JPS6033987Y2 - 移動式バスケツト用バツクボ−ルドの床上固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、移動式バスケット用バックボールドを体育
館の床上に移動用車輪を浮かす程度に持ち上げて、みだ
りに移動しないようにその位置を固定する床上固定装置
に関する。

（従来技術） 従来の床上固定装置は、例えば実公昭３６−３０４４暢
公報に記載されているとおり、車輪を取り付けた架台の
下面両側にジヤツキを垂直下向きに設置し、各ジヤツキ
の下端に接地部材を取り付けた構成にすぎなかった。

従って、各ジヤツキを操作して車輪を浮かしバックボー
ルドの位置を固定することはできるが、各ジヤツキの高
さを均等ならしめ難く、ややもするとバックボールドは
傾いて支持されバランスが悪かった。

また、接地部材の接地面積がどうしても小さいので、接
地圧が大きく、床面を傷つけてしまう欠点があった。

（考案の目的） そこで、この考案は目的は、各ジヤツキの高さを均等に
することが極めて容易でバックボールドのバランスをと
り易く、また、床面を傷つけるおそれのない程度に接地
面積を大きくとれる構成に改良したバックボールドの床
上固定装置を提供することにある。

（考案の構成） 上記目的を達成するために、この考案の床上固定装置は
、移動用車輪を取り付けた架台の下面両側に左右一対の
支柱脚を垂直下向きに設置し、各支柱脚の下端部に昇降
自在のねじジヤツキを設置し、左右の支柱脚間に渡る長
さの真直な接地バーを左右のねじジヤツキの下端に取り
付けた構成とされている。

（作用効果） つまり、ねじジヤツキの高さは、接地バーの下面全面が
床面と接する状態とすればそれで均等となり、操作がす
こぶる容易でバックボールドのバランスをとり易い。

その上、長い接地バーによって接地面積を必要十分に大
きくとれるので、それだけ接地圧が低減され、床を傷つ
けるようなことは決してないのである。

以下に、この考案を図示の実施例により説明する。

第１図と第２図は、この考案の床上固定装置を適用した
移動式バスケット用バックボールドを示す。

図中１はバスケット２を取り付けたバックボールド、３
，４はバックボールド１を支持するバックステーと水平
アーム、５，６は水平アーム４の左端を支持する前後の
支柱であり、これらは平行四辺形の各頂点の位置にある
軸７・・・・・・によりいわゆる平行リンク機構として
折りたたみ自在に上位の架台８に設置されている。

図中９は前記平行リンク機構の起伏用ジヤツキであり、
その基端はピン１０により上位の架台８に連結されてい
る。

図中１１は下位の架台であり、これと上位の架台８は、
油圧ジヤツキ１２で回動されるクランク１３、及び連接
棒１４を介して同じく油圧ジヤツキ１２て回動されるク
ランク１５に上位の架台８から垂下する脚１６．１６を
ピン２４で連結して、上位の架台８は平行移動として昇
降自在に連結されている。

図中１７は上位の架台８の上昇位置（第１図示の位置）
を保持する支柱であり、これはその下端部の下位の架台
１１におけるブラケット２３にピン１８で起伏自在に連
結して設置されている。

図中２２は下位の架台１１の上面に立設した上位の架台
８の下降位置保持用の支柱である。

図中１９は下位の架台１１の下面に前輪２個、後輪２個
取り付けた自在キャスターとしての移動用車輪、２０．
２１は同じく下位の架台１１の下面に取り付けた前後の
床上固定装置である。

この考案の実施例である前側の床上固定装置２０は、第
２図のとおり、下位の架台１１に、左右一対の等長の支
柱脚２０ ａ、 ２０ ａの上端を固定して垂直に設
置し、各支柱脚２０ａの下端部には第３図に示す構成の
ねじジヤツキ２０ｂを設置し、左右一対の支柱脚２０
ａ、 ２０ ａ間に渡る長さの角パイプ状の１本の真直
ぐな接地バー２０ｃを左右のねじジヤツキ２０ｂ、２０
ｂの下端に取り付けて構成している。

即ち、第３図に示すとおり、鋼パイプからなる支柱脚２
０ａの下端に筒ナツト２５を溶接で固着し、この筒ナツ
ト２５にねじ込んだジヤツキボルト２６における下位の
台座２６ａから下方に突出する軸２７を、接地バー２０
ｃの上面に溶接で固着した受座２８の軸孔中へ回転自在
に通し、受座２８の半径方向にねじ込み貫通せしめた止
めボルト２９の先端を軸２７の環状溝２７ａ中に挿入し
て抜は止めを施し構成されている。

このねじジヤツキ２０ｂは、ジヤツキボルト２６におけ
る上位のねじ頭２６ｂの側面に溶接で固着したパイプ３
０中に棒状のハンドルを通し、正逆方向に回転操作する
ことによって接地バー２００を約４麺程度のストローク
昇降変位させることができる。

後側の床上固定装置２１も、第２図のとおり、左右一対
をもって構成されており、かつ、その下端部に前記同様
のねじジヤツキ２１ａを設置し、ねじジヤツキ２１ａの
下端に下面が相当に広く平担な接地円板２１ｂを取り付
けて構成されている。

上記構成の移動式バスケット用バックボールドにおいて
、床３１上での設置位置が確定したときは、前後の床上
固定装置２０．２１におけるねじジヤツキ２０ｂ、２１
ａを操作して各々の接地バー２００、接地円板２１ｂを
下降させ、移動用車輪１９．１９を浮かして支点の切り
替えを行なう。

しかるときは、接地バー２０ｃ１接地円板２１ｂと床３
１との間の大きなまさつ力により、みだりに移動しない
ように位置決め固定することができ、同時に移動用車輪
１９．１９を載荷重から解放してその耐用寿命に好影響
を与えることができる。

特に、前側の床上固定装置２０にあっては、１本の長い
接地バー２０ｃを介して接地するので、左右の高さのバ
ランスをとり易く、移動式バスケット用バックボールド
の安定性高い位置決め固定ができる。

しかも、接地面積が十分に大きいので、それだけ載荷重
を分散し、即ち面圧を低減できるので床３１を傷つけな
い位置決め固定ができ好都合である。

上述のとおり、この考案の床上固定装置は、移動式バス
ケット用バックボールドの床上における位置決め固定に
供し、その際左右のバランスをとりゃ易く、安定性の高
い位置決め固定ができると共に、載荷重を分散して面圧
を低減せしめ床を傷つけない位置決め固定を可能にする
の効果を奏するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図はこの考案の床上固定装置を適用した移
動式バスケット用バックボールドの側面図と正面図、第
３図は床上固定装置におけるねじジヤツキ部分の詳細断
面図である。 １９・・・・・・移動用車輪、１１・・・・・・下位の
架台、２０ａ・・・・・・支柱脚、２０ｂ・・・・・・
ねじジヤツキ、２０Ｃ・・・・・・接地バー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 移動用車輪１９を取り付けた架台１１の下面の両側に左
   右一対の支柱脚２０ａ、２０ａを垂直下向きに設置し、
   各支柱脚２０ａ＊２０ａの下端部に昇降自在のねじジヤ
   ツキ２０ｂを設置し、左右の支柱脚２０ ａ、 ２０
   ａ間に渡る長さの真直な接地バー２０ｃを左右のねじ
   ジヤツキ２０ｂ、２０ｂの下端に取り付けた構成の移動
   式バスケット用バックボールドの床上固定装置。