、実施例により本発明を説明する。
なお、実施例中の部は重量部を意味する。実施例 1 ペンゾイルパーオキサイド1部、モノクロルベンゼン8
部、ノィゲンET−160(非イオン界面活性剤、第一
工業製薬社)2部、炭酸ナトリウムの所定量及び水10
0碇部よりなる乳化系に、アクリル酸とメタクリル酸の
等部漉合モノマー8部を加えてグラフト童合浴を調整し
、これにポリエチレンテレフタレートフイラメント加工
糸編物(7亀/36)2礎部を浸潰して窒素ガス雰囲気
下、100℃で1時間グラフト重合を行った。
グラフト重合後の副生ポリカルボン酸の豚着状態と、グ
ラフト物を沸騰水で2時間抽出して乾燥したときのポリ
エチレンテレフタレート編物の初期重量に対する重量増
加率(グラフト率)、及びその後さらに0.5夕/そ炭
酸ナトリウム水溶液により、30qoで3日間抽出処理
した後の重量増加率とを表−1に示した。表 −1本発
明の方法により、グラフト重合格の軸を3.0〜3.5
とくに3.1〜3.3に調整したときは、則生ポリカル
ボン酸の豚着が実質的になく、ポリカルポン酸の抽出除
去も容易でかつグラフト率が高いことがわかる。
またpH3.1〜3.3のときは冨山生ポリカルボン酸
の抽出処理前後でほとんど重量増加に差がなく、抽出処
理工程を省略しても実用上問題のないことも示している
。更に本発明によるグラフト重合布は塩基性染料による
染色試験の結果グラフト重合が極めて均一性に優れるこ
とを示した。実施例 2 実施例1のグラフト重合格における炭酸ナトリウムの代
りに所定量の酢酸ナトリウム・2水塩を用い、実施例1
と同じポリエチレンテレフタレート編物に同機のグラフ
ト重合と抽出処理を行い、表−2の結果を得た。
実施例1と同様、グラフト格の母が3.0から3.5の
ときに好結果が得られた。表−2実施例 3 ペンゾィルパーオキサィド1部、0ージクロルベンゼン
8部、ブラィサーフA217E(非イオン−アニオン界
面活性剤、第一工業製薬社)2部、トリリン酸ナトリウ
ムの所定量及び水100碇都よりなる乳化系に、アクリ
ル酸とメタクリル酸の等部混合モ/マー6部を加えてグ
ラフト重合格を調整し、これにナイロン6トリコット(
7の/24f)20部を浸潰して、窒素ガス雰囲気下、
100℃で1時間グラフト重合を行った。
グラフト重合後の創生ポリカルボン酸の豚着状態と、沸
騰水で5時間抽出処理したときの重量増加率とを表−3
に示す。−3本発明の方法により副生ポリカルボン酸の
豚着もなく、高グラフト率が得られた。また均一性も優
れていた。実施例 4 実施例1と同じ乳イ8機こ、アクリル酸とメタクリル酸
の等部混合モノマー8部を加えてグラフト童合浴を調整
し、これに厚さ20仏ののポリエチレンテレフタレート
フィルム1碇部をステンレス樺を介して互いに密着しな
いようにして浸潰し、窒素ガス雰囲気下、100qoで
1時間グラフト重合を行なつた。
創生ポリカルボン酸の豚着状態とグラフトフィルムを沸
騰水で2時間抽出した後の重量増加率とを表−4に示す
フィルムのグラフト重合においても繊維の場合と同様グ
ラフト重合格の班の影響を受け、本発明の−範囲で、副
生ポリカルボン酸の豚着が少なく効率のよいグラフト重
合ができた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 疎水性ラジカル開始剤、疎水性有機溶剤、界面活性
    剤およびエチレン性不飽和有機酸を含む水性乳化液中に
    疎水性高分子成形品を浸漬、加熱処理するグラフト重合
    方法において、エチレン性不飽和有機酸の濃度が0.5
    〜5.0重量%であり、かつアルカリ金属化合物により
    室温でのpHが3.0〜3.5になるように調整された
    水性乳化液を用いることを特徴とするグラフト重合方法
    。 2 水性乳化液に疎水性高分子成形品の構造を弛緩し得
    る化合物を添加する特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP1607978A 1978-02-14 1978-02-14 グラフト重合方法 Expired JPS6034579B2 (ja)

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JPS54108872A JPS54108872A (en) 1979-08-25
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JPS63196774A (ja) * 1987-02-03 1988-08-15 工業技術院長 繊維の帯電防止方法

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