JPS6034209Y2 - 枕 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は枕の改良に関し、その目的とするところは使用
感が良く発汗等を速やかに外部に放出する快適な枕を提
供せんとするものである。

以下本考案の一実施例を図面にもとづいて説明すると、
図中１は支持板を示し、この支持板１は裏面が平坦で、
且つ頭部が当載される側の表面（上面）全面に渉って凹
凸を有する細幅状の連続気泡体であり、その材質・形状
はインシアナート（Ｔ、Ｄ、Ｉ、 トリレン、ジ、イン
シアナート）とポリオール（ポリエステル又はポリエー
テル）を水及び触媒と一定率に配合、ミキシングして起
る三次元のウレタン結合とインシアナートと水との反応
によって発生する炭酸ガスの発泡と併行反応によって形
成されるプラスチックフオームである。

又、その物理的実験データーを示せば次の通りのもので
ある。

又、その表面（上面）の凹凸は、前後左右方向が略４０
ｍｍの深い谷部（ａ）にすると共に斜方向が略２０ｍの
浅い谷部（ｂ）にし、且つ前後左右方向のピッチを５０
ｍｍにすると共に斜方向のピッチが３５ＴＩｒＩＲ凹凸
に多数成形したものを略７０ｍｍの厚みのスポンヂ板に
設ける。

更に支持板１の幅（前後方向）を１５Ｃ７１〜２５Ｃ７
７１内外にする。

図中２に示す表面板は、前記支持板１と同質のスポンヂ
板で、その幅（前後方向）を３５Ｃ７１〜４５Ｃ７１に
、その厚みは３ｃｍで裏面は平坦で且つ後頭部より首す
じにわたる部分が接する側の表面（上面）には前後左右
方向に略２ｃｍの深い谷部にすると共に斜方向に１ｃｒ
ｒ＆の浅い谷部を設け、且つ前後左右方向のピッチを略
３５ｍ、斜方向のピッチを略２２ｍｍにする。

以上の表面板２を支持板１上に弧状になるように彎曲さ
せ、これを伸縮自在な通気性袋体３で包被する。

この際表面板２と、前記支持板１の前方側面、後方側面
及び上回凸面との間には夫々空間部イが形成される。

通気性袋体３はメリヤスなどの通気性及び伸縮性を有す
る部材或いは伸縮自在な網（図示せず）等から戊り、後
述する表面板２の作用効果を損うことのないようにする
。

次に前記表面板２及び支持板１の表面に設けられた凹凸
の作用効果について説明すると、表面に凹凸を有するス
ポンヂは、使用に際して凹凸部が上下運動してポンプ作
用を生じ、このポンプ作用によって頭部の汗などの熱湿
気を外部に速やかに拡散放出し得ると共に、圧力を分散
させて受圧部位の血管を押し潰すことがないため、尊癒
を防止し得るものであり、更に受圧部とそうでない部位
が交互に近接して散在するため、少しの体動によって加
圧部位の移動が可能となり、圧を分散すると共に圧の持
続を防止する機能をも有する。

本考案枕は以上のように、裏面が平坦で且上面が凹凸の
細幅状スポンヂ製支持板上に、同じく裏面が平坦で且つ
上面が凹凸を有する前記支持板より幅広状のスポンヂ製
薄板状表面板を載置し、該表面板を弧状に彎曲させて伸
縮自在な通気性袋体で包被し、前記表面板と、支持板の
前方側面、後方側面及び上方凹凸面との間に空間部を形
成せしめてなるから柱上に頭部を載せると表面板が使用
者の後頭部から首すじに沿って彎曲し、頭部の荷重が表
面板の一個所に集中することかでく分散され、使用感が
頗る良いし、又湿度等を空間部から外部に放出するので
快適である。

しかも、表面板は標準比重０．０３のスポンヂ体でその
上面には前後方向に深く斜方向が浅い凹凸が形成され、
その上を伸縮自在なカバーで包被されているため、頭部
を載置すると、その頭部に凹凸面が接合し使用者の後頭
部の動きに応じてスポンヂ表面の凹凸が上下運動しポン
プ作用を生じる。

このポンプ作用により新鮮外気が吸入され熱湿気を外部
に放散し、また、表面板に接する後頭部及び首すじには
指圧効果が発揮される。

更に、支持板の表面に凹凸を設けることにより、表面板
にかかる荷重が分散されるためスポンヂ製支持板の反力
が緩和され、使用感が良い。

特に表面板下面の平坦面と支持板上面の凹凸面とが当接
することによってその効果は大となる。

更に、表面板及び支持板が伸縮自在な通気性袋体で包被
されているため、スポンヂ製表面板の凹凸を保持するこ
とができ、その摩耗等を防止し得ることは勿論、使用者
の後頭部を載置するとカバーは凹凸面に沿って伸長する
。

従って、従来の伸縮性を有しない綿布製カバー等で表面
凹凸スポンヂを包被したものの如くカバーが伸縮しない
ために使用者の後頭部をスポンヂ表面の凸部頂点のみで
支持するおそれはなく、スポンヂ表面の凹凸部全体で使
用者の後頭部を支持することができ、局部的な圧迫感、
異物感などが全く無く快適に使用できる。

また表面板と支持板との間に形成される空間部の働きに
よって、使用時、非使用時を問わず常に空気が流通し枕
内部に湿気等が滞留することがない。

依って、所期の目的を達威し得るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は縦断面図、第２
図は一部を拡大して示す縦断面図、第３図は支持板の一
部を拡大して示す斜視図、第４図は使用状態を示す縦断
面図である。 図中１′・・・・・・支持板、２・・・・・・表面板、
３・・・・・・袋体、イ・・・・・・空間部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 裏面が平坦で且つ頭部が当載される側の表面全面に凹凸
   を設けた細幅状で標準比重０．０３のスポンヂ製支持板
   の凹凸面上に、前記支持板より幅広状でしかも裏面が平
   坦で且つ後頭部より首すじにわたる部分が接する側の表
   面に凹凸を有する標準比重０．０３のスポンヂ製薄板状
   表面板を載置し、該表面板を前記支持板上に弧状に彎曲
   せしめて伸縮自在な通気性袋体で包被し、該表面板と支
   持板の前方側面、後方側面及び上方凹凸面との間に夫々
   空間部を形成してなる枕。