JPS6034406Y2

JPS6034406Y2 - 鋼板冷却装置

Info

Publication number: JPS6034406Y2
Application number: JP8882682U
Authority: JP
Inventors: 宏山崎
Original assignee: 石川島播磨重工業株式会社
Priority date: 1982-06-16
Filing date: 1982-06-16
Publication date: 1985-10-14
Also published as: JPS58194813U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、鋼板の上方の上ノズルと下方の下ノズルで政
綱・板を冷却する鋼板冷却装置に関するものである。

従来のこの種の冷却装置は、たとえば第１図に示すよう
に、軸受ｉで支承されたロールｂに赤熱鋼板ａを載せて
移動する。

そして、該鋼板ａを水冷する時は、図示されていないポ
ンプから送られて高圧水を、給水主管ｊを介して上ノズ
ルＣと下ノズルｄとから噴射する。

この高圧水の水量調整は、それぞれ流量調整弁ｇとｌで
行なう。

ところで、該鋼板ａは、材質によって空冷をする場合が
ある。

その時は、この装置を単に通過させるのである。

その際、遮断弁りとｈ′を閉止して、ノズルＣとｄへの
給水を停止しておくのであるが、遮断弁りは長時間使用
すると、弁座などが摩耗し、また異物をかみ込み、次第
に液密性が不充分となって、小量の漏れを生じてくる。

すると、その漏水が主配管ｅを経て上ノズルＣから滴下
し、赤熱鋼板ａ上に落下し、′花模様ヨと称する模様を
つけて、外観をそこねる。

ここで、下配管ｆの遮断弁ｈ′に漏れがあっても、下ノ
ズルｄからにじむ程度であり問題にならない。

本考案は、上下両ノズルへの給水の停止時に、下ノズル
かにじむ程度の漏水であれば問題にならないことに着目
し、主配管の遮断弁の閉止時の漏水を適宜下配管に移行
させることにより、その漏水を上ノズルから滴下させな
いようにした鋼板冷却装置を提供することを目的とする
ものである。

このため、本考案の構成は、上ノズルへ給水する主配管
と下ノズルへ給水する下配管を連結して該主配管に設け
られた遮断弁の閉止時の漏水を該下配管に適宜移行させ
る連結管を有し、かつ、該連結管の途中には、前記上下
両配管中の遮断弁が開いているときに閉止しておく小遮
断弁を備えていることを特徴としている。

以下、本考案の実施態様について、第２図ないし第４図
を参照しながら説明する。

第２図において、１は鋼板、２はロール、３は上ノズル
、４は下ノズル、５は主配管、６は下記配管、７は軸受
、８は前記主配管の途中に設けられた遮断弁、９は同じ
く流量調整弁、８′は前記下配管６の途中に設けられた
遮断弁、９′は同じく流量調整弁１０は給水主管であ
る。

第２図および第３図にみられる１１は連結管で、主配管
５と下配管６を連結している。

すなわち、この連結管１１は、主配管５とは上ノズル３
より高くない位置で遮断弁８の後流側で連結され、下配
管６とは下ノズル４より高くない位置で遮断弁８′の後
流側で連結されている。

そして、連結管１１の途中には小遮断弁１２とオリフィ
ス弁１３とが設けられている。

第２図に示すように構成された鋼板冷却装置においては
、鋼板１を水冷する場合は、小遮断弁１２を閉にし、遮
断弁８と８′を開にする。

また鋼板１を水冷しない場合は、遮断弁８と８′を閉に
して小遮断弁１２を開にする。

すると、遮断弁８からの漏水は主配管５の鉛直部の残本
とともに連結管１１を通って下配管６に至るので、上ノ
ズル３から滴下しない。

なお遮断弁８と８′をを閉にした場合、遮断弁８からの
漏水量に応じて小遮断弁１２を間欠的に開にしてもよい
。

第３図は第２図の連結管１１およびその付近を拡大して
詳細に示したもので、連結管１１には、小遮断弁１２の
ほかにオリフィス弁１３をも設けである。

このオリフィス弁１３は、遮断弁８の漏水量が微量であ
る場合には紋っておき、主配管５の鉛直部の残本を不必
要に下げないで、ある程度の高い水位にしておくためで
ある。

第４図は遮断弁８と８′および小遮断弁１２を電磁弁に
して、小遮断弁制御器１４を設け、遮断弁８と８′が開
のとき、該制御器１４が自動的に小遮断弁１２を閉にし
、遮断弁８と８′が閉のとき、小遮断弁１２を自動的に
開にする。

また遮断弁８の漏水による主配管５の鉛直部の水位が一
定値になったときに小遮断弁１２が自動的に開になるよ
うに、水位検出器と組合せてもよい。

上述のように、本考案は上ノズルへ給水する主配管と下
ノズルへ給水する下配管を連結した連結管を有し、かつ
、該連結管の小遮断弁は、上下配管中の遮断弁が開の時
には閉とし、上下配管中の遮断弁が閉の時には連続して
開にするかまたは間欠的に開にするから、上ノズルおよ
び下ノズルへの給水に際しては前記連結管の存在が何ん
らの支障もきたすことなく、かつ、ノズルへの給水をし
ないために主配管の遮断弁を閉止した際に、その遮断弁
から漏水があっても、それは連結管を通って下配管に至
るので、上ノズルから滴下しない。

このように、本考案は簡単な構造によって、鋼板への１
花模様ヨの発生を確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の装置の一例を示した一部切欠立面図、第
２図は本考案の一実施例を示した一部切欠立面図、第３
図は第２図の切断線Ａ−Ａに沿う拡大断面図、第４図は
第２図の小遮断弁の自動制御の一例を示した説明図であ
る。１・・・・・・鋼板、３・・・・・・上ノズル、４・・
・・・・下ノズル、５・・・・・・主配管、６・・・・
・・下配管、８，８・・・・・・遮断弁、１１・・・・
・・連結管、１２・・・・・・小遮断弁。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

鋼板の上方の上ノズルと下方の下ノズルで該鋼板を冷却
する鋼板冷却装置において、前記上ノズルへ給水する主
配管と前記下ノズルへ給水する下配管を連結して該主配
管に設けられた遮断弁の閉止時の漏水を該下配管に適宜
移行させる連結管を有し、かつ、該連結管の途中には、
前記上下配管中の遮断弁が開いているときに閉止してお
く小遮断弁を備えていることを特徴とする、鋼板冷却装
置。