JPS6033880B2 - 短期間で製造できる透明石ケンの製造法 - Google Patents

短期間で製造できる透明石ケンの製造法

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JPS6033880B2
JPS6033880B2 JP21718083A JP21718083A JPS6033880B2 JP S6033880 B2 JPS6033880 B2 JP S6033880B2 JP 21718083 A JP21718083 A JP 21718083A JP 21718083 A JP21718083 A JP 21718083A JP S6033880 B2 JPS6033880 B2 JP S6033880B2
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光明 井上
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哲夫 仁科
嗣郎 高崎
謙治 森
好博 大畠
純一 山田
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Shiseido Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、牛脂、ャシ油、パーム油、パーム後油、オリ
ーブ油、ヒマシ油等の動植物油脂または、その脂肪酸と
アルカリ水溶液の反応物に多価アルコール、砂糖等を添
加熔解して透明石ケン藤を作り、これにピロリドンカル
ボン酸またはピロリドンカルボン酸のアルカリ金属塩ま
たはアルカノールアミン塩の1種又は2種以上(以下ピ
ロリドソカルポン酸系化合物と称す)を配合し、次に枠
に入れて冷却固化し、切断、乾燥、整型及び包装させる
ことによって得られる透明性が良好で短期間で製造可能
な透明石ケソの製造法に関するものである。
本発明で使用するピロリドンカルボン酸系化合物のアル
カリ金属塩、アルカノールアミン塩としては、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、モノェタノ−ルアミン塩、ジェタノ
ールアミン塩、トリェタノールアミン塩、モノイソプロ
パノールアミン塩、ジイソプロパノールアミン塩、トリ
ィソプロパノールアミン塩及びこれらの混合物がある。
また、本発明に於ける透明石ケン豚とは、次の様な方法
により得られるものをいう。即ち、動植物油脂または、
その脂肋酸に低級アルコール及び水を混合加溢し、これ
をアルカIJ水溶液でケン化後、多価アルコール、砂糖
等を添加溶解して透明石ケン豚を得る場合と、水を溶剤
とし、動植物油脂または、その脂肪酸をアルカリでケン
化した後、塩化ナトリウムで塩析し、乾燥または禾乾燥
状態の化粧石ケン素地を得る。これに低級アルコール、
水、多価アルコール、砂糖等を添加溶解して透明石ケン
腰を得る場合がある。従来からの透明石ケンの製造方法
としては、前述の透明石ケン腰に賦香、調色した、透明
石ケン原液を枠に流し込み、冷却固化、切断し、これを
一定期間乾燥後、整型して透明石ケンを得る方法が一般
になされてきた。
この透明石ケン豚は、低級アルコール、水等の溶剤量の
調節により適度の凝固点、適度の硬さをもっているので
、固化、切断、乾燥、整型枠の製造が比較的容易である
更に、こうして得られた透明石ケンは良好な透明度を有
すると共に、使用時に於いてもクリィーミィーで豊かな
泡立ちがあり、軟化や膨潤(フャケ)も少ない等良好な
点が多い。しかし、低級アルコール及び水等の揮発成分
を35〜40%含有しているため製品として出荷するに
は、長期間の乾燥(約2カ月)を要すると共に、広大な
乾燥スペースを必要とする重大な欠点があった。そこで
近年当該、透明石ケン業者らにより、透明度が良好で短
期間で透明石ケンが得られる製造方法について、種々の
試みがなされている。
{1} 低級アルコール、水を減量し、乾燥日数を短縮
する方法。揮発分を減量したたけ、乾燥日数は短縮でき
るのであるが脂肪酸石ケンの熔解度は減少するため、特
殊な製法、′例えば、特公昭51−10246に見られ
る様に、減圧下でのケン化反応を必要とし、また、特開
昭47−22905に見られる様に、縄梓下または振動
下に於て、冷却固化する方法を必要としている。
しかし、これ等の製造法の場合には、脂肪酸石ケンが透
明石ケン腰に十分な溶解度をもたないため得られた透明
石ケンの透明度は余り良好でなく透明石ケンとしての商
品価値は低い。〔2} 透明石ケン豚に或種の物質を添
加し、乾燥日数を減ずる方法。この方法に於ては、低級
アルコール、水等の揮発分量は、従来品と同程度または
、若干の減量に留めており、或種の物質の添加により、
透明度を向上させ(乾燥日数が少なくても従来品の透明
度に達する)、その結果として乾燥日数を減少させる方
法である。
特公昭45−18984に於ては、ラウロィルザルコシ
ン酸または、ドデシルベンゼンスルホン酸の様なァニオ
ン界面活性剤の遊離酸を添加することによって透明度が
向上し、乾燥日数を短縮できるとしている。
また、特公昭48−42935に於ては、透明石ケン豚
にアニオン界面活性剤のアルカノールアミン塩を添加し
、遊離アルカリを0%以下に調整することによって透明
度が向上し、乾燥日数を短縮できるとしている。また、
特公昭51一8121に於ては、透明右ケン豚に塩化カ
リウムまたは硫酸カリウムの様な中性塩を添加すること
によって透明度は良好となり、また、低級アルコールや
水分を減量できるので、乾燥日数を短縮できるとしてい
る。これ等の製造方法の場合には、透明度が良好なので
乾燥日数を短縮できるが、製造時に於て、或種の物質の
添加により透明石ケン膝の凝固点が著しく低下するため
固化しにくかったり、石ケンが軟化するため、切断、整
型し‘こくかつたり、透明石ケンの製造上、不適な現象
がある。
更には、低凝固点の透明石ケンは乾燥時に不透明化しや
すいので、透明性維持のため、夏期における製造では冷
房乾燥が必要となる等、製造技術にかなりの工夫と設備
投資が必要となる。{3} 揮発分(低級アルコール、
水分)を大幅に減量すると共に、或種の物質を添加し、
乾燥日数を大幅に短縮する方法。
侍公昭36−7031に於ては、グリコ−ル類、特にプ
ロピレングリコールとアニオン界面活性剤のトリヱタノ
ールアミン塩を大量に添加することによって、透明度の
特に優れた石ケンが得られるとしている。
また、特公昭47−7555に於ては、大量のグリコー
ル類(グリセリン、プロピレングリコール)と脂肪酸石
ケン(Na塩、TEA塩)を添加することによって短期
間の乾燥で透明度良好な製品が得られるとしている。ま
た、特公昭50−33642に於ては、大量のプロピレ
ングリコールと最適量のエタノール、水との組み合せに
よる製造で、透明度良好な製品が短期間で得られるとし
ている。これ等の製造方法の場合には、揮発分(低級ア
ルコール、水分)を大幅に減量し、その部分をグリコー
ル類(特にプロピレングリコール)で置換するので、乾
燥日数を大幅に短縮できるとしているが、乾燥に於ても
グリコール類は漣散しないので、製品中には、大量の液
状湿潤剤であるグリコール類を含有する結果となるので
、得られた製品は、やや軟らかくまた、クリィーミィー
で豊かな泡立ちがなく、また発汗したり、膨酒(フャケ
)するので、透明石ケンとしての大きな欠点となってい
る。
また、揮発分(低級アルコール、水分)が少ないので脂
肪酸石ケンを十分に溶解できず、この為、従釆品に比較
して、透明度が劣る傾向にある。透明石ケンの透明度は
、製造時に使用した揮発分(低級アルコール、水分)の
揮散と共に増大することが一般的に知られている。
そこで、本発明者等は、第■法〜透明石ケン豚に或種の
物質を添加することによって乾燥日数を短縮する方法〜
を更に深く研究した結果、透明石ケン豚に1.5%(透
明石ケン豚の無水物100に対して)以上のピロリドン
カルボン酸系化合物を添加すると透明石ケン腰の凝固点
が著しく上昇するため、冷却固化が容易となり、また、
凝固点低下による冷房乾燥の必要もなく、また、固化時
点での石ケン硬度が著しく上昇するため切断、整型が容
易となり、また他の添加物に比べ、製品としての必要硬
度に早く到達するため、また、透明・性も良好なため、
結果的に著しい乾燥期間の短縮となるなどの諸効果を見
し、出した。
更には、得られた透明石ケソは透明性は勿論、クリィー
ミィーで豊かな泡立ちがあり、発汗、発粉、膨潤(フャ
ケ)等の品質低下がない諸利点を見し、出し、本発明を
完成した。本発明に於て用いられるピロリドンカルボン
酸化合物としては、次のようなもの及びこれらの混合物
がある。
a 2−ピロリドン−5−カルボン酸及びその塩又はそ
の塩b 2−ピロリドンー4ーメチル−5ーカルボン酸
及びその塩又はその塩 c lーメチル−2−ピリドン−5ーカルボン酸及びそ
の塩又はその塩 親水基をもつ5員環化合物でも、親水基にカルボキシル
基を有しないもの、例えば、ボリビニルピロリドン、ア
ラントイン、Lーアスコルビン酸及びその塩等を透明石
ケン腰に添加した場合には、透明石ケンが得られなかっ
たり、また透明石ケンが得られても凝固点の上昇が見ら
れなかったり、石ケンの軟化が見られたため、冷却固化
、整型、冷房乾燥等、製造上困難であるばかりでなく、
従来品よりも乾燥日数を要した。
本発明に用いられるピロリドンカルボン酸系化合物の中
、2ーピロリドン−5−カルポン酸塩の化粧石ケンへの
応用例については、既に特公昭49−28884及び特
公昭52−5044に見られるが、透明石ケンについて
の記載は全くない。
また、本発明者らの意図するところは、これ等の物質を
配合することにより、石ケンの保存性を向上させたり、
皮膚に温和な石ケンを作ることではなく、透明石ケン脇
の凝固点を大中に上昇させ、また、冷却固化時点での石
ケン硬度を上昇させて製造を容易にし、更には、製品と
しての透明度び必要硬度に短期間で到達するので、製造
日数を大中に短縮することにある。当該、ピロリドンカ
ルボン酸系化合物の透明石ケン豚への配合は、15%(
透明石ケン腰の無水物100に対して)まで可能である
が、少量配合の場合には、凝固点及び石ケン硬度の上昇
が見られず、従来品に比較し顕著な特徴が見し、出せな
かった。一方、当該ピロリドンカルボン酸系化合物を多
量配合の場合には、凝固点及び石ケン硬度も顕著に上昇
するのであるが、得られた石ケンの透明性が低下する傾
向にあるため、当該物質の最適配合量(重量パーセント
)は透明石ケン豚の無水物換算(100)で1.5〜1
2.0%である。以下、実施例により具体的に説明する
。実施例 1 配合油脂(牛脂65kg、ャシ油30kg、ヒマシ油5
k9の混合油脂、ケン化価213.8)100k9にエ
タノール50k9をケン化釜中で50〜70ooに混合
加溢し、これに別途カセィソーダ15.3k9を水50
kgに溶解したカセィソーダ水溶液を少しづつ30一6
0分間に洋加し、70−8000に保ちつつケン化反応
を終了する。
ケン化終了後、70o0に保ちつつこれに砂糖30k9
を添加溶解させ透明石ケン豚を得る。更に、この透明石
ケン腰に2−ピロ川ゞン−5ーカルボン酸ソーダ(PC
Aと略す)6.5k9を添加溶解させ遊離アルカリ調整
後、適当量の賦香及び調色を行なった。
こうして得られた透明石ケソ原液を所定の枠内に流し込
みこれを水道水で冷却固化させ、(凝固点44.500
)切断(硬度14.0)、乾燥(30日間)後、整型、
包装して透明石ケンを得た(硬度及び透明度の変化を第
1図及び第2図に示す)。こうして得られた本発明品は
従来品よりも短期間の乾燥にもかかわらず、透明性が良
好で、クリィ−ミィ−な泡立ちをもち発汗膨潤等がない
良好な透明石ケンであった。一方、同時に製造を行なっ
た比較品(PCA未配合)は、凝固点(4000)切断
時硬度(8.5)であり、製品とするまでの乾燥日数は
60日を要した。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例−1についての硬度変化に関する図であ
る。 縦軸は硬度、横軸は乾燥日数を表わす。(飯尾電気製の
カードメーター、車錘800g、針の太さ10、温度2
5qoで測定した。)。第2図は実施例−1についての
透明度変化に関する図である。縦縦鞠はポイント数、横
軸は乾燥日数を表わす。(透明度の測定は特公昭48−
42935公報記載の活字読取法で行った。)。第1図 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 透明石ケン膠に2−ピロリドン−5−カルボン酸及
    びその誘導体並びにこれらの塩の1種又は2種以上を1
    .5〜12.0%(透明石ケン膠の無水物100に対し
    て)配合し、賦香、調色後、冷却固化、切断、乾燥、整
    型、及び包装することを特徴とする透明石ケンの製造法
JP21718083A 1983-11-18 1983-11-18 短期間で製造できる透明石ケンの製造法 Expired JPS6033880B2 (ja)

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